ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

うるう年のロマンス?

今日は、4年に一度の2月29日。
うるう年のこの日は、アイルランドでは「女性から男性に求婚してもよい日」です!

理由は、昔々の聖人伝説にさかのぼり…
聖女ブリジッド(アイルランド初の女子修道院を開いた)が、聖パトリック(アイルランドにキリスト教を布教した)に求婚したのが2月29日だったから。
神の道に入った2人ですが、4年に一度はちょっぴりロマンスも…?

アイルランドでは、聖人もなんだか人間臭く、ユーモアたっぷりなのでした。

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Co.Clareのモハーの断崖近くにある聖女ブリジッドの泉。絶世の美女だったブリジッドですが、神と結婚する身なのに顔かたちが美しいのは罪であると考え、「私を醜くして」とお祈りしたそうです。顔の両面を醜くするのは酷だと思った神様は、片面だけを醜くしたのだとか…!


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イケテないけど、おいしいカフェ

近頃、こじゃれたカフェやレストランがいっぱいのダブリン・シティーセンターですが、昔からある、今となってはあまり「イケテない」ようなところでティータイムするのも、個人的にはとっても好きだったりします。
そして、そういうところで食べたものが、思いがけずおいしかったりするんですよね。

数日前、友人とふらりと立ち寄ったセント・スティーブンズグリーン・ショッピングセンター内のカフェ。
カフェテリア風の昔からあるカフェ&レストランなのですが、そこで食べた、ごく普通のケーキに思わず感激。

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見た目はイマイチだけれど、甘さ控え目で、スポンジがしっとり。とっても大きく切り分けてくれて、クリームもたっぷり!

紅茶も大きなポットにいっぱいに入れてくれて、飲んでも飲んでもある。
窓の外には、グラフトン・ストリートが見下ろせます。

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Avocaとか新しく出来たおしゃれなカフェでは味わえない、昔ながらの「B級感」がなんだか居心地良くて、のんびりと長居してしまいました。

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『Once』のグレンとマルケタ、オスカーに輝く!

『Once ダブリンの街角で』のグレン・ハンサード(Glen Hansard)とマルケタ・イルグロヴァ(Marketa Irglova)が、見事、アカデミー賞最優秀歌曲賞の栄冠に輝きました!
(一昨日のブログ、アカデミー候補のアイリッシュ参照)

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http://oscar.com/より

2度目の最優秀主演男優賞を受賞したウィックロウ在住のダニエル・デイルースと共に、今日は一日、各時間のTVニュースでグレンとマルケタの受賞スピーチが何度も放映されました。
「In Hollywood, sometimes dreams do come true!(ハリウッドで夢がかなうこともあるんですよ!)」などと締めくくられ、このロー・バジェットのささやかなアイルランド映画がオスカーを受賞したことに、誰もが興奮気味です。
ダブリン市内の音楽関係のショップでは、受賞を記念して『Once』のサウンドトラックやDVDが今朝からずらりと並べられているとのこと。

受賞スピーチは非常にこの2人らしくて、独特の存在感が、ある意味、ステージを圧倒していました(笑)。
グレンはオスカー像を握りながら、「Make art! Make art!」を熱く繰り返し、マルケタは喜びながらも冷静。「この受賞はすべてのインディーズのミュージシャンにとって意味あることです。どんなに夢から離れていてもあきらめないで」と、自分だけ舞い上がらないところがまだ若いのにスゴイですね。

先ほど授賞式のハイライトをTVで見たのですが、2人の紹介役として登場したのは、ダブリン出身の俳優コリン・ファレル(Colin Farrell)でした。
そして、受賞曲となった‘Falling Slowly’を演奏するグレン・ハンサードは、普段よりちょっと緊張した面持ちながらも、手にはやっぱり、いつもの穴の空いたギター!(『Once』の中で弾いているものと同じ。ご本人愛用の私物)
ハリウッドの大舞台でも自分は自分、こういうところがいいですよね。

まるで映画のストーリーを体現するかのような、『Once』のサクセス・ストーリー。マルケタが言うとおり、この2人のオスカー受賞は、世界中のアーティストたちに夢と希望を与えてくれるものだと思います。
アイルランド映画の未来も、ますます活気あるものになることでしょう。

