ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

日本があって良かった

数日前に一時帰国し、信州の実家にいます。
今回は、法事や家族行事のための帰国。この週末は、久しぶりに一族が大集合し、にぎやかに過ごしました。
日本が大変な時期だけでに、家族のありがたみをあらためて感じています。

毎日会うことが出来なくとも、一緒に住むことが出来なくとも、そこに存在しているだけでいい…という気持ち。そして、私の故郷である日本が、そこにちゃんとあってよかった。
そんな気持ちです。

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信州上田の別所温泉にて

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有終の美を飾ったシックス・ネイションズ最終戦

セント・パトリックス・デーに続くこの週末、ダブリンは勝利の余韻に酔いしれていました。
シックス・ネイションズ最終戦となった土曜日のホームでの対イングランド戦ですが、アイルランドが24-8という大差で、見事な勝利をおさめたのです。

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アイルランド代表チームキャプテンのブライアン・オドリスコル(Brian O'Doriscoll)のトライの瞬間。このトライでオドリスコルはシックス・ネイションズにおけるトライ数25となり、記録保持者となりました(Irishtimes.comより)

イングランドのグランドスラムへの夢を打ち砕いたこの勝利。今年のシックス・ネイションズはなんだかパッとしないままに終盤を迎えてしまったアイルランドですが、最後の最後で、しかもホームでの対イングランド戦で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれ、それはそれは胸のすくような思いでした。

イングランド側の緊迫したムードは手に取るようで、対するアイルランド側の負けてなるものか!という気迫も、TVを見ているこちらにまで伝わって来るかのよう。
先週の対ウェールズ戦で誤審によりウェールズのトライが認めらてしまい、勝利を逃したアイルランド。その悔しさが、目に見えない炎となって現れているかのようでした。

試合運びは終始アイルランドがリードしており、技はもちろんのこと、試合の始まりからアイルランドが「気」で勝っていました。
まるで緑の戦士が戦場で戦っているかのような、ものすごい気迫。若い選手の多いイングランドは、近距離からのペナルティー・キックを外してしまったり…と、緊張している様子が気の毒なくらい。
その緊迫したムードは、2009年のアイルランドがグランドスラムを達成した対ウェールズ戦、さらには2007年のクロークパークでのアイルランドの歴史的勝利を思い起こさせました。

昨年のシックス・ネイションズの際、アイルランド・ラグビーは世代交代の過渡期…ということを書きましたが(過去ブログ参照:6ネイションズ2勝目…トミー・ボウの大活躍!)、昨年から引き続いたその過渡期を経て、シリーズ最後となった今日の試合で、ついに「新生アイルランド・ラグビー」が誕生したかのような印象でした。
もしこれからシリーズが始まるのだったら、グランドスラムも夢ではないかも…と思わせるくらい、強靭なチームとなったアイルランド。残念ながらシックス・ネイションズはこれで終了で、アイルランドは3位という結果に終わりましたが、今日の試合ぶりを見る限り、ポイントはそこではない、という印象。
9月のニュージーランドで行われるラグビー・ワールドカップへ向けて、大きな弾みをつけることとなりました。

この試合では若手選手の活躍も目覚ましく、これまではベテランのローナン・オガラの代役的だった若いジョナサン・セクストンが、難しいゴールキックもすべて成功させて、マン・オブ・ザ・マッチを受賞。なんだか顔つきもたくましくなったようで、我が子の成長を見守るかのようにうるうるしてしまいました(笑)。
その他、キース・アールという敵陣突破型の若い選手も光っていて、今後の活躍が楽しみです。

試合をご覧になりたい方、期間限定(4月9日まで)ですが、RTEプレイヤーで見ることが出来ます。ライブほどの臨場感はないかもしれませんが、闘魂アイルランド!に元気が出ますよ。(→Six Nations Championship: Ireland v England

追記(3月22日):ちなみに、この対イングランド戦のパフォーマンスにより、今日発表された世界ラグビーのランキングで、アイルランドは4位となりました。(上位3か国はいずれも南半球の強豪。北半球ではアイルランドがトップということになります♪)

