ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

アイルランドは生クリームがおいしい!

昨日は友人を誘って、久しぶりにAVOCAのRathcool店へ。
ここで食べたケーキに、涙が出るほど感激してしまいました!

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見た目はブッシュドノエル風の固いケーキに見えますが、実はふわふわのチョコレート・スポンジ

スポンジのチョコ味加減も絶妙なのですが、何がおいしいって、やっぱり生クリームなんですよね。
さすが酪農の国、乳製品のクオリティーの高さはヨーロッパNo1と言われるように、とにかくフレッシュでおいしい。
新鮮で自然な甘みのあるラズベリーともぴったりで、口にしたとたん、五臓六腑にしみわたるような快感が…(笑)。

こちらの生クリームは日本のものと違って、砂糖が入っていないでの、ケーキの甘みを引き立て、緩和する役目も果たしてくれます。
日本では、生クリームがたっぷりのケーキは甘すぎてあまり好きではなかったのですが、こちらに来てからは、タルト風のケーキでも必ず生クリームをつけてもらうようになりました。

新鮮な素材を使ったものは、やっぱりおいしいですね。
久しぶりに感激した、AVOCAのケーキでした。

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霜の降りた朝

朝起きて、窓の外を見ると、一面に霜が降りて真っ白に…!

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車のフロントガラスは、見事に凍っていました…

この手の、空気がしんと固くなって、まるで手ですくえそうな寒さはダブリンでは珍しく、私が育った信州の冬の朝を思い出させます。
いよいよ、本格的な冬の到来ですね。

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ケリーの珍種「ナタージャック」

キラーニー(Killarney, Co. Kerry)に住む友人とは、かれこれ10年来のお付き合い。
私にアイルランドのことをいろいろと教えてくれた恩人のような人なのですが、彼が、出会って間もない頃に私に付けたニックネームがあります。
その名も「ナタージャック(Natterjack)」、カウンティー・ケリーにのみ生息する、珍しい種類のヒキガエルの名です…!

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ナタージャック(Natterjack Toad)は、アイルランドで見られる唯一のヒキガエルの種。カウンティー・ケリーのごく限られた地域にのみ生息しています

なぜ、その名で呼ばれるようになったのかというと、以下の特徴が同じだから?

・小さい → ナタージャックはヒキガエルとしては小型
・ベラベラ止まらずにしゃべる → ナタージャックは鳴き声が大きいことで有名(Natter=「おしゃべりする」)
・なんだか変な日本人 → ナタージャックはヒキガエルとしては珍しい種
・ナオコの「ナ(Na)」が一緒!

いくらヒキガエルとはいえ、呼ばれ続けているうちにすっかり愛着が湧いて(笑)、いつかホンモノに対面したい!…と思い続けて早10年。
冬場は冬眠していると知りながらも、夏にケリーに来る時はいつも仕事で逆に時間がないので、一か八か、生息地であるキャッスルグレゴリー(Castlegregory, Co, Kerry)へ行ってみることにしました。

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Castlegregory Golf and Fishing Culbにて(上の写真もここ)、ナタージャックを大捜索!春から夏にかけては、ゴルフ場でナタージャックの大合唱が聞こえるそうです

たまたま居合わせた地元の方が一緒に探してくださいました。
そもそもナタージャックは夜行性なので、夏でも、昼間に見るのは難しいようです。
冬季は通常、池のへりに穴を掘ってその中で眠っているらしいのですが、時々、こういうところにいることもあるそう。

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まるでナタージャック博士のようなジョンさん。慣れた手つきで探っていました

あちこち探るもなかなか見つからず、やはり夏に出直しましょう…とあきらめかけた時、ふとジョンさんが、「昨日、うちの排水溝に一匹いたんだけどなあ~」とぼそっとつぶやくではありませんか。
その言葉に固まった私を見て、「まだそこにいるかどうかわからないけれど、良かったら見に来ますか?」とオファーしてくださいました。

早速、ジョンさんの車について、お宅へ。
ジョンさん家の庭の排水溝らしき穴を探ると、なんとそこに冬眠中のナタージャックが待っていてくれました。

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水につけて目を覚まさせて、私の手の平にのせてくれました…ついにホンモノに対面!

