ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

アイルランドでいちばん冷たい湖!

…と言われる場所が、ディングル半島のコナー・パス(Connor Pass, Dingle Peninsla, Co. Kerry)にあります。
ケリーへのサーフ・トリップの際、寄り道して泳いできました!

conorpasslake4
冷たい水が気持ちいい~!

数人の仲間と一緒だったのですが、みな、つま先をつけただけで冷たい、冷たいと大騒ぎ。皮膚体温が私だけ違うのか、ひとり気持ちよく泳いできました。

conorpasslake2
まるで新種の水の生き物を発見したかのように、写真を撮りまくる友人たち

conorpasslake3
皆で記念撮影!

夏のアイルランドはアドベンチャーがいっぱい。皮膚が厚い…と自負する方は、ぜひお試しあれ!

conorpasslake
湖からの眺め

※コナー・パス頂上よりキャンプ(Camp)方面へ100メートル下ると、道路右側に車をとめるスペースあり。右側の崖をのぼると、この湖が現れます

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:海外情報

ヨーロッパ最西端・ディングル半島でサーフィン!

ecscsurftripkerry112
まるでスペインかどこかのようですが…アイルランドです!ゴウレイン・ストランド(Gowlane, Stradbally, Co. Kerry)にて

アイルランド南西部のディングル半島(Dingle Peninsula, Co. Kerry)にて、約1週間ほどサーフ仲間と楽しく過ごしてきました。
朝に晩にとサーフィン三昧♪ サーフ仲間が約40名ほど集い、ホリデーホームに宿泊しながら昼間はサーフィン、夜はバーベキュー&パーティー…と、楽しく健康的な毎日。
まるで真夏のような日々が続き、スペインかどこかへでも行ってきたかのようにすっかり日焼けしてしまいました。

ecscsurftripkerry1115
波を目指していざ出陣!真っ青なケリーの空

ecscsurftripkerry113
サーフ・スポットが数多くあるディングル半島。波のコンディションのいいビーチはどこも、サーファーたちでいっぱい

ecscsurftripkerry114
砂州にすわって波を観察。コンディションがよくなるのを辛抱強く待つことも…

ecscsurftripkerry1110
サーフィンのあと、みなでランチ・タイム。この日はサーフィンしながら、なんとイルカがジャンプするのを何度も目撃!インチ・ビーチ(Inch Beach, Dingle Peninsula, Co. Kerry)にて

今回のサーフ旅行での私のいちばんの思い出は、ヨーロッパ最西端の岬であるスレイ・ヘッド(Slea Head)でサーフィンしたこと。
これまでツアーでは何十回となくお客様をご案内している場所ですが、サーフィンしたのは初めてでした。

ecscsurftripkerry116
スレイ・ヘッドのクミノ・ビーチ(Coumeenoule Beach)

両側が岩場に囲まれたこのビーチ、初心者向けの安全な砂浜とは違って注意が必要です。
約1時間ほど波を観察したのち、経験豊富なサーファーである友人のコナーについて、ドキドキしながらゲットイン。
波は見ている以上に大きかったのですが、なんとか私もキャッチすることが出て、それはそれは天にものぼるほど嬉しかったです♪

ecscsurftripkerry118
きれいな波!上級のサーファーたちが乗りこなすのを見ているのも勉強になります

ecscsurftripkerry117
サーフ仲間のひとりジェリーの決定的瞬間!

昼はサーフィン、夜はダンス…という日々を過ごしていたら、なんと6日間で体重が3キロも減っていてびっくり。
明日からツアーが始まりますが、楽しい日々を過ごした後で元気いっぱいに仕事に臨めそうです♪


テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:海外情報

ハッピー・イースター!

今週末はイースターの休暇で、サーフ仲間たちとアイルランド南西部のケリー(Co. Kerry)に来ています。
仕事が忙しくなる前に、これから数日間サーフィン三昧♪

皆さんも楽しいイースターをお過ごしくださいね。
Happy Easter from Kerry!

