ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

よみがえったシェルボーン・ホテル

今年の3月に新装オープンしたダブリンの老舗ホテル・シェルボーン(The Shelbourne)。
改修後初めて、ホテルの中をじっくり見学させていただく機会に恵まれました。

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レセプションの天井ドーム(19世紀のオリジナル)。どこもかしこも全体的に以前より明るい印象

1824年創業のダブリンで最も古いホテルのひとつ。
小説や映画にも登場し、モナコのグレース・ケリー王妃、JFK、俳優のピーター・オトゥール(彼がシャンパン風呂に入ったエピソードは有名!)など、アイルランド系セレブリティーの凱帰帰国の際の定宿だったホテルがここ。

このたび、約2年間、総額8300万ユーロ(約130億円!)かけての大々的な改修が行われ、全265室というダブリンでいちばん客室の多い5つ星ホテルとなって生まれ変わったシェルボーン。
大掛かりな改修といっても近代的になってしまったわけではなく、19世紀の様子を多く残した、洗練された高級ホテルによみがえったといった感じです。

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創業時からの吹き抜けの螺旋階段。ここにはエレベーターが取り付けられてしまっていたので、この螺旋が見えなくなっていました。今回の改修でそれを取り払い、オリジナルの姿に…(下から見上げた図)

お部屋は全室、同じデザイン。アメニティーも一緒。サイズと眺めによってカテゴリー分けされています。

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グレース・ケリー・スィート。彼女がお気に入りだった部屋

正面玄関入って右のLord Mayor's Loungeでは、素敵なアフタヌーン・ティーも楽しめます。

そういえば『風と共に去りぬ』の続編『スカーレット』で、アイルランドにやってきたスカーレットがダブリンの社交界へデビューした時に宿泊したのも、こちらシェルボーン・ホテルでしたね。
当時の華やかなりし日に思いを馳せながら、ダブリンで優雅な夜をどうぞ~。

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「クイーン・オブ・グリーン」の風格たっぷりの外観(セント・スティーブンズ・グリーンに面している)

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「新しいダブリン」を取材!

一昨日よりご案内させていただいているのは、女性誌の旅ページの取材。
既存のアイルランドのイメージにとらわれない新しいダブリンの紹介を…ということで、ショップ、カフェ、ホテルなどを読者層に合わせてセレクトさせていただきました。

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ダブリンの隠れ家的ブティック・ホテルでブレックファーストの撮影中!

こういったメディア取材のご案内は、日本のからいらした働き盛りの専門職の方々とご一緒させていただくので、とても良い刺激となります。
ライターのNさんもカメラマンさんのIさんもお人柄が素晴らしいだけでなく、お仕事がとても的確。
私が提供させていただく情報や、現地でしか感じ得ないアイルランドの良さにピピッと反応出来るセンスをお持ちの方々なので、誌面にも必ずや反映されることでしょう。

明日から2日間ダブリン郊外へ足を伸ばしての取材。
これまた、楽しみです。

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夜の青空

昨日より、雑誌のコーディネートでダブリンをご案内をしています。
おしゃれなバーの取材を終えて外に出たら、なんとも美しい夜の青空!

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ライトアップされたGovernment Building。日が落ちた直後の21:00頃

アイルランドは緯度が高い(北緯51~55度)ので、日が落ちてもすぐには真っ暗にならず、しばらく青い状態が続きます。
太陽がまだ地平線の浅いところにいるのでしょうね。

気持ちのいい夜風に吹かれながら、夜の青空の中を家路につきました。
夏もそろそろ終わりですね~。

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ダブリンの日本食レストラン「ヤマモリ・スシ」

数少ないダブリンの日本食レストランの中でも、近ごろ頻繁にお世話になっているのがYamamori Sushi
George StreetにあるYamamori Noodleの姉妹店として、今年の春にオープンしたレストランです。

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入り口はリフィー川に面しています。ハーフペニー・ブリッジ近く

オープン・キッチンの店内は、天井の一部がガラス張りだったりと明るく広々した感じ。
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日本人のシェフもいます~

昨日はお友達と4人で夕食に出かけたので、いろいろなメニューを注文していただきました。

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エダマメとビールでまずは乾杯。日本の夏を思い出す~

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上寿司盛り合わせ。ここのお寿司はなかなかいけます!サーモンのお刺身を食べたアイリッシュのC君、「I want to cry~」と身をよじって感激(笑)

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ネギ間ヤキトリ

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ハドック天ぷら(タラ類の白身魚)

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トンカツ!