※日本での今後の上映予定はこちら→Cinema Topics Online

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アカデミー賞候補のアイリッシュ

明後日のアカデミー賞授賞式(アメリカでは24日ですがアイルランド・日本では翌25日)に向けて、ここ数日、アイルランド人俳優・関係者へのオスカーの行方が話題となっています。

今回、アイルランド国内でとかく注目されているのが、日本でも昨年暮れから公開中の『Once~ダブリンの街角で』に主演のグレン・ハンサード(Glen Hansard)とチェコ人のマルケタ・イルグロヴァ(Marketa Irglova)。
映画の中で2人が歌う‘Falling Slowly’という楽曲により、最優秀歌曲賞(Best Original Song)にノミネートされているお2人。水曜日に関係者一同とロサンゼルスへ発ったグレンとマルケタですが、連日のさまざまなオスカー前夜祭パーティーに楽しく参加している様子が、テレビ、新聞等で日々伝えられています。

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2月22日(金)付けThe Irish Times。とっても楽しそうなグレン、マルケタ(真ん中の2人)、監督のジョン・カーニー(右)。ロサンゼルスのホテルのレセプションにて

『Once』は、制作費15万ドル(約1700万円)という低予算、セットはほとんどそのままのダブリンの街並み、2台のカメラでわずか17日間で撮影したという驚くべき作品。
さまざまな国際映画祭に出品するもすべて断られ、国内のゴールウェイ映画祭で細々と上映されていたところ、たまたまホリデーでアイルランドを訪れていたアメリカの映画関係者の目にとまり、一度は出品を断られたサンダンス映画祭に再出品されることに。
そしてサンダンスで観客賞(ワールドシネマ部門)を受賞、全米で次々に上映館を広げ、まさかの大ヒットになってしまったというミラクルな音楽映画です。

グレンとマルケタのノミネートが最後の最後まで決まらなかったのも、かえって劇的でした。‘Falling Slowly’が映画のためのオリジナル楽曲として受賞資格があるかどうか、ラスト・ミニッツまで決定が下されず、締め切り11時間前に正式なノミネートがわっと伝えられたのです。
その日、ラジオからあの印象的なさびの部分が流れてくるのを聞くにつれ、昨年の秋、監督のジョン・カーニー、グレンとマルケタのインタビューをご案内させていただいた時のことが思い出されました。素朴でまっすぐなお人柄のお3人がどんなにか喜んでいることかと思うと、こちらも嬉しくなり、心の中で「おめでとう~!」と思い切り叫ばせていただいたのでした。
(よろしかったら過去ブログをご参照ください: 『Once』の監督ジョン・カーニー『Once』主演の2人・グレンとマルケタに会う『Once』のロケ地めぐり

発表後のBBCのインタビューで、グレン・ハンサードが語っていた撮影中のエピソードも印象的でした。
ダブリンのWalton'sという楽器店でグレンとマルケタが‘Falling Slowly’を熱唱、歌い終わると同時にOKを出した監督のジョン・カーニーは、「よ~し、これでオスカーをねらうぞ」とジョークを言ったそうです。
その時はみんなで笑い転げたそうで、まさかまさか、本当のことになるとは、本人たちも全く予想していなかったんですね。
この無欲の情熱、本当にいいものを作りたい!という熱意や強い信念にこそ、多くの人の心を動かすものがあったのだと思います。

もうひとり、若きアイルランド人のアカデミー賞候補として話題となっているのが、『つぐない(Atoment)』(2008年4月・日本公開予定)でキアラ・ナイトレーの妹役を演じ、助演女優賞にノミネートされたシィーシャ・ロナン(Saoirse Ronan)ちゃん。Co.Carlowに住む、若干13歳の女の子です!
彼女の演技は、素人目に見ても大変印象に残るものでした。(過去ブログ参照)
ニュージーランドで新作映画ロケ中のシィーシャちゃん、授賞式の前日にハリウッドへ駆けつけるそうです。

その他、今回のアカデミー賞にノミネートされているアイルランド人は…

・主演男優賞の最有力候補であるダニエル・デイルース(Daniel Day-Lewis、イギリス出身ですが現在はアイルランドに市民権を得てCo.Wicklowに住んでいます) … 『There Will Be Blood』