easterewe
子羊もにっこりスマイル。キャッスルグレゴリー(Castlegregory, Co. Kerry)近くにて

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:海外情報

フリーダ・カーロ&ディエゴ・リベラ展 in ダブリン

ガイド仲間のSineadに誘われて、IMMA(Irish Museum of Modern Art=アイルランド現代美術館)で新しく始まった「フリーダ・カーロ&ディエゴ・リベラ展」へ。
日のさんさんと降り注ぐ春の日の午後、美術鑑賞を楽しみました。

fridadiegoexhib2
本館の外にあるNew Galleriesにて

身体的障害をかかえながらも優れた作品を生み出し、時の芸術家たちを魅了し続けたメキシコ人画家、フリーダ・カーロと、壁画画家としてよく知られるその夫、ディエゴ・リベラ
私がこの2人を知ったのは数年前の映画「フリーダ」公開の頃から。情熱的に生きた彼女の人生、美女と野獣ともいえるこのカップルに興味を持ち、そこから彼らの作品に関心を持ち始めました。

ディエゴ・リベラの有名なカラーの花をモチーフにした絵や、フリーダの自画像(眉毛に注目!)のオリジナルをダブリンで見ることが出来るなんて…。なんだか夢のようでした。

展示は6月26日まで。期間中にダブリンでお時間のある方、お勧めです。
(金曜日は入場料無料です。私たちはたまたま金曜日に行き、ラッキーでした♪)

美術館は、ジョージ王朝の元に栄えていた17世紀ダブリンを代表する旧ロイヤル・ホスピタル(Royal Hospital Kilmainham)内にあります。退役軍人のホームとして建てられたもので、当時を代表するシンメトリーのすばらしい建物。

fridadiegoexhib
建物中庭にて

私は美術鑑賞には環境も大切…と思っているので、森の中や自然の中にあったり、歴史的建造物を使用した美術館が好き。IMMAはダブリン・シティーやフェニックス・パークを見晴らす高台にあり、すがすがしい環境の中でアートに触れることが出来ます。

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:海外情報

春爛漫のアイルランド

roundtoweardmoresakura
ラウンドタワー(Roundtower)と八重桜。日本とアイルランドが融合したような…そんな一場面(Ardmore, Northern Irelandにて)

アイルランドは今、まさに春爛漫。
ここ数日、知人を案内して北アイルランドへ行ったり、久しぶりにダブリンの友人たちと出かけたり。なんだか毎日、花を見て過ごしていたかのような…そんな気がするほど、春の花がそこここに咲き誇っています。

primeroseardmore
森の下ばえを彩る野生のサクラソウ。大好きな春の花のひとつです♪(Ardmore, NIにて)

whiteduffs
黄色いスイセンが終わり、白スイセンが咲き始めました(Farmleigh House, Dublin8にて)

fujinohanaphenixpark
今年は例年より花が早いような気がします。フジの花がきれい(Farmleigh House, Dublin8にて)

日本から帰ってきたら、日が長くなっていてびっくり。
すでに夜9時近くまで日があり、戸外で過ごすのがとても楽しい今日この頃です♪

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:海外情報

欧州鉄道の旅 アイルランド編

先日、アイルランドでのTVロケをコーディネートをさせていただいた「欧州鉄道の旅」ですが、下記の予定で放送が決まったようです。

欧州鉄道の旅 英国アイルランド編(BSフジ CH.181)
4月20日(水) 22:00~22:55
第113回 アイルランドの心を訪ねる旅~守護聖人セント・パトリックの加護に抱かれた母なる大地アイルランド島~

4月27日(水) 22:00~22:55
第114回 アイルランドを体感する旅~民の音楽と文化を享受しにダブリンからディングルまで~

eurotrainonair1
列車で旅するアイルランドもなかなかいいものです♪

20日放送分は、ダブリンからウェストポートへ。途中アスローンでセント・パトリックス・デーのパレードを見たり、乗馬やウィスキー、伝統産業のウールの織物なども紹介されます。

27日放送分は、ダブリンから南西部のカウンティー・ケリーへ。アイルランドの国技であるゲーリック・ゲーム、ヒツジのミルクで作られるチーズ、湖のほとりのゴルフ・コース…などなど、こちらも盛り沢山。

ロケをした頃は寒の戻りのような気候で、寒い中、時刻表とにらめっこしながら、列車の外打ちをねらったのもいい思い出。
12日間のロケ終了後、ドライバーのデミアンと私は、線路や列車が通り過ぎるのを見ると、身体が自然に反応するようになってしまいました(笑)。

美しい景色とアイルランドの音楽も豊富に盛り込まれているとのこと。どうぞお楽しみに♪

eurotrainonair2
シャノン川でバイキングになりました!…スタッフの皆さんと一緒に

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:海外情報

天草への旅③ ~ 父の育った町へ・後編

amakusahimedo4
満開の桜から海がすけて見えました。父の育った町にある桜の名所より

天草への旅② ~ 父の育った町へ・前編 より続きです。

鮮魚店をあとにして、大叔母が入院しているという町の小さな病院を訪ねてみました。
突然行ったところですぐに面会できるのだろうか…などという心配は全く無用で、受け付けで事情をお話しすると、「どうぞ会っていってください~」となんだかとっても気楽な雰囲気。