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そして極めつけは日替わり弁当ボックス。お寿司、トンカツ、鳥のから揚げ、おそばにご飯…18ユーロでこれはお得!

おいしい日本食と楽しい会話で盛り上がり、なんだか日本の定食屋さんもしくは居酒屋さんに来たみたいでした。

海外の日本食レストランは、単に日本食を真似て作っているだけ…という場合も少なくないのですが、ここのお料理は日本食でありながら、レストランのこだわりやシェフのオリジナリティーが加わっていてなかなかいいな~と思います。

ランチには日替わりのどんぶりメニューもあり、どんぶり好きの私にはとっても嬉しい~。私のお気に入りは火曜日の海鮮丼です♪
ダブリンでお寿司や日本の味が恋しくなった時には心強いですね。

Yamamori Sushi
38-39 Lower Ormond Quay, Dublin1.
Tel: 01-872-0003
ランチ 12:15-17:30、ディナー 17:30-23:00/17:30-23:30

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夢に近づいている…?

ここ数日、ガイド業の合間をぬって、原稿執筆に精を出しています。
以前にご一緒にお仕事をさせていただいたライターさんが、アイルランド関係の出版物への原稿をご依頼くださったのです。

「自由に書いてくださいね~」と優しいお言葉をいただいたのですが、いざ書き始めると、これがなかなか難しい。
試行錯誤の結果、3つの原稿のうち2つがやっと仕上がり一安心~

子供の頃の私の夢は「作家になること」
作家になって、外国の小さな島で本を書いて暮らしたいな~
と無邪気に思い描いていました(笑)。

今でも書くことは好きだけれど、本業の作家になるのは、なんだか苦しそうだな~と思ってしまう。
今回、たった数千字の原稿ですが、PCに向かってひたすら文章を紡ぎ出す作業は時に苦しく、まるで永遠のように思われました…。
好きなことほど職業に出来にくい、というのはこのことなのでしょう。
よく「天職」と「適職」と言われますが、私の場合は、書くことは「天職」、ガイド業が「適職」なのかもしれません。

ちなみに、子供の頃の「作家になって、外国の小さな島で本を書いて暮らしたい」という夢を久しぶりに思い出して、はっとしたのですが…。

ここアイルランドは、小さな島と言えなくもない。
そしてここ数日の私は(にわか)ライターであった。

これが俗に言う、潜在意識のなせる業なのでしょうか。
知らず知らずのうちに、夢見たことと近いことになっていてびっくり。

もしあの時、「大金持ちになりたい」とか「きれいなお嫁さんになりたい」と夢見ていたら、そうなっていたのかしら…。
大人になって現実に直面している今の私は、そう考えてちょっと複雑な心境なのでした~(笑)。

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豪華客船ダブリンに入港

ダブリンは、首都空港をかかえるアイルランドの空の玄関口であると同時に、国内一大きな港をかかえる海の玄関口でもあります。

ダブリン港には夏の間、何隻ものクルーズ船が停泊します。
今日はクリスタル・シンフォニーという5万トンを超える豪華客船が入港、約20名ほどの日本人のグループさんを、ダブリン市内観光にご案内しました。

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今朝のダブリンは快晴!

クリスタル・シンフォニーは、現在「飛鳥Ⅱ」となったクリスタル・ハーモニーの姉妹船で、日本郵船の外航客船
そう言えば昨年、そのまた姉妹船であるクリスタル・セレニティーのお客様をベルファースト、ダブリン、ウォーターフォードと3日間ご案内させていただいたことがありました。
お客様が船上を優雅に移動しておられる間、私は陸路で先回り、毎朝違った港に現れて驚かれたのでした(笑)。

客船の旅ってなんだか優雅すぎて、退屈してしまうのでは…なんて思っていたのですが、そんな心配は全く無用、さまざまなエンターテインメントが目白押しで、とっても楽しいんだそうです。
いつも陸でお迎えする役の私には、船上でのゴージャスな旅は想像もつきませんが…せめてもクリスタル・クルーズのHPを見て、夢のクルーズに思い馳せてみたのでした~。

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試合か、搾乳か…?

