ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

今年もシャクナゲが満開!

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昨日ホウス(Howth)へ行った時に、Deerpark Hotelの裏のシャクナゲの森でお花見をしてきました。

昨年、偶然見つけたこのシャクナゲ・ジャングル(昨年のブログ参照)。
去年はこの時期が盛りだったのに、今年は花が早いようで、低地のものはすでに散り始めていました。

赤、白、ピンク…と色とりどりの森の中は、まるでこの世の天国
日本の高山にひっそり咲くシャクナゲもきれいですが、こちらの巨木に咲くシャクナゲは、ダイナミックな美しさがありますね。

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どこを見ても花、花、花…!

※関連ブログ:バラ色の樹


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アイリッシュ海に沈む夕日

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モネの絵を思わせるような夕暮れの一コマ。
お天気のいい土曜日の午後を、ダブリン郊外の海沿いの町ホウス(Howth)で過ごしました。

普段は忘れがちですが、ダブリンはシーサイド・タウン
私のアパートのバルコニーにも、カモメのお客さんがちょくちょくやって来ます。

すっかり日が長くなり、この写真で夜8時近く
これからの2ヶ月、まだまだ日が長くなります!

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100年前の尋ね人~アイルランドで殺害された小西清之介さん

数週間前のこと、アイルランドに長くお住まいのY氏より、大変興味深いお話をお聞きしました。
今から100年近く前、ダブリンと県境を成すカウンティー・ミース(Co. Meath)で、英国人の屋敷に仕えていた日本人青年が、主人の不在中に銃殺されるという事件があったというのです。

1913年(大正2年)に起こったこの事件は、「邦人給仕銃殺問題-愛蘭に起れる事件」との見出しで、当時の日本の東京朝日新聞にも報じられました。
事件の詳しいいきさつは、『アイルランド田舎物語』(アリス・テイラー著、新宿書房)の翻訳者・高橋豊子さんが、新宿書房のオンライン・マガジンにて詳しく述べておられます。(→高橋さんのコラムはこちら

高橋さんのお話によると、その青年の名は小西清之介。享年26歳
1903年より、カウンティー・ミースのClifton Lodgeという屋敷で働き始め、ご主人のジョーンズ夫妻に大変信頼され、終身雇用を約束されていたそうです。小柄で痩せていたものも、柔道の心得のある青年で、地元ではその勇敢ぶりを恐れられていたとか。

事件は、日ごろから小西青年と折り合いの悪かった、同じ屋敷で働くアイルランド人一家が容疑者として逮捕され裁判になったものも、証拠不十分で容疑者は釈放
その後の地元のうわさでは、屋敷の敷地内に入ってきた密猟者をとがめて撃たれたとか、地元の独り者の男性の仕業だとか、はたまた、屋敷の主人が小西青年の終身雇用を負担に思い自作自演したとか…。
さまざまな説が流れたものの、結局、当時の不安定な政治・社会情勢(アルスターの反乱、労働闘争、アイルランドの自治運動、第一次世界大戦勃発など)の波に飲まれ、この事件は迷宮入りしてしまったそうです。

なんだか後味の悪い事件のせいか、小西青年のことはその後あまり語られることがなく忘れ去られていった模様。
高橋さんのコラムによれば、小西青年がアイルランドに来た1903年は、夏目漱石が2年間のロンドン留学を終えて帰国した年。その年のイギリス行きパスポート発行数はたったの50件、ヨーロッパ在住者は500人弱だったそうです。(小西清之介の記録なし)
そのような時代に、まだ10代だった小西青年が一体どのような経緯でアイルランドの地へやってきたのか、大変興味深く思います。

