ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

新しい車

車を修理してもらいにガレージへ。
思っていたより大掛かりな修理が必要であることがわかり、しかも、修理してもパーフェクトな状態にはならず、もってあと1年くらいとのこと。
それならいっそのこと…と、故障車とエクスチェンジするかたちでその場で別の車を買ってきました!

話の流れと勢いで即決してしまいましたが、これも縁。
自宅でガレージをやっているジョンには、これまでちょいちょい不具合を直してもらっていました。個人ディラーでもある彼に、「そのうち、いい出ものがあったら教えてね」とちらりと話したところ、「今あるよ」と出てきたのがコレ。

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98年のOpel。ルーフ・ウィンドウがあるのが嬉しい~

故障車の引き取り代を含めて、○百ユーロでOKとのこと。その場でチェックを切り、保険会社に電話をして、すぐさま乗って帰ってきました(笑)。
車を買うってこんなに簡単なことだったの…?とちょっと脱力するくらいシンプル!

これまで1年半ほど乗っていた96年のRoverとは、突然のお別れ。
フォグ・ライトもなかったし、独特のくせのある乗りにくい車だったけれど、初めての車だったこともあり愛着がありました。古い車のわりにはよく走り、1人ではろくに運転できなかった私によく付き合ってくれたなあ…。
ちょっぴり寂しかったけれど、私が傷だらけにしたボディーも含め、次なる乗り手のためにジョンがきれに直してくれることでしょう。これまでご苦労さま、ありがとう!…と心の中で声をかけて、お別れしてきました。

それにしても、新しい家、新しい車、そして春。
なんだか気分がウキウキしてきました♪


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必要は発明の母?

このところ、身の回りのマシン関係の不具合が立て続けに起こっています。
ある朝起きてみたらパソコンが初期設定に戻ってしまっていて、大事なファイルが消えている…。
モーターウェイで車がオーバーヒートしそうになり、あわててガレージに駆け込み水を入れる…などなど。

パソコンは、新種のウィルスに感染したらしい。(ファイルは別の場所に勝手に移動させられていただけで、ハードディスクに残っていました…良かった)
車の方はちょっと走ると水が沸騰してしまいオーバーヒートしそうになるので、水を足しながらだましだまし乗っていますが、週末明けにはガレージに持っていって修理してもらわなくては。

パソコンも車も、どちらかというと私の苦手分野。
詳しい友人たちに教わりながら、ウィルス退治したり、車のボンネットを開けてチェックしたり…こんなこと、自分でするようになるとは思わなかった。いや、出来るようになるとは思わなかった!

おかげでパソコンの大掃除が出来、以前よりもよく自分のマシンが理解出来るように。今後はバックアップをちゃんと取っておくことを肝に銘じました。
車に関してもメカとしての構造が多少わかってきたので、走り方を工夫したりして機嫌を取っています。

「Necessity is the mother of invention(必要は発明の母)」…とはまさにこのこと?

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アイルランドもそろそろ春です!川辺にひっそりと咲く野生のスイセン

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かつては教会だった家

ここ数日、引っ越し作業でバタバタとしていました。
1年少々住んだ海の見える家はもともと期限付きで、今月いっぱいで大家さんにお返しすることに。海に囲まれたこのエリアが気に入ってしまったので、新しい引っ越し先も同じビレッジ内で探しました。
前の家から歩いても10分とかからない今度の家は、シー・ヴューではなくなってしまったものの、ちょっとユニークな造りの家。なんと、19世紀の古い教会の建物を改装したアパートなのです。

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リビングルームからの眺め。丘の上に見えるマルテロタワーは、この建物が教会だった時代にも同じように見えたことでしょう

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ベッドルームから見張らせる現役の教会。こちらが出来てからは、この建物はコンサート・ホールとして使われたそうです

古い建物が好きなので、とても嬉しい。昔の教会らしい分厚い壁、ステンドグラスがはまっていたのかしら…と想像される大きな窓、そして最上階なので天井は私の好きな切妻型。
ひと目で気に入り、即決してしまいました。

…が、この素敵な家にも、ひとつだけオチが。
今から思えば教会なんだから当たり前なのですが…なんと、建物全体が墓地に囲まれているのです!

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キッチンの窓からの眺め。実際に入居するまで、夜暗い時しか中に入ったことがなかったので、気が付かなかったんですね~

とはいえ、実は私自身は、墓地ってそれほどイヤではないんですよね。
特にここの墓地はとてもきれいに手入れされているので、まるで公園を眺めているかのよう。天国にいる皆さんに守られて、心穏やかに暮らせそうです。

ちなみに昨年の暮れあたりから、ダブリンの家賃相場はぐっと低くなりました。
この家も前の家より広くて好条件にもかかわらず、家賃はちょっぴり安くなりました。

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NHKドキュメンタリー「対話の旅」の参加者に再会

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北アイルランドのコーレイン(Coleraine)近くにて

先週末はシックスネイションズの決勝戦のみならず、以前から楽しみにしていたイベントがもうひとつありました。

昨年10月に、北アイルランドとスコットランドで撮影したNHKのドキュメンタリー番組(NHK・BS世界のドキュメンタリー『憎しみを越えられるか~北アイルランド紛争・対話の旅~』)。あの「対話の旅」に参加した皆さんが再集合し、泊りがけで番組の鑑賞会が行われたのです。

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旅のメンバーが全員集合するのは、10月以降初めて

あの旅が終了した直後のミーティングで、「ドキュメンタリーが出来上がったら、皆で集まって見ましょう!」と約束し合った皆さん。
私も、日本での放送後にNHKに寄せられたモニター・レポートを英訳したものを持参して、鑑賞会にジョインさせていただきました。

参加者にとっては大変なチャレンジであったスコットランドでの5日間。番組を見ることであのとき想いを再体験するのは、まだまだ「和解の旅」の途中である皆さんにとっては、必ずしも心地よいことではありません。
撮影時間60時間が50分に編集されているわけですから、一体どんな場面が映し出されるやら、そのあたりも心配されていたことでしょう。
緊迫した50分間が終わり、ひとりひとりが順に感想を言い合いました。誰もが番組の出来に大変満足しておられ、自分たちの気持ちの変化や体験を再確認できたことに価値を見出してくださったようでした。
あの「対話の旅」が皆さんにとって、大きな一歩となったことは間違いないようです。

この夜は、誰もが打ち解けたムードで、明け方まで飲んで語り合いました。
ドキュメンタリーの成功に心からほっとされたようで、それはまるでお祝いの宴そのもの。(番組の評判がよかったことももちろんですが、映像の中の自分に対面するという心のチャレンジにも成功したのですね)

翌朝は遅めの朝食の後、緑の中を皆でウォーキング。
仲良く花輪をつくるこの3人(笑)、彼らがかつて敵対するテロ組織のメンバーであったとは誰が想像できるでしょう。

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左からクリスティー、アリスター、ドン。クリスティーとドンはナショナリスト、アリスターはロイヤリストのテロ組織に属していました。今ではそのことでジョークを飛ばし合えるほどの仲です