夏のGAAスポーツ・シーズンもいよいよ大詰め。
今週末はゲーリック・フットボールの準決勝で、ダブリンが競合ケリー(過去最多優勝県!)と対戦します。

アイルランドでは夏の間、国技であるゲーリック・フットボールハーリングの県対抗試合がほほ毎週末行われ、9月のオール・アイルランド国内優勝決定戦に向けて、盛り上がっていくのです。

ハーリングの方はすでに決勝出場県が決まっており、今年のオール・アイルランド決勝戦はキルケニー対リマリック
キルケニーは常連ですが、リマリックはめったに決勝まで上ってくることのない県とあって、大変な興奮ぶり。

数日前のThe Irish Timesに、こんな面白い記事が載っていました。
キルケニーもリマリックも農業人口の多い地域で、選手にもサポーターにもファーマーが多い。
酪農を行っている農家では、朝晩1日2回の搾乳が日課。
ハーリングの国内決勝戦は9月の第2日曜日の午後に行われるのですが、ダブリンまで試合にかけつけた場合は、その日の夕方の搾乳時間に間に合わない
酪農を行っている選手やサポーターたちは、試合か、搾乳か…のジレンマにおちいっているというのです。

ところが科学者が発表した説によると、ウシの搾乳が日に2回不可欠なのは4~7月であり、それ以外の月は、月に13回までならスキップしてもミルクの品質には影響がないとのこと。
試合の日は、搾乳を気にすることなく、思う存分楽しんでOKですよ~と書かれていました!

ゲーリック・スポーツは完全なるアマチュア制
選手たちはプレイすることでは何の報酬も受けていないので、どんなスター選手でも、日常は普通の会社員だったり、ファーマーだったりするのです。
デイリー・ファーム出身の選手やサポーターたちは、この新聞の発表で、ほっと胸を撫で下ろしたことでしょう~。

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アイルランドに多い乳牛はオランダ生まれのフリージアン種

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アフタヌーン・ティーで優雅な午後を…

ダブリンでアフタヌーン・ティー…と言ったら、老舗ホテル・シェルボーン(The Shelbourne)のLord Mayor's Loungeが有名。

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ケーキにスコーンにサンドイッチ…ボリュームたっぷり!

今年の春、新装オープンしたシェルボーン・ホテル
アフタヌーン・ティーのケーキなども、以前よりちょっとお洒落になったような…。

今月末には雑誌の取材チームをご案内するので楽しみです。

※アフタヌーン・ティーは要予約。
The Shelbourne
27 St Stephen's Green, Dublin 2.
Phone: 353 1 6634500
Fax: 353 1 6616006


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村のパブでフィッシュ・アンド・チップス!

ゴールウェイからダブリンへ行く途中、小さな村の小さなパブでランチ。
思いがけずおいしいフィッシュ・アンド・チップスに出会いました~。

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ここのチップスは皮付き半切り型。皮付きの方が胸焼けしないんですよね~

Grogan's Pub
Glasson, Athlone, Co. Westmeath.
Tel: 0902-85158/85770
Fax: 0902-85685


アスローン(Athlone)近くのGlassonという村にある、19世紀創業の伝統的なパブ
しんと静まり返った小さな村で、このパブの中だけは昼間からにぎやか。アスローンから来たらしいビジネスマンや、夏休みの家族連れ、地元のおじいさんらしき人…などなど。

パブのテーブルがミシン台だったりするのはよくあるけれど、こんなレトロなバー・カウンターは初めて見ました!

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ビールのタップも、昔は水道の蛇口型だったんですね~

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ナショナル・カラーの緑の石

アイルランドのナショナル・カラーは緑色
緑色は、国民の9割を占めるカトリック教徒の色であり、「エメラルドの島」とのニックネームを持つこの国の大地の色でもあります。

ゴールウェイ西のコネマラ地方(Connemara)では、そんなアイルランドにぴったりのコネマラ・マーブルと呼ばれる緑色の石が採れます。
コネマラ観光の途中に、石を加工して製品にしている工房&ビジターセンターに立ち寄ってみました。

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Connemara Marble Visitor Centre
Moycullen, Co. Galway.
Tel: +353 (0)91 55 5746 (/555102)

(ゴールウェイより車で約20分)

一口にコネマラ・マーブルと言っても、さまざまな色合いのものがあるようです。
グリーンが濃いもの、薄いもの、さらにはホワイトやブラックの石も。

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ローズやレッドは南部コーク産

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右はコネマラ・マーブル、左はアメジスト!