一方、同時期にアイルランドにいた別の日本人、カウンティー・キルデア(Co. Kildare)の飯田さん親子は有名。(「Eida」と表記されているので、もしかしたら「アイダさん」なのかもしれません)
競走馬の飼育をしていたウォーカー氏に仕えていた飯田さん親子は、1906~10年にキルデアの日本庭園を造園。彼らの功績は今も称えられ、その庭園は地元の名所として親しまれています。
飯田さん親子と小西青年は時期を同じくしてアイルランドに住んでいたことになりますが、同じ日本人同士、彼らは交流があったのでしょうか。彼らの住んでいた地は直線距離でも50~60キロ隔たっているので、交通が不便だったその時代にあっては、会うこともなかったのかもしれません。

Y氏によれば、カウンティー・ミースのAthboyの墓地には今も小西清之介さんのお墓があるそうです。
事件から100年近くたった今、同じくアイルランドの地に住む一邦人として、近いうちにお墓参りに出かけたいものです。

小西清之介さんのことをさらにご存知の方がいらしたら、お知らせくださると嬉しいです。

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「ガリバー・ギャラリー」続報

前回のブログでご紹介した、ガリバー・ギャラリー。
カウンティー・カーロウ(Co.Carlow)の全校50人の小学校の子供たちが描いてくれたとてもいい絵が届きましたので、こちらも何点かご紹介いたします!

巨人の国へ行っちゃったガリバー。食べられちゃうよ~
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お姫様に抱っこされてガリバーも本望…?
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海の向こうで羽を広げている鳥の存在が、なんともいい感じ。
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これって、馬人間(?)ヤフーの国へ行っちゃったガリバー?…渋い!
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食べちゃうぞ~と意気込む顔がいい!
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これって女の子の絵かと思いきや、画家は小学6年生の男の子なのです!
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ここでひとつ面白いことは、アイルランドの子供たちにとっては、「ガリバー=巨人」では全くないこと
最もよく知られていると思われる、リリパット(小人の国)へ行ってしまったガリバーの絵が全くないのです。
おそらく、ご指導された先生のお話を良く聞いて、自分が印象に残った場面を描いてくれたのでしょう。

それにしても、8~12歳までのアイルランドの田舎に住む子供たち
なんと楽しく、自由な世界に生きていることでしょう!

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観音崎「ガリバー・ギャラリー」参加作品!

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来週、観音崎公園(神奈川県横須賀市)にオープンする横須賀美術館
オープン記念イベントとして、5月5日子供の日に「観音崎ガリバーファンタジー」が美術館中庭にて開催されます。
<観音崎とガリバーの以外な関係については、過去ブログをご参照下さい!>

アイリッシュ・ダンス、ガリバーたこ焼き(!)の販売、地元ヴァイオリニストによる組曲『ガリバー旅行記』の演奏など、楽しい企画がいっぱいのこのイベント。(当日のイベント詳細&スケジュールはこちら
今回のこのイベント、私もガリバー・アイルランド支局(←いつの間にやら)として、ちょっぴりお手伝いをさせていただいています。

この日に開設される「ガリバー・ギャラリー」は、なんとアイルランド人&アイルランド在住日本人の子供たちが中心となって描いた「私のガリバー」ハガキ絵展
この1ヶ月ほど、友人・知人を総動員して協力を呼びかけた結果、現在のところ、なんと約40枚ものハガキ絵が集まっています!(冒頭写真)

実は、日本では子供でも知っている「ガリバー」ですが、意外にも本国アイルランドでは知名度が低いのです。
本来は大人向けの風刺小説ですし、日本で言ったら江戸時代の作品(『ガリバー旅行記』初版出版は1726年)ですから、こちらの人にとってはほとんど古典の部類…なのかもしれません。
アイルランド人の子供たちに絵を描いてもらうに当たり、ガリバーと日本との関連を日・英で説明した用紙を配ってお願いしたのですが、それ以前に、「ガリバーって何?誰?」という子供たちも多かったようです。

ところが、この意外性が良かったのか、思いの他、皆さんノリが良く協力的でで感激。
親子で楽しく描いて下さったり、これを機に『ガリバー旅行記』の絵本を読んで下さったりと、それぞれが楽しんで参加してくださったようです。
カウンティー・カーロウの全校生徒50人のある小学校では、学校で「ガリバーの時間」を設けて、学校を挙げてハガキ絵の制作に当たって下さいました。
アイルランドからの友情のしるしとして、良いものをお送り出来そうです。

最終的には、約100枚のハガキ絵が集まる予定。数日中には横須賀市へお送りして、展示の準備にかかっていただきます。
5月5日にお時間のある方、ぜひとも、横須賀美術館でアイルランド画伯たちの絵をご鑑賞下さい!