今回のプロジェクトを通して、宗派・信条の違いの壁を越えた人間同士の信頼関係で結ばれた皆さん。今や「和解の旅」を共に続けていく、同士のような関係になっておられます。
皆さんの次なる課題は、旅に参加していない他の家族や、コミュニティーの人々にこれを伝えていくこと。まずはしっかりした根を作り、そこから枝葉を広げていこう…というのが、あの対話の旅の目的です。
フィジカルな旅は終わりましたが、本当の意味での皆さんの旅は、まだまだ始まったばかりなのでした。

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ローナン・オガラの魅力

この数週間、シックス・ネイションズのグランドスラムに至るまでのアイリッシュ・ラグビーを見ていて、選手たちの並々ならぬ闘志はもちろんのこと、その人となりがにじみ出たような、正直で正義感あふれるプレイやコメントに感激することが多々ありました。

特に昨日の決勝戦では、ローナン・オガラ(Ronan O'Gara)という人をあらためて見直してしまいました。彼の国民的人気は、その容姿が故ばかりではなかったのですね。
というのも、下の写真、試合終了後のオガラ(左)とオドリスコルですが…

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RBS 6 Nations Official Websiteより)

オガラの赤いジャージーは、宿敵ウェールズのストライカー、スティーブン・ジョーンズ(Stephen Jones)のもの。アイルランドの勝利が決まった瞬間、誰もがチームメイト同士で抱き合って喜んでいる中、オガラが真っ先に向かったのは最後のゴールを外して勝利のチャンスを逃し、がっくり肩を落としたジョーンズのもとでした。
2人はひしと抱き合ってからジャージーを交換し、オガラはそのままウェールズの赤いジャージーを誇らしやかに着たまま表彰台にのぼったのでした。

ローナン・オガラは今回のシックス・ネイションズの得点王で、この試合でも逆転ドロップ・ゴールを見事に決めたヒーロー。しかしいい時ばかりではなく、他の試合ではシンプルなゴールをいくつもミスしていますし、決勝戦の最初のチャンスのゴールも外しています。
一方ジョーンズは決勝戦ではオガラとはある意味対照的で、それまでキックしたものはすべてゴール・インしていたのに、最後のいちばん重要なゴールだけを外してしまいました。あのゴールさえ決まっていれば、ウェールズが優勝していたのに…、皆の期待を裏切ってしまった…と、どれだけか悔やまれたことでしょう。

敵・見方と立場は違えど、同じポジションを守る者として、きっとオガラは、このときのジョーンズの気持ちが痛いほどよくわかったのではないかと思います。というより、この気持ちがわかるのは俺たちだけなんだ、という同士としての深い想いがあったのではないでしょうか。
一歩違えばそれは自分だったかもしれない…という気持ちが先にきて、自分のチームの勝利を喜ぶよりも先に、「君も勝利に値するくらい活躍したんだよ。いい試合をさせてくれてありがとう」とまずはジョーンズに声をかけずにはいられなかったように思います。

ジョーンズへの敬意をこめて、彼のジャージーを着て表彰台にのぼるオガラの表情は、嬉しいというよりもほっとしているようでした。
これまで緊迫した空気の中、皆の期待を背負っては何百本ものボールをけってきたオガラ。それが一段落してちょっと肩の荷が下りたような、そんな様子に見えました。

後日オガラのインタビュー記事を読んでいたら、ジョーンズを素晴らしい選手だと惜しみなくたたえており、自分にも過去にゴールを外してチームを敗北に導いた経験があるので…とやはり彼の気持ちに寄り添っていました。
これまで私は、ローナン・オガラという人は、ゴールを決めても外してもいつもなんだか涼しそうな顔だし、緊張しているのか脳天気なのかイマイチつかみどころがなく、魅力がよくわからないな~と思っていました。
しかし容姿がいいのでクールに見えるだけで、実は人間味のある熱い人だったのですね。だからこそアップダウンもあり、いつもいつもが神業的なプレイばかりではない。さりとてひとたびアップすると、その熱い想いがすべて形になったような美しい技を見せてくれる。プロとして鍛え上げられた「ホンモノ」の選手なのでした。
今回、彼のその涼しげな顔の裏に、強靭な魂のたくましさを見たような気がします。またベテラン・スポーツマンとしてのプロフェッショナリズムはもちろんのこと、人としての仁義を大切にする古風な人柄が垣間見えて、この人の素晴らしいさがよくよくわかったような気がしました。

ところで、アイルランドのラグビー・ファン(特に女性ファン!)の人気を2分する、オドリスコルとオガラ。
オドリスコルが天才的プレイヤー+ハンサムで、ハイプロファイルなガールフレンドがいて、スポーツ界の大スター…といったオーラを漂わせているに対し、オガラは自分がすごい選手だとか、ハンサムだとかいうことにあまり頓着していないような…。
TVコマーシャルにも出ちゃうくらいの容姿だというのに、もしかしたら天然な人なのか、あんまりわかっていないような気がする…。
オドリスコル・ファンか、オガラ・ファンか。私の周囲には女性のラグビー・ファンがあまりいないので、この話で盛り上がることが出来ないのがちょっと残念。ちなみに私は、くどいようですがストリンガー・ファンです!

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Irish Dairy Mail紙の付録マガジンに載っていた勝利を喜ぶストリンガー。この人はきっと、とっても面白い人に違いありません!

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6ネイションズ、グランドスラム達成!

この週末アイルランドは大変な興奮の渦につつまれ、いまだ覚めやらず…といった雰囲気。
土曜日にウェールズで行われたラグビーのシックス・ネイションズ(Six Nations Championship=六カ国対抗)2009決勝戦で、アイルランドは強豪ウェールズを見事に破り優勝、61年ぶりのグランドスラム(全勝優勝)を果たしたのです!

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優勝杯をかかげるキャプテン・ブライアン・オドリスコル(Brian O'Doriscoll)と選手たち。写真向かって右はメアリー・マッカリース大統領、その横で拍手しているのは英国のアンドリュー王子です(RBS 6 Nations Official Websiteより←試合のハイライトもこちらで見られます!)

個人的にもイベントフルだったこの週末。北アイルランドにいたので試合はベルファーストで観たのですが、翌日曜日は早々にダブリンに戻り、シティーセンターで開かれた選手たちのウェルカミング・イベントへ駆けつけました。
マンションハウス(Mansion House、ダブリン市長公邸)前に特設ステージが設置され、優勝杯を持って帰って来る選手たちをひと目見ようと、全国からかけつけた人々でドーソン・ストリート(Dawson Street)はあふれんばかり。

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この日の参加者約2万人!1,5時間前に行ったにもかかわらず、すでにステージ近くはいっぱいで、背の低い私にはステージの端っこが見えただけだけでした…

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ほんの数十メートル先に選手たちがいるというのに声しか聞こえず、かろうじて大画面に映る姿が見えたのみ。それでもみな大興奮で、緑の旗が一面に舞う光景は、まるでセント・パトリックス・デーがもう一度やってきたみたいでした!