19世紀初頭に創業した石切り場は、コネマラの背骨を成す山脈トゥエルブ・ピンズ(Twelve Pins)の中にあるそう。
石の年齢としては、グリーンのものは5億年、ブラックは2.5億年だそうです~!

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加工途中の製品

ショールームには、アイルランドらしいデザインのさまざまな置物やアクセサリーがいっぱい。

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そういえば、2005年に天皇皇后両陛下がアイルランドをご訪問なさった時、お孫様のお土産に買ったものはコネマラ・マーブルのペンダントでした。(シルバーのシャムロック型で、葉の部分がコネマラ・マーブル)

かつてはお屋敷の暖炉、教会の柱などに豊富に使われたので、アイルランドを代表する歴史的建造物に緑の美しい石がキラキラしていたら、ほぼ間違いなく、コネマラ・マーブルです~!
(例:バリナヒンチ・キャッスルの暖炉、ダブリンの国立考古学博物館の階段の手すり、ゴールウェイ大聖堂など…)

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Klymore Abbeyのチャペルの柱

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ゴールウェイの白鳥たち

ゴールウェイ(Galway)の町を流れるコリブ川。
ゴールウェイ旧市街を見晴らすこの川のほとりに、いつもいつも白鳥が群れている場所があります。

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Claddagh Hall近く

思わずバスを止めて、お客様と白鳥ウォッチング
てっきりエサをくれるもの…と思って近づいて来た白鳥たちを裏切るわけにはいかなくて、持っていたバナナ(パンがなかったので…)をちぎってあげたところ、嬉しそうに食べていました~。

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アイルランドで白鳥を見たら…そこには、悪い継母によって白鳥の姿に変えられてしまった4人の子供たちが混じっているかもしれないので、大切にしましょうね~、と言われています。

『リア王の子供たち(The Children of Lir)』のストーリはこちら

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アイルランドの夏を彩る「神様の涙」

アイルランドの夏を彩るホクシャの花
夏にアイルランドの西部・南西部を旅すると、真っ赤な花をつけたホクシャの垣根がえんえんと連なる様子に誰もが目を奪われるはず…!

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真っ赤な花びらに紫の芯。もとは南米チリ原産のエキゾチックな色合いの花。
緯度は高いけれど暖流のおかげで温暖…というアイルランド沿岸部の気候によく合って、今や至るところに自生しています。

ホクシャの英語名はフューシャ(fuchsia)
釣鐘状の花をおもちゃにして子供が耳につけて遊んだりすることから、他の英語圏では「貴婦人の耳飾り(Laday's eardorp)」と呼ばれることもあるようですが、その方がなんだかいい響き~。

アイルランド語での呼び名はもっと素敵で、なんと「神様の涙(deora Dé…ディラディというような発音)」
切なく悲しい感じさえする、なんともロマンチックなネーミング!
アイルランドの大地に咲くと、はじけるようなトロピカルな花でもなんとな~く哀愁を帯びてしまうから不思議です。

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ハーフ・ドアーを開けると…(ディングル)

ヨーロッパ最西端の町ディングルには、昔ながらのHalf Door(ハーフ・ドアー)が、今でも比較的多く残っています。

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その昔、アイルランドの民家では、家畜も室内で一緒に飼っていました。
扉を開けるごとに家畜が外に出てしまっては大変。訪問者がやって来てドアノブを「コンコン」とたたく音が聞こえたら、上のドアーだけを開けて顔を出し、そこでおしゃべりするわけです。

黄色くペイントされたこのカラフルなハーフ・ドアーは、ディングルの町で長く営業する小さいながらも人気のシーフード・レストランで、その名もThe Half Door。

The Half Door Restaurant
John Street, Dingle, Co. Kerry.
Tel: +353-66-51600
Fax: +353-66-51183


ハーフ・ドアーを開けて入ってみると、昔の民家の梁をそのまま残した温かみのある内装

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小さなバー・カウンター、小さな椅子とテーブルが狭い店内にひしめき合っていて、隣りのお客さんともとっても近い。
このアットホームな感じこそ、アイルランドの昔ながらのレストラン
とってもリラックスした気分で、おいしいシーフード料理を堪能しました~。

