ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

ツタの葉がきれいです

赤く色づく木がないので、紅葉…というのはほとんどないアイルランドですが、唯一、例外はツタの葉。
今日、お客様と感嘆して眺めた、秋の色です!

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パワーズコート庭園(Powerscourt Garden, Co. Wicklow)にて

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お気に入りのフレンチ・レストラン、ラ・メゾン

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潮の香りいっぱいの新鮮なロック・オイスター!

夏も終わり、そろそろ仕事も一段落。
しばらく会えずにいたお友達とプライベートで食事に出る機会が多くなり、近頃また、ダブリンのいろいろなレストランを試してみています。

中でも最近いちばんのお気に入りは、こちら、ラ・メゾン(La Maison Restaurant, Dublin 2)。
アイルランドのおいしい食材を活かした、シンプルかつシックなお食事が評判の、フレンチ・レストランです。

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きれいな水色のテラス席♪(写真は2010年6月撮影)

以前ここはフレンチのパン&ケーキ屋さんでした。まだダブリンにそういったお店があまりなかった頃で、ちょっと高めではあったもののとてもおいしく、時々立ち寄ってはタルトを買ったりしていました。
そのうちにカフェ部分が拡大、フレンチ・オニオン・スープがおいしいな~と思っていたら、いつの間にかパン屋さん部分はすっかり姿を消し、レストランになっていました。

何度かトライしたのですが、小さなお店はいつも満席で入ることが出来ず、この夏やっとお食事することが出来ました。それ以来、機会あるごとに出かけている、今ダブリンでいちばんお気に入りのレストランがここ。

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メインディッシュでいただいたカモ肉のロースト。おいしかった~

実はこのレストランに初めて来たときに、こんなモノを前菜でいただきました。


これ、何かご存知ですか?

そう、アーティチョークを丸ごと!サラダに切って入っているアーティチョークは、実はこんな形なんです。
で、これの食べ方がとってもおもしろかったのです。

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まずは葉っぱを一枚一枚、引っ張って取って、ほんのちょっぴり食べるところのついた付け根を、酸っぱいドレッシングにディップしてチューチュー吸います

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ぜ~んぶ葉っぱを取ってしまうと、こんな姿に…。ここから先、「どうやって食べたらいいの?」と困っていた私たちを見て、ウェイターさんが助け船を出してくれました。

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なんと、上の繊維質の部分を、缶の蓋を開けるかのようにねじり取ってくれたのです!アーティチョークでいちばん食べるべきところは、この白いところ。ナイフとフォークで切り分けて、優雅にいただきました(笑)

アーティチョークをこんなふうに食べたのは初めてで、とっても感激しまいました。

その他、シーフードのパイ包みやステーキ、もちろんデザートもおいしいです♪
ウィークデーはランチ、ディナー共にオープンしていますが、ディナーは特に要予約…です!

La Maison Restaurant
15 Castlemarket Street, Dublin 2.
Phone: 01-6727258

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今年も行われた「アーサーズ・デー」

昨日は「アーサーズ・デー(Arthur's Day)」ということで、たまたま夕方からダブリンの街へ出かけてみると、どこのパブもあふれんばかりの人・人・人…。

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シティーセンターの各所にこんなバルーンも出ていました…!

「アーサーズ・デー」というのは、昨年2009年、ギネス社が創業250周年を迎えるに当たり始まった、ダブリンの新しいイベント・デー。
創業の日である9月24日の、(創業の年1759年にちなんで)17時59分に、創業者アーサー・ギネスに皆で乾杯しましょう!…という趣旨で昨年初めて行われたもの。
それが盛り上がったので、では251周年も続けてお祝いしょましょう…ということになり、今年2010年は週末効果を期待してか、昨日9月23日(木)が「アーサーズ・デー」でした。

ギネス・ビールを飲む理由には事欠かないアイルランド人たち。
このような日をあえて設定したところで、別に普段と変わりないんじゃないの?…なんて思っていたのは私だけだったようで、街中の盛り上がりようは、まるでパトリックス・デーが秋にもやって来たかのよう。
路上でのパフォーマンスも各所で行われており、夜遅くまでとってもにぎやかでした。

