ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

森の中の本格派オーガニック・レストラン

最近でこそアイルランドもオーガニック流行りですが、ここブルックロッジ・アンド・ウェルズ・スパのレストランは、人々がオーガニック云々と騒ぎ出す以前から、オーガニック&天然素材のレストランとしてオープンしていました。

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ホテル付属の「ストロベリーツリー(Strawberry Tree)」という名のレストラン

ストロベリーツリー・レストランは、アイルランドで唯一、農業庁から正式に公認を受けたオーガニック・レストラン。UKのオーガニック・ボードからも認定を受けています。

かつては私もオーガニックというと、なんだかヒッピーっぽくて、変なハーブがいっぱい使ってあって、自然派なのは分かるけれどポリシーばかり先走りして、食事としてはちょっと…といった変なイメージを持っていました。(事実、そういうオーガニック・レストランってありますよね)
そんな私の偏見を正してくれ、本当のオーガニックとは何か、という理解を深めてくれたのがここストロベリーツリー・レストラン。
仕事で来ても、プライベートで来ても、いつも期待を裏切らない場所のひとつです。

レストランであるからには、やはりお食事がおいしくなくては。
ストロベリー・ツリーは、ポリシー云々以前にレストランとしておしゃれで、素晴らしい創作料理を出してくれます。おいしいものを追求したら自然にこうなった…ということなのでしょう。

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アボガドとリンゴ、カニのサラダ

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マレット(ボラ?)のグリル。まるで和食のよう!

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鴨肉のロースト。付け合せのオーガニック野菜もおいしい~

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デザートにいただいたラズベリーのパルフェ

レストラン内が薄暗い(これがまた落ち着くのですが)ので、写真がうまく撮れず伝わりにくいかもしれません。が、とにかく身体中が「おいしい~」とうなるようなおいしさ。
私は問題ありませんが、一緒に行った友人は普段は小食。それなのに、こんなに食べられない~と言いながら、4コースのお料理を2晩ともほぼ平らげてしまいました。どのディッシュもおいしい上にさっぱりしているので、4コースがきれいにお腹に納まってしまうのです。

写真には撮り忘れましたが、今回のお食事の中で私たちがいちばん感激したの牛肉のリブアイ・ステーキ。
牛肉とは思えないような臭みの全くないニュートラルなお味で、一口ごとに感激が口の中にじわじわきました。きっとまだ若い牛で、自分がオスともメスとも意識しておらず、素晴らしい環境の中でこれから花開く人生を夢見ているような…そんな希望に満ちたお味。屠殺の苦しみもお味の中に全く感じられなかったので、苦しみのない方法で食肉にしているのでしょう。
私たちはこの牛にあまりにも感激してしまい、食後も延々と、自分たちが食した若き牛の人生に思いを馳せ、長いこと語り合ってしまったのでした(笑)。

お食事は4コースで65ユーロ。今どきのアイルランドで、しかもこのクオリティーではかなりリーゾナブル。早速、次回はいつ来る?とすでに計画中です!
スパでリラックスして、おいしいものを身体に入れて…。
心身ともによみがえった貴重な2泊3日でした。

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BrookLodge & Wells Spa
Macreddin Village, Co. Wicklow.
Tel: 0402 36444 Fax: 0402 36580

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緑の中のスパ・リゾート

観光シーズンも半ばを過ぎ、ちょっと疲れてきたので、後半戦に備えてひと休みすることに。
森の中のスパ・リゾートで友人と2泊3日、夢のようなのんびりした時間を過ごしてきました。

BrookLodge & Wells Spa
Macreddin Village, Co. Wicklow.
Tel: 0402 36444 Fax: 0402 36580

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緑の中のホットタブにて

ダブリンから車で1時間少々、ウィックロウの山の中にあるブルックロッジ・アンド・ウェルズ・スパ。
これまで仕事やプライベートで何度か来たことがあり、なんだかこの地は磁場がいいというのか、さわやかですっきりした空気が流れているような気がしていたので、一度、完全休暇でのんびりしてみたいな~と常々思っていたのでした。

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瀟洒なロッジ風ホテルで、お部屋の窓は緑一色。どこを見ても、さわやかな緑、緑、緑…。
ホテルのサービスがほどほどなのが、逆に心地よくてゆったり出来ます。