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具沢山のシーフード・チャウダー

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カニ爪、エビ、ホタテの盛り合わせ。この地方の夏を代表する花・赤いFuschia(日本名:ホクシャ)が添えられているのが素朴で可愛い~

このところ昔ながらの小さなホテルやレストランが、次々に改装してモダンなっていくので、なんだか寂しく思っていた矢先…。(条例が厳しくなり、そうせざるを得ないこともあるようです)
いまだ残るアイルランドらしいチャーミングなレストランに出会えて、とっても嬉しくなったのでした。

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変わり行くアイルランド

このところ、「変わりゆくアイルランド」を象徴するようなニュースが続いています。

北アイルランドのイギリス軍の完全撤退(和平が実現した北アイルランドに、さまざまな経済投資が…)
北アイルランドとの国境を通過する高速道路が開通
・エア・リンガスのロンドン・ヒースロー-シャノン便の廃止(変わりにヒースロー-ベルファースト便が運行されます!)
・ダブリンのランドマーク的ホテル・ジューリーズ・ボールスブリッジが35年の歴史に幕を下ろす(15階建てのビルが建ちます…)

どのニュースも、2~3前には予想だにしなかったよう事ばかり。
北アイルランド関係のニュースなどは喜ばしいことですが、急激な変化という点では、大きな田舎であったアイルランドが、目に見えない巨大な「流れ」の中にに巻き込まれていくような…

さまざまな局面で良くも悪くも、この国の「風向き」が少しずつ変わっていく感じを日々実感する今日この頃です。

それにしても、いつも当たり前のように存在していたホテル・ジューリーズ・ボールスブリッジがなくなってしまうとは!
ガイドとしていつもお世話になっていたホテルだけに、今朝の新聞記事を読みながらなんだか目頭が熱くなってしまったのでした…。

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海と緑が祝福!シンプルな結婚式

ケルティック・ウェディングのコーディネートでアラン諸島へ。
お2人の愛の力がそうしたのか、セレモニーが始まる頃には降っていた雨もやみ、光が差してきました。

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「契約の石」にて祝福を受けるお2人

出来る限りシンプルなお式を…というご希望で、今回はブーケもミュージックもなし。
青い海と鮮やかな緑をバックに、シンプルな装いのお2人がひときわ美しく見えたのでした。

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それにしてもきれいな海の色!お2人の明るい前途を約束しているかのよう…

A様ご夫妻の末永いお幸せを、心よりお祈り申し上げます!

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ゴールウェイでご購入された結婚指輪はクラダリング

ケルティック・ウエディングに関するお問い合わせこちら
過去のケルティック・ウェディングのブログアラン諸島・その1アラン諸島・その2タラの丘ダブリン作家博物館

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アイルランドの牡蠣は夏が旬!

「牡蠣を食べるのはRの付く月(SeptemberからApril)」…というのは日本での話。
日本では冬場が旬の牡蠣ですが、こちらアイルランドでは、まさに今、夏が食べ頃です!

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こちらでは「イワガキ」が主流。日本の「マガキ」とシーズンが違うんですね~

牡蠣が大好き~!とおっしゃるお客様とご一緒に、コークのファームゲート・カフェ(Farmgate Cafe, Cork City)にて、とれたての生牡蠣をいただきました。
今が旬のイワガキ、ぽってりと太ってクリーミー。それこそ、舌がとろけそうなおいしさ~。

ファームゲート・カフェは、コークのイングリッシュ・マーケット内にある新鮮な食材といつも隣り合わせのカフェ・レストラン
マーケットそのものが、巨大な冷蔵庫代わりなのです!

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マーケットの魚屋さん

特に牡蠣に関しては、注文が入ってから下のマーケットに取りに行き、そこから直でテーブルに運ばれてくるという新鮮さ~!

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ここからテーブルへ…

この時期にアイルランドにいらしたら、ぜひともご賞味くださいませ!