今後このイベント・デーが継続していけば、第2のセント・パトリックス・デー…のような「アイルランドのお祭りデー」となっていくかもしれませんね。

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エティハド航空でアイルランドへ

日本からのお客様をダブリン空港でお迎えする場合、フライトの到着時間はたいてい夕方から夜にかけてなので、それに合わせて午後の遅い時間に空港へ向かうのがこれまでは普通でした。
日本を朝出発して、ロンドンやアムステルダム、パリなどで乗り換えてダブリンへ…というルートです。

ところがこの夏以降、「午後2時50分ダブリン到着」という、これまでにはなかったお迎えスケジュールが登場。
日本からアブダビ経由で、エティハド航空(Etihad Airways)にて南回りでダブリンへいらっしゃるお客様が増えてきたのです。

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エティハド空港はアラブ首長国連邦の国営航空会社。2009年ワールド・トラベラー・アワードで「最優秀エアライン」賞を受賞した航空会社だそうです(写真はEtihad Airways HPより)

これによって、アイルランド観光の日本マーケットに、新しい客層が開けた感があります。
これまで団体旅行でアイルランドへいらっしゃるお客様は、その多くが東京周辺の方々。アイルランドへ来ようとすると、やはり成田発着のフライトが主流なので、そうならざるを得なかったのだと思います。(これはアイルランドに限ったことではないかもしれませんが)
ところがエティハド空港は、成田だけなく、名古屋セントレア空港にも就航。しかもアイルランドに来るには、成田発より名古屋発の方が就航数も多く、乗り継ぎ時間も短くて便利なのです。
(成田-週3便、行きのアブダビでの乗り継ぎ時間5時間近く、名古屋-週4便、乗り継ぎ時間3時間弱)

これまでに数回、この便でいらしたグループさんをお迎えしましたが、皆さん名古屋発着。
この秋冬には、某大手旅行会社の「エティハド空港で行くアイルランド」(というツアー名ではありませんが…)がシリーズ化されており、すでに催行され始めていますが、これも名古屋発着。
今日はこのツアーのお客様が、総勢28名様で元気にダブリンにご到着され、アイルランドで名古屋パワー全開!…って感じでした(笑)。

アイルランドへ行きたい、というところから探すのではなく、地元の空港から飛べる範囲でどこかないかな…と旅行先を探していたら、これまで考えてもいなかったアイルランドがあった!
…と、そんな理由でいらしたお客様も、この名古屋からのグループさんには多いのではないかと思います。
観光客の数がダウンしている昨今にあって、新たなお客様の層が広がっていくのは本当にありがたいことですね。

日本を夜出発して、アブダビで乗り継ぎ、ダブリンに翌日の午後2時50分に到着。
アブダビへ行く途中に北京を経由するようで、なんと14時間程かかるようです。さらにアブダビからダブリンへも8時間程かかり、着いたら機内ほぼ全員がEU圏外出身のため、イミグレーションが混むわ、混むわ…。昨日も到着から1時間以上かかって、やっと通関してらっしゃいました。
…で、皆さんもう、性も根も尽き果ててふらふら…かと思いきや、このフライトでいらっしゃるお客様たち、意外にお元気なんですよね。
ヨーロッパ経由で夜着く方々よりも、ずっとお元気なくらい…。不思議です。

道中あまりに長いので、「早く陸を歩きたい~、アイルランドの地を踏みたい~」って気持ちが絶好調に達しているから?
もしくは、日本を夜出るので機内でぐっすり眠れ、まだ活動できる時間帯にこちらへ到着するため、気分的に楽なのかも…。
今日も到着後、ホテルに入る前に観光、移動…だったのですが、皆さんとってもお元気で、たくさん写真を撮ったり、アイルランドの空気をおいしそうに吸っておられました(笑)。
回り道してアイルランドに来るのも、意外にいいかも?

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アヴォカのお洋服を売っているショップ

東京へ行くと必ず見に行く、お気に入りのセレクトショップがあります。
ヨーロッパのインポートものを中心にそろえたお店なのですが、この秋冬からそこで、アヴォカ(AVOCA)の洋服を取り扱うとのこと。

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(全国に40店舗ほどあるこのショップ、私がいつも行くのは豊洲のららぽーと。どちらかというと、駅ビル系の店の中に入っていることが多いです)

上記サイトから「Autunm & Winter Collection 2010」を見てみると、カタログの6ページ目に見つけました!
アヴォカのマルチ柄ウールのコートと、小花柄のワンピース。
ちょうど数日前、ダブリンのお店をのぞいた時に、そっくりのものを見てきたばかり。やっぱり日本人のテイストなのか、私がこれなら欲しいかな~と思っていたものとどんぴしゃりでした。
特に花柄のワンピースはいいな~と手に取って見ていたもので、すでに大きいサイズしか残っておらず、ほっと胸をなで下ろしていたところ。
(小さいサイズがあったら危うく試着して、衝動買いしてしまうところだった…。危ない~)

