ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

バラ色の樹

早咲きのシャクナゲの花が見事!

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パワーズコート庭園にて

シャクナゲは英語で‘rhododendron(ロウダデンドラン)’と言うのですが、いつも舌を噛みそうでうまく言えません。
そのことを友人のAnnmarieに話したら、彼女は子供の頃、‘rosy-dendro(ロウジィデンドロ)=バラ色の樹’だと思っていたそうです。

なんだかその方がこの花にふさわしいし、素敵な響き。
花の名前って、時々、意義を唱えたくなるようなのがありませんか?
私だったらもっといい名前付けるのにな~。

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まさにバラ色の大木をバックに記念撮影するお客様たち

アイルランドのシャクナゲのシーズンは一般的に5月上旬。今年もまたシャクナゲの森へ行くのが楽しみです~。

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ダブリンで日本の書道展開催

本日より3週間にわたり、ダブリン市内にて日本の書道展が開催されています。

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書道芸術院 創立60周年記念 アイルランド・ダブリン展
場所:OPW (Office of Public Work) セント・スティーブンス・グリーン東側期間:2007年3月30日(金)~4月19日(木)


日本より書道家の方を含め出展者・関係者約100様が、只今、観光を兼ねてダブリンに来て下さっています。
昨晩はオープニング・セレモニーがあり、アイルランド人やこちらにお住まいの日本人の来賓の方々を前に書のデモンストレーションが行われました。

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ハチマキで気合を入れて筆を持つ書道家の先生
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勢いのある筆運びに、アイリッシュもびっくり
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こちら完成品、お見事~!

この書道展は、日本・アイルランド国交樹立50周年そ記念して行われるさまざまな展示の先駆けとなるもの。
アイルランド初の大掛かりな日本の書道展とあってマスコミの関心も高く、新聞各紙にも報道され、RTEのカメラも取材に来ていました。(明日3月30日(土)のThe Irish Timesに記事が掲載される予定)

まるで貼り絵のような作品や、英語を交えた書、絵画のような趣きのものなど…素晴らしい作品が何十点となく展示されています。
近年、日本を含めたアジア文化に感心を持つ人が増えているアイルランド。
この機会にぜひとも多くのアイルランド人に、ホンモノの日本の芸術作品を見てもらえたらいいな、と思います。

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お着物姿でセレモニーに出席なさる出展者の方々

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結婚指輪はクラダリング!

以前にご一緒にお仕事をさせていただいたカメラマンのAさん(男性)は、アイルランド取材旅行以来、すっかりアイルランド通になってしまった方の一人。

今年のセント・パトリックス・デーには表参道のパレードに参加され、その後、東京のアイリッシュ・パブを梯子してギネス・ビールを堪能されたそうです。

そのAさんから先日、ご結婚が決まられたとの嬉しいメールをいただきました。
結婚指輪はもちろん、クラダリングです!

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Aさんがご購入されたリング。素敵~!

クラダリングを日本で購入出来るショップを数件お知らせしたところ、ケルティック・ジュエリーやアイルランド・グッズを販売しておられるボウディッカさんでご購入されたとのこと、本日、お写真と共にご報告下さいました。
(ボウディッカさんの情報を下さった別のAさん、ありがとうございました)

昨日のブログで、クラダリングの話題に触れたばかりだったので、なんだか不思議なシンクロニティー。
クラダリング・パワーが私にも及んでくれたらいいな~。

クラダリングの3つのモチーフには、こんな意味があります。

ハート…  愛情
王冠…   忠誠
2本の手… 友情

(さらに詳しいクラダリングの伝説もどうぞ)

Aさんのご結婚が、この3つをたずさえた幸せなものになりますよう、心よりお祈りしております。
おめでとうございます!!

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ワールド・ブライダル・ミュージアム

神戸市に新しくオープンしたワールド・ブライダル・ミュージアムに、私がコーディナートさせていただいたケルト式ウェディングの写真が展示されています。

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世界9カ国の結婚式の様子を、パネルや実物資料で展示。
右から2番目のパネルが、アイルランドのケルト式ウェディングです。

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新郎・新婦の手と手を紐で結び合わせる儀式(2006年1月に行われたK様のご結婚式より)

その他に、アイルランドの伝説の指輪・クラダリングの展示もして下さっています。

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クラダリングの伝説についてはこちらをご参照下さい

お近くにお住まいの方は、ぜひお出かけになられてみて下さい!