ここ数年、あともう一歩のところで王座を奪われてばかりだったアイリッシュ・ラグビー。
もはや小さな勝利ではなく、歴史に残る大勝利を誰もが待ち望んでいただけに、選手たちのプレシャーはそれはそれは大きなものだったことと思います。
それを跳ねのけてこのほどの勝利を持ち帰った彼らの「強さ」、肉体的なスタミナはもちろんのこと、精神の強さには、ただただ感激するばかり。シックス・ネイションズの中でも、群を抜いていたと思います。

それにしてもすごかった、土曜日の試合…。今思い返しても、心臓がドキドキしてきます。
本当にハラハラし通しで、ほっと出来たのは、セカンド・ハーフが始まってすぐ、アイルランドが2つのトライを立て続けに決めたときくらい。オドリスコルのタッチダウンに続き、つかみかかろうとする敵陣を振り切って駆け抜けたト二ー・ボウ(Tony Bowe)の見事なトライ。このまだあどけないような顔の25歳が突風のごとく疾走する姿は、本当に気持ち良かった!
ファースト・ハーフはまったく点を取れなかったアイルランドですが、これで一気にウェールズに差をつけ14-6に。

ところがそれから、終盤に向けて波乱が。ウェールズにペナルティーを3回も取られ、1点差まで追い上げられしまうのです。
残り10分となり、アイルランドの秘密兵器、私のお気に入りのピーター・ストリンガー(Peter Stringer)も登場。小さい身体ですばしっこくタックルしては敵のボール運びを必死に止め、彼のおかげで少なくとも2回はウェールズのトライを防げたと思います。
ところがこのまま逃げ切れるか…と思いきや、終了間際でウェールズのドロップ・ゴールが決まり、まさかの逆転…。この時点でスコアは15-14、アイルランドに残された時間はなんとたったの5分ほど!

普通だったら、これで逆転されて終わり…となりそうなものですが、おそらく、私も含めてファンも選手も、アイルランドの勝利をはじめから確信していたような気がします。
ここで負けたら、悲願のグランドスラムもトリプル・クラウンも逃してしまうという大ピンチ。選手のプレッシャーを思うと、観ているこちらも心臓が爆発しそうでしたが、選手たちはまったくあきらめておらず、ここぞとばかりにアイルランドの底力を大爆発させるところがさすが。
ひとつのミスも許されない…といった緊迫した空気の中、じりじりとゴールににじり寄り、ついに残り時間2分、我らがヒーロー、ローナン・オガラ(Ronan O'Gara)へボールが回ったとたん、彼の力強いドロップ・キックが弧を描いてゴールを超えたのでした。(ちなみにローナンにボールをパスしたのは、ストリンガー!)

まさにジェットコースターのような展開。17-15となり、アイルランドの勝利は決まったようなもの…と思いきや、なんとここでもう一回ピンチが。勝利した今となってはこれが試合をよりドラマチックにしてくれたと思えるのですが、そのときは本当に恐ろしかった…。
もう終了のホイッスルが鳴る…というようなときに、まさかのペナルティーでウェールズにチャンスが回り、もしやこのキックで試合終了か…と一瞬絶望的に。が、逆転優勝を目指すウェールズの願いもむなしく、わずかにゴールに届かず、勝利の女神はアイルランドに微笑んでくれたのでした。

この最後の最後でミスをしてペナルティーを取られてしまったパディ・ウォレス(Paddy Wallece)という選手は、「もしウェールズの勝利で試合が終わっていたなら、移民するより他なかったでしょう」と今日の新聞で言われていましたが、本人も昨日のインタヴューで、「(もしあれで負けていたら)自分を撃ち殺してました」とコメントしていました。
誰よりも彼にとっては、本当に恐怖の一瞬だったことでしょう。この人のためにも、勝ってよかった。

今回のグランドスラム達成を宿願していた人のひとりが、前回のグランドスラムを達成した1948年チームの生き残り8人の内のひとり、ジャック・カイル(Jack Kyle)さん(83歳)。
この日ウェールズのスタジアムで観戦されていたカイルさんの姿は試合の要所要所で映し出され、かたずを呑んで見つめるその様子がなんとも印象的でした。選手たちはもちろんですが、この方も感無量だったことでしょう。

さらにシックス・ネイションズのグランドスラム達成のその日、アイルランドにはもうひとつの世界的なタイトルがもたらされました。
その日ダブリンでは、世界ボクシング協会(WBA)のスーパーバンタム級タイトルマッチが行われており、24歳ダブリン出身のバーナード・ダン(Barnard Dunne)が世界チャンピオンの座についたのです。

アイルランドの歴史に残る素晴らしい2つの勝利。
一夜明けた昨晩も、近所のパブではお祭り騒ぎがまだ続いており、誰もが素晴らしい週末だったね、と口々に話しながら本当に嬉しそうにしていました。

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本日のIrish Timesに付いてきた付録ポスター。本当にドラマチックな試合で、今夜もTVでハイライトを観てはまた涙してしまいました…

※シックス・ネイションズ2009関連の過去ブロググランドスラム達成まで…あと1週間!/6ネイションズ、アイルランド絶好調!

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岩手からのプレゼント、「ふたりはともだち」

セント・パトリックス・デーの前日に、日本から素敵なプレゼントが届きました。
奇しくも緑・白・オレンジ(写真では見えにくいですが、背&裏表紙はオレンジ色)のアイルランドの国旗色で彩られたそのものは、ほんわか心温まるとっても素敵な絵本。

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ふたりはともだち」(アーノルド・ローベル作・文化出版局) かえるくんと、がまがえるくんのお話です

お送りくださったのはアツミさんとおっしゃる岩手県の大学生のお嬢さん。かれこれ4年近く前、高校生のときに県の選抜グループのメンバーとしてアイルランド研修に来てくださり、その際に私がご案内させていただいたのでした。
あるときブログにコメントを下さり、大学で英語教育を学んでおられるとのこと。『ケルズの書』やケルト文化、イエーツなど、高校生のときに当地で私がご案内させていただいたであろう事が、現在の大学での勉強に繋がっておられるようでとても嬉しく思いました。

その後、『ケルズの書』の日本語解説書のことを書いたブログにコメントを下さり、それがきっかけでその本をこちらからお送りしたところ、お礼にと上記の絵本をお送りくださったのでした。

子供の本は大好きですし、動物が主人公のお話も好き。どうして私の好みがわかったのかしら…?と思うくらい、思い切り私の好みの本。
私のニックネームがかえるに関係している、ということも考えて選んでくださったとお手紙に書かれていました。(ナタージャックはがまくんの方ですが)
ちょうどセント・パトリックス・デーに合わせて到着した「グリーン」、なんと粋なプレゼントでしょう。

アツミさんが参加された岩手県の「架け橋プログラム」は、その後なくなってしまい残念です。
数年間このプログラムのご案内役をさせていただき、毎年楽しみに岩手の若い皆さんをたくさんご案内させていただきました。
その後、大学生、社会人となって、アイルランドを再訪してくださった方も何人かおられ(1年間語学留学されたFさん旅行にいらしたYKさん)、皆さんの人生にアイルランドでの体験が大きな足跡を残しているようで、嬉しい限りです。