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アイルランドが日本に緊急支援

セント・パトリックス・デーに続くこの週末は、コンサートやスポーツの試合など人が集まるイベントが各地で多くのあるのですが、そういった場所で、日本への募金を募る活動が行われていることを方々から耳にしています。

ゴールウェイの友人はセント・パトリックス・デーに募金活動をしてくれたそうですし、ドネゴールの小さな村では毎週行われるパブ・クイズの賞金をアイルランド赤十字を通じて日本へ寄付。
ロンドン在住の知り合いのご夫婦は、チャリティーでハーフマラソンを走ります。ダブリンでも今日明日は街頭で募金を募る活動があるとか。

アイルランド政府が日本に100万ユーロ(一億円余)の緊急支援を決めたことも、日本で報道されたようです。
苦しい中で1億円余支援=アイルランド
(こちらはIrishtimes.comの記事。英文→Government approves €1m for Japan

皆さん、本当にありがとう。海外に暮らしていて、自分が日本人であることをこんなに意識したのは初めてです。
自分の家族が安全であることが確認できた今、今度は被災地で大変な思いをしておられる方や、現場で危険もかえりみず作業に当たっておられる方のことを思い、いてもたってもいられないような気持ちです。
私自身はただただ心配したり、感謝するしかできずにいますが、こちらでも皆が日本の皆さんのことを応援してくれています。数えきれないほどの祈りや想いが支援と共に日本へ届けられていることを、少しでもお伝えできたら…という気持ちです。

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虹を見つめるヒツジたち。今思えば、この写真を撮ったのはあの地震と津波の前日でした(Cashel, Co. Tipperaryにて)

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アスローンのセント・パトリックス・パレード

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人口約15000人のアスローン(Athlone, Co. Westmeath)の町。町でいちばん高い建物シェラトン・ホテルに最上階から撮らせていただいた俯瞰ショット

ここ数年、ダブリンやゴールウェイばかりでなく、地方の町や村でもさかんに行われるようになってきたセント・パトリックス・デーのパレード。
今年は全国50数ヶ所にてパレードが行われたとのことですが、私はTVの撮影班の皆さんと一緒に、アイルランド内陸部の町アスローンにて楽しませていただきました。

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パレードの審査員席。アスローンの町長さんや町の名士たちが審査員を務めます

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今年のパレードはすべて地元から、計60団体が参加。お天気も良く、沿道には見物客がいっぱい

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今年のパトリックス・パレード委員会の委員長を務めるヘレン(左)も、すっかりパトリックス・デー仕様!

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ちびっこもブラスバンドに参加。晴れの日にちょっぴり緊張気味

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地元の歴史遺産を推奨する団体。かかげている銅像はアスローン出身のテノール歌手ジョン・マッコーマック(John McCormack、1884-1945)

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ちびっこアイリッシュ・ダンサーたち

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ハーリングのクラブチーム。小さな子供もハーラーを持って…

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乗馬クラブの子供たち。レプラコーンに引率されています

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TVカメラの前でにっこりポーズしてくれた女の子たち

このアスローンのパレードを撮影するにあたって、委員長のヘレンにコンタクトを取ったのが数週間前。
その後、アスローンの地元ラジオ局から電話があって私がラジオに出てしまったり、ホテルの支配人やゴルフ場、地元の観光に携わる人など、いろいろな人から電話がかかってきました。「うちのホテルをTVに出して」ということでは決してなく、いずれも「アスローンを選んでくれてありがとう。うちの施設をどうぞ使ってください。町の宣伝になるのならなんでも協力しますよ~」という申し出なのです。

委員長のヘレンを始め、多くの方が無償で協力を申し出てくださり、私たちの撮影に便宜を図ってくださいました。
日本からの撮影スタッフの皆さんも「いい町だね~」と楽しんでくださり、そういう現場の雰囲気は映像にちゃんと表れますから、町の人々の温かい様子が日本の皆さんにも伝わると思います。