ワールド・ブライダル・ミュージアム
神戸市中央区港島中町6-6-3 デゼーロ内
Tel: 078-306-1115
(ポートライナー「南公園駅」下車、北へ徒歩1分)
10:00-19:00(火曜日定休)・入場料無料

ケルト式結婚式のお問い合わせこちらからどうぞ。

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海の見えるプチ・ホテル(キャッスル・マレイ)

先日、雑誌の取材旅行で南ドネゴールの素敵なプチ・ホテルに宿泊しました。

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Castle Murray House Hotel
St. Johns Point, Dunkineely,
Co. Donegal.
Tel: +353 74 9737022 / Fax: +353 74 9737330


セント・ジョンズ・ポイントという半島の海の見える丘の上に立つ全10室の可愛いホテル
お部屋はそれぞれ違った趣きにしつらえられていて、ケルティック・ルーム、アフリカン・ルーム、フレンチ・フェアリー・ルーム、ローラ・アシュレー・ルームなど、どの部屋にも泊まってみたい~。

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私が泊まったオリエンタル・ルーム

ここのフレンチ・レストランも定評があり、この日もおいしい3コース・ディナーをいただきました。

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前菜にいただいたエビとホタテのガーリック・バター焼き
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メイン・コースのラム肉のお料理
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デザートはやっぱりフォンダン・チョコレート!(プティング型のチョコケーキの中から、熱々のチョコレート・ソースがとろけ出てきます~)

そういえば、3年前の夏にここでディナーをした時に、面白いことがありました。
夏のアイルランドはディナーの時間でもまだ明るいので、窓の外の景色を楽しみながらの食事。ステーキを食べながらふと外を見ると、なんと10頭のほどのウシがこちらを一斉にじ~っと見つめていたのです。
ちょっと悲しげなその目は、まるで「僕の友達を食べないで~」と言っているようで…。さすがの私も食欲が失せてしまいました(笑)。

肉好きの私のチョイスはいつビーフやラムになってしまうのですが、アイルランド一の漁港キリベックス(Killybegs)に近いこのレストラン、シーフードのメニューも豊富です。
目の前のマックスウィン湾(McSwynes Bay)で獲れるフレッシュなカキ、アンコウ、マトウダイ、ヒラメ、オヒョウなどなど。

この日は嵐の一夜で、吹き荒れる風の音と波の音を子守唄に眠りに…。
洗練されたディナーと素敵なお部屋、さらにアイルランドの「最果て感」を楽しめる、おすすめの宿のひとつです。

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今はオブジェとして置かれているスタンレー社の調理用ストーヴ


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庭仕事の一日

友人のSinéad宅へ庭仕事のお手伝いに行きました。

イチゴ畑の草取りが本日の私の主な仕事。
普段アパートに住んでいる私にとっては、久しぶりの土いじり。
春の大地はとってもにぎやかで、ミミズやダンゴ虫、テントウムシたちと久々に対面しました。

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ネコのいるところが、私が草取りをしたイチゴ畑!

仕事の後で、Sinéadがおいしいディナーを作ってくれました。
ラム肉のステーキと温野菜、デザートはSinéad自慢の手作りレモン・プティング!

イチゴが実る頃、今度は収穫のお手伝いにお邪魔したいと思いま~す。

※関連ブログ:
シュネード自慢のサンデー・ディナー
昔ヒッピー&今ドクターのマイホーム!

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留学ジャーナル5月号~流行りモノレポート

3月9日発売『留学ジャーナル5月号』の「世界の流行りモノ」紹介コーナーに、ちょっとした記事を書かせていただきました。

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留学ジャーナルHP

ダブリンのスピリチュアル・ブームについてレポートさせていただいています。
シティセンターのショップもご紹介していますので、ぜひご覧になってみてくださ~い!