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アツミさんたち、2005年の「架け橋プログラム」の皆さんと撮影した、当時の記念写真。ちなみにこの時の皆さんが残していた記念品は、その後もスライゴのイエーツ記念館に飾られていました→こちら


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オバマ大統領とカウエン首相の不思議な共通点

アイルランド国内のみならず、世界各地でお祝いパレードが繰り広げられた昨日のセント・パトリックス・デー。
セント・パトリックス・デーは国外でアイルランドをアピールする絶好のチャンスでもあり、この期間に政治家たちは、アイルランドとつながりの深い国々へと外遊に出かけます。(大統領は国に残ります)

ティーショック(Taoiseach=アイルランド首相)の外遊先は、毎年決まってアメリカ合衆国。
アメリカはアイルランド系人口が4000万人をこえるという、いわば親戚のような国。セント・パトリックス・デーの会見は特別なものであり、ティーショックからアメリカ大統領にシャムロックの鉢を手渡す慣わしとなっています。
今年の会見は、この2人の初顔合わせとして注目が集まりました。

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ご存知オバマ米大統領と、先日日本を訪問したばかりのブライアン・カウエン首相。2人ともネクタイは緑色、カウエン首相の胸にはシャムロックが(irishtimes.comより)

こういってはなんですが、見た目にはちょっと『ツインズ』みたいなこの2人。…ですが、2人には意外な共通点があり、もしかしたら不思議な縁で結ばれた真の「ツインズ」なのかも。

まずこの2人、(信じられないかもしれませんが…)同い年なのです。
1961年生まれで、カウエン首相は1月、オバマ大統領は8月がお誕生日。2人とも今年で48歳という若きリーダーです。

そしてもう一つの共通点とは、実はこの2人、同郷出身なのです!
…というのはちょっと言い過ぎで、正しく言い直しますと、オバマ大統領の母方の曽々々祖父(5代前)がアイリッシュで、カウエン首相と同じカウンティー・オファリー(County Offaly)の出身なのです。

大統領の曽々々祖父はフルマウス・カーニー(Fulmouth Kearney)さんと言い、カウンティー・オファリーの小さな村ムニゴル(Moneygall, Co. Offaly)に靴職人の息子として生まれ育ちました。1850年、19歳の年でアメリカへ移民、その5代目が現バラク・オバマ米大統領。
今もムニゴルには、大統領の遠縁のいとこにあたる方がおられます。

一方、カウエン首相は、同カウンティーのクララ(Clare, Co. Offaly)出身。政冶一家の3男に生まれ、ご実家がパブも経営していたため、バーマンの経験も。
昨日のセント・パトリックス・デーのクララで行われたパレードでは、カウエン首相に変装した人が酒瓶を手に登場していました(笑)。

この2つの集落の距離は、直線で結ぶとほんの60キロほど。
アメリカ大統領がアイリッシュ・コネクションを持つケースは過去にも例が多いので、それ自体は特に珍しいことではないものの(今回はブラック・アイリッシュ・アメリカンという点で格別エキサイティングですが)、同時期のアイルランド首相と同じ年生まれ、さらに同郷コネクションがあるというのは偶然にしては出来過ぎたような話で、やはりこの2人の間には特別な赤い糸が横たわっているのでは…という思いを拭い去ることが出来ません。

ちなみにムニゴルには、オバマ大統領のご先祖カーニー家の地所跡地があり、近年まで「カーニーズ・ガーデン(Kearney's Garden)」と呼ばれていたとか。
1エーカーの広さで、現在はカウンティー所有。過去2年間売りに出されていたものの買い手がつかず、そうしているうちにオバマ大統領が就任したため、カウンティーは売却を中止。今や大統領のご先祖の地を記念するヘリテージ・センターの建設を考えているようです。

人口300人程の小さな村ムニゴルに、いつの日かオバマ大統領が訪れる日が来るのでしょうか。
村の人々はさぞかし誇らしく思っていることでしょうね!

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アイルランドの旗日

Happy St. Patrick's Day!

これまでセント・パトリックス・デーには、お客様をご案内してパレードを生観戦することが多かったのですが、今年は初めて自宅でのんびりとTV観戦。
これもなかなかいいですね。

そのあと地元のビレッジに出てみると、多くの民家が国旗を掲げていました。

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そう、セント・パトリックス・デーはアイルランドのナショナル・デー(国民の日)、他の休日とは違う特別な「旗日」なんですよね。

ビレッジでは特に何か催しがあるわけでもないのに、春になってパトリックス・デーがやって来た、みんな外に出ましょう!とばかりに、大変な人出。
人々は緑の服を着ていたり、顔にシャムロックのペイントをしていたり、さり気な~く緑の妖精風の帽子をかぶっていたり…。これまでシティーセンターのパトリックス・デーしか知らなかった私には、「お祭りに出かける」のではなく、「自分たちがお祭りしちゃう」というローカルのささやかな雰囲気が、なんだかとても新鮮に感じられたのでした。
(あまりにも普通っぽい雰囲気だったので、緑の帽子の人たちの写真を撮るのもすっかり忘れてしまいました…!)


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アリスターの映画『ファイブ・ミニッツ・オブ・ヘブン』

昨年NHKのドキュメンタリー番組の仕事を通して知り合った、元UVFメンバーで、現在は和平運動の活動家であるアリスター・リトル(Alistair Little)さん。
アリスターと、アリスターに兄を殺されたジョー・グリフィン(Joe Griffin)さんをモデルとした映画が昨年北アイルランドで制作され、このたびアイルランドの一部映画館にて公開されました。

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タイトルは『Five Minutes of Heaven』(写真はSundance Film Festival 09より)

昨年11月に初回放送されたNHKのドキュメンタリー番組(NHK・BS世界のドキュメンタリー『憎しみを越えられるか~北アイルランド紛争・対話の旅~』)をご覧になられた方の中には、番組が追いかけた「対話の旅」にファシリテーターとして同行していたアリスターのことを記憶している方もおられることでしょう。
17歳の時にUVF(プロテスタント系の武装組織)のメンバーとして殺人を犯し、13年の懲役に処されたアリスター。獄中で改心し、出所後は非暴力、和解、赦しなどに関するプロジェクトに自らたずさわってきました。
近年は北アイルランドのみならず、世界の紛争地域などでワークショップを開催するなど、和平活動家としてその身を捧げています。

自身の体験を元にプロのファシリテーターとして活動するアリスターではありますが、北アイルランド紛争に深く関わってしまったひとりとして、未だ癒えることのない心の傷と日々闘っています。
自分の犯した罪は決して赦されない、赦しを請う資格など自分にはない…と言うアリスターの心の葛藤は、NHKのドキュメンタリーの中でも、被害者である男性との関係を通して伝えられていたかと思います。