・撮影賞にシェイマス・マクガービー(Seamus McGarvey、北アイルランドのArmagh出身) … 同じく『つぐない(Atoment)』

・録音賞にピーター・J・ディヴリン(Peter J. Devlin、ベルファースト出身) … 『トランスフォーマー(Transformers)』

また、今回は本人のノミネートではありませんが、‘Raise It Up’という楽曲で『Once』と歌曲賞を競うことになる『August Rush』の若き女性監督クリスティン・シェリダン(Kirsten Sheridan)も、ダブリン出身のアイリッシュ。(映画監督ジム・シェリダンの娘)
一体いつくのオスカーがアイルランドに輝くのか、授賞式が楽しみです。

今年で80回目を迎えるアカデミー賞ですが、ニューフェイスが多いこと、またアメリカ人以外の俳優が多くノミネートされていることも話題のひとつ。
プレゼンターとして登場する豪華な顔ぶれを見るのも楽しみですね。


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月の神秘

満月の今日、アイルランドでは皆既月食が見られました。

新聞の情報によると、午前1時43分から月食が始まり、3時01分から3時51分に皆既状態になるとのこと。
頑張って起きていて午前1時半頃に外に出てみたのですが、月明かりで空は明るいのに、雲が厚く月の姿は見えず。それでもあきらめ切れず、雲の切れ目を目指して車を走らせていたところ、ふと見ると欠け始めた月が顔を出してくれていました。

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午前2時。月食が始まった直後

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午前2時27分。この頃、雲が晴れてきれいに見えました

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午前2時41分。だんだん細長くなっていく感じ

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午前2時50分。皆既する11分前。青白く光っていました

この後、3時01分に完全に消えたはずですが、肉眼ではその数分前から見えなくなってしまいました。
そして雨が降り出し、大きな雲が移動してきてしまったため、皆既後に月が満ちていく過程は残念ながら見ることが出来ませんでした。

アイルランドでは前回の皆既月食が起こったのが、昨年3月4日。1年以内に2度の皆既月食が見られたことになります。
前回は、もっと早い時間で天気も良かったにも関わらず見逃してしまったので、今年はどうしても見たかったのでした。

月の神秘を目の当たりにして、なんだか精神が研ぎ澄まされた気分。
次回、皆既月食が見られるのは、日本では2010年12月21日、アイルランドでは2015年9月28日だそうです。

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エミベイルのナナカマドの木

全世界に散らばるアイルランド系の人々の数は、現在、推定8000万人。その昔アイルランドが貧しかった時代に、故郷を後にして移民した人々の子孫です。

『赤毛のアン』で知られるカナダのプリンス・エドワード島とアイルランドとの繋がりは、以前にこのブログ上でも触れさせていただきましたが、19世紀のある時期には、P.E.I.(プリンス・エドワード島の略称)の人口の3分の一がアイリッシュだったこともあったとか。
そして、現在のP.E.I.の総人口の少なくとも20パーセントの人々が、アイルランドのカウンティー・モナハン(Co.Monaghan)に先祖のルーツを発しているのだそう。そんな繋がりから、P.E.I.とカウンティー・モナハンは、姉妹都市提携を結んで交流しています。

2~3年前にモナハン出身のガイド仲間にこの話をしたところ、「エミベイル(Emyvale, Co.Monaghan)の川岸にP.E.I.からの記念樹があるわよ」と教えてもらいました。
その後、気になりながらも確かめに行くチャンスがなかったのですが、昨日、友人に付き合って北アイルランドのオマー(Omagh, Co.Tyron)へドライブに出かけた際、途中、エミベイルを通ったので見て来ました。

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“エミベイル(カナダ)からエミベイル(アイルランド)へ - このナナカマドの木はP.E.I.州首相Mr.Joseph Ghizにより植樹されました - 1991年3月16日エミベイル滞在中に”

カウンティー・モナハンのエミベイルからは、1830年代頃、60家族を超える村人が集団でP.E.I.へ移民しています。親子2代に渡ってP.E.I.へ渡り、そちらで地主となって成功していたジョン・マクドナルド(Fr.John McDonald)司祭の呼びかけにより、「よりより暮らしを!」と村をあげて集団移民したのです。