※イベントの最新情報は、gulliver2009さんのブログ・ガリバー上陸300周年にて。

※以下、集まっている作品を一部ご紹介いたしま~す!

ガリバーといったら、やっぱりこのシーンが有名(12歳・女の子)
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日本へ行ったガリバー(13歳・女の子・お母さんが日本人)
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ちょっとメキシカンな感じ…?(8歳・女の子)
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ラグビー選手みたい…(高校生・男の子・日本語勉強中)
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クマになったガリバー?(ダブリンの美大に通うセミプロの日本人画家・20代男性)
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新緑まぶしいオコンネル通り

ここ数日のダブリンは、晴天続き。
久しぶりに街へ出てみると、街路樹の新緑がキラキラと目にまぶしいほど

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土曜日の午後のオコンネル通りにて

お友達と『Blades of Glory』というめちゃめちゃ可笑しいコメディ映画を観て、大爆笑。
テキサスから帰ってきてちょっと体調を崩し気味だったのですが、新緑と笑いのパワーですっかり元気になりました~。

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ニューブリッジ・シルバーの香水瓶

4月は私の誕生月
今年の誕生日はテキサスで迎えたのですが、家族や友人からたくさんのメッセージやカードで祝っていただき、おかげ様でハッピーな気持ちで誕生日を過ごすことが出来ました。

テキサスに経つ前に、お友達のMさんから思いがけずいただいた素敵なプレゼント。アイルランド製シルバーの携帯用の小さな香水瓶です。

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銀製のカトラリーで知られるニューブリッジ・シルバーウェア(Newbridge Silverwareの製品で、ふたを開けると2種類の香水が入るようになっています。

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旅行が多い私にはとっても便利な上、かつてニューブリッジ(Newbridge, Co. Kildare)に住んでいたことのある私には、とっても嬉しい贈り物でした。

※ニューブリッジ・シルバーウェアの製品は、アイルランド各地のお土産ショップで取り扱っています。
ショールームはこちら。(ダブリンより車で約1時間)

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Newbridge,Co.Kildare.
Tel: +353-(0)45-431301
Showroom opening hours: Monday – Saturday: 9am – 5.15pm / Sunday and Bank Holidays: 11am – 5pm

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テキサスの「ダブリン」コネクション!

フォートワースの姉の家の近所のスーパーで見つけたアイスクリーム。
その名も“Dublin Mudslice”

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アイリッシュ・クリーム・リカー味で、チョコチップ&コーヒー・ファッジ入り。
名前に惹かれて買ってみたところ、これがなかなかおいしくて、テキサスにいる間中、毎日食べ続けてしまいました~。

テキサスの「ダブリン」には、今回は残念ながら行くことが出来ませんでしたが、そこは人口3000人ほどの小さな町で、「テキサスのアイリッシュ・キャピタル!」を歌い文句にしている町だそうです。
そこでは今も尚、19世紀からの伝統的な製法で、元祖・瓶入りDr Pepperを作っているのだとか。(サトウキビから取れる砂糖を使用)

人も穏かで、広々としたテキサス
約1週間の滞在を終え、楽しい思い出いっぱいでアイルランドに戻ってきました。
次に訪れる機会があれば、アイスクリームだけなく、「テキサスのダブリン」でDr Pepperを飲んでみたいものです!

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テキサスのエニスへ

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テキサスのエニスという街へ連れて行ってもらいました。
アイルランドにあるカウンティー・クレアのエニス(Ennis, Co.Clare)と綴りもそっくり!