値段は日本の方がちょっぴり高いけれど、数割増しくらいでしょうか。
日本に帰るといつも何着か買ってしまうこのお店、あ~、カタログ見てたらショッピングしたくなってきた!
こういう症状はこちらでは、「リテール・セラピー(retail therapy)=買い物療法」と呼ばれます(笑)。

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JAL会員誌「Agora」 アラン諸島・特集

昨年のちょうど今頃、取材コーディネートをさせていただいたアラン諸島(Aran Islands, Co. Glaway)の記事が、今月のJALカード会員誌「Agora」に掲載されています。

「アラン諸島 時を紡ぐ島」のタイトルで、全11ページ。美しい写真と、読み応えある内容です。

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イニシュマーンで出会ったおじいさん

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イニシュモアの漁師さん。いずれも本誌には採用されなかったショットです

6日間にわたるアラン諸島のみの取材。島にどっぷりとつかって、取材チームの皆さんと楽しく過ごしたことを懐かしく思い出しました。

「Agora」はJAL会員限定の雑誌で、一般には販売していないとのこと。
ご覧いただくのが難しい方もおられるかと思いますが、チャンスがあれば見てみてくださいね。

※本誌に登場しているイニシュマンのセーターの編み手、メアリー・オフラハティーさんは、今年8月にお亡くなりになられました。完成した本誌を見ていただくことが出来ず、本当に残念でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

※取材時の過去ブログ:イニシュマーンを再訪イニシュマーンにてイニシュモア島の「トンネル」石の島にて癒しの旅…

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「本日のロースト」はラム!

先日、お客様と一緒にいただいたランチ。
ラム肉の旬は春&夏だけど、秋でもロースト・ラムはやっぱりおいしい~。

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日替わりローストが、この日はラム。北海道出身のお客様もラム肉がお好きだそうで、2人で迷わず同じメニューを注文(笑)

アイルランドに来たら、一度は食べてみていただきたいラム肉のお料理。
調理法はこのタイプのロースト・ラムが定番で、ちょっといいレストランへ行くと、春から夏にかけてなら骨付きラムのグリルもあるかも。
マッシュポテトの他にも、温野菜がたっぷり付くのがアイルランド風。(この日はニンジン、ブロッコリー、キャペツでした)
この飾らない、家庭料理風のお料理が、やっぱりいちばんおいしいように思います♪

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キルデア・タウン(Kildare Town, Co. Kildare)のHarte's Bar & Grillにて

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キルデアのナショナル・スタッドへ

競走馬、種牡馬の産地として古くから知られるアイルランド。
昨日は馬がお好きなお客様を、キルデアのナショナル・スタッド(Irish National Stud, Co. Kildare)へご案内しました。
アイルランドが世界に誇るサラブレッドの生産活動を行う、国立のスタッド・ファームです。

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1946年創立。馬のマークが至る所に…

この地での馬の飼育の歴史は古く、もとは14世紀にこの地にあった修道院で戦闘用の馬を飼育していたのが始まりだそう。
1900年にこの地の農場主となったウィリアム・ホールウォーカー大佐(Colonel William Hall-Walker)により、本格的なサラブレッドの育成が行われるようになりました。
この地はカルシウム分を豊富に含む石灰岩質の土壌で、それが馬の骨格形成に適しているとの理由で、ホールウォーカー大佐はこの地を選んだそうです。

約1000エーカーの広大なファームには、今年で造園100周年を迎える日本庭園が隣接しており、一回の入場料でどちらも見学可能。
日に3度のガイド付き見学ツアー(約40分程)もあり、それに参加してファーム内を見学しました。

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サラブレッド博士になれそうなくらい、情報量いっぱいのツアーでした

北半球での種付け時期は2月15日から7月15日。スタッド・ファームがいちばん忙しいのは、この時期だそう。
現在ファームでは、7頭の種牡馬と20頭の牝馬を所有しているそうですが、順に見せてもらった厩舎はこの時期は昼間は空っぽ。種付けシーズン・オフの今は、どの馬も皆、パドックで「休暇中」でした(笑)。

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この子が7頭中2番目に根の高い種牡馬、Verglas。現役時代はずいぶん活躍したそうです

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こちらはJeremy。血統がとても良い子だそう

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種牡馬は一頭ずつ別々のパドックにいるのに対して、牝馬と子馬は一緒。手をたたいたら寄ってきてくれました

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ミニチュア・ポニーも買われていました。アルゼンチン原産だそう

敷地内には馬博物館もあり、1950~60年代に障害レースで活躍した伝説的な競走馬アークル(Arkle)がこのような姿で展示されています!