興味深いのは、初めのうちエミベイルの人々は、スコットランドのグラスゴーへ移民していました。当時のグラスゴーといえば産業革命の真っ只中。開拓時代のP.E.I.より暮らしぶりは良かったのでは…と予想されるのですが、工業都市での暮らしが農村地帯で生まれ育った彼らの性に合わず、グラスゴーへの移民は早々に打ち切られてしまいました。
一方、農業を主とするP.E.I.では、アイルランドの厳しい自然環境の中で培われた経験を思う存分活かし、充実した楽しい生活を営むことが出来たようです。
P.E.I.とアイルランドの繋がりは、移民によって出来たばかりではなく、そもそも土地柄にどこか似通ったところがあったのでしょう。

写真の石碑にあるように、P.E.I.にもエミベイルという地名があるようです。おそらくそこが、アイルランドのエミベイルから移民した人々が最初に開いた集落なのでしょう。
P.E.I.の州都シャーロットタウンの近くにあるようですから、次回、P.E.I.再訪の際には、ぜひ行ってみることにしましょう。
モナハン訛りの人たちが、今も住んでいるかしら?

それから写真のナナカマド、残念ながら今の時期は葉も落ちて寂しげですが、夏の初めに真っ白な花を咲かせる頃、または夏の終わりに赤い実をつける頃に、また見に来れるといいなと思います。

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霧の朝

このところ、日中は晴れて、朝晩はぐっと気温が下がる…といった日が続いています。
今朝窓の外を見てみると、霜が降りて一面、真っ白。

海の方へ目をやると、朝もやに包まれた幻想的な町並みが広がっていました。

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海のそばのこの家に越してからというもの、周辺の景色があまりに美しく、毎日違った水彩画を鑑賞しているような気分です。

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日曜日の誘惑

お天気のいい日曜日、ホウス(Howth)のサンデー・マーケットへ。
ここのマーケットは、以前は野菜や手作り風のケーキ、ジャムなど、買って帰る食材中心でしたが、最近は「屋台」も増え、まるでお祭りのような賑やかさになってきました。

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大行列しているクレープ屋さんで、チョコレートたっぷりのクレープをいただきま~す

生地がパリッとしたおいしいクレープ。昔、パリの街角で大感激した味に似ています。
食べ終わった後は、しばらく甘いものはいらない!というくらいの満足感でしたが、次の日曜日までにはすっかり忘れて、また食べに行ってしまいそうです…!


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ベラ半島の西端へ(ベラ半島研修・6)

ベラ半島研修旅行の続きです。

前日に、ヒーリー・パスを超えて半島を半周した私たち。翌日は、大西洋に突き出した半島の先端部分へ足を伸ばしました。

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Cod's Head付近の入り江にて。光の質感が目で見えるよう

この日は、1月とは思えないような素晴らしいお天気。空も海の夏のような青!

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海を背にしてハイ・ポーズ!(左から、Gerry、Annmarie、Margarate、Sinead)

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水平線に、2つの小さな島が見えますか?世界遺産に指定されているスケリッグ・マイケル(Skellig Michael)を含むスケリッグ・ロックス(Skellig Rocks)です

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乗馬を楽しむ人々。気持ち良さそう!

自然のままの、手付かずの美しさ。
アイルランド各地の数々の美しい景色を見慣れている私たちガイド集団ですが、ここベラ半島の景色は、その中でも絶景中の絶景だと誰もが感激したのでした。

この先、最果てのAllihies鉱山を目指してさらに西へ向かいました。

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ホーム・スウィート・ホーム!

散歩の途中で出会った、可愛らしい窓辺。

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HOME SWEET HOME!