アイルランドのEnnisはアイルランド語の「inis(イニシュ)=島」が語源というのが通説ですが、テキサスのEnnisは過去の市長さんの名に由来するとのこと。
直接的なコネクションはなさそうですが、なんだか嬉しい偶然です。

こちらテキサスのエニスは、テキサスの州花ブルーボネット(Bluebonnet)の群生地として知られる地。年に一度の花の時期が、ちょうど今とのこと。
エニスの町で開かれているブルーボネット・フェスティバルをひやかした後、ブルーボネット・トレイルに沿ってお花見に出かけました。

車窓に次々に見えてくるブルーボネットの群生地。
まるで青いじゅうたんを敷き詰めたかのような夢のような光景が広がります。

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一面に広がる見事な花の海!

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時々混ざって咲いている赤い花は、インディアン・ペイント・ブラッシュ。こちらも素朴できれいな花です。

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毎年4月のこの時期には、ブルーボネットを見に世界各地より10万人の観光客がエニスを訪れるとのこと。
そんなことは全く知らずに、たまたまちょうどいい時期にテキサス訪れることが出来て、本当にラッキーでした!

※4/17追記:調べてみると、テキサスのエニスの地名の由来となったコニリアス・エニス(Cornelius Ennis, 1813-1899)さんはやはりアイルランド系でした。お父さんの代にアイルランドからの移民したとのこと。


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観光客気分を満喫!

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テキサスの青い空

フォートワースの歴史地区ストックヤード(Stockyard)へ、姉に連れて行ってもらいました。
かつてアメリカ最大級の家畜取引が行われていたというこの地域には、西部劇のような古き良きアメリカの街並みが残されています。

普段は案内役の私も、ここでは思い切り観光客。
テキサス名物ロングホーンの牛にも乗ってしまいました~。

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もともとカウボーイやウェスタン・スタイル好きな私。
次に生まれたときにはカウガールになりたいわ~と、すっかりはまってしまいました。

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大好きなカウガール・ファッションがいっぱい!

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カウボーイ仲間?

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さすが本場、ステーキは絶品

夜はロデオを見物
地元のカウボーイ、カウガールたちがゼッケンをつけて次々に登場し、暴れ馬に乗ったり、暴れ牛に乗ったり、投げ縄で子牛を捕まえたり…会場は地元の人々と観光客で大盛況!

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今回は姉が案内してくれることもあって、ガイドブックも見なければ地図も見ない。アイルランドにいる時のように観光地で知った人に会うこともない。
テキサスの青い空をただただ満喫しています~。
あまりいろいろなことを考えずに、時にはこうやって気楽な観光客になるのもいいものですね~。


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ダラスのケネディ暗殺現場へ

フォートワース滞在3日目、トリニティー・レイルウェイ・エクスプレス(TRF)という列車に乗って、ダラス(Dallas)へ出かけてみました。
ここで私がどうしても見ておきたかったのが、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ(John Fitzgerald Kennedy, 1917.5.29-1963.11.22)の暗殺現場となった場所。

合衆国内に現在4000万人を超えると言われるアイリッシュ・アメリカンですが、歴代のアメリカ大統領にもアイルランド系が多く、ジョン・F・ケネディはその代表選手。ケネディ一家のストーリーはアイルランドのツアー中に必ずと言っていいほどお客様にお話しているので、私には馴染み深いトピックです。

曽祖父の代にカバン一つの貧しい身なりでアメリカに移民したケネディですが、祖父が酒造業で成功、父親は20代前半で銀行の頭取となり、さらに駐英国アメリカ大使にまで出世。息子を合衆国大統領に…と闘志を燃やします。
父親、そしてJFK本人はアイルランドに何度か里帰りしており、JFKの最後のアイルランド訪問は銃弾に倒れるほんの4ヶ月前。アイルランド各地で熱狂的に迎えられたそうです。
ケネディ一家の出身地はアイルランド南西部ニューロス(New Ross)近郊。そこには今でも先祖の家が残されています。(プライベートなもので公開はされていません)