あのドキュメンタリーの仕事を通して、北アイルランド紛争についてはもちろんのこと、人の生き方、生き様というものについても学ぶことが多くあり、中でもアリスターという人の生き方…はとても印象的でした。
彼の繊細で人間味あふれる人柄、過去の傷が癒えていないそのままの自分の姿をもってして、人々に非暴力を伝えようと活動する生き方にすっかり感じ入った私は、この映画の完成を本当に楽しみにしていました。
『Five Minutes of Heaven』はほんの一部の映画館での1~2週間のみの特別上映だったのですが、終了前になんとか時間を作って観に行くことが出来ました。

アリスターを演じるのは『マイケル・コリンズ』のリアム・ニーソン(Liam Neeson)、ジョー・グリフィス役は『ブロッディー・サンデー』のジェイムズ・ネズビット(James Nesbitt)。どちらも北アイルランド出身の名優です。
ストーリーは、1975年、17歳のアリスターがジム・グリフィンなる人物を射殺、まだ子供だった弟のジョーがそれを目撃してしまう…という実話に基づく前半と、30年後、その2人が対面することになる…というフィクションの部分から成り立っています。

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ニーソン(左)とネズビット(写真はculuturenorthernireland.orgより)

この映画は、紛争の政治的な背景がテーマになってきたこれまでの作品とは違い、もっと普遍的な人間ドラマ。紛争とは何だったのか、ということからもう一歩進んで、被害者と加害者が同じ人間同士としてどのように認め合って生きていったらよいのか…といったことを問いかけている作品であるように思います。
殺した人も殺された人も、そしてその家族も、立場は違えどみなが犠牲者である、そのことを確かめ合っていく時代になってきたのだとつくづく考えさせられました。
紛争に直接関わった人たち、今もその傷をかかえて生きている人たちに、ぜひとも見てもらいたいと思いました。

ちなみに撮影は、Belfastとその近郊、Lurgan、Glenarm、Newtownardsなどで行われました。
特にLurganはアリスターの出身地であり、彼の75年の殺人事件の現場でもあります。つい先日の英国人兵および警官射殺テロが起こったのもその近くであり、事件のあとでLurganでは暴動が起こったことを思うと、なんだかやるせない気持ちになってくるのですが…。

ホンモノのアリスターは、ニーソンとはちょっと雰囲気が違い、もうちょっと若く、線が細い感じ。そのまま映画に出てしまっても良さそうなくらい、素敵な人です。
(こちらのサイトにアリスターの写真があります→The Forgiveness Project
ただ二ーソンによって語られるセリフは、まさにアリスターの言葉そのもの。アリスターの和解についての考え方、赦しについての考え方がそのままセリフになっており、まるで彼本人の話を聞いているようでした。

あのNHKの仕事の際、日本からの取材班と、「対話の旅」の参加者との間に入ってモノゴトを行うのが私のコーディネーターとしての大きな役割のひとつだったわけですが、内容が内容だけにかなりセンシティブに物事を進めねばならず、精神的にきつかったことも。
そんな私の様子に気づいたのか、ある時アリスターが、私がひとりでいるのを見計らってこんなことを言いに来てくれました。

「ナオコがうまく架け橋になってくれたおかげで、僕たちと取材班の関係がとても良くなった。君はとってもいい仕事をしているよ。僕はこのプロジェクトにメディアが入ることを初めはよく思っていなかったが、今は日本からの取材班が一緒で返ってよかったと思っている。本当にどうもありがとう。」

人一倍繊細なアリスターは、取材が参加者に精神的なダメージを与えることを常に心配していました。そのアリスターがこんなことを言ってくれたのに感激し、彼の言葉ですべてが報われた気がしたものです。
あの仕事では何度涙を流したかわかりませんが、この時もそうで、それは嬉し涙でした。
来週末には久しぶりに、アリスターやあの「対話の旅」のメンバーたちと会うことになっており、今から再会が楽しみでなりません。

『Five Minutes of Heaven』は、もともとBBC Northern IrelandのTVドラマとして制作が進められていたこともあり、映画祭以外での劇場公開はあまり予定されていないようです。アイルランドでももう終わってしまいましたし、当の北アイルランドでは劇場公開は行わないのだとか。
その代わり、4月頃にBBC2にてTV放送される予定とのことですので、少なくともアイルランド、北アイルランドでは広く見てもらうことが出来そうです。
日本でも、公開されるチャンスがあるといいのですが。


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グランドスラム達成まで…あと1週間!

アイルランドのグランドスラムが期待されるラグビーのシックス・ネイションズ(Six Nations Championship=六カ国対抗)2009。
本日の対スコットランド戦で無事に勝利をあげ(22‐15)、残すは来週末の対ウェールズ戦のみとなりました!

今日の試合では私のお気に入りのピーター・ストリンガー(Peter Stringer)がスタートから登場、トライにつながる素晴らしいプレイをして「マン・オブ・ザ・マッチ」となりました。

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こんなにチビッコなストリンガー(身長170cm)ですが、彼が加わるとチームの士気が上がるんですね~(写真はYahoo!SPORTSより)

ストリンガーはもっぱら「拾って投げる人(「スクラムハーフ」というらしい)」と思いきや、今日はいきなりボールを持って走り出したのでびっくり。
大きな選手たちを背にタッタカ走り抜けるその姿の、なんと小気味良かったことか…!

前半はイマイチ調子が出ず、スコットランドにむやみにリードされてしまっていたアイルランドですが、50分目頃のこのトライから本来のアイルランドらしいプレイとなり、ほっと一安心。
今日のアイルランド・チームは若手もベテランもみながちょこちょこと良いプレイをしていて、完璧ではないけど、もっともっと秘めた力があるんだぞ~といった期待感をにおわせてくれるような「見せすぎない」ある意味、良い試合だったと思います。
選手たちも今日無事に勝ち星をあげたことで力みが抜けたようで、来週に向けて一気に集中力を高めていけそう。

61年ぶりのグランドスラムをかけた対ウェールズとの最終戦は、3月21日(土)。
いよいよ楽しみになってきました…!

※6ネイションズの各試合は、日本ではJ-Sportsで生中継されます。

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グラスネヴィン墓地めぐりツアー

ガイド仲間のシィネード(Sinéad)と、グラスネヴィン墓地(Glasnevin Cemetery)の見学ツアーに参加してみました。
グラスネヴィン墓地は、120エーカー(48ヘクタール)という広大な敷地に150万人が埋葬されているという国を代表する大規模な墓地で、19世紀初頭以降のアイルランドの歴史上の人物が数多く埋葬されています。

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グラスネヴィンのランドマークとも言えるのが、アイルランド・カトリック解放の父ダニエル・オコンネル(Daniel O'Connell, 1775–1847)の墓所。ラウンドタワーを模したもので、高さ54メートル、8年間を費やして完成(オリジナルのラウンドタワーは通常25~30メートルほどですから、それよりずっと高い!)