今日で撮影は無事終了。10日を超える長いロケで、しかもその間に日本で地震が起こり…。いろいろなことがありました。
最後のロケ地となったアスローンの町の方々をはじめ、各地で多くの方が協力してくださり、本当に感謝しています。協力してくださった方々が関わるホテルや観光地など、番組では紹介しきれない部分もあるので、せめても私のブログで少しずつご紹介させていただけたら…と思っています。

番組の詳細は後日、お知らせしますね♪

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アイルランド最長河川シャノン川のほとりの町、アスローン



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リー湖の夕日

TV撮影もいよいよ大詰め。残すところあと1日となりました。

明日はいよいよセント・パトリックス・デー。今年のセント・パトリックス・デーは、アイルランド内陸部の町アスローン(Athlone, Co. Westmeath)にて撮影班の皆さんと一緒に過ごします。

明日の天気予報は晴れ。そして、それを予感させるような素晴らしい夕日。

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リー湖(Lough Lee)のほとりにて。とても美しい夕暮れ時でした

日本は今大変な時ですが、皆さんがそれぞれの場所で、穏やかで平和なセント・パトリックス・デーを迎えられるよう、心より願っています。

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アイルランドの富士山みたいなクローパトリック

TV撮影の仕事もそろそろ後半戦。地震関連のニュースをラジオで追いながら、日本のことを心配しつつロケを進めています。

それにしても、行く先々で本当に多くの人がお見舞い&励ましの言葉をかけてくださるのには、ただただ感謝するばかり。
今日はウェストポート(Westport, Co. Mayo)にいるのですが、ここ数日冬が舞い戻って来たかのように寒くて、先週末に私がのぼったクローパトリック(Croagh Patrick)山は見事に雪をかぶっていました。

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真っ青な空をバックにしていた先週末と、同じ山とは思えない!標高764m

この山が雪をかぶっている姿は、私には富士山を連想させます。
聖人パトリックが40日間かけてヘビや魔物を退治した…という伝説の山に、日本の大地がどうか静まってくれるよう祈りをかけたいような気持ちです。

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日本の大地震

昨日は一日中、こちらでも日本の恐ろしいニュースが流れていました。

幸い私の家族は私がニュースを聞く前に連絡をくれて、無事を伝えてくれていたので、それだけが救いでしたが、夜になって「長野で震度6」と聞いた時には、心臓が止まるかと思いました。
日本の夜中の時間にもかかわらず、すぐに家族に電話。「強い揺れがあったけれど、大丈夫。この地域は強い粘土質の上にあるから大丈夫!(←叔母の談。その時は納得したけれど、今思うとこの説明、なんだか可笑しいですね…笑」とのこと。家族の声を聞き、安堵のあまり涙が出ました。

アイルランド人の多くの友人たちからテキストや電話が相次ぎ、TVの撮影で会う人々皆から、励ましの言葉をいただきました。
心配ながらも、それはそれは心強く、ありがたかったです。

こちらに住んでいる日本人の中には、震源地の近くにご家族がいる方もあり、まだ連絡が取れていない方もいます。
被害に合われた方に心からお悔やみ申し上げると共に、これ以上、被害が広がらないことをただただ祈るばかりです。
まだ余震が続いているようですので、日本の皆さん、どうか無事でいてください。アイルランドの地より、ありとあらゆるお祈り・想いを結集して、皆さんのことを思っています。

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TV撮影の仕事中…です

数日前より、TV撮影のコーディネートの仕事をしています。
約10日間の日程で番組2本分を撮るので、アイルランドのあちらこちらを回る予定。
今日は南西部のカウンティー・ケリー(Co. Kerry)に来ています。

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撮影初日。ダブリンにて

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列車の中で撮影中!

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トラリーの町にて、この町で生まれた民謡「トラリーのバラ(Rose of Tralee)」を町の人に歌ってもらいました

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ディングル(Dingle, Co. Kerry)のマーフィーズ・アイスクリーム本店にて

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撮影用のアイスクリームのディスプレイ。この後でもちろん、撮影班みなでおいしくいただきました♪

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キラーニー国立公園のトルク・ウォーターフォール(Torc Waterfall, Co. Kerry)にて、撮影班みなで記念撮影

番組のタイトルや放送予定などは、後日またお知らせいたしますね。
お楽しみに…♪

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ガイディング・アイルランドのスライドショー

ガイディング・アイルランドのホームの写真を新しくしました。

Guiding Ireland(ガイディング・アイルランド)~アイルランドでの観光ガイドのご依頼、旅のコーディネートはこちらから~

約80枚の写真がスライドショーで表示されます。
自然・人・食…など、四季折々のカラフルなアイルランドをどうぞお楽しみください!