移民4代目でついに合衆国大統領を出したケネディ一族。
次期大統領選のキャンペーンでダラスのダウンタウンをパレード中だったジョン・F・ケネディ大統領は、1963年11月22日、教科書倉庫として使用されていたこの建物6階の窓から狙撃されたとされています。

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現在、その6階部分がシックス・フロアー・ミュージアム(The Sixth Floor Musenumとして公開されており、パネル資料とビデオによる展示館。
解説テープを聴きながらじっくりと見学したのですが、これまで断片的に知っていたケネディ暗殺の一連の事柄が、暗殺時の写真や証言を交えて非常にリアルに一続きによみがえってきて、大変深い博物館でした。

オズワルドの犯行現場とされる一角には、ダンボール箱などを積み重ねて当時の様子を再現。
その隣りの窓からはパレードのルートが見え、大統領が銃弾に倒れた路上には×マークが付けられています。

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のちほど外で撮影。3回撃たれたので3ヶ所にマークがあります

ケネディ暗殺の真相については言われている通り不可解な部分が多く、博物館の展示で事実関係を確認すればするほど疑問がわいてきて、なんだかキツネにつままれたような気分…
トルネードの予報も出ており、雨が降ったりやんだりの怪しい空模様でしたので、釈然としない気持ちのまま早めにダラスを出て、フォートワースに戻ってきました。

ケネディの生涯が「栄光」と「悲劇」に包まれているとすれば、先祖の地アイルランドでは前者が、その舞台となったアメリカでは後者が印象付けられているように思います。
当人たちにとっては、貧しいアイルランド時代が「悲劇」、成功への階段を上がっていたアメリカ時代が「栄光」だったのでしょうけれど…なんとも皮肉な話です。

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空飛ぶシャムロックでアメリカへ

エア・リンガス(Aer Lingus)に乗って、アメリカへやって来ました!

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(飛行機の窓から)

アイルランドとアメリカには特別な協定があって、アイルランドからアメリカへの直行便に乗る場合は、ダブリンまたはシャノン空港で搭乗前にアメリカ入国検査が済んでしまいます。
Bゲート地下にあるブースへ行くと、そこはもうアメリカ。アメリカの制服を着た入国係官がいて(アクセントからしてきっとアメリカ人)、本国と同じ手順で入国審査が行われ、指紋もそこで採られます。

アメリカ到着時に疲れた体を引きずって緊張しながら長い列に並ばなくてもよいので、このシステムは本当に有り難いです。
これも、過去300年にさかのぼるアイルランドの移民の歴史のおかげ。

アメリカ入国審査後のダブリン空港の待合室には、移民の歴史のパネルなどが壁いっぱいに張られています。

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ここで搭乗を待っているといつも、自分も一旗上げに新天地へ移民していくかのような気分に…
アイルランドよさようなら~、シラミ検査で入国拒否されたらどうしよう~(笑)。

大雪(!)のシカゴで乗り換えて、テキサス州フォートワース(Fort Worth)にやって来ました。
今回のアメリカ滞在は、仕事でここに住んでいる姉を訪ねるのが目的です。

近くには「ダブリン」とか「エニス」という街があるそうで、1週間の滞在中にアイルランド・コネクションにたくさん出くわしそうです。楽しみ!

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タラの丘にハイ・キング&クィーン再来!

ケルティック・ウェディングのコーディネートでタラの丘へ。

アイルランドにお仕事で2年間滞在され、あと数週間で日本へご帰国されるというカップルさんの挙式。
古代からの聖地であり、ケルトの王たちが君臨したタラの丘で、アイルランド滞在の記念にセレモニーを…ということでご依頼いただきました。

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「今日はお2人がハイ・キング、ハイ・クイーンですよ」との司祭に言葉に始まった本日のセレモニー。
泉での花嫁さんの儀式立石での花婿さんの儀式に続いて、古代の王座があった地にて誓いの儀式と祝福を行いました。