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なんだか恐竜みたい…!

ところで、現スタッド・ファームの礎を築いたホールウォーカー大佐という人は、とってもユニークな人だったようです。
彼はサラブレッドの飼育・管理に独自のポリシーを持っており、なんとそれは「星占い」。生まれた子馬の生年月日から星回りを調べ、ラッキーな星の元に生まれた子馬の育成には特に力を注いでいたよう。
その方法は不思議と効果があったとか。

さらにファームに隣接する日本庭園は、ホールウォーカー大佐が日本から呼んだ庭師のEida(エイダ?)さんにより造園されたもの。
「ゆりかごから墓場まで」とのテーマによって作られた、なかなか見応えのある庭園。この庭園については、また別の日に改めてご紹介したいと思います。

このナショナル・スタッド、日本からのお客様はあまり立ち寄らないのですが、11ユーロの入場料で、ファーム、博物館、日本庭園、聖フィクラ庭園(ファーム内にある自然の庭園)、カフェ&ショップ…と、かなり長い間ゆっくり楽しめてお勧めです。
近くにはアウトレット(Kildare Village)もあるし、ニューブリッジ・シルバーのショールーム(過去ブログ:ニューブリッジで楽しむプチ・ハリウッド♪)もあるし、このあたりで一日ゆっくりしても楽しいですよ♪

Irish National Stud
Tully, Co. Kildare.
Phone: +353-45-522963/+353-45-521617
開園時間:2月12日~12月23日 9:30-17:00
※ダブリンから毎日バスが出ています。詳しくはHPサイトのこのページ参照

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9月の虹

晴れたり降ったりのアイリッシュ・ウェザー。
青空と雨雲が混在する空に、大きな大きな虹がかかりました。

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カメラではとらえきれませんでしたが、見事な虹のアーチでした

ふもとがキラキラ光っていたのは、レプラコーンの金貨に違いない!
今日の虹は特別鮮やかで、長い間消えずに出ていました♪

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「愛蘭に起れる事件」その後

以前にこのブログで、100年前にカウンティー・ミース(Co. Meath)で起こった日本人青年の殺害事件について書かせていただいたことがありました。
(詳しくは過去ブログ参照:100年前の尋ね人~アイルランドで殺害された小西清之介さん

事件が起こったのは1913年。
アイルランド独立に向けての動乱、第一次世界大戦の勃発などの波にもまれ、事件はそのまま迷宮入りしてしまっていたらしいのですが、どうやら知られざる「その後」があったらしいのです。

この件について、『アイルランド田舎物語』(アリス・テイラー著、新宿書房)の翻訳者・高橋豊子さんが、新宿書房のオンライン・マガジンにて、新たなコラムを連載しておられます。(以前同様、アイルランド事情にお詳しいY氏よりお知らせいただきました。ありがとうございました。)
その名も、「愛蘭に起れる事件」その後…とのことですから、小西さん殺害事件の真相が今度こそわかるかも!と期待が持てますね。

連載は全6回で、今のところ第4回までアップされています。
続きが楽しみです。


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ロブスターが旬です!

先日、イニシュモア島(Inismore, Aran Islands, Co. Galway)へご案内した時、お客様とロブスターを食べました。
夏の終わりのロブスターは身が大きく、今年はなんだか、いつもにも増して味もいい感じ。一人一匹づつ格闘しながらも、おいしい、おいしいと、皆さんペロリと平らげておられました。

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ボイルしたロブスターを、シンプルなバターソースで。おいしかった…!(Aran Islands Hotelのレストランにて)

あとで友人に聞くところによると、今年はロブスターが大漁なのだそうです。
ということは、きっと値段も安いはず…?
もうそうであれば、家でロブスター・パーティーでもしようかしら…と思っています♪

9月のアイルランドはカキも旬、ロブスターもおいしい。
シーフード好きな方にはたまらないですね~。

※ロブスターを食べたいときは、レストランに事前に要確認。その時にたまたま、ない場合もありますので…。

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さようなら、ローヴァー

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ある夏の日のRover(2007年6月撮影)