これはまだ生後1年くらいのサイズで、通常この倍くらいの大きさにまで成長するそうです。
背中のライン(夏には黄色く見えます)は、他のヒキガエルには見られないナタージャックだけが持つ特徴です。

ナタージャックには謎も多く、いつどうやってアイルランドに入ってきたのか、どうしてカウンティー・ケリーの限られた地域にしか見られないのか、わからないそう。
キャスルグレゴリーの他、ドゥークス・ゴルフ・コース(Dooks Golf Links, Glenbeigh, Co. Kerry)にも生息しており、いずれのゴルフ場もナタージャックの保護区となっています。

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ドゥークス・ゴルフ・コースのマークにもなっています

それにしてもアイルランドでは、こういうふうに何か探していると、その方向に導いてくれる人がひょこっと現れたりするから不思議。
ジョンさんが一体何者で、なぜゴルフ場にいたのか分かりませんが、まるで私とナタージャックを引き合わせるために来てくれたような、絶妙なタイミングでした。

10年越しの夢がかなって、ついに対面できたホンモノのナタージャック。
ふと思えば、次の特徴も私と似ているかも?

・冬はシーズン・オフ → ナタージャックは冬は冬眠
・ウサギ好き → ウサギの穴を借りて冬眠するナタージャックも(!)

今度は夏に、その有名な鳴き声を聞いてみたいものです。

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'PLEASE STAY OUT OF MY POND' by ナタージャック!

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最果てのケーブルカー

ここ数日、キラーニー(Killarney, Co.Kerry)に住む友人を訪ね、周辺のユニークな場所を探検して回っていました。
中でも、私がぜひ見てみたかったのがこちら、ベラ半島(Beara Peninsula, Co. Cork)の端っこにある、アイルランド最古&唯一(!)のケーブルカー(Dursey Cable Car)。

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ケーブルカーのカラフルな色が、青空と海、緑に映えてきれい!

アイルランド南西部の端の端、ベラ半島のさらに先にあるダーセイ島(Dursey Island)へ渡るために、1969年に設置されたクラッシックなケーブルカーです。

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後ろに見えているのがダーセイ島

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当初、オフィシャルな収容人員は「人間3人と牛1頭」だったそう!今は、「人間6名」と書かれていました

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こんなケーブルで島へ渡しています。風の日は揺れそうですね…

ダーセイ島には3世帯ほどの人口があり、古い教会の廃墟があります。
ぜひともこれに乗って島へ渡ってみたかったのですが、残念ながら、人の気配ゼロ。管理小屋に車は何台か駐車してあり、トイレも空いていたのに人は見えず。なんだか不思議…。

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チケット売り場は小さなガラス戸の窓口。ノックしてみましたが、応答なし

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遠くにうっすら見えた2つの島は、リング・オブ・ケリーの沖にある、世界遺産のスケリッグ島でしょう

私がこのケーブルカーに来てみたかったのには、きっかけがあって、9月にご案内したお客様M様が、「20年前にアイルランドに来たときに、どこかでケーブルカーに乗った!」とおっしゃられたのが始まりでした。
まさかアイルランドにケーブルカーなんて、しかも20年前にそんなものがあったなんて…と思いつつも調べてみると、20年前どころか、40年近くも前に設置されたものが、今でもウェスト・コークにあることが判明。
今でも十分に最果て感満点のこの地ですが、M様がいらした頃は、それはそれは道路も悪く、ものすごくさびれた、うらぶれた感じだったそう。
近くの村でサバのサンドイッチを食べて、これがとってもまずかったとのこと(笑)。おそらく当時はそんなものしかなかったのでしょうが、そういう経験の方が、往々にして強烈に記憶に焼き付けられていたりするものですよね。

今年の1月にガイド仲間とベラ半島を旅した際に、すぐ近くのアリヒィズ鉱山まで来ていたのに、その時はこのケーブルカーの存在は知らずじまいでした。
今回、M様の貴重な体験をお聞きしたおかげで、楽しい発見が出来ました。
今度来ることが出来た時には、ぜひともケーブルカーが動いていますように!

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モスクワまで3310キロ!笑える看板…(笑)。やはりケリー&コークの人は面白いですね

※ちなみに写真を見ていただくと、青空のものや曇り空のものが混ざっていますが、この間、たった30分足らず。天気がころころ変わったのです!