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いつも賑やかなファームゲート・カフェ

※過去ブログ参照:マーケットのカフェで聴くピアノ秋の珍味!ゴールウェイ・オイスター

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コリメーラ・コミュニティー・センターへ

先日、ベルファーストでお迎えしたお客様は、北アイルランド問題の実情を学びにいらした高校生のグループさん
ベルファースト市内を見学した翌日、コリメーラ・コミュニティー・センター(Corrymeela Community Centre)という場所へ体験学習にお連れしました。

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ベルファーストより車で1時間半。アントリム海岸沿いのBallycastle近く

1965年設立のこのセンターでは、北アイルランドのプロテスタント系・カトリック系それぞれの子供たちを一緒にするためのさまざまな活動が行われています。
北アイルランドでは、宗派によって通う学校が異なるため、子供たちの中にも宗派の壁が出来やすいことが問題となっています。
このセンターでは、違う学校の子供と交流を持ち、互いを信頼することを学ぶために、年間2~3回ここへ来て活動をするように薦めているそうです。
北アイルランド紛争が激しかった頃は、紛争地域に住む子供たちが夏休みを過ごしにここへ来ていたとか。

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北アイルランド問題についての説明

信頼を深めることを目的に行われているさまざまなアクティビティーに、日本の高校生の皆さんもチャレンジしてみました。

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輪を皆で下へ下げるのですが、これがなかなか難しい!
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バケツ・リレーのよう…いずれもチームワークが大切!

それぞれがペイントしたピースを組み合わせて、ケルティック・クロスを作ったり

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ボランティア・ワーカーの皆さんや、ベルファーストの紛争地域で育った方と、ディスカッションしたり…

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ここへ来る前に、イングランドで2週間の語学研修に参加、ホームステイも体験してきた皆さん。
覚えたての生の英語を駆使して頑張っていました!

センター設立40周年を記念して、2005年にはダライ・ラマの訪問を受けたというコリメーラ・コミュニティー・センター。
現在の北アイルランドの和平は突然やってきたわけではなく、コリメーラのような地道な活動を行っていた人たちの、努力の結果なのかもしれませんね。

※かつては数えるほどしかなかった宗派に関係のない中立的な学校の数は、現在、北アイルランド全土に約60校程あるそうです。



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旅チャンネルのアイルランド・8&9月放送日お知らせ

8月の再放送日は…8月29日(水)午前11:00~ です!
9月の再放送日は…9月24日(月)午前11:00~ です!

ヨーロッパ特選シリーズ~世界で一番住みやすい国 アイルランド編
旅チャンネル(Sky Perfect TV! ch.277)

(詳しい内容は過去ブログをどうぞ!)

以前に現地取材のコーディネートをさせていただいた旅番組。
2005年4月の初回放送以来、何度か繰り返し放送されています。
取材日程がきつかったけれど、スタッフの皆さんがとても気持ちの良い方々で、とっても楽しい旅だったな~。
とても良い番組に仕上がっていますので、ぜひご覧になってみてください!
ケーブルTVを見られる環境が必要です)

★放送日は、旅チャンネルの番組表の「番組検索」から検索することが出来ます。(タイトル「やゆよ」「ヨーロッパ特選シリーズ」→決定)

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カトリック・プロテスタント合同での壁画作成!

ベルファーストの市内観光中に、壁画(murals)の描き換え作業に遭遇しました。
(壁画についての詳しいことはこちら

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Falls Roadにて

ここは西ベルファーストのカトリック系の人々の居住区で、かつては過激な場所だった地区。
お隣りのプロテスタント系の人々の居住区とは、ピース・ライン(Peace Line)という鉄の壁で仕切られ、鉄のゲートが閉められていた地域です。(壁やゲートは今も残っています)

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今も残るピース・ライン。プロテスタント居住区より

そんな地域での壁画作成、なんと今回はカトリック系・プロテスタント系両住民による、初の合同製作だそうです!

壁画のテーマはもはやテロ関連ではなく、女性差別を訴えるもの(写真中央)や、バスクの平和をサポートする意味でピカソのゲルニカ(バスク関連、写真左)など。
メイン・アーティストさん3人がリーダーシップを取り、ボランティアの学生さんや、地元の子供たちのヘルプによって作業が進められているそう。
その中にはなんと日本人の学生さんもお一人いらして、私たちを見るや否や駆け寄って来て下さり、壁画について詳しく説明して下さいました。
(ありがとうございました!)

昨日の新聞では、北アイルランドのリスバーン(Lisburn)に駐屯していた最後の英国部隊撤退のニュースが報じられたばかり。
1969年より38年間続けられていた英国の北アイルランドへの軍事作戦が、ついに幕を下ろしたわけです。
整列する軍隊を背にしてアイリッシュ・ダンスを踊る女の子の写真が、Irish Timesの一面を飾りました。

IRAの武装解除プロテスタント系・カトリック系の連立政権による自治政府の誕生、そして今回の英国の軍事作戦停止…と、北アイルランドの和平プロセスもいよいよ大詰めに入ったようです。
数日前には、ダブリン-ベルファースト間の高速道路がついに国境線を越えて開通、南北の距離が物理的にも縮まるという喜ばしいニュースも加わりました。
いずれも私がアイルランドに関わり出した10年前程前には、予想さえしなかったような出来事ばかり…!