昨日、友人からテキストが来て、見るとこんなメッセージが。

「Rover. R.I.P.」

なんと、私の大好きな犬のRover(ローヴァー)の訃報でした。

Roverというのは、私がプロフィール写真(左)にしている犬のこと。
アイルランドの中で、おそらく私がいちばん好きな場所にいる、いちばん好きな犬です。

そこはロック・ドゥーン(Lough Doon)と言って、北西部ドネゴール地方(Co. Donegal)の人里離れた隠れ家のような場所にある湖。
ロック・ドゥーンのこと、Roverのことは、過去に何度もこのブログに書こうとしたのですが、あまりにも大好きで、思い入れが強すぎて書けずにいました。
谷間にある湖で、小さな中島に、なんとケルト人が建てた2500年前の石の砦があるのです。

初めて連れて行ってもらったのは今から6年ほど前。岸からボートを漕いで行き、湖の曲がり角をまがった途端、古代の砦が目の前に浮かぶように現れたその瞬間のことは、今でも忘れられません。
まるで、ケルト人が言うところの「Another World(別世界)」を彷彿させるような光景で、感激のあまりボートの上で立ち上がってしまい、転げ落ちそうになってしまいました(笑)。

その湖のほとりにはマッキューさん(Mr. McHugh)さんという初老の男性と小さな犬が住んでいて、その犬がRover。
ボートを漕ぎだそうとすると必ずやってきて、まるで自らが水先案内人!と言わんばかりに、ボートの先頭か後ろにちょこんと座るのです。
砦のある島に着くと、慣れた仕草でぴょんとボートから飛び降りて、砦の入り口へと案内してくれるのですが、そのボートから飛び降りる姿がなんとも可愛らしくて…。
ボートの上でじゃれて遊んだり、砦の上を一緒に歩いたり、ピクニックをしているかたわらにいつの間にかやって来ていたり…。ロック・ドゥーンで起こるすべてのことには、いつもRoverが一緒でした。

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ボートを漕ぐときにはいつも一緒(2009年7月撮影)

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これが湖の中の砦、ドゥーン・フォート(Doon Fort)!(2009年7月撮影)

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カメラに向かって振り向いてくれたRover(2009年7月撮影)

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砦のそばでRoverとおしゃべり♪(2009年7月撮影)

かつては元気いっぱいで砦の上を駆け回っていたRoverですが、昨年あたりから足取りがゆっくりに。
そして今年の6月にロック・ドゥーンを訪れた時には、初めて、ボートに一緒に乗って来ませんでした。

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岸で見送ってくれたRover。以前だったら駆け下りてきて、ぴょんとボートに飛び乗っていたのに…。思えばこれがRoverに会った最期でした(2010年6月撮影)

ですから、近い将来、こんな日が来ることはうすうすわかっていたものの、それでもショックでした。
もうロック・ドゥーンへ行っても、どこからともなくRoverが駆け寄って来ることはないのです。
そう思うと、知らせてくれた友人からのテキストにも、しばらく返事を返すことが出来ませんでした。

これは私の思い過ごしかもしれませんが…。
ロック・ドゥーンへは何度も行きましたが、それでも過去6年の間、せいぜい年に2回ほど行くか行かないか…というくらい。
にもかかわらず、Roverは私のことをちゃんと覚えているんだ!…と確信する出来事があったんですね。
その時、相手は犬だけれども、なんだか心がちゃんと通じ合ったような、不思議な気がしたことを覚えています。

我が犬でもなく、そうしょっちゅう顔を合わせる犬でもないのに、いや、それだからなのか、もうあの湖へ行ってもRoverに会えない、そのことがただただ悲しくてたまりません。
Roverと二人暮らしだったマッキューさんが、どんな想いでおられるやら…と思うと、それも悲しい。

そういえば、初めてロック・ドゥーンを訪れた時の写真がどこかにあったはず…と、ふと思い立って探してみました。
デジカメではないのでお見せ出来ないのが残念ですが、ボートの後ろにすくっと立った横向きのRover。とっても若々しい感じです。
眺めていたら、さまざまな思い出がよみがえってきました。この写真をしばらくデスクに飾ることにしようと思います。

Roverの魂が安らかに眠りますように。R.I.P.

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(2009年7月撮影)




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