今度引っ越した家の周りにはチャーミングな民家が多く、散歩していると素敵な光景によく出会います。


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アビー座で「ロミオとジュリエット」

アビー座(Abbey Theatre)で上演されている、『ロミオとジュリエット(Romeo and Juliet)』を観に行きました。

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1903年アイルランド初の国民座としてオープン。オリジナルの建物は火災で損傷、現在の劇場は1966年に再建されたものです

誰もが知るシェイクスピアの有名な作品。これまで読んだことはあっても、実際のお芝居で見るのは初めてでした。
ちょっと現代風なロミオとジュリエットでしたが、「A rose by any other name would smell as sweet.(バラはどんな名前で呼ばれても甘く香る)」など、シェイクスピアのままに語られる名言を生で聞いて感激。
当世風のロミオとジュリエットの口からシェイクスピア時代の英語が語られるミスマッチ感が、なんとも面白く感じられました。

舞台装置も小さいながらさすがアビー座。雨が降ったり、落雷で天井が落ちたりして、もうびっくりでした。

長く親しまれたアビー座も、時代の流れを受け、近々新しい建物に移築されることが決まっています。
こじんまりしたこの劇場がとっても好きだったので、ちょっと残念な気もしますが、ダブリンの演劇の伝統をこれからも守り続けていって欲しいと思います。

Abbey Theatre
26 Lower Abbey Street, Dublin1.
Booking Office: 01 878 7222
※『ロミオとジュリエット』の上演は3月22日まで。

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小さなグルメ・タウン、ケンメアのディナー(ベラ半島研修・5)

ケンメア・レースの発祥地として有名な、南西部の小さな町ケンメア(Kenmere, Co.Kerry)。
最近ではレースより、腕のいいシェフが集まるグルメ・タウンとして評判。小規模ながらもおいしいレストランが多いことで知られています。

その中の一軒、「An Leath Phingin Eile」というレストランにて、皆で食事をしました。

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An Leath Phingin Eile
35 Main Street Kenmare Co Kerry
Tel:+353 (0)64 41559
(火曜日定休・冬季は不定期にクローズするため要チェック)

「An Leath Phingin Eile」とはアイルランド語で、「もう半ペニー」といったくらいの意味。(英語にすると「Another Half Penny」)
かつてウェストポート(Westport, Co.Mayo)で評判のレストランをやっていたオーナー・シェフが、近頃こちらのお店をテイクオーバーしたそうです。

オーナー夫人のGealen(ギーラン)に、ぜひに!と薦められていただいたスターターがこちら、カニ肉のスフレ。

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軽くて、フワフワで、カニの味がじわじわしてきて…涙モノのおいしさでした。

その他のお料理も評判通り素晴らしいお味。写真があまりきれいに撮れなかったのですが…

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お隣りの席のJohnが頼んだスターター。ムール貝とガーリック・トースト

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向かいの席のGerryのメイン・コースは舌ビラメ

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私はアイリッシュ・ビーフのステーキを。付け合せの黄色いのはポレンタ

地元の素材を使ったヨーロピアン・スタイルのお料理。
見た目はシンプルだけど、どれもよく吟味された本当においしいお料理でした。

同じくケンメアのメイン・ストリートにあるBácús Bistroという小さなレストランも、以前から気になっているお店のひとつ。
次回はそちらへも、ぜひ行ってみたいと思います。

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ホウスのオイスター・バー

ホウス(Howth)の魚屋さん、Beshoffs内にあるオイスター・バー。友人と魚を買いに立ち寄ったついでに、1ダースをペロリ。

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北アイルランドのCarlingford産のイワガキ

アイルランドの牡蠣は夏が旬なので、冬の牡蠣はちょっと小さめ。それでも味は変わらず、おいしくいただきました。

以前は魚屋さんだけだったこのお店、今は魚以外にもオーガニック野菜や食材を売るおしゃれなマーケットとなり、オイスター・バー、カフェ・コーナー、お隣りには直営レストランも併設しています。

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牡蠣とギネスを楽しめるバー・カウンター

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同じ店内でお花も買えます

Beshoffs of Howth
17/18 West Pier, Howth, Co.Dublin.
Tel: +353 1839 0766
Open; Mon–Wed 9:00-18:00, Thurs-Fri 9:00-20:00, Sat–Sun 9:00-18:00

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羊飼いに出会う(ベラ半島研修・4)

ヒーリー・パス(Hearly Pass)を下り、遅めのランチ休憩をした後、インチクウィン湖(Lough Inchiquin, Co.Kerry)付近で車をストップ。
ここから数十分ウォーキングをしてストーン・サークルを見に行く予定だったのですが、日が傾いてきてしまいました。