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NHK BS 北アイルランドのドキュメンタリー番組放送のお知らせ

先月、TV撮影のコーディネートをさせていただいた、北アイルランド問題に関するドキュメンタリー番組が、いよいよ明日放送になります!

NHK BS1 2008年11月26日(水) 21:10~22:00
BS世界のドキュメンタリー
憎しみを越えられるか ~北アイルランド紛争・対話の旅~

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和解の旅のファシリテーター、アリスターとウィルヘルム。スコットランドにて

北アイルランドの真の和平に向けて、具体的にどんなことが行われているのか、そこに暮らす人々がどんなことをしているのか…。番組を見て、少しでも多くの人に興味を持っていただけたら嬉しいです。

(撮影時の様子は、2008年10月6日~27日辺りのブログにて)


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クリスマス・カード用切手

アイルランドでは、毎年この時期になると、クリスマス・カード用切手が発売されます。
今日、郵便局へ行く用事があったので、売り切れないうちに…と、早々今年用のものをどっさり購入してきました。

xmasstamps2008Irish Stampsより
左2種類が国内用、右が海外用

過去数年のクリスマス切手のデザインが、暗かったり劇画調だったりでどうも気に入らなかったのですが、今年のものは素敵。
左から、出エジプト、生まれたばかりのイエス・キリスト(でしょうか?)、そしてマリア様の受胎告知と、クラッシクな聖書のシーンで、色もきれい。

その年にお世話になった人に出すクリスマス・カード。
日本で年賀状を出すのと同じような感覚でしょうか。
今年もいつの間にか、もうそんな時期になったのですね。

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ダブリン‘反逆’の歴史ツアー

ダブリンにはさまざまなウォーキング・ツアーがありますが、アイルランドの独立・革命の歴史に格別に深く興味のある方にお勧めなのが、こちら。

The Walking Tour of 'Rebel' Dublin (ダブリン‘反逆’の歴史ツアー)
月~土 11:30~
集合場所: Sinn Féin Booksshop, 58 Parnell Square, Dublin 1.
参加費: 5ユーロ

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集合場所は、シンフェイン党のショップ。ボビー・サンズのTシャツも売っています!

アイルランドの革命の歴史を知り尽くしたリパブリカン(共和主義者)自らがガイドとして案内するという、ユニークなウォーキング・ツアー。
先日初めて参加してみたのですが、臨場感あふれる解説と、政治的な偏りのない歴史の見方に感激。
パーネル・スクエア、オコンネル通り、GPO、ヘンリー・ストリート、ムーア・ストリート…と、歩いた距離はそれほど長くはなかったのですが、建物ひとつひとつ、路地のひとつひとつにすべて歴史がいっぱいで、出発点のシンフェイン・ショップに戻ってきたときには、予定時間を1時間も超過、なんと2時間半も経っていました!

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まるで「その事件を見ていたの?」と思わせるようなライブリーな解説に、みるみると引き込まれてしまいました。マイケル・コリンズも、カハル・ブルハも、トマス・クラークも、ケヴィン・バリーも…独立時代の革命家たちが今にも路地から飛び出してきそうな臨場感!

今まで何気なく通り過ぎていた建物や路地が、これからは違って見えそう。
これまで歴史の本でのみ知っていた事件が、生きたものとなって見えてくる…これぞ観光ツアーの醍醐味ですね。

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日本食レストラン「恋し」

数ヶ月前に新しくダブリンにオープンした、日本食レストラン「恋し」へ、友人たちとディナーへ出かけました。

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お寿司盛り合わせ、エビフライ、ちくわの磯辺揚げ、鶏のから揚げ…どれもなんだか懐かしい味

通常のメニューの他にある「本日のスペシャル」には、こんな家庭の味も。

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ふろふき大根。前回来た時は、サバの味噌煮、カレイの天ぷらがおいしいかったです

日本人人口の少ないダブリンでは、どうしても、アイリッシュ向けにアレンジされた日本食になってしまいがちですが、ここは日本人が好きな日本の味。
おいしくて話も弾み、この後、カツ丼、ラーメン、デザートには抹茶アイスクリーム…と、みなですごい食欲を発揮して食べ続け、満足。