30数年ぶりに会う大叔母が、果たして私たちのことを覚えていてくれるだろうか…などという心配もこれまた無用で、「血」は年月を超えるのだと実感。
病室のベッドに横になっていた大叔母に母が話しかけると、「テツオは私の甥ですが…、ああ~、よう来てくださった~、うわ~ん、うわ~ん」と涙を流して喜んでくれました。
数年前に100歳を超えたという大叔母は、横になってはいるものの頭はしっかりしていて、私の記憶の中の天草のおばあちゃんにそっくり。きっと父がおじいちゃんになるまで生きていたら、こんな感じの顔つきになっていたのかな…と、父の面影もみとめられるような気がしました。

私は大叔母を見た瞬間から涙が止まらず、ひくひくしてしまってものも言えないような状態だったのですが、母はすごくて、こんな感激の瞬間にあっても泣き崩れることなく、いつもの通りしゃんとしたまま。
大叔母の上にかがみこんで、まるで看護婦さんのように上手にはっきりと語りかけている母を見て、ああ、年を重ねると、こういう場面でもしっかりしていられるようになるのかな~などど、変なところに感心してしまいました。

amakusahimedo3
病院の前にかかげられていた、しめ縄。天草では多くの民家が玄関口にしめ縄を飾っています。お正月でもないのにどうして?と疑問を呈したところ、事前に情報収取してすっかり天草博士になっていた姉が、天草の習慣だと教えてくれました。隠れキリシタンの地・天草では、その昔、表面上は神道の信者であるように見せかけるためにしめ縄を飾ったそうで、その名残りなのだそう

それにしても、100歳を過ぎた大叔母の、語り口のしっかりしていること。母が何か聞けばぽんぽんと返ってくるし、ちょっととぼけたことを言って場をわかせたりするユーモアのセンスもあって、可愛いのです。
どことなく天然な感じの陽気さも見られ、ああ、南の島の人だな~といった感じも。

そういえば父方の親戚はみな、父も含めてちょっとこんな感じだったかも。のんびりと気のいい人たちで、世の中なるようになるさ~と、人生に対しても一本気が抜けたようなたたずまいがあって…。
特にジョークを言うというわけでもないのに、会話全般がなんだかおとぼけ系で可笑しいのです。(私たちはそれをあんまり笑ってあげられなかったのだけれど、父は気にしていなかったと思う)
天草の気質なのかもしれません。

あとで姉から教えてもらったことですが、天草は長寿の地でもあるそうで、世界最高齢の女子アナがいることでも有名。
最高齢って一体いくつ?…と思ったら、なんと107歳! …スゴすぎます。→天草テレビ アナウンサールームのHP
そう聞くと、大叔母の102歳(多分)というのも、天草では珍しいことではないのかも?
(「100歳超える人と初めて話しちゃった~」と感動していた我が姉。感動のポイントがソコ?って感じで突っ込みを入れたくなりましたが、私たちにも父方の天然さがちゃ~んと入っているのね…とこっそり納得。笑)

大叔母は天草生まれ、天草育ち。島から出て暮らしたことはありません。
現在お世話になっている病院は家のすぐ隣りで、「ここの先生も土地の人だから…」と、安心して皆さんによくしていただいている様子。
鮮魚店のご主人の話では、半年ほど前、もうダメかも…という時期があったそうですが、持ちこたえてまた元気になったのだそうです。

思えば今回の大叔母との再会は、まるで導かれたかのようにして起こりました。
ほとんど行き当たりばったりで足を踏み入れた、父の町。するすると糸がつながるようにして行き着いた、父を知る人、そこから、町に唯一存命する父の血縁・大叔母へ…。
旅の一週間前に、父の17回忌の法要を信州の実家ですませたところでした。今回天草へ同行してくれた母方の叔母は、「早速、ご利益があったのね~」と即座に言ってくれました。