私たちはどこへも行かずに、ただただ1日、ホテルのスパでのんびり。
有料のトリートメントもいくつか試してみましたが、プール、ホットタブ、ジャグジー、サウナ、アロマ・グロットなどは宿泊客に無料で開放されているので、それだけでも十分楽しめます。

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平日の午前中のせいかプールはがら~ん。お昼過ぎまではほとんど貸し切り状態でした

外は相変わらず曇り空でしたが、そんなお天気もここではかえって良く、ひっそりと静かで気持ちを落ち着かせてくれてました。
リゾートというと海辺のビーチ・リゾートを思い浮かべがちですが、心静かに過ごしたい時は、太陽がさんさんと輝く海辺よりも、こういう森の中のリゾートの方が向いているかもしれません。

スパ・リゾートとして知られるブルックロッジですが、最近ゴルフ場もオープン。
また隣接するマクレディン・ビレッジ(Macreddin Village)では、夏の間、毎月第1日曜日にオーガニック・マーケットが賑やかに開かれています。(今年のマーケットは10月5日が最終の予定だそうです)
マーケットのない時でもビレッジのショップはオープンしており(日によっては半日のみオープン)、ここのブティックのお洋服がとっても素敵で、半額セールだったので散財してしまいました(笑)。

心身ともに完全デトックス。
再びフレッシュな気持ちで、仕事にのぞめそうです!

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※ブルックロッジは、「ストロベリー・ツリー」というオーガニック・レストランで有名な宿。レストランのことは、また別途ご紹介させていただきますね。

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月刊ソトコト・9月号

発売中の「月刊ソトコト・9月号」(2008年8月5日発売・木楽舎)に、今回もまた短い記事を書かせていただきました。

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月刊ソトコト9月号・HPで目次が見られます

いつもの「World Ecology Hotline」というページ。今回は、泥炭地を走る可愛らしいボグ・トレインのご紹介です。
ご興味がありましたら、どうぞ見てみてください!

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出雲市の訪問団の皆さん

ここ数日間、出雲市の皆さんのご案内をしています。
出雲市とダブリン南郊外のダンレアリ-ラスドーン市(Dun Laoghaire-Rathdown)がこの度正式に姉妹都市提携を結ぶこととなり、その調印式や視察ツアーでの出雲市長や関係者のの通訳やご案内、中学生のサッカー交流のお世話をしたりしています。

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調印式後の記念撮影。ダンレアリ市役所前にて

出雲市は、2002年のワールドカップの際にアイルランド・チームのキャンプ地としてホスト役をつとめ、それが縁で、その後もアイルランドとの交流を深めてきました。
地元のサッカー・クラブ主催の大会に出雲の少年チームが出場するのもこれで2回目。ヨーロッパの競合相手に、皆さん、大活躍でした。

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これまでもさまざまな市からの表敬訪問や国際交流などのご案内をさせていただきましたが、出雲市のように市長さん自らが熱心に、長期に渡って継続して交流を深めている例は他にはなかなかないように思います。
今年6月にはダンレアリ-ラスドーン市の訪問団が出雲を訪れ、今度は出雲の皆さんがこちらへ。関係者の方の地道なご苦労やお気遣いには、本当に頭が下がります。

市長さんを始め、市役所の担当の方やサッカーの引率の先生方など、ご一緒させていただいた皆さんの人間味あふれるお人柄が素晴らしく、何日かご一緒するうちに、皆さんの出雲弁がとっても心地よくなってしまいました。
これからも両市の交流がますます活気あるものになりますよう、心からお祈りしております。

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「にじいろジーン」いよいよ放送!

先日、取材コーディネートをさせていただいたTV番組が、いよいよ明日オンエアされるようです。

にじいろジーン
2008年8月23日(土) 朝8:30-9:55 フジテレビ系全国ネットにて放送


「世界☆ぐるぐるジーン~海の向こうの7つの自慢~」というコーナーにて、ダブリンの仲良し家族ケニーさん一家が登場します。
直前のお知らせになってしまいましたが、もしも間に合ってご覧になれたら、ぜひ観てみてくださいね!