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南ドネゴールの「カナンの地」

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ここは、私のお気に入りの南ドネゴールのヴューポイント
普通の道路マップには載っていない、知る人ぞ知る秘密の場所です。

何の標識もないばかりか、道路の真ん中に草が生えている(←ほとんど誰も通っていないということ)道をぐんぐん入って行くので、先日ここへご案内した雑誌の取材チームさんは、さぞかし不安に駆られたことでしょう。(笑)

谷の向こうに見えているのは、ロクロス・べグ湾(Loughros Beg Bay)。
光に照らされたロクロス・べグは、まるで聖書の中でモーゼの目指した約束の「カナンの地」のよう

アイルランドの北西部ドネゴールは、ヨーロッパ一人口密度の低い地域だと聞いたことがあります。
ここは「私だけの聖地」にたどり着ける、そんな場所かもしれません。

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ロクロス・べグ湾のマヘラ海岸(Maghera Beach)

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アメリカのセント・パトリックス・デー

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アメリカのシャムロック・カップケーキ

仕事でアメリカにいる姉が、テキサス州フォートワースのセント・パトリックス・デーのパレードの写真を送ってきてくれました。

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さすがテキサス、カウボーイネイティブ・アメリカンがいっぱい!
姉の話によると、近所のスーパーではキャベツが特売になっていたそうです。(緑色だから!)

全世界に散らばるアイルランド系人口は約7000万人、うち4000万人がアメリカ合衆国内にいます。
アメリカ人の4~5分の一はアイルランド系ということになり、セント・パトリックス・デーのお祭りも、本国ではなく、アイルランド系移民の多かった18世紀のニューヨークが発祥地です。

日本の表参道のパレードでは、シャムロックの金太郎飴が配られたとか。
世界各国のセント・パトリックス・デー、それぞれお国柄が反映されていて面白いですね。


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晴れのち、雨のち、雪のち、雹のち…そして虹!

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(スライゴからダブリンへ向かう途中、思わず車を止めて。赤い車の上をよ~く見ていただくと、ダブル・レインボーが見えます!)

パトリックス・デーの週末のアイルランドは、大変ドラマチックな天候に見舞われました。

晴れていた空が急に暗くなり、降り出した雨が雪に変わったかと思うと、次の瞬間には雹が落ちてくる…この繰り返し。

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雨&みぞれでぬれた道路を走る

今朝、南ドネゴールのゲストハウスで目覚めると、目の前にこんな雪山が出来上がっていました。

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マックスウィン湾(McSwyne's Bay)より(多分)Crownarad山を見晴らす

南国風のパームツリーと雪山のコンビネーションは、アイルランドならでは。海に浮かぶかのような雪山は、神々しくさえあります。

断続的に降る雹が、真っ白に吹きだまってキラキラしています。

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スリーブリーヴ(Slieve League, Co. Donegal)にて

雪や雹の合間には、こんなにきれいな青空も!

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こちらもスリーブリーヴ(Slieve League, Co. Donegal)にて。同じ場所とは思えない!

この2日間、雑誌の取材チームとご一緒にお仕事させていただいていたのですが、雪のアイルランド、雨のアイルランド、雹の降るアイルランド、青空のアイルランド、そして虹のかかるアイルランドまで、2日間ですべてを体験!
まるで『森は生きている』の魔法のシーンを見ているかのような2日間でした。

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冒頭の虹の片端。こちらも画面の左上にダブル・レインボーが映っています!

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セント・パトリックス・パレード

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(パレードを観戦する妖精たち!)

雑誌の取材陣の方といっしょに、ダブリンのセント・パトリックス・パレードを見学!
今年のパレードは、春らしい華やかな色使いが特に多かったように思います。アイルランドが元気な証拠でしょうか。

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パレード終了後も、さまざまな催しやパブで楽しく飲み明かす人々で、街は夜遅くまでとっても賑やか。
そろそろ本格的な観光シーズンの到来です。

明日から2日間、取材チームと一緒にスライゴ&ドネゴール方面へ行って来ます!

昨年(2006年)のセント・パトリックス・デー


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パトリックス・デーのカップケーキ

先日ご紹介したThe Cake Cafeへ行ってみると、パトリックス・デー仕様のカップケーキが並んでいました!