かつては観光バスが通るのも危なかったような地域で、両サイド合同の壁画作成の現場を目の当たりにするとは…アイルランド人でない私でさえも、なんだか胸が熱くなるような想いです。


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ベルファーストの英雄ジョージ・ベスト

ベルファーストのシティー・エアポートで、ロンドンから来るグループさんのお出迎え。
この空港は、2005年11月にその生涯を閉じたかつての名サッカー・プレイヤーにちなみ、現在「ジョージ・ベスト空港」と呼ばれています。

ジョージ・ベスト(George Best, 1946-2005)とは、1960年代に活躍したベルファースト出身の名サッカー選手
「足の魔術師」「伝説のドリブラー」などと呼ばれた天才的プレイヤーで、そのファンは日本にも多いはず。

甘いマスクと茶目っ気たっぷりのパフォーマンスで「5人目のビートルズ」とも呼ばれ、アイドル的存在でもあったそうです。

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空港内にあるGeorge Best Foundationのドネーション・コーナー。この笑顔に魅了された女性たちは数え切れないほど…!

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同コーナーに飾られていたジョージ・ベスト記念5ポンド紙幣。一周忌に発行されました

アルコール依存症から肝臓を悪くし、59歳でその生涯を閉じたジョージ・ベスト。
葬儀は国葬扱いで、北アイルランド議事堂にて行われました。
ダブリンにいた私は、その一部始終をテレビの生中継で見ていたのですが、約10万人のあらゆる年齢層のベルファースト市民が沿道を埋め尽くし、熱狂的に別れを惜しむ様子にただただ圧倒。
参列者の中には、酔っ払って「ジョージ・ベストこそがベスト(一番!)だ~!」と叫ぶ人もいたりして。

もしも彼が活躍した時代に青春時代を送っていたら、私もファンになっていたかも…!

ちなみに今日、空港へ向かうタクシーの中で、地元のタクシー・ドライバーから聞いた話。

東京オリンピックで銅メダルを取ったボクサーが、うちの近所の出身なんだ~。ジム・マッコート(Jim McCourtと言ってね、今も生きてるよ。懐かしいね~東京オリンピック。まだ生まれてなかったでしょ?テレビで見て熱狂したんだよ、白黒テレビでね~」

マッコートは英国代表ではなく、アイルランド代表として出場して、ライト級ボクシングで銅メダリストとなったそうです。
ベルファーストが世界に輩出した偉人たちの中には、文学者のみならず(シェイマス・ヒーニー、C.S.ルイスルイス・マクニースなど)、スポーツ選手も少なくないのでした!

ジョージ・ベストもジム・マッコートも、活躍したのは60~70年代。
テロが激しかった時代の当時のベルファーストで、人々に夢と希望を与え続ける真の英雄だったのでしょうね。

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キルデア・ヴィレッジでショッピング

昨年オープンして以来、なかなか行くチャンスのなかったキルデアのアウトレット・ヴィレッジへ、お友達と一緒に出かけてきました。

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Kildare Village
Nurney Road, Kildare Town, Co. Kildare.
Tel: +353 (0) 45 520501
Fax: +353 (0) 45 534901


カルヴァン・クライン・ジーンズ、カレン・ミラン、L.M.ベネット、クラークス、リーバイス、鍋のルクルーゼ、ビルロイ・ヴォッホ、モルトン・ブラウン…その他にも、ベッドリネン、ランジェリー、子供服など、規模は小さいながらも質のいいものが売られていて、なかなか楽しめました。

初めのうちは、本当にアウトレットなのね~と半値くらいでも大喜び!
トップ、スカート、ジーンズを安く買ってルンルンしていたのですが、そのうちだんだんと、そんな割り引き率ではとても買えない~と感覚がすっかり麻痺。
目ぼしいショップを何度か行き来して、ついに見つけた究極の掘り出し物は、なんと180ユーロ→11.96ユーロ(ちなみにカレン・ミラン)のサブリナ・パンツ!
まるでスーパーで食料品でも買うように、小銭まできっちり出して支払いしてしまいました(笑)。