上述のオコンネルによる解放令(1829年)以前のアイルランドには、カトリック教徒のための正式な墓地はありませんでした。
多額のお金を支払えばプロテスタントの墓地へ入ることが出来ましたが、それが出来る人はほとんどおらず、町の西端のブリーズ・エーカー(Bully's Acre…キルメイナム刑務所とMOMAの間)と呼ばれる場所に埋葬するより他なかったのです。

1832年、オコンネルの功績により、カトリック教徒のための初の共同墓地として造られたグラスネヴィン墓地。正式にはプロスペクト墓地(Prospect Cemetary)といい、典型的なビクトリア様式のガーデン・セメタリーです。
それまでは教会の敷地を墓地とするケースが主流でしたが、この時代からこのような庭園風の共同墓地が造られようになり、その流行にのっとたものでした。

墓地ツアーのガイドは、グラスネヴィン専属の歴史家として知られるシェーン・マックトーマス(Shane MacThomais)さん。
19世紀に盛んであったケルティック・リバイバルの影響が見られる墓石を、詳細に説明してくださっています。

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ユーモアを交えた詳細なガイドぶりで、グラスネヴィンの歴史はもちろんのこと、墓地の中の偉人たちのことを活き活きと語ってくれます!

ツアーでは、オコンネルの霊廟内へも入ることが出来ます。

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この中にオコンネル自身と10人以上の子孫たちの棺が…

そして、歴史上の偉人たちの墓所が次々に登場。

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オコンネル以降のアイルランド解放運動の立役者、チャールズ・スチュワート・パーネル(Charles Stewart Parnell, 1846-1891)のシンプルな墓石。パーネルのウィックロウの地所アボンデイル・ハウス(Avondale House, Co. Wicklow)から運ばれた花崗岩とのこと。葬儀には12万人が参列したそうです

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アイルランド独立運動の指導者であり、初代ティーショック、のちにはアイルランド大統領となったエイモン・デ・ヴァレラ(Éamon de Valera, 1882-1975)の墓所

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こちらはアイルランド人が敬愛する不良(?)作家ブレンダン・ビーハン(Brendan Behan, 1923–1964)の墓所。墓石には穴があいていますが、ここにはビーハンの像があり、盗まれてしまったそうです

ツアーはさらに、墓地の奥の方の古い墓石群が崩れかけているエリアへ。

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墓石が沈んだり倒れたりして、大変なことに…

グラスネヴィン墓地は、現在政府の支援により、大々的な修復工事の真っ最中。
さらに2012年の完成を目指して、ビジター・センターを建設中。将来的に、観光収入により墓地の維持を行っていく計画だとのこと。
来たる2016年のイースター蜂起100周年を目指して、大きなプロジェクトが進められているようです。

墓地めぐりをしながら、当時のお葬式の風習など、さまざまな興味深い話をしてくれたガイドのシェーン。
例えば、死亡率が高かったのは1~7歳と30~40歳で、1930年代に国民健康保険制度が出来るまでは一般の人々はろくな治療を受けることが出来ず、今だったら薬局の薬で治療できるようなことで簡単に命を落としていたこと。
1930年代までは、女性はお葬式へは参列しなかったこと。
ダブリンでは今も遺体は午前中に墓地へ運び、正午までに埋葬を終わらせる慣わしがあるが、それはグラスネヴィンへ遺体を運ぶ途中に墓堀り人たちがパブでひと休みしてそのまま酔っ払ってしまい、翌朝墓地のゲートに棺がそのままになっていた…という事件がきっかけとなって定められたきまりであること…など。

そして、墓地を囲う塀にはいくつかの見張り塔が残っていますが、墓泥棒を見張るためのものだったそうです。

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ツアーもそろそろ終わりに近づき、墓地めぐりのハイライトへ。
グラスネヴィンいちばん人気の、マイケル・コリンズ(Michael Collins, 1890-1922)の墓所です。

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アイルランド独立の際の代表者であり、それに続く内戦のさなかに若くして暗殺された英雄コリンズ。今でも花を手向ける人々が絶えません…!(ちなみに後ろの工事中のものが、建設中のビジターセンター)

亡くなって80年以上も経つというのに、この人気はスゴイ…。毎週お花を持ってくるファンも含め、花を捧げにくるのはほとんどが女性とのこと。
バレンタイン・デーには、毎年真っ赤なバラの花でいっぱいになるそうです…!

そしてコリンズといえばこの人、コリンズの死によって引き離されてしまった婚約者のキティ・キアナン(Kitty Kiernan, 1892 –1945)。
なんとこの2人の墓所は目と鼻の先、ほんの数メートルの距離なのです。

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映画『マイケル・コリンズ』ではジュリア・ロバーツが演じていましたね。ちなみに、コリンズの友人ハリー・ボーランド(Harry Boland, 1887–1922)もグラスネヴィンに墓所があります

グラスネヴィン墓地の興味深い点は、生前に結ばれなかった同志、敵味方に分かれて戦った同士でさえも、その区別なく、すぐご近所に眠っていたりすること。
それこそ歩いていると、あっ、この人が…!と今はダブリンの街中で銅像になっている人などにポコポコ行き当たりますが、墓所はエリアによって値段の差があるものの、それ以外の理由でのエリア分けは全くないため、歴史上の著名人も、一般人も、左翼も右翼も、首相も政治犯も…みな同じセメタリー内にいる点がとってもユニーク。
天国でコリンズとデ・ヴァレラは一体どんな会話をしているのかしら…などと、ついつい思い巡らしてしまいます。

そんな想像をたくましくして歩いていると、「死人に口なし」とは言うものの、このグラスネヴィン墓地に限っては、アイルランド人たちの雄弁な語りが今もひしひしと聞こえてくるかのようですね。

グラスネヴィン墓地ツアー(Tour of Glasnevin Cemetary
Finglas Road, Dublin 11.
Tel: 01-8301133
毎週水・金 14:30~/料金:8ユーロ
行き方:シティーセンターより13、19、19Aのバス(O'Connell Streetより)、40、40aのバス(Parnell Streetより)

☆2009年イースターには、特別無料ツアーが行われます!☆
2009年4月12日(日)・13日(月・祝) 11:00、12:00、14:00、15:00

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名パイパーゆかりの地でおいしいランチ

フォーノックス通路墓(Fourknocks Passage Tomb, Co.Meath)へ行った帰り道、最寄りのビレッジ、ノウル(Naul, Co. Dublin)にも立ち寄ってみました。
村のメイン・ストリートには、こ~んな長い茅葺き屋根の家が。

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ここは村のカルチャー・センターで、カフェとの看板も。ちょうどお昼時でお腹がすいていたので、ここでランチをとることにしました。
ティーとスコーンくらいしかないであろう…なんて思っていたのですが、予想に反して温かいお食事もちゃんとあって感激。そしてこれまた、とってもおいしかったのです…!

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チキンのグリル。ペッパーソースが美味で、どさりしたマッシュポテトも絶品。温野菜もたっぷりついてきて、これぞアイルランドの家庭のお味…!