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西の国で起こった不思議なこと

この週末はメイヨ―( Co. Mayo)で過ごしました。
一度は登ってみたい…と思いながらもこれまでチャンスがなくていたクローパトリック山(Croagh Patrick、標高765メートルの巡礼で知られる山。伝説では聖人パトリックがこの山にて、40日間かけてヘビや悪魔を追い払ったと言われる)に登り、山から下りてその足で、近くのサーフ・スポット、キャロウニスキー(Carrownisky)に駆けつけて、暗くなるまでサーフィン。

夜はウェストポート(Westport, Co. Mayo)のお気に入りのレストラン、マンゴズ(Mangos)で食事をして、やはりお気に入りのパブ、マット・モロイズ(Matt Molloy's、チーフタンズのマット・モロイが経営するパブ)へ。
ここでは素晴らしい伝統音楽のセッションが毎晩行われているのですが、仲間の一人がバウロンを持って飛び入り参加。たまたま居合わせたアイリッシュ・ダンサーの女の子がダンスを披露してくれて、続いて私たちも踊って…と、これぞアイルランドならではのベスト・クラック!(craic=「楽しいこと」「愉快なこと」を意味するアイルランド語。主に音楽とお酒にかかわる楽しみのこと)

…と、この盛り沢山だった一日を、クローパトリック、キャロウニスキーでのサーフィン、マンゴズ、マット・モロイズの夜…と4つのトピックに分けてブログに書きましょう~と思って、たくさんたくさん写真を撮ったのですが…。
なんと今朝起きてみると、昨日だけで100枚近く撮った写真がすべてなくなっているではありませんか。メモリーカードが空っぽになっていて、昨日一日の写真がすっかり消えているのです!昨晩、最後にチェックした時はちゃんとあったのに…。(パブでの音楽セッションは録画もしたのに…)

景色はまた撮れるので良いとしても、友人たちのとてもいいショットがたくさんあったので、大ショック。
一体何が起こったのか、全く見当がつかず茫然。ミステリーとしか言いようがありません。

そういえば最近、アイルランドの西海岸に来るたびにおかしなことが起こります。
先日は、時間がいつのまにか1時間スキップ。私は腕時計をしないので、携帯電話の時計が頼りなのですが、「今日はずいぶん日が長いなあ」なんて思っていたら、私の時間だけが1時間進んでいました。
その間、携帯電話をいじった覚えはなく、全くのミステリー。私の知らない間にアイルランド西部に時差が出来たのかも?…などと一瞬思ったりしましたが(笑)、もしそうだとしても、だったら1時間、遅れていなければならないし…。
なんだかキツネにつままれたような気分でした。

今度は写真データ消滅事件。事件現場は同じく、アイルランド西部。(エリアは前回とちょっと違いますが)
そう思うと、写真が消えてしまったことにショックを受けながらも、おかしな妄想がどんどん浮かんできてしようがない。
例えば…。夜中にレプラコーンが忍び込んで来て、「むむむ。この写真はアイルランド西部から持ち出し禁止!」とかなんとか言って、こっそりクオリティー・コントロールしてる…とか。
もしそうだったら、かなり怖いかも(笑)。

私の友人は西部に来るといつも、車の時計が少しずつ遅れていくそうです。「やっぱり東部に比べて、ゆったりしてるからね~、ここは」と当たり前のように言う彼女。
原因を追究する気は全くないみたいです(笑)。

そんな彼女を見習って、私も深く考えることはやめました。(って、最初からしてないけど…笑)
なんだか東部とは違う、独自のルールで動いているような気がする、摩訶不思議なアイルランドの西の国。やっぱり今も、レプラコーンが住んでいるのかも…と本気で考えたくなります。
これは西部の各所で感じるのですが、アラン諸島とか、以前に行ったクレア島とかといった島では、もう一歩踏み入れた時から「何か秘密がありそう…」といった空気がムンムン。それを怪しがったりすると、レプラコーンに連れて行かれちゃいそうな気がするので、いつも何事もないような顔をしていますけど。

皆さんもアイルランド西部へ行く際は…要注意です!





