ナオコガイドのアイルランド日記

現地ガイドによるアイルランド生活・旅情報

ヒースロー空港のターミナル5

今年新しくオープンした、ロンドン・ヒースロー空港のターミナル5へ初めて行きました。

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広々として造りもシンプル。とっても分かりやすかったけれど、アイルランド行きの便が発着するターミナル1からはやっぱり遠いですね…。
時間があったので空港内をあちらこちら探検。
アイルランドにいらっしゃるお客様の多くがヒースロー空港経由で来られるので、乗り継ぎの質問を受けることも多く、自分の目であれこれ確かめることが出来てよかったです。

英国に来るといつも思うことですが、何もかもがアイルランドと違ってシステマティック。
特に空港では指示がたくさんあって、皆がその通りに動いているので、面白いな〜と眺めてしまいます。

今日から1週間、懇意にさせていただいているお客様の英国ツアーにお供させていただきます。
今夜はグラスゴーに宿泊、明日から湖水地方へ行って来ます!

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ダブリンの大洪水

今年は夏の天候がイマイチなアイルランド。
いつもの降ったりやんだりの雨ではなくて、それこそバケツをひっくり返したかのような雨がとても多いように思います。

昨日の夕方も、まるで空からヤリが降ってきたのかと思われるほどのひどい降り。
ちょうど雨がいちばん激しいときに、どうしても友人との待ち合わせ場所へ行かねばならず、大雨の中を傘もなく走ることになり、全身ずぶぬれに…。
しずくをぽたぽたたらしながら通りに立っている私を見て、友人は言葉もない様子でした(笑)。

その後、友人と一緒に車で自宅へ向かう途中、海沿いの道路が大洪水。

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目の前で水の中でブロークダウンしていく車を見て、私たちは無理せず迂回することに。
通常の倍以上の時間をかけてようやく家にたどり着き、せっかくだからお気に入りのレストランで食事でもしましょうと行ってみると、なんと洪水のために早じまいしていました…(笑)。

今日ニュースを聞くと、これは記録的な大洪水だったそう。
8月の1日の降水量としては観測史上最高の76.2mmを記録したそうです。
特にダブリン北部が被害が大きく、一夜明けた今日も、まだ道路が閉鎖しているところも。

友人に昨日の事の顛末を話すと、「歴史的な大雨にぬれていい記念になったね!」とのこと。
そう言われれば、そうかもしれません(笑)。

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フィル・ライノットのお墓参り

今週はシーズン中休みといった感じで仕事が少なかったので、久しぶりにプライベートな時間を多く持つことが出来ました。
ベルファーストで、ドネゴールで、ダブリンで…友人たちと会って楽しく過ごし、すっかりリフレッシュ。

そんな中でひとつ、ちょっと不思議なインスピレーションがありました。
どういうわけか、会う人会う人の口から、今は亡きアイルランドのカリスマ的ロック・シンガー、フィル・ライノット(Phil Lynott)の名が飛び出すのです。

そもそも2週間ほど前、ご案内したお客様のお一人がフィル・ライノットの大ファンで、フィルのお墓参りをしたいのでお墓の場所を教えてください、とおっしゃったのが始まりだったかもしれません。
私はそもそもロックはあまり聞かないし、音楽全般にうとい方なので、フィル・ライノットもシン・リジーも実は最近までよく知りませんでした。2005年にダブリン・シティ・センターのグラフトン通り脇(Harry Street, off Grafton Street)にフィル・ライノット像が完成、ラジオでよくかかっているあの曲がこの人だったのね〜、とつながったくらい。
職業上の関心から、彼の生涯や演奏したパブ、お墓の場所などをその時に調べたのですが、普段めったに聞かれない質問なので記憶の奥底にいってしまっていて、しばらくしてからあ〜っと思いつきました。
なんとフィル・ライノットの墓所は、今年2月に引っ越した現在の私の住まいのすぐ近くだったのです。

そのことがあって以来、フィル・ライノットの名が会う人会う人の口から飛び出し始めました。
いちばん驚いたのは、ミュージシャンである長年の友人が、今から35年ほど前に自分が歌ったアルバムがデジタル化されて、日本でもCDが発売されているらしい、フィル・ライノットと一緒にレコーディングしたアルバムなんだ〜、と突然話し出したこと。
その時はフィルはベースで、別のバンドにいた彼がボーカルをつとめたそうです。アルバムの出来はイマイチだったけど、レコーディングはとても楽しかったと、当時の思い出話を語ってくれました。
ベルファースト出身の当時のフィルのガールフレンドがとってもきれいだったこと、フィルが飼っていた子猫がミュージシャンたちのタバコの煙にむせてぴょんぴょんジャンプしていたこと…などなど。