ダブリンで日本食が恋しくなったら、お勧めです。

koishi5

Koishi(恋し)
174 Pembroke Road, Ballsbridge, Dublin 4.
Tel: 01-6688393
Lunch 12:00-15:00, Dinner 18:00-23:30
(アメリカ大使館の前です)

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『JAZZYな妖精たち』

今年の初め、宝塚歌劇の演目ゆかりの地を訪ねるツアーというのがあって、宝塚スターの方をご案内したことがありました。
それまで宝塚のことはよく知らなかった私ですが、スターの方々がとても素敵だったので、チャンスがあったら実際の演目を見てみたいな…などと思っていたところ、その後ダブリンで宝塚ファンの方と知り合うチャンスがあり、DVDを何本か貸していただきました。

やっとオフになり時間が出来てゆっくり見せていただいているのですが、お借りした中でも思いがけず面白く、なんと2度も観てしまった(!)のがこちら、『JAZZYな妖精たち』というアイルランド関連の演目。

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2005年に公演が行われたもの(DVDはこちらから購入出来るようです)

舞台は20世紀初頭のニューヨーク。アイルランドの孤児院で共に育ち、同じ船に乗ってアメリカへやって来た、5人のアイルランド移民たちの物語です。
冒頭にはリバーダンスばりのアイリッシュ・ダンスのシーンがあり(振り付けはジーン・バトラー!)、アイルランド民謡(『庭の千草』、『ダニーボーイ』など)が歌詞を変えて歌われていたり、さらにはレプラコーンなど妖精がたくさん登場…と、コテコテのアイルランドが満載の作品。
妖精が出てくるシーンは、ちょっとコミカルでメルヘンチック。これぞお芝居!といった感じがして、すっかり気に入ってしまいました。(笑)

メインのキャラクターであるパトリック、シャノン、ウォルターを演じているのが、私がツアーでご案内させていただいた瀬奈じゅんさん、彩乃かなみさん、霧矢大夢のお3人。
皆さんが妖精のこと、聖パトリックのことにご興味を持たれていた理由が、これでよく分かりました。
お顔を知った方々が演じているので親近感も沸いて、さらに、こんなにプロフェッショナルで素敵な方々とご一緒させていただいたのね~、とあらためて光栄に思った次第です。

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友人シィネードのアップル・パイ

お料理上手なガイド仲間のシィネード(Sinéad)が、ディナーに招待してくれました。

今日のメニューは、3日前から煮込んだというポークと豆の煮込み料理(ポーランド料理だそうです)だったのですが、メイン・ディッシュのおいしさもさることながら、私のほっぺたが本当に落ちそうになったのがこちら、デザートのアップル・パイ!

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庭でとれた青リンゴ!

シナモンとナツメグをきかせた、シィネード特製のスパイシーなアップル・パイ。
私はいつも、シィネードが夏に作ってくれるチェリー・パイ(やはり庭でとれるチェリーを使います)が大好きなのですが、このアップル・パイも絶品。
今度、レシピをきいて、挑戦してみたいと思います。

2人とも夏場は仕事が忙しくてお料理している時間がないので、オフ・シーズンになり、こんなふうにクッキングして、おいしい、おいしいと食べることが、とっても楽しく幸せなのでした。

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こちらは、おしゃべりしながらささっと作ってくれたレーズン・ロール。
オーブンから出したばかりのアツアツのところに、はけでミルクをぬって・・・おいしい~!

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「にじいろジーン」のケニーさん宅にホームステイしよう!

少し前のことになりますが…

私がコーディネートをさせていただいたTV番組、‘にじいろジーン’(8月23日放送・フジTV系・HPはこちら)の「世界☆ぐるぐるジーン ~海の向こうの7つの自慢~」。
ここに登場したダブリンのケニーさんご一家は、海外からの留学生のホストファミリーをしています。

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パパのデクランと、長女のイーヴちゃん。彼女のクラダリングの話は可愛くて面白かったですね~

楽しくって、とっても温かいこのご家族の様子は、番組放送後も反響が大きかったと聞いています。
私自身も後日番組のDVDを観て、シンプルだけどほのぼのとしたご家庭の様子、子供たちののびのびとした可愛らしさに、本当に「じ~ん」ときてしまいました。