友人の食べたサーモンのグリルもこれまたおいしくて、きっとこれならデザートもおいしいはず…と思ったのですが、もうお腹がいっぱいで食べられませんでした。(笑)

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とっても居心地のいいカフェ。暖炉の中には昔懐かしいタイプのストーブがあり、ブルーウィローの古いお皿がたくさん飾られていました

こんな引っ込んだ田舎の村ながら、カフェはご近所さんらしき人々、ご家族連れ…などで結構にぎやか。地元の人には、ポピュラーなカフェのようでした。

この茅葺き屋根のカルチャー・センターは、地元出身の名パイパー、シェーマス・エニス(Séamus Ennis, 1919-1982)さんを記念したもの。いわば地元の伝統音楽&文化継承のための施設で、建物の右半分はカフェですが、左半分はイベント・ホール。
週末には伝統音楽のセッションはもちろんのこと、クラフト、フラワーアレンジメントなどのワークショップ、映画上映会などが頻繁に行われているようです。

シェーマス・エニス・カルチャー・センター(The Séamus Ennis Culture Centre
Naul, Fingal, Co. Dublin.
Tel: 01-841-9005

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この方がシェーマス・エニスさん。「イーリアン・パイプの神様」と呼ばれた伝説のパイパーで、伝統音楽や昔話の収集家でもありました。ここノウルで晩年を過ごしたそうです(エニスさんの演奏はYouToubeで聴けます→こちら

ダブリンから車で30分~小1時間ほど、機会があれば今度は週末のセッションにも来てみたいものです。

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カフェの営業時間は、日~水 10:00-17:00/木~土 10:00-22:00。イベントに参加する人で、ここでメインコースを注文する人は、グラス・ワインのサービスがあるそうです!


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ボイン渓谷の隠れた名所フォーノックス

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青い空、きれいな春の緑、のぼっているのはただの丘ではなくて…?

カウンティー・ミース(County Meath)方面へ行く用事があったので、ちょっと寄り道してフォーノックス通路墓(Fourknocks Passage Tomb, near Naul, Co.Meath)を訪ねてみました。
有名なニューグレンジ(Newgrange)と同時代、同タイプの、ボイン渓谷古墳群のひとつ。
私がのぼっているのはただの丘ではなく、5000年前の新石器時代の建造物なのです。

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遠景から見たフォーノックス

先史時代の史跡の豊富さにかけては、ヨーロッパ一と言われるアイルランド。
新石器時代の石造古墳だけでも、その数は900にのぼるといわれています。
中には発掘調査が行われおらず、人知れず埋もれかけているものもある中、フォーノックスは1952年という早い時期に2年間かけて発掘調査が終了しており、墓室の中に入って見学することが可能です。

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入り口の扉の鍵は、近所に住んでいる管理人Whiteさん宅で借りることが出来ます

重たい扉を開けると、そこには通路墓たる由縁の「通路(passage)」が。

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魂の再生を信じていたこの時代の人々にとって、この「通路(passage)」こそが来世へと続く道だったのでしょう。
このような巨石建造物は「墓」と呼ばれていますが、実際には「墓」以上のものであり、死者の霊魂を来世へと送る儀式を行う神殿であったとの考え方もあります。

墓室はニューグレンジと同じく、サイズもかたちも違なるものが3つ。

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古墳の外で火葬した死者の遺骨・遺灰は、ここに安置されました(永続的に安置したかどうかは疑問)

驚いたのは、石に刻まれた彫りが非常によく残っていること。
中は真っ暗なので見えにくく、懐中電灯を持っていればよかった…と悔やまれました。(万が一のために長靴はいつも車に用意しているのですが、これからは懐中電灯も必需…!)

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ボイン渓谷の古墳にお馴染みのジグザグ模様。この時代は石器時代ですから、金属はまだなく、鋭利な石の道具を使って掘ったんですね~

そして、入り口の案内版にも図が出ているフォーノックスの有名な彫刻がこちら、「笑っている人の顔」です。

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通路から左の墓室へ行く途中にあります

新石器時代の彫り物は抽象的なデザインが中心で、具象物が表されていることはめったにありません。特に人の顔、それも笑っている顔などというのは、他に例がないのではないでしょうか。
一体どんな意味なのか、想像力がかき立てられてやみません…。

このような古墳のマウンドにのぼることは保存上の理由から奨励されませんが、フォーノックスの屋根はコンクリートの復元なので上に上っても問題なく、この地方の豊かな大地をはるばると見晴らすことが出来ます。
(ここから見るとすぐ近くに崩れかけたマウンドがもう2つありますが、柵がしてあり、アクセス出来ないようです。)
気候も良くなってきたことですし、仕事が忙しくなる前に、ガイドブックからもれがちな「小さな史跡」探索をもっとしていきたいなあと思っています!

鍵を管理しているWhiteさん宅への行き方ですが、史跡の敷地入り口にこう書かれています。「最初の交差(というよりY字)を左へ曲がり、右側の5軒目の家」。
ところが、その通りに行ったにも関わらず…あれは絶対に妖精に化かされたとしか思えない!グルグルと回ってしまい、全くたどり着けないのです。地元の人に聞き聞き、ようやく見つけたWhiteさん宅には、「は~い、ここがゴールですよ~」と言わんばかりに「小さなおじさん」が待ち構えていたのでした。

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Whiteさん宅。ここで20ユーロのデポジットを引き換えに、フォーノックスの鍵を貸してもらえます

Whiteさん宅へ行く着く前に、まずはフォーノックスそのものを探し当てないとならないのですが、メイン道路の看板はあらぬ方向を向いていますので、どうぞだまされないようにしてくださいね!

☆フォーノックスへの行き方…NaulとArdcathの間。Naulから向かう場合、メイン道路(R122)をしばらく行くと右側に看板が出ていますが、その矢印に従うと元の道に戻ってしまうので、看板のある細い道を迷わず右折。突き当たりのTジャンクションを左折すると、間もなく右に史跡があります。

☆フォーノックスについてのサイト
Fourknocks
Fourknocks Megalithic Passage Tomb

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セント・パトリックス・フェスティバル2009

今年も、セント・パトリックス・デーのイベント週間が近づいてきました。

St. Patrick's Festival 2009
2009年3月12日(木)~17日(火・祝) ※イベント・カレンダーはこちら

ダブリンを中心にさまざまなイベントが予定されていますが、メインはすっかり恒例となったセント・パトリックス・デー当日のパレード。(3月17日正午より)
今年のグランド・マーシャル(パレードをリードする人)は、GAA(Gaelic Athletic Association=ゲーリック体育協会)発足125周年を記念して、2008年ゲーリック・スポーツのオール・アイルランド優勝チームの男女キャプテンたち。

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真ん中の4人。男子はハーリング優勝のキルケニー、フットボール優勝のタイローン、女子はいずれもコーク。それぞれカウンティーのユニフォームを着ています!(SPFオフィシャルHPより)

パトリックス・デーのパレードは、どうしても国外からのお客様向け…的なところがあり、アイルランド人は関心が薄い部分があるのですが、アイルランドの国技を代表する選手たちがリードする今年は、これまで以上に盛り上がりそう。