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アイルランドのナショナル・カラーの緑&シャムロック柄

今日から数日間、女性誌の取材チームのご案内
明日のパトリックス・パレード、いいお天気になりますように~!


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セント・パトリック祭はじまる!

セント・パトリックス・デー(3月17日)まであと3日。

週末のイベントに向けて世界各国から観光客が到着し始め、ダブリンの街もそれらしい賑わいを見せ始めています。
アイルランドでは、パトリックス・デーを皮切りに本格的な観光シーズンに入ります。今日シティーセンターを歩いていたら、あちらこちらからアメリカン・アクセントが聞こえてきて、「今年も始まったな~」と実感が沸いてきました!

ダブリンでは、今年は明日からの5日間(3月15日~19日)がセント・パトリックス・デーのお祭り期間
さまざまな催しが予定されていますが、やはりメイン・イベントは17日(土)昼間のパレード、18日(日)夜の花火でしょうか。
(詳しくはこちら→ St. Patrick's Festival

日本でも東京タワーが緑色に輝くとか…!
皆さん、楽しいパトリックス・ウィークエンドをお過ごし下さい。

Beannachtái na Féile!
(ヴェナクティー・ナ・フェイラ!=良い祭日を!)

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よみがえったリサデル・ハウス(スライゴ研修・最終)

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リサデル・ハウス(1833年完成)

アイルランド独立時代の闘志であり、女性として初の国会議員となったコンスタンス・マルケビッチ伯爵夫人(Countess Markiewicz, 1868-1927)
彼女がゴア・ブース(Gore Booth)家の長女として恵まれた少女時代を過ごしたお屋敷リサデル・ハウス(Lissadell Houseは、若きW.B.イエーツ(W.B.Yeats,1865-1939)ゆかりの場所としても知られています。

今から3年ほど前、このお屋敷が地元の資産家によって買い取られた時は、新聞などで大きく報道され話題となりました。
アイルランドの歴史に名を残す人物が足跡を残したリサデル・ハウスは、単なる19世紀の豪邸というばかりではなく、文化資産として保存されるべきもの。それが、個人の成金趣味によって変貌してしまったらどうしよう…多くの人がそんな懸念を抱いたことと思います。

昨年より一般公開が始まったリサデル・ハウス。今回、初めて訪れてみて、そんな心配は全く無用だったことが分かりました。
現オーナーのエドワード・ウォルシュ(Edward Walsh)&コンスタンス・カッシディー(Constance Cassidy)夫妻は、リサデルを19世紀の黄金時代に戻そうと、屋敷の購入以来、ご自身の資産を投げ打って修復・復元に努めておられるのでした。

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お屋敷の入り口に並べられた長靴!ご夫妻と7人の子供さん(14~4歳!)のもの。ご一家のお人柄がうかがえます

あいにくこの日は、奥様のコンスタンス(マルケビッチ伯爵夫人と同じ名!どうやら血縁関係でおられるようです)と7人の子供さんは外出中で、ご主人のエドワードと義妹さんのイザベルが、館内と周辺を熱心に案内してくださいました。

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W.B.イエーツが「教会のように(天井が)高い」と賞した大ホール

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イエーツがコンスタンスやその妹と語り合った書斎

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マルケビッチ伯爵夫人の愛犬Poppet。おそらく夫人自身が描いたもの。彼女の銅像や肖像画はいつもこの犬と一緒!

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限定版『ケルズの書』の完全コピー。リサデルはまるでスライゴのオールド・ライブラリー!古い貴重な本や資料がいっぱい

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コンスタンスの父ヘンリー・ゴア・ブース(Henry Gore Booth)が北極で射止めた熊の剥製

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イエーツが滞在した寝室

広大なお屋敷見学の途中、地下のキッチンの一角でひと休み。
温かいティー&コーヒー、ワイン、手作りのパイやピザなどでもてなして下さいました。感激!