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裏庭のトランポリンで遊ぶイーヴと弟のカイル(倒れてます)。手前はまだ若いのに肝っ玉母さん、クリーナと、ベイビーちゃんのオーン

クリーナはホストマザーとしてもとっても評判がよく、人気のご一家だそう。
ダブリンに語学留学をお考えの方、ケニーさんちにホームステイしたら楽しいアイルランド生活が送れそうですね!
こちらの語学学校さんに、お問い合わせ・お申し込み下さい。

The Language House School of English(日本語)
※こじんまりとアットホームな、ダブリンでも評判のいい学校。日本人スタッフもいて安心です。

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明るくひょうきん者のカイル君。彼がのぞき込むペット小屋には…なんと、ウサギとネコが同居しています!

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エコ・フレンドリーなクリスマス・ツリー

ダブリンのオコンネル・ストリート(O'Connell Street, Dublin 1)のクリスマス・ツリーが、今年から新しくなりました。

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高さ18メートル。過去にアイルランドに立てられたツリーの中でいちばん高いものだそう(GPO前)

ガラスで出来たおしゃれなこのツリーは、フランス製。Blanchereという、エッフェル塔のライトも手がけた会社による、発光ダイオードを使用したエコ・フレンドリーなツリーなのだそうです。
週末には華やかに点灯式が行われ、今年はもうライトアップが始まりました。赤、青、緑の3色に代わる代わる点滅するようです。

ダブリンの目抜き通りに、外国製のクリスマス・ツリーを立てるなんて…という批判もあるようで、そういわれてみれば、オコンネル・ストリートを横切るLUAS(路面電車)もフランス製、街にあふれるショップの多くはUKのチェーン…と、ダブリンのシティーセンターは、今やとってもヨーロピアンな雰囲気。
首都にアイリッシュネスが欠けている!という意見もあるようですが、ダブリンだけがアイルランドなわけではないので、私としては、これはこれで素敵かな…と思って楽しんでいます。

ひとつだけ、ちょっと象徴的でアイロニックだな~、と思わざるを得ないことは、アイルランドは実はクリスマス・ツリーの産地であるということ。
気候的に温暖なこの国では木の育つ速さが速いので、植林されたトウヒの若木を、クリスマス・ツリー用にスカンジナビアの国々に輸出しているのです。
メイド・イン・アイルランドの木はよそへ行って、ここにあるのは外国製。モノゴトって、なかなかシンプルにいかないものですね。

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『ケルズの書』の解説書、日本語バージョン

先月、『ケルズの書(Book of Kells)』の日本語の解説書がアイルランドの出版社より発売されたと聞き、早速、購入して読んでみました。

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『ケルズの書を読み解く』日本語版(Exploring the Book of Kells - Japanese Edition) O'Brien Press刊

ペーバーバックで、全71ページ。うち8ページがカラーで、『ケルズの書』の有名なページが掲載されています。

『ケルズの書』を始めとする、トリニティー・カレッジの彩色写本のコレクションは、ダブリンの市内観光で必ずと言っていいほどご案内する場所のひとつ。
これまで何百回となくこの書の解説をさせていただきましたが、見学後、多くのお客様が「手ごろな解説書があったら、記念に買って帰りたいのだけれど…」とおっしゃいます。
日本語訳のある解説書は、実はこれまでも一種類だけあり(全30ページくらいの薄~い本、著者は今回発行されたものと同じGeorge Otto Simms氏)、いい本ではあるのですが、図柄についての説明が専門的すぎて、観光で来られるお客様がもっとも知りたい書についての基本的な説明はなし。訳もちょっと分かりにくくて、せっかく読んでも、「で、結局『ケルズの書』って何?」となってしまい、あまりお勧めできるものではなかったのです。

今回の新しい解説書は、まさに皆さんからいつも質問いただくような、「どこで誰が書いたの?」「何のために?」「インクや紙の原材料は?」という基本的な説明から始まって、書の内容にも適度に、しかも分かりやすく触れてあります。
挿絵も豊富で、ぬり絵したくなるような絵も…!
お値段も手ごろで、確か15ユーロくらいだったと思います。

実物の写本を見てさらに興味がわいたという方に、旅の記念にお勧め。
これ一冊で『ケルズの書』博士になれます!