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ダブリンにてフィル・リノット展開催

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フィルのバナーでいっぱい。展示会場のあるセント・スティーヴンズ・ショッピングセンター内にて

1970年代にブレイクしたダブリン出身のロックバンド、シン・リジー(Thin Lyzzy)のボーカリスだったフィル・リノット(Phil Lynott、1949-1986)が亡くなって、今年で25年。
ダブリン出身の偉大なミュージシャンの没後25年を記念して、今日から1か月間、ダブリンでフィリップ・リノット展(The Philip Lynott Exhibition、2011年3月4日~4月2日)が開催されています。

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展示会場の入り口。初日の今日、早速行ってきました!

数日間からラジオでさかんに宣伝されていたこのエキシビジョン。平日の昼間、しかも初日で、入場料が10ユーロかかるにもかかわらず、会場はすでにかなりの見物客でにぎわっていました。

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おそらくシン・リジーのメンバーと同世代であろう往年のファンらしき人、リジーのTシャツを着込んだちょっとオタクめいた人、買い物ついでに寄ってみました…といった感じの女性同士、そして印象的だったのは親子連れ。50歳くらいの雰囲気のお父さんまたはお母さんと、ティーンエージェーくらいの息子または娘の組み合わせで、「この曲が流行っている時、お父さんは…」なんて子供に説明しながら一緒に見学している様子が微笑ましかったです

展示内容は、1972年に「ウィスキー・イン・ザ・ジャー」でシン・リジーが爆発的な人気となる以前の下積み時代のストーリー(エアリンガスからの、未払い運賃の請求レターも展示されていました…笑)から、さかのぼってフィルの子供時代、成功してからのレコードジャケットやコンサートのポスター、プライベートなショットを含む写真の数々、フィルが身につけたジャケットや使用していたギター、リジーにかかわった人々のインタヴュー、音楽を聞けるコーナー、ライブ映像が流れっぱなしのオーディオビジュアル・ルーム…と盛り沢山。
それほど大きな会場ではないのに、なんと、2時間近くも過ごしてしまいました。

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少年時代にフィルが新聞配達をしていた時に乗っていた自転車!「1960年代初頭、新聞配達をしてたクラムリン(ダブリンの下町)出身の黒人の少年が、15年後にシドニーのオペラハウスで10万人を前にしてステージに立つとは、誰が予想したでしょう」…というコメント付き

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クラムリンで生まれ育った少年時代のエピソード。学校の成績表もありました…笑

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お母さんはマンチェスターに住んでいて、クラムリンのお祖母さんのもとで育ったのですが、生涯お母さんとの絆が強かったんですよね。そのお母さんに宛てたポストカードは、「Love, Philip」の小さいけど大きな一言

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愛用のギター

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身につけたジャケットいろいろ。右端はマンチェスターユナイテッドのロゴ入り(生涯を通して大ファンだった。ジョージ・ベストとの2ショット写真もありました)

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アルバムのジェットいろいろ

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日本でのものも!

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日本の音楽雑誌の表紙。ガラスが光って写真がうまく撮れませんでしたが…

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等身大のフィル!