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英国の旅を終えて

約1週間の英国旅行のご案内を終え、ダブリンに戻りました。

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ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターゆかりの地、湖水地方のニアソーリー村にて

湖水地方でワーズワースやビアトリクス・ポターゆかりの地を訪ね、ブロンテ姉妹の暮らしたハワースで荒野を歩き、最後はロンドン見物。
自然の中をウォーキングしたり、小さな街を散策したり、ミュージカルを見たり…懇意のお客様と和気あいあいの楽しい旅でした。
私自身もひさしぶりの英国を満喫させていただき、ご案内の機会を作ってくださったお客様に心から感謝しています。

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湖水地方では、ビアトリクス・ポターのヒルトップ農場に隣接するカントリーハウス・ホテルに宿泊しました

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お食事もとってもおいしかった…なぜか夢のようにおいしかったプリン!

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ヒースが満開!ハワースの荒野を歩き、『嵐が丘』の世界を満喫

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寝転がって空を見たら、円形の虹が出ていました

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お決まりで見に行ったロンドンの衛兵交代。思いがけず堪能してしまった…!

英国は、アイルランドと似ているようで違う国。
英国を通してさまざまな点からアイルランドについて考えることも多く、特に環境保護についてはさまざまなことを感じました。

現在、英国一の地主であるナショナル・トラストは、今から100年以上も前に造られた組織。
メンバーシップと寄付、ボランティア活動により成り立つナショナル・トラストですが、湖水地方にはナショナル・トラスト所有の土地が多く、そのおかげで美しい景観や環境が保たれています。
しかしこれを徹底できるのも、19世紀という早い時代に産業革命を経験した英国だからこそ。
現在、開発と環境保護が同時進行しているアイルランドでは、この2つの兼ね合いがとっても難しいのです。
ヘリテージ・タウンであってもモダンなショップフロントがあったり、新しい道路建設と史跡保存のどちらを優先するかで衝突したり…。

それでも、湖水地方の非の打ち所のないような景観の中で、ごちゃごちゃちまちましたアイルランドを懐かしく思うこともしばしば。
開発してみたり、やっぱり違ったと取りやめてみたり、なんだか徹底しきれないアイルランドの景観が、ある意味人間臭くて落ち着くんですよね。

ブロンテ姉妹ゆかりのハワースで見た一面ヒースの花咲く荒野が素晴らしかったので、そのことはまた別の機会に書かせていただこうと思っています。

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ジェレミー・フィッシャーの舞台となった湖水地方のエスウェイト湖畔にて。絵本の中の動物たちが今にも出てきそうな景色がいっぱいでした


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ヒースロー空港のターミナル5

今年新しくオープンした、ロンドン・ヒースロー空港のターミナル5へ初めて行きました。

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広々として造りもシンプル。とっても分かりやすかったけれど、アイルランド行きの便が発着するターミナル1からはやっぱり遠い…。
ヒースロー・エクスプレスに乗ってターミナル間を移動(無料)しますが、途中セキュリティー・チェックを通過することも考えると、乗り継ぎには十分な時間が必要ですね。

今日は時間があったので空港内をあちらこちら探検。
アイルランドにいらっしゃるお客様の多くがヒースロー空港経由で来られるので、乗り継ぎの質問を受けることも多く、自分の目であれこれ確かめることが出来てよかったです。

英国に来るといつも思うことですが、何もかもがアイルランドと違ってシステマティック。
特に空港では指示がたくさんあって、皆がその通りに動いているので、面白いな~と眺めてしまいます。

今日から1週間、懇意にさせていただいているお客様の英国ツアーにお供させていただきます。
今夜はグラスゴーに宿泊、明日から湖水地方へ行って来ます!