※ダブリン市内の書店にもあるかと思いますが、間違いなく置いてあるのは、やはり『ケルズの書』を展示している、トリニティー・カレッジのオールド・ライブラリーのショップです。

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ボビー・サンズの映画『ハンガー』

先月のベルファーストでのTVロケの際、市内の図書館にてボビー・サンズ(Bobby Sands, 1954-1981)の新聞記事を撮影しました。

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1981年5月5日、ハンガー・ストライキにより獄中にて死亡したボビー・サンズの死を報じた、当時の新聞記事

IRA暫定派(PIRA)の受刑者たちが、政冶犯としての権利奪回を求めて獄中で行った、1981年のハンガー・ストライキ。
食事拒否から66日後に衰弱して餓死したボビー・サンズは、享年27歳。彼に続いて、さらに9名が同じようにストライキを行い、餓死しています。

ハンガー・ストライキの最中に、英国の国会議員にも選出されたボビー・サンズ。歴代で最年少の国会議員となったサンズは、その27日後に息を引き取りました。
その葬儀には10万人以上が集ったと言われ、現在も北アイルランドのカトリック系住民の多い地域では、命をかけて正義を貫いた英雄として語り継がれています。
(実際に北アイルランドを旅していると、この時亡くなった10名の顔を描いたメモリアルなどを、いろいろな場所で目にします)

このボビー・サンズの死の直前6週間の様子を題材とした映画、『ハンガー(Hunger)』が公開となり、早速観に行って来ました。
撮影も北アイルランドで行われたこの映画ですが、ちょうど先月、私のベルファースト滞在中に市内でプレミアが行われており、TVや新聞でも話題となっていたものです。

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RTE Entertainmentより

サンズ役を演じるのはマイケル・フェスベンダー(Michael Fassbender)。フェスベンダーはドイツ人ですが、アイルランド南西部のキラーニー育ちの若手俳優です。
彼の演技が素晴らしく、特に、ストライキをやめるよう説得する司祭に自分の哲学を語るシーンがあるのですが、約10分ほどカメラの切れ目のない長いシーンで、その静かな迫力に鳥肌が立ちそうになってしまいました。

当時メイズ刑務所内で行われていたプランケット・プロテスト、ダーティー・プロテスト、受刑者たちが殴打される様子など…目を奪いたくなるようなシーンがリアルで、しかも何の状況説明もされずに映像・演技・わずかなセリフのみによってストーリーが展開していくのが、ある意味すごい迫力。
恐ろしい・おぞましいシーンなのに、目が離せなかったのは、映像芸術としてとても優れた作品だったからかもしれません。
ちょうど、先月の北アイルランドでの仕事を終えたばかりだったので、いろいろな意味で考えさせらました。

カンヌ映画祭で新人監督に与えられるカメラ・ドール賞を受賞した話題作。
スティーブ・マックイーン(Steve McQueen)監督の日本語でのインタビュー記事がこちらにありました。
日本では、東京国際映画祭で上映されたようですが、その後の公開予定は残念ながらまだないようですね。

北アイルランド問題関連の映画で、もうひとつ私が公開を楽しみにしているものは、『ファイブ・ミニッツ・オヴ・へヴン(Five Minutes of Heaven)』という作品。
今年、北アイルランドで撮影されたノンフィクションで、先日TVの仕事で同行したスコットランドへの和解の旅の創始者のひとり、アリスター・リトルさん(Alistair Little)の実話が題材となっています。アリスター役を演じるのは、北アイルランド出身の俳優リアム・ニーソン(Liam Neeson)。
アリスターの話によると、2009年の初めにUKで公開予定とのこと。知った人のフィクション映画とあって、今から楽しみです。

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ホウスでおいしいディナー、ザ・ハウス

数ヶ月前にホウス(Howth)のビレッジにオープンした小さなカフェ&ワインバー風レストラン、ザ・ハウス(The House)。
ずっと気になっていたので、バースデーのお友達を誘ってディナーに行ってみました。

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その名のとおり、誰かさんのお宅みたいな入り口

地元の食材を出来る限り使ったというメニューには、魅力的なものがいっぱい。
お肉もお魚もちゃんと素材の味が活かされていて、味付けが濃すぎず、とってもおいしくいただけました。

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前菜でいただいたマグロ(レア!)とアボガドのサラダ。お友達が頼んだカニとコーンスクワッシュのスープも美味でした!