アイルランド島の4分の3を眼下に納めることが出来るというタラの丘で、風に吹かれながらの結婚式。
エメラルドの大地から祝福を受けるお2人は、まさに古代のハイ・キング、ハイ・クイーンの再来のようでした。

丘へ遊びに来ていた地元の人々や、観光客からもたくさんの祝福を受けたお2人。
知らないおじさんが近づいてきて、花嫁さんにピンク色の石をプレゼントしてくださるという思いがけない一場面もありました。「この土地で採れる石だよ」と差し出して下さったのは、愛の象徴であるローズ・クウォーツでした。

2年間の滞在でアイルランドが大好きになり、この地を去るのが寂しい…とおっしゃる素敵なカップルさん。
また、いつでも戻って来て下さいね!
お2人の末永いお幸せと、今後の益々のご活躍をを心よりお祈りしております

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白と緑のシンプルなもので…との花嫁さんのご希望でお作りしたブーケ

※関連ブログ:アラン諸島でのケルティック・ウェディングその1その2


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メイヴ・ビンチーの『ライラック・バス』

アイルランド人のベスト・セラー作家メイヴ・ビンチーMeave Binchy)。
おとといの夜、彼女の初期の作品『ライラック・バス』のTVドラマがRTÉで放映されているのを見てなつかしくなり、久しぶりに小説を読み返しました。

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(ハーディング祥子訳・青山出版社)

この『ライラック・バス』が、私が最初に読んだビンチーの作品。
日本にいるお友達が「ナオコちゃんのいるアイルランドの人たちも、私たちと同じようなこと考えて暮らしてるのね~」と翻訳本を下さったのがきっかけでした。

それ以降、ビンチーの鋭い人間観察や心理描写、どことなくユーモアのある描き方、テンポのいいストーリー展開、そしてロマンス小説っぽいのにオチはいたってホームドラマ的なところ…がとても気に入って、他の長編小説も次々に読破。
ビンチーの作品は日本語に訳されているものも多いし、原書で読んでもさほど難しくありません。

ダブリンの知った地名が出てくるのも魅力のひとつ
自分が暮らしている街が舞台だなんて、なんだか私の生活までドラマチックになったかのような気分~
ある小説では、私の住まいのすぐ近くにオフィスを持つビジネスマンが、主人公の女の子をだまして貢がせた挙句にスペインにトンズラ。「あのオトコ、見かけたらただじゃおかないぞ~」なんて気分になったりしてました。(かなり影響されやすいワタシ)

『ライラック・バス』は、ダブリンからラスドーンというアイルランド西部の町(架空)へ同名のバスに乗って毎週末に帰省する8人のお話
ある週末のことが、章ごとに8人それぞれが順繰りに主人公になる形で描かれています。
同じバスに乗り合わせる8人ですが、その日常や心の動きはさまざま。
ケチで悪名高いナンシー、不倫に悩む育ちのいい娘ディー、ちょっとウザイけれど人のいいジョーク好きのミッキー、母のアル中に悩むセリア、ハーブを育てている魔女っぽいジュディ、ボーイフレンドと暮らすゲイのルパート、姉の病気を人知れずサポートするトムなど…。
章が変わるとみな脇役になるので、それぞれの価値観や生き方が、別の目からは微妙に違って描かれているのが、この小説のなんともユニークで面白いところです。

『ライラック・バス』は84年の作品で、TVドラマ化は90年
登場人物の服装や髪型(ドラマでは小説に忠実にこの特徴を捉えていて感心しました)、アイルランドの経済事情などはかなり古ぼけているものも、中味の方は今もって新鮮。
時代は変われど、人々の心象風景や日常生活、悩み事の質や内容というのは、案外変わらないものだなあ、としみじみ思いました。