旅から戻り、父方の伯父・伯母に「天草で大叔母に会ってきました!」と報告すると、「ありがとう~」とこれまた泣いて喜んでくれました。
みんなハッピーな気持ちになるよう、あれもこれもすべて、天国の父がちゃんとお膳立てしておいてくれたような気がしています。パパ、どうもありがとう♪

amakusa30+yearago
天草から戻り、信州の実家で昔のアルバムをひも解いてみました。30数年前の夏の天草・父の町の浜にて。真ん中でちゃぷちゃぷやっている豆粒みたないのが私で、右側が父。左は姉といとこのお兄ちゃん

amakusa30+yearago1
この景色、今も変わらず。前編の釣り人の写真の背景と同じ場所です

amakusa30+yearago2
故郷の浜で超・楽しそうな父(左)。おそらく天国での父は、毎日こんふうなんじゃないか…という気がして、この写真を見ると、「パパ、天国でも元気でね!」と手を振りたくなってきます(笑)

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:海外情報

大震災から1ヶ月…

greenandgorse0411
アイルランドはやっぱり緑。ハリエニシダ(gorse)の黄色いヘッジロウ(生垣)が、丘にかけられたリボンのよう

数日前にアイルランドに戻ってきました。
まだまだ春浅い信州から比べると、こちらはすっかり春爛漫の陽気。鮮やかな緑が目にまぶしいほどで、こんなにグリーンだったかしら?…と思うほど、エメラルドの島の美しさに目をうばわれています。

今日で東日本大震災から1か月が経ちました。
そして、相次ぐ余震のニュースにショックを受けています。さらに死傷者が出たり、やっと復興しかけたところがまた混乱してしまったりして…。

こちらへ戻って来る日、成田空港第一ターミナルの北ウィングはガラガラでした。前日の余震のニュースが海外でも大きく報道されて、フライトが飛んでこなくなり、ヨーロッパ便が軒並みキャンセル。
私のロンドン行のフライトも欠航となったのですが、共同運航の日本のエアラインに迅速に振り替えていただき、予定通り戻ってこられました。

日本滞在中は、何があっても家族と一緒、という安心感があったのでしょうね。ニュースも客観的に見ることが出来ていたのですが、こちらへ戻ってきた途端に日本のことが不安でたまらなくなり、余震のニュースを聞くたび胸が張り裂けそうになっています。
しかもこれがまだまだ続きそうだなんて…。ああ、アイルランドと日本がお隣り同志の国で、仕事が数日あいたらちょっと実家へ…なんてことが出来たら、どんなにかいいでしょう!

今日はダブリンの聖パトリック大聖堂で、震災の犠牲者への追悼行事が行われ、700人が参加したそうです。
夜のRTEニュースで見て知ったのですが、もし事前に知っていたら、参列させていただきたかったです。
せめても代わりに、アイルランドの緑の大地に願いをかけて、一刻も早く日本の大地が静まってくれることを祈るばかりです。

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:海外情報

天草への旅② ~ 父の育った町へ・前編

amakusahimedo2
父が生まれ育った八代海(不知火海とも呼ぶそうです)に面した港の町

今回、天草へ行くにあたって、父の育った町を見てみたい…という思いがありました。
そこへ行けば父にゆかりのある人がいるかもしれず、親戚のひとりにでも会えるかもしれない。いや、たとえそういう人に行き当たらずとも、私たちと同じ名字の人がたくさんいたり、同じ系統の顔立ちの人が歩いていたりするのかも?
父の17回忌にあたる節目の年に、そんなことが実現すればいいな、と思っていました。

私たち家族が最後に天草を訪れたのは、かれこれ30数年前のこと。私はほんの2歳か3歳で、写真を見て知ってはいるものの、直接的な記憶はありません。
天草の祖父母は亡くなっていますし、父の兄弟姉妹にあたる伯父・伯母も、みな他県に住んでいます。母の話では、父の実家の家も祖父母の死後に処分されたらしいとのこと。
昔とはすっかり様子が違っているかもしれないけれど、せっかく天草まで来たのだから、やはりその町へ立ち寄ってみましょう~と、あまり手がかりもないままに、とにかく行ってみたのでした。