私がフィル・リノットのファンになったのはここ数年のことで、それでもこんなに見入ってしまうくらいですから、リアル・タイムで追いかけていたファンにとっては、それはそれは懐かしかったり、感激もひとしおなことでしょう。

このエキシビジョンでひとつ興味深いかったのは、フィル・リノットを「ミュージシャン」としてだけでなく、アイルランドを代表する「詩人」としてもクローズアップしていたこと。「作詞家」でもなく、「詩人(poet)」という言葉で表していました。
昨年、ユネスコの「文学の都市」(City of Literature)に指定されたダブリン。詩集も出しているフィル・リノットも「シティ・オブ・リテラチャー」の一部…というわけです。
フィルの直筆の詩のノートも、画像で閲覧できるようになっています。(モニターの前でページをめくる動作をすると、画面上のページが開ける…という仕組み)

すっかり感激して興奮してしまった私は、出口のショップでTシャツとポスター、フィル・リノット特集のHot Pressを購入。
「名前を書いて行ってね~」と言われて開かれた来場者のゲストブックは、なんとまだ白紙でした。来場いちばんではなかったのですが、ゲストブックの準備がちょうど整ったところに私が来ちゃったみたいです(笑)。

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いちばん乗りのサイン…ちょっと嬉しいかも♪

ダブリンでは今でもラジオなどで頻繁に流れているシン・リジーですが、フィルの没後25周年でさらに人気が高まりそうです。

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セント・パトリックス・デー近づく(日本でのパレード日程)

3月の声を聞き、今年もセント・パトリックス・デー(St Patrick's Day、3月17日)のことが話題にのぼり始めました。

セント・パトリックス・デーというのは、アイルランドの守護聖人パトリック(西暦435年にアイルランドにキリスト教を布教した聖人)の命日とされる日で、いわばアイルランドの国民の日。
もともとは海外に出ているアイルランド系の人々が祖国の日としてお祝いをしていたのですが、アイルランド本国の経済が豊かになり始めた1990年代後半より、その習慣が逆輸入されて、ダブリンをはじめとするアイルランドの主要都市でもお祭りパレードが始まりました。

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2010年のダブリンのパレード

ここ数年は、地方都市でもパレードやイベントが行わるようになってきました。
ダブリンの国際的で大がかりなものとはまた違い、見物客も一緒に歩けてしまうような(!)田舎町のパレードなどもあり、それはそれでほのぼのしてていい感じです。

今年のセント・パトリックス・デーですが、私はTV撮影の仕事でアスローン(Athlone, Co. Westmeath)にいる予定。
アスローンは人口2万人弱の、アイルランドでは中規模の町。シャノン川のほとりのこの町で、パトリックス・デー・パレードを撮影します。

先日、アスローンのフェスティバル委員会に日本のTVクルーが撮影を希望していることを伝えたところ、その話がたちまちのうちに広がったようで、地元のホテルのマネージャーや市議会の方、パレード関係者などからたくさんの電話をいただいています。
「何かヘルプできることがあったら言ってね」とか「こういうイベントがあるから撮影したらいいかも」などなど、皆さん親切でやる気満々。頼もしい限りです。
昨日は地元のラジオ局から電話があり、そのままスタジオにつながれて、私がラジオ出演してしまいました。地元の町おこしパワーに押されて、私までアスローン大好き♪みたいな気分になってきて、「アスローンでパトリックス・デーの撮影をすると思うとワクワクします♪」…みたいなコメントをしまくってしまいました(笑)。

アイルランド本国でのイベントに先がけて、日本では今週末から各地でセント・パトリックス・デーのパレードが開催されます。
以下、日本国内でパレードのおおまかな場所と日程をリストアップしてみました。東京のパレードには、私がアイルランドでいちばんおいしい!と思っているマーフィーズ・アイスクリームも参加するそうですよ!
お近くにお住いの方、アイルランド気分を味わいにぜひ出かけてみてはいかがでしょう。
(いずれもINJ-Irish Network Japan主催または後援。詳しくはこちらをご覧ください)

3月5日(土) 11:00~15:30 伊勢 伊勢神宮よりスタート

3月12日(土) 14:00~15:00 名古屋
3月12日(土) 14:30~ 熊本
3月12日(土) 時刻は後日決定 沖縄
3月13日(日) 12:00~ 松江/11:00~ 松江 水上パレード
3月13日(日) 14:00~16:00 東京 原宿・表参道
3月13日(日) 時刻は後日決定 京都

3月19日(土) 11:00~ 大阪
3月19日(土) 14:00~15:00 横浜元町
3月19日(土) 15:00~ つくば
3月20日(日) 14:00~ 千葉

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