その後の作品に比べるとドラマチックさには少々欠けるものの、ビンチー小説の王道とも言える作品で、私はとても気に入っています。

RTÉが『ライラック・バス』の再放送をしたのは、昨晩のビンチー原作の新作ドラマ『Anner House』放映の伏線だったようです。
南アフリカのケープ・タウンを舞台としたドラマで、主人公の女性が同名のゲストハウスを開くお話なのですが、なんとドラマの通り、Anner HouseのHPが実在するのには驚いた!
残念ながら、ホテルのブッキングは出来ないみたいですけどね~。

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イースター蜂起の記念式典

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今日はイースター・サンデー

アイルランド人にとってのイースターは、キリストの復活祭以上の特別な意味を持つ日。アイルランド独立の先駆けとなった事件、1916年のイースター蜂起が勃発した日です。

ダブリンのGPO(中央郵便局)前にて今年も記念式典が行われ、約7000人の市民が集いました。
昨年の90周年のパレード&式典に比べると規模は小さかったものの、やはり蜂起が勃発した正午きっかりに、厳粛かつ華々しいセレモニーが行われました。

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GPOにひるがえる半旗
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整列するアイルランド国防軍の精鋭たち。あの中にメアリー・マッカリース大統領がいらしゃいます

国防軍の代表者(女性でした)が、張りのあるよく通る声で読み上げた「共和国宣言書」。1916年にパトリック・ピアースがここで読み上げたものと、全く同じ文面です。

Irish men and women...

で始まる有名な文書、このような場であらためて全文を聞くと、胸に迫るものがあります。<アイルランド共和国宣言書・全文

セレモニーの終了と共に、今年もエアフォースの市松文様がダブリンの青空を飾りました。

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左下の尖った先端はスパイア

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大統領ご一行様が退陣するところ

昨年、30数年ぶりに復活したイースター蜂起の記念式典。
91周年の今年は、北アイルランド・プロテスタント派の民主統一党(DUP)リーダーであるイアン・ペイズリー(Ian Paisley, 1926-)と、現アイルランド首相バーティー・アハーンの会談が先週ダブリンで行われた直後とあって、より平和的なムードが漂うものだったように思います。

蜂起で命を捧げたリーダーたちも、今日のアイルランドの様子を喜んで見守ってくれていることでしょう。

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馬に乗ったお巡りさんをバックに記念撮影する人々

※過去の関連ブログ:イースター蜂起のリーダーたちが眠るアーバー・ヒル墓地

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コリアン・レストラン「キムチ」

ダブリンのパーネル・ストリート(Parnell St.)東側はコリアン・レストランの激戦区。中でも、最近の私のお気に入りは、新しくオープンした「キムチ」という名の小さなレストラン

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Kim Chi
160 Parnell St, Dublin.
(O'Connell Stをリフィー川方面から来た場合、パーネル・モニュメントを右へ曲がり、間もなく左側)


アジアン・カフェ風の可愛らしい内装で、どこかアジアの国にいるみたい。
ランチ・メニューはすべて10ユーロ以下とリーズナブル。
ディナーは巻き寿司や日本酒のチョイスが豊富で、ミニ日本食レストランのようです。

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ランチ・スペシャル(豚カツ、野菜の天ぷら、サラダ、ご飯に、巻き寿司まで付いて10ユーロでお釣りがきます)

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スペシャルについてきた巻き寿司

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こちらは日本の牛丼のような味。ご飯は別盛り。

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ディナーでいただいた巻き寿司のウナギのせ!ドラゴンの形に盛り合わせ

キムチ・チゲビビンバもおいしく、手作りキムチも販売しています。
キムチは月曜日に作るので、週の半ば頃が食べごろだとか。

バーも併設しているので、日本の居酒屋気分で楽しむのもいいかもしれません~。

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アイルランドにやって来たジェーン・オースティン!