小さな港に隣接するその町は、車がやっとすれ違うくらいの細いメインストリートが一本。
花がいっぱいの小学校があって、小さな病院があって、店が数件あって…。軒を連ねる民家の間からは海がすけて見えます。
ゆっくりと車を走らせていくうちに、母の記憶の引き出しが開かれ始めた様子。どうやら昔とそれほど変わっていないようです。「こんな坂をのぼったところに家があったような…」とか、「あの浜に引き潮の時に泳いで行ったような…」などど母が言うのを聞いて、私もなんだか懐かしいような気持ちに。
ぽかぽかした春の陽気も手伝ってか、「父の思い出探し」気分にすっかり盛り上がり始めた私たち。誰かに声をかけてみようよ!ということになり、たまたまそこにいたお年寄りに祖父母のことを尋ねてみると、すぐ近くに同じ名字の鮮魚店があるから、そこで聞いてみてはどうかとのことでした。

amakusahimedo5
鮮魚店の戸を叩く私と母。実はこの店へ来る前に間違えて別の店へ行ってしまったりもしたのですが、突然やって来て何十年も前のことを聞く私たちをいぶかりもせず、皆さんとても親切にしてくださいました

店の奥から出てきてくださったご主人に祖父母の名を告げると、同じ名字は単なる偶然だけど、祖父母のことは知っていることのこと。父の実家だった家もすぐ近所で、今はゆかりのない人が住んでいるが、家は残っていると教えてくださいました。
私の父は高校進学と同時に他県へ出てしまっているので、まさか父のことまでは知らないだろうな~と思いながらも、父の名をそろりと言ってみると、なんとこちらがそれ以上話す前に、「ああ、テツオさんは早くお亡くなりになったそうで…」と父の消息までご存知でした。
そして、父よりはずっと歳がお若いであろうそのご主人ですが、少年時代の父のことも覚えておられ、テツオさんは野球をやっていて、キャッチャーをしていた、自分の叔父が監督をしていた…などと、まるで昨日の話でもするかのようにすらすらと語られるので、びっくり。

amakusahimedo
港で釣りをする人。天草ではこんなふうに釣りをしている人をたくさん見かけました。私の父も釣り名人で、会社の釣り大会に釣竿を持たずに出場し、糸一本で釣りまくって優勝した…という笑えるエピソードがあります(笑)。私たちも子供の頃、近所の川へよく連れて行ってもらったものです

さらに、「今この町でテツオさんに関係ある人は、○○さんくらいかな~」とご主人の口からふいに出てきた名前は、なんと父の叔母に当たる人!
その名を聞いた瞬間、「天草」と書かれたのオレンジ色のポンカンの詰まったダンボール箱が、私の脳裏に現れました。祖母が亡くなった後は、その大叔母が代わって毎年ポンカンを送ってくれていたので、私の中では「大叔母の名前=天草のおいしいポンカン」…だったのです(笑)。
その大叔母は、父のことを実の息子のように可愛がっていた人なのですが、いつの頃からかポンカンも来なくなり、父が亡くなって年月が経つごとに縁遠くなっていたのでした。大叔母が存命で、先ほど私たちが通り過ぎてきた町の病院にいると聞いて、なんだか信じられないような思いでした。

※長くなりますので、続きは後日アップしますね!

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:海外情報

海外旅行、行くべき? 自粛すべき?

そろそろ観光シーズンとなるアイルランドですが、震災の影響で今シーズンは海外旅行を自粛される方も多く、旅行業にたずさわる私たちにとっては静かなシーズン始めとなりそうです。

先週都内で、手配会社や旅行代理店の方々とミーティングする機会がありましたが、震災以来、団体旅行などのキャンセルが相次いでいるとのこと。
自粛ムードで広告が打ちにくく、セールスも不振。成田空港発着のヨーロッパのエアラインは、スケジュールの変更や欠航が相次いでいるため、実際に旅行したいお客様がいても、催行するのが物理的に難しい場合も。
観光・旅行業というのは平和産業ですから、災害や戦争などに影響されるのは仕方のないこと。今は忍耐強く出来ることをして日々を過ごし、皆さんがまた旅行したい!と思えるようになる日を待つより他ありません。

私のところにも、メールやブログのコメント欄を通して「アイルランド旅行を予定していたが、自粛すべきかどうか迷っている」とのメッセージが何件が寄せられています。
皇太子ご夫妻も今月末の英国・ウィリアム皇太子のご成婚式への出席を取りやめられましたし、日本が大変な時に海外旅行などしていていいのか…という思いがよぎるのは、日本人の繊細な国民性ならでは…という気がします。

ただ、自粛しすぎて、日本全体を沈滞させてしまうことがないようにしたいものです。
実際に被災した方の苦しみには比べようもないことですが、震災に続く自粛ムードや風評被害で、ビジネスの場面で影響を受け、死活問題となっている人も多くいます。
災害の現場や被災地に出向いてのお手伝いが出来なくとも、それぞれが自分の持ち場で出来ることがあるはず。節電に努めるとか、風評に流されない強い心を持つとか、被災地の分を埋めるような気持ちで普段の仕事を精一杯頑張ることも、広い意味で日本のためになっていくと思います。
いつも通りの生活が出来る環境にいる方は、ムリに自粛しようとせず、今ある暮らしに感謝して元気に日々暮らすことが、残された日本人としてのひとつの使命であるようにも思うのです。