どうしようか…と皆で躊躇しているところへ、赤い車に乗った地元の羊飼いさんが双眼鏡を持って登場。
まるで私たちのために持って来てくれたの?と思うほど、絶妙なタイミング。ちょっとお借りして、遠くのストーン・サークルまで歩くことなく、双眼鏡で石の一つ一つまでつぶさに見させていただきました。

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羊飼いから双眼鏡を借り受けるGerry。双眼鏡は点在している羊をチェックするための羊飼いの必需品

コテコテのケリー訛りの親切な羊飼いさんに出会って、ああ、はるばるアイルランドの端っこまで来たんだな~、と皆で実感。
その後、沈み行く夕日を一緒に眺めてからお別れしました。

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バントリー・ハウス(ベラ半島研修・3)

ベラ半島から少々オフして、バントリー湾に面して立つ18世紀のお屋敷バントリー・ハウス(Bantry House, Bantry, Co.Cork)へも足を伸ばしました。

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バントリー伯爵のお膝元であった大邸宅。現在もその子孫であるホワイト家が所有しており、1946年以降、一般公開されています。
数年前に大々的な修復工事が行われ、内部には、華やかなりし頃の豪華な調度品・室内装飾が大切に保存されています。

通常、冬季はオープンしていないのですが、特別にお願いして見学させていただきました。

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レセプションに敷かれた南国風のモザイク・タイル

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鮮やかな色の居間。ここではコンサートなどのイベントが行われることも(この日も何か催しがあるようで、椅子の準備がしてありました)

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ゴージャスなダイニング・ルーム。結婚披露宴などに貸しきることも出来ます

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寝室の一角にあった縦長のものは、ポータブル着替え室。ビーチへ行く時に持っていったのだそう

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子供部屋にあったドールハウス!

バントリー・ハウスの一部は、現在ゲストハウスとして客室に改装されています。
ダブル・ルーム仕様で一人一泊100~150ユーロ(もちろんアイリッシュ・ブレックファースト付き)。コテコテすぎないシンプルな内装で、落ち着いて休めそう。

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初代リバーダンスで知られるマイケル・フラッタリー(Michael Flatley)夫妻が宿泊した部屋

春から夏にかけては、庭園にさまざまな花が咲き誇り、有名な100段の石段を上ると、バントリー湾をバックにお屋敷の全景を見晴らすことが出来ます。

またこの地は、1796年、フランス革命に影響を受けた革命家ウルフ・トーンが、フランスからの援軍を率いて上陸しようとした歴史的な場所でもあります。アイルランドを英国支配から取り戻そうと意気込んでやってきたトーンですが、しけで上陸できず、陸地を目の前にして引き返すという残念な結果になってしまいました。
荒れ狂う海上で6日間も身動きを取れずにいたトーンとその一行。伯爵とその小作人たちは、船がいつ上陸してもいいように、今か今かと迎え撃つ準備をしていたそうです。
そのことを記念して、庭園の一角にはアルマダ・センター(Armada Centre)と名付けられた展示館も設置されています。

ここ数年、ウェスト・コークを回るツアーがあまりなく残念なのですが、この夏こそお客様とご一緒に再訪出来ますように!

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屋敷の窓からの眺め

Bantry House
Bantry, Co.Cork, Ireland.
T: + 353 (0)27 50047 / F: + 353 (0)27 50795
※2008年の開館は3月15日~10月31日、毎日10:00~18:00。コーンサートなどのイベントは、冬季でも行われています。

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峠の名所、ヒーリー・パス(ベラ半島研修・2)

ベラ半島への研修旅行の続きです。

アイルランドの南西部には、大西洋に突き出した有名な半島がいくつかあります。
北のケリー側より、ディングル半島、リング・オヴ・ケリー、そしてベラ半島(Beara Peninsula, Co.Kerry & Cork)…と続くのですが、始めの2つに比して圧倒的に観光化されていないのがベラ半島です。