昨晩、公開中の映画『Becoming Jane』を観に行きました。
この作品は、ほぼ全編にわたりアイルランドで撮影されたものです。

『自負と偏見』などで知られるイギリスの女流作家ジェーン・オースティン(Jane Austin, 1775-1817)の恋物語をベースにした作品。
興味深いのは、ジェーンの恋のお相手トーマス・レフロイ(Thomas Lefroy, 1776-1869)が、リマリック出身のアイルランド人弁護士であること。レフロイはトリニティー大学出身の秀才で、後に法曹界・政治界で活躍し名を残した人物です。

この2人が軽い恋心を抱き合ってたのは事実のようですが、実際には、映画に描かれているほどの激しい恋ではなかったようです。
にもかかわらず、この2人の恋物語が有名なのは、レフロイが『自負と偏見』のMr.ダーシーのモデルだと言われているからでしょうか。

昨年、約10週間にわたってアイルランドで行われた『Becoming Jane』のロケ。主役のジェーン役を演じたアン・ハサウェイも、ギネス・ビールを飲んだらしい。(ハーフ・パイントだったそうですが)

ダブリンのヘンリエッタ通り(ジョージ王朝時代の街並み)、シティー・ホール(最後のシーン。床モザイクとドーム型の天井が映し出されます)、ダブリン南郊外の海岸(バックにウィックロウの山並みとダンレアリがバッチリ映っていました)などなど、お馴染みのダブリンと近郊の景色が満載。
ウィックロウの山の中の教会も、まるで絵画のような美しさで登場します。

舞踏会が行われるお屋敷は、どうやらBrayのKillruddery Houseのようです。
ここは映画のロケによく使用されるお屋敷で、先ごろ公開された『名犬ラッシー』もここでロケをしました。

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(HPより。長方形の池越しに見えるお屋敷の美しさが、映画の中でも印象的でした)

一方、ジェーンの住むちょっと田舎っぽいが可愛らしい屋敷がどこなのかさっぱり検討がつかず、調べてみると、アイルランドの内陸部Tullamore近郊にあるCharleville Castleであることが分かりました。

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(HPより。このような全体像では登場しないので、映画を観ている間はちょっとわかりにくかったのですが、よ~く見ると見覚えのある部分がたくさん)

※その後、アイルランドに長くお住まいのY氏よりご連絡いただき、ジェーンのお屋敷はトリム(Trim, Co. Meath)近郊で撮影されたと教えていただきました。どうもありがとうございます。上記の城では別の場面のシーンが行われたようです。謹んで訂正させていただきます。(2007/4/10)

やはり仕事柄か、「あっ、これって××だよね~」と場所の特定に燃えてしまった私
イギリス映画というより、まるで「アイルランドにやって来たジェーン・オースティン」を見てきたかのような気分…。

いずれにしても、アイルランドの美しく豊かな景色や、ホンモノの調度品がいっぱいの室内装飾を思い切り楽しめる作品
レフロイ役のジェームズ・マカヴォイが、もはや、どうしても半人半馬のタムナスさんにしか見えないのには困りましたが…!

※ 日本でも公開予定だそうですが、時期はまだ未定のようです。


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白い桜が満開!

素晴らしい青空が広がった今日のダブリン!
今が盛りの白い桜の花が、4月の青空を背にして、これでもかというように花開かせていました。

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白い桜の方が、ピンクのものより香りが強いような気がします。
木の下に入ってみると、芳しい香りで全身が浄化されていくかのよう~。

ポカポカした春の日差しとピリッと冷たい清涼な空気のコンビネーションが、なんとも気持ちのいい春の日でした。

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ガイド協会のニュースレター

アイルランド公認ガイド協会(aatgiで季刊誌として発行されているニュースレター。
今日、最新号が届いたので見てみると、先日依頼を受けて書かせていただいた「日本人とアイルランド人の共通点と相違点」という私の記事が掲載されていました。

今年2007年は、日本・アイルランド国交樹立50周年
なんだかタイミングのいい依頼で、普段感じていることを書かせていただきました。

学生を終わってからというもの、英文でエッセイを書くような機会があまりなくなっていたので、久しぶりに楽しい経験でした。
英文のままで恐縮ですが、ご興味のある方は「続きを読む」をクリックして読んでみて下さい!
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