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ダブリンの大洪水

今年は夏の天候がイマイチなアイルランド。
いつもの降ったりやんだりの雨ではなくて、それこそバケツをひっくり返したかのような雨がとても多いように思います。

昨日の夕方も、まるで空からヤリが降ってきたのかと思われるほどのひどい降り。
ちょうど雨がいちばん激しいときに、どうしても友人との待ち合わせ場所へ行かねばならず、大雨の中を傘もなく走ることになり、全身ずぶぬれに…。
しずくをぽたぽたたらしながら通りに立っている私を見て、友人は言葉もない様子でした(笑)。

その後、友人と一緒に車で自宅へ向かう途中、海沿いの道路が大洪水。

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目の前で水の中でブロークダウンしていく車を見て、私たちは無理せず迂回することに。
通常の倍以上の時間をかけてようやく家にたどり着き、せっかくだからお気に入りのレストランで食事でもしましょうと行ってみると、なんと洪水のために早じまいしていました…(笑)。

今日ニュースを聞くと、これは記録的な大洪水だったそう。
8月の1日の降水量としては観測史上最高の76.2mmを記録したそうです。
特にダブリン北部が被害が大きく、一夜明けた今日も、まだ道路が閉鎖しているところも。

友人に昨日の事の顛末を話すと、「歴史的な大雨にぬれていい記念になったね!」とのこと。
そう言われれば、そうかもしれません(笑)。

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フィル・ライノットのお墓参り

今週はシーズン中休みといった感じで仕事が少なかったので、久しぶりにプライベートな時間を多く持つことが出来ました。
ベルファーストで、ドネゴールで、ダブリンで…友人たちと会って楽しく過ごし、すっかりリフレッシュ。

そんな中でひとつ、ちょっと不思議なインスピレーションがありました。
どういうわけか、会う人会う人の口から、今は亡きアイルランドのカリスマ的ロック・シンガー、フィル・ライノット(Phil Lynott)の名が飛び出すのです。

そもそも2週間ほど前、ご案内したお客様のお一人がフィル・ライノットの大ファンで、フィルのお墓参りをしたいのでお墓の場所を教えてください、とおっしゃったのが始まりだったかもしれません。
私はそもそもロックはあまり聞かないし、音楽全般にうとい方なので、フィル・ライノットもシン・リジーも実は最近までよく知りませんでした。2005年にダブリン・シティ・センターのグラフトン通り脇(Harry Street, off Grafton Street)にフィル・ライノット像が完成、ラジオでよくかかっているあの曲がこの人だったのね~、とつながったくらい。
職業上の関心から、彼の生涯や演奏したパブ、お墓の場所などをその時に調べたのですが、普段めったに聞かれない質問なので記憶の奥底にいってしまっていて、しばらくしてからあ~っと思いつきました。
なんとフィル・ライノットの墓所は、今年2月に引っ越した現在の私の住まいのすぐ近くだったのです。

そのことがあって以来、フィル・ライノットの名が会う人会う人の口から飛び出し始めました。
いちばん驚いたのは、ミュージシャンである長年の友人が、今から35年ほど前に自分が歌ったアルバムがデジタル化されて、日本でもCDが発売されているらしい、フィル・ライノットと一緒にレコーディングしたアルバムなんだ~、と突然話し出したこと。
その時はフィルはベースで、別のバンドにいた彼がボーカルをつとめたそうです。アルバムの出来はイマイチだったけど、レコーディングはとても楽しかったと、当時の思い出話を語ってくれました。
ベルファースト出身の当時のフィルのガールフレンドがとってもきれいだったこと、フィルが飼っていた子猫がミュージシャンたちのタバコの煙にむせてぴょんぴょんジャンプしていたこと…などなど。

そして先日、また別の友人が我が家に遊びに来たときのこと。突然、「フィル・ライノットのお墓参りをしようよ」と言い出すではありませんか。
なんと彼は子供の頃から筋金入りのシン・リジー・ファンで(よく見たら彼の腕には「Thin Lizzy」とタトゥーが入っていた!)、それこそフィル・ライノットに憧れて北アイルランドからダブリンに出てきたのだそう。22年前、フィルのお葬式の時もまさにそこにいたそうです。
彼のことも過去何年か知っていますが、そんな話は一度も聞いたことがなく、このタイミングでまたもやフィル・ライノット話が出たので驚いてしまいました。

広い墓地の中、何度もこの場所に来ている彼のおかげで、フィルのお墓はすぐに見つけることが出来ました。

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フィル・ライノットが亡くなったのは、1986年1月4日。今も世界中からやってくるファンたちの捧げものがいっぱい。St. Fintan's Cemetery(Sutton, Dublin13)にて

私がこの地に引っ越して来たことも含め、フィル・ライノットを通していろいろなことがひとつの糸でつながったような感じでなんだか不思議。
フィル・ライノットのことなら何でも知ってるぞ!と得意げなその友人は、お墓の前でシン・リジーについて次から次へと熱く語り始めました。これまで知らなかった、友人の新たな一面を垣間見た感じ…。(笑)
今度、シン・リジーのCD&DVDを全部貸してくれるそうです。楽しみ。

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『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のタイムマシン!