海岸沿いをぐるりと周遊(137km)することも出来ますが、半島の背骨を成すカハ山脈(Caha Mountains)を横切るヒーリー・パス(Healy Pass)を越えたかった私たちは、1日目に半島の付け根側(東側)を周り、2日目にあらためて突端部分(西側)へ足を延ばすことに。

Ardrigole(Co.Cork)からLauragh(Co,Kerry)までの約13km(8マイル)の道路(R574)上に位置するヒーリー・パス。
峠へ至るヘアピン・カーブも有名で、ラリーの格好のコースとして、世界中のレーサーたちが憧れる場所でもあります。

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峠のヴューポイントより(コーク側)

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有名なヘアピン・カーブ!(こちらのHPより)…道路工事に当たった労働者たちが酔っ払っていたために、曲がってしまったと言われています(笑)

ヒーリー・パスの開通は1847年、アイルランドが空前絶後の大飢饉に見舞われていた時のこと。飢饉による失業対策も兼ねて行われた大工事でした。
峠の名は、道路建設に尽力したウェスト・コーク出身の政治家ティム・ヒーリーことティモシー・マイケル・ヒーリー(Timothy Michael Healy, 1855-1931)に由来。彼の死後に「ティム・ヒーリー・パス」と名付けられました。
ヒーリーは1922年のアイルランド独立に際し、初代アイルランド自由国総督となった人物です。(当時は英領の中での自治でしたので、英国王の代理としての「総督」がいたのでした)

カウンティー・コークとカウンティー・ケリーの県境でもあるこの峠。
コークもケリーもお国意識が非常に強いお隣り同士。昔はお葬式の行列が通る際、カウンティー変わるこの場所で、亡骸を棺に納めたそうです。

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コークとケリーの県境をまたぐケリー・ウーマンのディアドラ。彼女の後ろにある「フラット・ストーン」が県境のしるし

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ようこそケリーへ!

峠を越えてケリー側へ入ると、景色も一変。
コーク側からケリー側へ下りる方が、湖や山が徐々に見えてくるので、眺めがいいかもしれませんね。

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遠くにはリング・オヴ・ケリーの山々が見えました

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P.S. アイラヴユー

一昨年の秋にアイルランドで撮影が行われた映画、『P.S., I Love You』を観てきました。

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主演はヒラリー・スワンク&ジェラルド・バトラー(『フレンズ』のフィービーも出ています!)

アイルランド人作家による同名小説の映画化。著者のセシリア・アハーン(Cecelia Ahern)さんは、なんと現アイルランド首相バーティ・アハーン(Bertie Ahern)の娘さん。
日本語版は林真理子さんの翻訳で、2004年に出版されています。(『P.S.アイラヴユー』・小学館)

実は、ドタバタしたラブコメディーかと勝手に考えていた私は、アイルランド関連の作品なので観ておこう…というくらいの気持ちで、あまり期待していませんでした。
ところがストーリーが進むにつれ良くなっていき、途中、涙までしながら、思いがけず楽しく鑑賞。

物語はニューヨークでの結婚生活からスタートし、アイルランドの美しい景色が出てくるのは、主に後半。
石垣のある田舎道や、素敵なコテージ、賑やかなパブ、ヒースが一面に咲き乱れるウィックロウ(Wicklow)の荒野…。アイルランドの田舎生活や、アイルランド人の男性がとてもチャーミングに描かれていて好感が持てます。
ありそうでなさそうなロマンスも手伝って、「ああ、アイルランドへ行きたい~」と旅情をかきたてられる場面も多し。

興味深かったのは、明らかにアイルランドでロケをしているにも関わらず、そこに登場する「アイルランド」は私から見るとなんだかアイルランドじゃないみたい。やはりアメリカ映画だからでしょうか?
ハリウッド視点で描く「アイルランド」は、国内で製作されたアイルランド映画に出てくる「アイルランド」とは明らかに違っていて、それがまた見ていて新鮮だったりするのでした。
(ちなみにアメリカ人のお嬢さんたち、夏なのにとっても厚着です…笑)

こちらでは昨年暮れから上映が始まり、そろそろ終了しそう。
日本公開は、今年の秋頃になるようです。お楽しみに。

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路地裏の郵便ポスト

家の近所を散歩していたら、こんな郵便ポストを発見。

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投函口だけの小さなポスト。民家の塀に張り付いていました(おそらく道路が狭すぎるため)