スカイフェスタ(花火)は、今年は14日(土)の夜、ウォーターフォードにて。
この日は絶好調のシックス・ネイションズの対スコットランド戦の日でもあるので、これまた大いに盛り上がりそうですね。


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ギネス創業250周年のパーティー

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今年2009年は、ギネス・ビール創業250周年。
ダブリン市内観光でお馴染みのギネスストアハウス(Guinness Storehouse)にて、新しい記念エキシビジョンの発表をかねたレセプションがあり、ご招待いただきました。

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250周年記念の特別展はストアハウス4階にて

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パーフェクト・パイントを自分で注がせてもらってます!(ヘッドと黒い液体が分離するのを待っているところ)

かつてギネス工業で働く成人男性は、一日2パイントまで飲み放題(その日に飲まなければバウチャーに代えて取っておくことが出来た)だったそうですが、今日は私たちは一人3ドリンクまでフリー。
ガイド仲間やいつもお世話になっているオペレターさんたちと顔を合わせて、ギネス片手に楽しく近況報告し合いました。

宴もたけなわとなった頃、マネージング・ダイレクターのポールのご挨拶に続き、スペシャル・ゲストが登場。
ギネス家の若き後継者である、第4代アイビー伯爵ローリー・ギネス(Rory Guinness, 4th Earl of Iveagh)さんが来てくださったのでした。

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ローリー(左)とポール。ギネスビールで乾杯…!

創業者アーサー・ギネスから数えて(私の数え間違えでなければ…)8代目のギネス頭領となるローリーさん。
一族出身の最後のギネス社社長となった彼の父ベンジャミン・ギネスがファームリー(Farmleigh)に住んだ最後のギネスさんですから、現在は英国にお住まいの彼も、子供時代はファームリーで暮らしていたはず。
1992年に若くして亡くなった父のあとを継いで、23歳の若さでギネス家のトップ+伯爵となったローリーさんは、世界の30歳以下の億万長者リストの常連だった方でもあります。
ギネス社の経営がファミリーの手を離れた今も、こんなふうに良い関係が保たれているんですね。

ローリーさんが書かれたギネスの歴史をまとめたペーパーブック『The World of Guinness』(ノスタルジックな写真も多くハンディな一冊)が、ご本人より出席者全員にプレゼント。
希望者にはサインをしてくださるとのことでしたので、もちろん並んで書いていただきました。(笑)
日本人の観光ガイドです、と挨拶したところ、「遠方からのお客さんを、いつもたくさん連れてきてくださりありがとう!」とのこと。生きたギネスさんとお話できて、なんだかちょっと感激してしまったのでした。

この日ちょっと不思議だったことは、ローリーさんの写真。
上のものの他にも何枚か撮ったのですが、なぜかローリーさんだけがぼぉーっとぶれてしまうのです。この1枚だけがかろうじてピントが合ったのですが、他のものはどれも彼だけが怪しくぶれている…。
やっぱり高貴な生まれの方には、後光が差しているのかしら…とガイド仲間と盛り上がったのでした。

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『ライブラリーの死体』展

トリニティー・カレッジのオールド・ライブラリー内のロング・ルーム(The Long Room)では、数ヶ月ごとに展示内容の変わる古書の特別展が常に行われています。
昨年後半は植物学に関する蔵書の展示で、ダーウィンのサイン入りの押し花ノートの1ページが展示されていました。

そして先日、久しぶりにお客様をお連れしたところ、「The Body in the Library」という新しい展示が始まっていました。
一体何の展示かしら…とよく見てみると、「the great detectives(偉大なる探偵たち)」との副題が。

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1Fのライブラリー・ショップではいかにも…の「探偵」がお出迎え!

1841~1941年までの100年間の探偵小説の歩みを原書でたどってみましょう…という趣旨の展示で、19世紀半ばの探偵小説発祥の頃のもの(エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』がありました。子供の頃、読んだなー)から、シャーロック・ホームズ(生みの親アーサー・コナン・ドイルはアイルランド系)などヒーロー探偵が登場し始めた頃のもの、そして1920~30年代の推理小説黄金期のものまで、この手の本が大好きな方にはたまらない…といった書の数々が。

ショーケースのいちばん最後は女流推理小説家の著書で、アガサ・クリスティー登場。そこではたと気づきました、そう、展示のタイトル『The Body in the Library』とは、ミス・マープルの『書斎の死体』の原文だったのです。

そして、「ライブラリーに死体」…のその名のとおり、白チョークでなぞった死体のマークがちゃ~んと床にあるではないですか。(ロング・ルームは撮影禁止なので、写真を撮ってお見せ出来ないのが残念…)
臨場感たっぷりの粋な演出に、お客様も大喜びでした。

それにしてもここの図書館長さん、とっても厳しい方で、いつもおっかないな~と思っていたのですが、実はこんなユーモアのある方だったんですね。
ライブラリー・ショップで早速『The Body in the Library』を購入し、今読んでいます!

The Body in the Library – the great detectives 1841 to 1941
Trinity College Library, College Street, Dublin 2.
Tel +353 1 896 1661
☆オールド・ライブラリー(Old Library)内のロング・ルーム(Long Room)にて、2009年6月15日まで

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頭金なし、即入居のアパートメント!

友人に誘われて、売出し中の新築アパートメントのショールームを見に行きました。

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折からの不況で住宅バブルがはじけ気味のアイルランド。
過去数年、まるで建設ラッシュといわんばかりに勢いよく建てていたアパートメントや建て売り住宅地も、今となっては持余し気味に…。建設途中でストップしている高層ビルや、完成したはいいけれど入居者がないアパートなどが目につくようになってきました。
クリスマス明けより賃貸の物件の家賃も下がってきて、住宅・建設業不況はますます顕著に。

そんな状況を受けて、新たな新築物件の売り方が登場。
私たちが見に行ったアパートメントは、頭金なしで即入居、最初の3年間は賃貸契約として家賃を払い、その後気に入ったら購入契約、それまでの家賃と同額を月々支払って返済していく…というシステムなのです。

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素敵なインテリアのリビングルーム

銀行ももはや簡単にはお金を貸してくれないし、何十年もの住宅ローンに新たにコミットするのは誰もが不安になっているこのご時世、3年間の猶予付き、しかもその間払った家賃が頭金になるとは、なかなか現実的なアイデア。
おしゃれで機能的な造りのそれなりのスタンダードのアパートメントで、月々の支払い額は、1ベッドルームが1100ユーロ~、2ベッドルームが1250ユーロ~と、ダブリンの標準的な家賃の額を超えていないのです。

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たくさんの人が見学に訪れていました

持ち家率60パーセントと言われてきたアイルランド人(近年の経済状況により数字が若干変化しているかと思いますが)にとって、家賃は死に金…という考え方は根強いようです。
私も親元を出て18歳より家賃を払い続けていますので、その間に支払った金額を計算してみようものなら…死に金は巨額になっていることでしょう!(恐ろしくてとても計算出来ない…)

こういうシステムで購入出来る物件が増えれば、私も夢のマイホームに近づけるかしら…とふと考えてみたりしたのでした。

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