そして先日、また別の友人が我が家に遊びに来たときのこと。突然、「フィル・ライノットのお墓参りをしようよ」と言い出すではありませんか。
なんと彼は子供の頃から筋金入りのシン・リジー・ファンで(よく見たら彼の腕には「Thin Lizzy」とタトゥーが入っていた!)、それこそフィル・ライノットに憧れて北アイルランドからダブリンに出てきたのだそう。22年前、フィルのお葬式の時もまさにそこにいたそうです。
彼のことも過去何年か知っていますが、そんな話は一度も聞いたことがなく、このタイミングでまたもやフィル・ライノット話が出たので驚いてしまいました。

広い墓地の中、何度もこの場所に来ている彼のおかげで、フィルのお墓はすぐに見つけることが出来ました。

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フィル・ライノットが亡くなったのは、1986年1月4日。今も世界中からやってくるファンたちの捧げものがいっぱい。St. Fintan's Cemetery(Sutton, Dublin13)にて

私がこの地に引っ越して来たことも含め、フィル・ライノットを通していろいろなことがひとつの糸でつながったような感じでなんだか不思議。
フィル・ライノットのことなら何でも知ってるぞ!と得意げなその友人は、お墓の前でシン・リジーについて次から次へと熱く語り始めました。これまで知らなかった、友人の新たな一面を垣間見た感じ…。(笑)
今度、シン・リジーのCD&DVDを全部貸してくれるそうです。楽しみ。

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『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のタイムマシン!

日本からの高校生のグループさんのご案内で、ベルファーストに来ています。

市内観光でアルスター民俗・交通博物館(Ulster Folk and Transport Museum
へご案内すると、男子校の生徒さんだったこともあり、特に交通博物館の展示に皆さん興味津々。
ここには、列車、トラム、車、自転車、モーターバイク、船、飛行機…に至るまで、過去150年の間にアイルランドで使用されたさまざまな乗り物が集められています。

中でも、生徒さんたちの人気を集めていたのがこの車。
映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』にタイムマシンとして登場するデロリアンです!

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デロリアン (De Lorean)はアメリカの自動車会社ですが、製造工場はこちらベルファーストにありました。
実際、車のことなどさっぱりわからない私でも、これを初めて見たときには感激したものです。

他にも世界最大の蒸気機関車、かつてダブリン市内を走っていたトラム、ベルファーストのハーランド&ウォルフ社で造船されたタイタニック号の展示、ベルファースト・ベースの航空機製造会社ショーツ・ブラザーズの展示などなど、興味深い展示がいっぱい。
ベルファーストの豊富な交通産業の歴史を垣間見て、なんだか誇らしい気分にさえなりました。

民俗博物館(移築民家などの野外博物館です)と含め、ベルファーストで時間があればぜひお勧めです。


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ウィックロウの可愛い村ノッカナナ

先日、女性誌の取材旅行時に、藁葺き屋根の民家がずらりと並ぶおとぎの国ような村を見つけました。

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カウンティー・ウィックロウの山の中、人知れずあるその村の名は、ノッカナナ(Knockananna, Co. Wicklow)。
名前の響きまで、なんだかおとぎの国風です。

同じような藁葺き屋根の民家がずらりと4〜5軒並んでいるのですが、ドアの色、屋根の造りが微妙に違っています。

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青いドアもいいし、

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やっぱり赤いドアもいいな〜。
石垣に腰掛けているのは、偶然やってきたご近所の子供ちゃん3人組。

「藁葺き屋根の民家を撮りたい!」という取材陣。あるところにはたくさんある藁葺き民家ですが、実はウィックロウ・エリアには意外とないんですよね。
国内のフォトジェニックな藁葺きポイントを知り尽くしていると思っていた私もドライバーも、この辺りでは思いつかない…。
すると、地元の人と立ち話ししていたカメラマンさんが、「ノッカナナにいったらたくさんあるよ」と聞いてきてくださったのでした。

「では行ってみよう!」ということになり、山を越え、谷を越え、村をめざしました。
途中、野良仕事をしていたおじさん、植木を買っていた若奥さん、犬を連れて歩いていたおばさん…人を見るたびに、「ノッカナナ、どこですか」と聞きながら行ったのですが、だれもが皆「次の辻を右に行って、Y字の道を左へ行って、その次の角を右!」という具合に、まるで私たちが来るのを待っていたかのようにすらすらと即答するんですよね。
アイルランドでよくあるこの感じ、私は「アイルランドの田舎の糸電話」と呼んでいます。(笑)
不思議な糸電話か、はたまた妖精の飛脚か何かが、私たちの到来を先回りして伝えているのでは…などと、とついつい可笑しな想像をしたくなってしまうのです。

田舎道を抜け、ついに目の前に絵本の中の一コマのような光景が現れたときには、あまりの感激に一同、「きゃ〜」と叫びをあげてしまいました。

一軒の民家では、お庭へ招き入れて下さいました。

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こういう小さな可愛い村は、アイルランドにたくさんあります。
大型バスも通らないため観光地にもならず、人に見せるためではなく、自分たちの喜びのために美しいたたずまいを守っている様子を見ると、なんだか心からほっとするのでした。

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周辺のウィックロウらしい景色

※ちなみに、「藁(ワラ)葺き」と言っていますが、屋根に使用されている植物は葦(アシ)です。

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