アイルランドの郵便ポストは、この国のナショナル・カラーである緑色。
かつては英国と同じ赤色だったものを、独立の際に塗り替えたそうです。
色を上塗りしただけなので、デザインはそのまま。古い時代からあるポストには、英国領時代の名残りである「王冠」が付いたままになっています。

手紙がやっと一通入るくらいの、小さな投函口のポスト。
今度手紙を出すときは、ぜひこのポストに入れてみることにしましょう。

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グレンガリフのブルー・プール(ベラ半島研修・1)

先週末にガイド仲間と行ったベラ半島のことを、少しづつご紹介していきたいと思います。

研修初日、まず私たちが立ち寄ったのは、ベラ半島(Beara Peninsula, Co.Kerry & Cork)周遊の基点となるグレンガリフ(Glengariff, Co.Cork)の町。
ここで有名なブルー・プール(Blue Pool)を眺めました。

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水の色はブルーではなかったけれど、きれいでした

ブルー・プールはバントリー湾の、湾の中の湾のような場所。夏場にはここから、イタリア式庭園のあるトロピカルな島・ガーニッシュ島へのボートが出ており、世界各国からの観光客で賑わいます。

ケリーやウェスト・コークといったアイルランドの南西部は、暖流が真横を流れる温暖な地。中でもグレンガリフ周辺は、湾の奥まったところに位置するため、まるで南ヨーロッパのような気候と植物の特徴で知られています。
南国風の植物を集めた庭園やバンブー・パークなども付近にあり、まだ1月というのに民家の庭先に赤やピンクのツバキの花が咲き乱れていました。

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さわやかなブルーの標識。ブループール付近には水浴の出来る小さな浜や、散策路があります

この地に見せられた著名人は数知れず、ダブリン生まれの劇作家ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw、1856年7月26日 - 1950年11月2日)もその一人。
彼のノーベル文学賞受賞作となった小説『セント・ジョアン』は、ここグレンガリフで書かれたと言い伝えられています。

もう一人、現在もこの地に大邸宅を構える著名人で忘れてはならないのが、ダブリン生まれの往年の大女優モーリン・オハラ(Maureen O'Hara)さん。
ブルー・プールを水辺に沿って下流へ歩いていくと、彼女の豪邸を遠景に見ることの出来るポイントがあり、地元出身のディアドラが、「ナオコ、モーリンの家を見せてあげる!」と得意げに連れて行ってくれました。

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写真中央の白い家です。『静かなる男』での勝気な村娘役が印象的でしたね。過去ブログ参照→静かなる男(ボートでガーニッシュ島へ渡る時にもっとよく見えるそうです)

今度はぜひ夏場に来て、ガーニッシュ島へ足を伸ばしてみたいものです。

※ブルー・プール・フェリーのHPはこちら

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海の見える家

無事に引っ越しが終わり、インターネット環境も整いました。荷物もほぼ片付いて「住まい」らしくなり、落ち着いたところです。

ダブリンに来てからずっと、便利のいいことを第一条件に考えてシティセンターに住み続けてきましたが、今回の住まいはシティーから車で30分程の郊外。
丘の上の小さなフラットで、建築業を営む大家さんが自ら「手作り」したという家。リビングやベッドルームの窓から、海が見晴らせます。

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お気に入りの教会みたいなリビングの一角。家内安全のお守りであるセント・ブリジット・クロスを早速かざりました(昨日2月1日は、セント・ブリッジット・デーでしたね)

毎朝窓を開けると海が見える生活というのは、山国育ちの私にとっては憧れどころか、憧れる対象として思いつきさえもしなかったこと。
これまで馴染みが薄かったせいか、海は大きくて怖いようなイメージを持っていたのですが、こうしてそばに来てみると、広くて、開放的で、それでいてどっしりと受け止めてくれるような安堵感を与えてくれるものだとわかりました。

窓から海が見えて、海辺のボートや町並みが見えて、ハリエニシダの茂みと馬が見えて…こういった環境から得るエネルギーがいかに大きなものか、早くも実感しています。

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