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メインはポークベリー(豚バラ肉)をチョイス。上にのっているのはブラックプティングです

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お友達が頼んだエイの炭火焼き。さすがお魚どころのホウスだけあって、本当に新鮮でおいしかった~

このあとデザートにチョコレート・ブラウニーをいただいたのですが、おいしい、おいしいと酔いしれていて、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。

このところ、以前好きだったレストランが味が変わってしまったりして、ココ!というところがなかなか探せずいたのですが、今日は久しぶりに好みのレストランに行き当たった気がして、大満足。
お値段も、シティセンターよりちょっとリーズナブル。
メイン・コースの量がものすごく多いので、お腹が破裂しないように要注意です(笑)。

The House
4 Main Street, Howth, Dublin 13.
Tel: 01-8396388
定休日なし。ブレックファースト、ランチ、ティータイム、ディナーと朝からオープンしています。(日曜日はブランチから)

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ダブリンの学校訪問

通訳の仕事で、小・中学校の教職員のグループさんを、ダブリン市内のいくつかの学校へご案内しました。

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シティーセンター近くにある生徒数105人の小さな小学校にて

ここは古くからの下町にある小学校で、生徒の多くは、社会的アドバンテージの低い環境にある子供たち。(親の所得が低い、片親である、地域にドラッグ・アルコールなどの問題が多い…など)
早くに学校をやめてしまったり、来なくなってしまう子供たちも多いそう。
そんな中、学校を楽しく明るい場所にしよう、外の世界で困難なことがあっても、学校では楽しく過ごせるように…と先生方が熱心に指導されているのが印象的でした。

アイルランドでは先月、経済不況がオフィシャルに宣言されました。
そんな中で発表された来年度予算では、教育費削減のため、2009年9月より教職員の数を減らすことに。それを受け、アイルランド全土から教職関係者が国会議事堂前に集い、大掛かりな抗議デモが繰り広げられました。
訪問したある中・高等学校の校長先生に、この辺りの事情を詳しく伺ったところ、現在、生徒19人に1人の割合で教員雇用が行われているのが、来年度より18人に1人になるとのこと。
ここの学校では4人の先生が減らされることになり、このままでは必須科目の先生が足りなくなり、そうなったら必然的に学校を閉鎖せざるを得ない状況になるとか…。

これまで教職員の待遇が良いことで知られていたアイルランドですが、今回の経済不況により、この部分がピックアップされ始めたようです。
子供たちの学校生活に、大きな影響が出ないことを願うばかりです。

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冬の初めのクリフ・ウォーク(ホウス半島)

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ホウス(Howth)半島南側、Suttonエリアにあるマルテロ・タワー

昨日までの冬めいた天気が一変!
今日は仕事が夕方からだったので、青空のもと、ホウスでクリフ・ウォークを楽しみました。

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午前中からすでにハイカーたちが歩き始めていました

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海に浮かぶ岩の上には、鵜(う)がいっぱい

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迫力満点にそそり立つ岩山。この頃にはすでに、Tシャツで歩いていました

まるで真夏のような青空。
海も空も、遠くの景色も何もかもキラキラしていて、このままどこまでも歩いて行きたいような気分になりました。

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マルテロ・タワーが遠くに…

アイルランドに来て、西海岸の崖の名所まで足を延ばす時間がない方、ダブリン近郊でもこんなに楽しめます!

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太陽が雲に入った瞬間。同じ日とは思えないほど光の具合が違って、今度は幻想的…

※公共の交通機関での行き方:シティセンターよりダブリンバス31または31Bで終点のホウス・サミット(Howth Summit)へ。パブの脇の道を入ると駐車場があり、そこからクリフ・ウォークをスタート。海を左へ見て歩くと、上述のホウス半島南側のコースへ行けます。

(海を右に見て歩くようにすると、半島の北側へ。こちらの方は過去ブログ参照)

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