私は今回の震災で多くのことを学ばせてもらいました。日本人としての誇りや、さらには海外に住む日本人としての立ち位置のようなものを、再確認させられた思いです。
放射能汚染のことも、国内外でさまざまなニュースが流れています。海外でのニュースはよりセンセーショナルですから、まるで日本が被ばくしたかのようにとらえる人もいるかもしれませんが、今まさに原発の現場で被害を最小限に食い止めようと身を挺して作業に当たっている皆さんのためにも、私たち日本人は元気に頑張っていますよ!と明るく堂々としていたいと思っています。

ここ数日、大変な状況にありながらも復興に向けて歩み出している人々のニュースを見て、もはやニュースを見てうるうるしている場合ではない、という気がしています。
元気が出せる人は元気を出して、普段の生活をする。共倒れすることがないよう、自分の持ち場で出来ることを頑張る。被災者の方に心を寄せる、というのは、そういうことではないかと思っています。

このような状況下で、それでもアイルランドに来て下さるというお客様に、心より感謝しています。そのお気持ちに答えるためにも、いつも通りに明るくお迎えし、楽しくお過ごしいただけるよう心をくだいていくつもりです。
旅行を自粛するかどうか迷っている方、もしもご自身のお心が元気で、日本人として海外に元気を発信するぞ!というようなお心持ちになれるのであれば、ぜひいらしてくださいね。
このような時期だからこそ、感じることも多いはずです。

suisenyellow
アイルランドもそろそろ春です♪

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:海外情報

天草への旅

amakusa6
有名な天草五橋。ホテルの部屋から毎日眺めた4号橋

私の父は熊本・天草の生まれ。幼少の頃に2度ほど家族・親戚みなで天草へ里帰りしていますが、当時2歳か3歳だった私は、はっきりした記憶はありません。
それからは訪ねるチャンスもなく、父も亡くなってしまったのですが、年月が経てば経つほどに「父が育った天草へ行ってみたい!」という思いが強くなってきました。

今回、父の17回忌の節目に、その思いがついに実現。姉が采配をふるってくれ、母と叔母と一緒に家族で天草へ行ってきました。

amakusa7
天草名物タコのモニュメントにて、家族で記念写真♪ フジツボが付着している芸の細かさに家族一同大ウケ(笑)

私が夢に描いたとおり、海も山も美しかった天草。すれ違う人々は小学生からお年寄りまで皆が「こんにちわ~」と声をかけてくれて、穏やかでとってもフレンドリー。
ホテルでは新鮮な海の幸があふれるようにふるまわれ、山国・信州育ちの私には、生きたエビとか、丸ごとのタコとか、アワビのお刺身とか、サザエの壺焼きとか…もうそれはそれは珍しいものばかり。
風景も「ひょっこりひょうたん島」風で、どことなくおとぎ話っぽいので、カメの背中に乗せられて竜宮城に連れてこられたのでは…と錯覚してしまいそうな気分でした。(カメを助けてはいないのですが…笑)

amakusa5
リンゴの国・信州から来た私たちにとって、柑橘類の木はとってもエキゾチック。子供の頃、天草のおばあちゃんがポンカンを送ってきてくれるのがとても楽しみでした。これは甘夏だそうです

amakusa3
天草名物タコのステーキ!そうえいば、亡くなった父は大のタコ好きでした(信州なので酢ダコでしたが)

amakusa8
青い海、青い空。観光ルートらしき海沿いの道を走れば、なんだかランサローテ(Lanzarote)にいるかのよう…!

amakusa1
山にはツバキの花が。これまた信州にはないので珍しく、やはり南国なのだな~と実感

amakusa4
ホテルの部屋から眺める夕日。潮の満ち引きや漁船が出たり入ったりする様子も、私たちには新鮮

父の育った町で思いがけず再会があったり、アイルランドを連想されるものを見たり…と、ちょっぴり不思議な、思い出深い数日間を過ごしてきました。
おいおい、ご紹介させていただきますね。

※続き書きました。
天草への旅② ~ 父の育った町へ・前編
天草への旅③ ~ 父の育った町へ・後編

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:海外情報