買い物に疲れたら、ヴィレッジ内のカフェでひと休み。

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このカフェの後ろに感じのいい遊歩道が作られており、どうやらキルデア・タウンへの抜け道のよう。
遊歩道の脇には、古い教会の廃墟があります。

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Grey Abbey

キルデア・タウンのシンボル・マークである、聖ブリジッド教会のラウンド・タワーも近くに見えます。

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よ~く見ると、手前の緑地でウサギたちが駆け回っているのが写っています。のどか~

キルデア・ヴィレッジは、出来た当初は観光客向けのアトラクションとしてプロモーションしていました。
キルデア駅から無料のシャトル・バスが15分おきに出ており、キルデア近郊の観光地(キルデア・タウン、日本庭園、カラ競馬場など)を巡回しています。

ところが、実際に行ってみると、来ているのはほとんど地元のアイルランド人
子供連れの家族や、ベビーカーを引っ張る若いお母さんたちでいっぱいでした。
皆、小奇麗な格好をして、平日の昼間だというのになんだか優雅。
今やキルデア近郊といえば、経済成長の恩恵を受けたミリオネアーたちが豪邸を構える、とってもリッチなエリアなのでした。

まだテナントが入っていない店舗もいくつかあり、今後も楽しみなキルデア・ヴィレッジ。
やっぱりショッピングは楽しいな~。しかも、いいものを安く買うと罪悪感もなし。
8月10日にはラルフ・ローレンがオープンするので、そうしたらまた行こうと思います!

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オープンを待つばかり…のRLショップの前には、南極のタロとジロのような一対が。神話の中のフィン・マックールの愛犬、BranとSceolanだそうです(確かこの近くにも伝説の舞台があったような…)

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1日アイルランド人体験!

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手作りスコーンとお茶で休憩~

ダブリンから車で1時間半ほど行ったところに、コウジー・ファーム(Causey Farm, Co. Meath)という農場があります。
120ヘクタールの土地を切り盛りする代々続く歴史ある農家。肉牛100頭、ヒツジ200頭を育てるかたわら、ツーリストや都会のアイルランド人の子供たち向けに、Be Irish for a Day(1日アイルランド人になろう!)という楽しいブログラムを行っています。

昨日、40名近いお客様をお連れして、にぎやかに「1日アイルランド体験」をしてきました!

農場に到着するなり、まずはアイリッシュ・ダンス体験。ここのファミリーの皆さんが教えてくださいます。

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ジグのリズムに合わせて踊る・踊る…!

休憩をはさんで、今度はブラウン・ソーダ・ブレッド作りに挑戦!

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小麦粉、全粒粉、塩、ブレッド・ソーダ、卵、バターミルクを混ぜるだけ!200℃のオーブンで25分焼きます~

パンが焼ける間に、今度はアイルランドの伝統楽器バウロンの演奏します。

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トネリコの木枠にヤギの皮を張ったドラム。皆さん、なかなかサマになってます

お天気がいいので、青空の下でランチ。
アイルランドの家庭料理と、出来立てほやほやの自作のブラウン・ブレッドをいただきます。おいしい~

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今日のメニューは、ベーコン&キャベッジ。デザートのパブロヴァもおいしかったな~

食後はトラクターに乗って、森の中の泥炭地へ連れて行ってもらいました。
初めて目にする泥炭、ここで伝統的な泥炭堀りを体験

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掘って投げる人&キャッチする人、2人1組で行いま~す

最後にアイリッシュ・ダンスと音楽の演奏を鑑賞して、この日のアイリッシュ体験は無事終了。
気分はすっかりアイリッシュです!

もっと時間のある時は、牧羊犬のヒツジ追いウシの乳搾りアイルランドの国技ハーリングなどを行うことも。
ここでは、アクティビティーの面白さプラス、家族経営ならではの連携プレーで抜群のホスピタリティーを見せてくれるのが何よりアイルランドらしくて楽しいのです。
(ファミリーのメンバーが写っている絵ハガキを売っていたりするのが微笑ましい~)

見学・観光ばかりでなく、時にはこんな体験ツアーも面白いですね!

Causey Farm
Girley, Fordstown, Navan, Co. Meath.
Tel: +353 46 9434135
Fax: +353 46 9434960


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