日本からの高校生のグループさんのご案内で、ベルファーストに来ています。

市内観光でアルスター民俗・交通博物館(Ulster Folk and Transport Museum
へご案内すると、男子校の生徒さんだったこともあり、特に交通博物館の展示に皆さん興味津々。
ここには、列車、トラム、車、自転車、モーターバイク、船、飛行機…に至るまで、過去150年の間にアイルランドで使用されたさまざまな乗り物が集められています。

中でも、生徒さんたちの人気を集めていたのがこの車。
映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』にタイムマシンとして登場するデロリアンです!

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デロリアン (De Lorean)はアメリカの自動車会社ですが、製造工場はこちらベルファーストにありました。
実際、車のことなどさっぱりわからない私でも、これを初めて見たときには感激したものです。

他にも世界最大の蒸気機関車、かつてダブリン市内を走っていたトラム、ベルファーストのハーランド&ウォルフ社で造船されたタイタニック号の展示、ベルファースト・ベースの航空機製造会社ショーツ・ブラザーズの展示などなど、興味深い展示がいっぱい。
ベルファーストの豊富な交通産業の歴史を垣間見て、なんだか誇らしい気分にさえなりました。

民俗博物館(移築民家などの野外博物館です)と含め、ベルファーストで時間があればぜひお勧めです。


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ウィックロウの可愛い村ノッカナナ

先日、女性誌の取材旅行時に、藁葺き屋根の民家がずらりと並ぶおとぎの国ような村を見つけました。

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カウンティー・ウィックロウの山の中、人知れずあるその村の名は、ノッカナナ(Knockananna, Co. Wicklow)。
名前の響きまで、なんだかおとぎの国風です。

同じような藁葺き屋根の民家がずらりと4~5軒並んでいるのですが、ドアの色、屋根の造りが微妙に違っています。

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青いドアもいいし、

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やっぱり赤いドアもいいな~。
石垣に腰掛けているのは、偶然やってきたご近所の子供ちゃん3人組。

「藁葺き屋根の民家を撮りたい!」という取材陣。あるところにはたくさんある藁葺き民家ですが、実はウィックロウ・エリアには意外とないんですよね。
国内のフォトジェニックな藁葺きポイントを知り尽くしていると思っていた私もドライバーも、この辺りでは思いつかない…。
すると、地元の人と立ち話ししていたカメラマンさんが、「ノッカナナにいったらたくさんあるよ」と聞いてきてくださったのでした。

「では行ってみよう!」ということになり、山を越え、谷を越え、村をめざしました。
途中、野良仕事をしていたおじさん、植木を買っていた若奥さん、犬を連れて歩いていたおばさん…人を見るたびに、「ノッカナナ、どこですか」と聞きながら行ったのですが、だれもが皆「次の辻を右に行って、Y字の道を左へ行って、その次の角を右!」という具合に、まるで私たちが来るのを待っていたかのようにすらすらと即答するんですよね。
アイルランドでよくあるこの感じ、私は「アイルランドの田舎の糸電話」と呼んでいます。(笑)
不思議な糸電話か、はたまた妖精の飛脚か何かが、私たちの到来を先回りして伝えているのでは…などと、とついつい可笑しな想像をしたくなってしまうのです。

田舎道を抜け、ついに目の前に絵本の中の一コマのような光景が現れたときには、あまりの感激に一同、「きゃ~」と叫びをあげてしまいました。

一軒の民家では、お庭へ招き入れて下さいました。

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こういう小さな可愛い村は、アイルランドにたくさんあります。
大型バスも通らないため観光地にもならず、人に見せるためではなく、自分たちの喜びのために美しいたたずまいを守っている様子を見ると、なんだか心からほっとするのでした。

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周辺のウィックロウらしい景色

※ちなみに、「藁(ワラ)葺き」と言っていますが、屋根に使用されている植物は葦(アシ)です。

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