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フィッシュ・ケーキ(マッシュしたポテトに具を入れて焼いたもの)はアイルランド伝統のお味。日本のおにぎり…みたい?おいしくてたくさん食べちゃいました~

室内の家具、調度品、陶器なども、オークションなどに出向いて出来る限りオリジナルを買い戻しているそうですが、ここにもオーナー夫妻のこだわりが。
例えば、ゴア・ブース家がイタリア旅行で買って来た絵などを買い戻したりすると、それにだけ莫大な費用をかけることになってしまうし、アイルランドの文化遺産保存としてはあまり意味がないことなので、それよりはアンティークとしての価値が低くとも「アイルランド製のもの」にこだわってオリジナルを買い戻すようにしているのだそうです。
オーナー夫妻がリサデルとそれを守ろうとする人々の気持ちを心から大切に思っていることががうかがえるようなエピソードで、とても印象に残りました。

広大なお庭も見せていただきましたが、運営資金の節約のため、現役の法廷弁護士であるエドワード自ら庭仕事や修復作業を行うこともあるそうです。
将来的にはティールームを設け、向かいの湾で取れるオイスターを出したり、ガーデンをもっと整備したり…と、訪れる人にリサデルで一日中過ごしてもらえるようにしたいとのこと。
今後がますます楽しみです。

自分の贅沢のためでなく、文化的・歴史的なものにその資産とエネルギーを投資していこうというオーナーご夫妻の姿勢とお人柄に、ガイド一同、大変感激、共感したのでした。
リサデル・ハウスの復興プロジェクトはまだまだ始まったばかり、と言うエドワード。
スライゴの文化遺産のひとつとして、一人でも多くの人に訪れてもらえるよう、微力ながら、私も応援させていただきたいと思っています!

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オープン: 3月17日~9月30日 11:00-18:00(最終ツアーは17:00)
入場料: 大人6ユーロ、子供3ユーロ
(冬季の見学は事前のアポイントのみ・要Tel 071 9163150)
行き方: スライゴよりドネゴール方面(N4/N15)へ。Drumcliffを過ぎて左へ入る(サインポストあり)

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ダブリンへ帰る列車の中からBofin Loughを眺めるGerryと、乗り合わせたおじさん。ジャック・B・イエーツ(W.B.の弟で画家)がこの湖の絵を描いていますが、原画がリサデルにありました!

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パークズ・キャッスルで見た面白いもの(スライゴ研修8)

少し間があいてしまいましたが、先月のスライゴ旅行の続きです。

ギル湖(Lough Gill)のほとりに佇むパークズ・キャッスル(Parke's Castleは、16世紀に建てられた領主の館。

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中庭からギル湖を臨む

もともとは、代々この土地を守ってきたオルーク(O'Rorke)一族の城として建てられたもの。
16世紀後半の政治的事情により、ケルト時代からの領主たちは土地を追われてしまったので、この城も1620年代には、英国よりやってきたパーク(Parke)一族のものとなりました。
(ドネゴール城など、英国植民政策以前のアイルランドの城で現存するものは、どれも同様のストーリー)

修復&復元された内部は、いろいろと面白いものがあり民族博物館のよう。
通常は3月下旬から10月までのオープンなのですが、この日は特別にお願いして開けていただきました。

展示の中で、特に目を引いたのはコレ。

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このワラ人形の衣装のようなものはアイルランドの伝統的なもので、これを着た人たちを「ママーズ(Mamars)」と呼びます。
その昔、結婚式がちょっとしたお祭りゴトだった時代、招待されなくて面目をつぶした人たちがワラで仮装して「ママーズ(Mamars)」となり、祝宴の席に乱入したそうです!
音楽を演奏したりしてちゃっかり仲間入りし、ご馳走のおこぼれをもらったそうな。

今でも田舎の結婚式ではママーズが現れることがあるそうで、これを見た時、「うちの息子(田舎出身)の結婚式の時にママーズが来て、お嫁さん(ダブリン出身)が驚いてたわよ~」なんて言っている人もいました。

城の建物からちょっと離れたところには、なんと400年前の石造りのサウナ・ハウスが残っていました!

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サウナから這い出てくるSinéad!!

ハチの巣型の石の祠。私も中に入ってみましたが、小柄な大人3人くらいが入れる大きさ。
焼いた石を中に置いてその周りで温まり、暑くなったら湖に飛び込んでいたそうです。

さすがシーウィード・バス(海藻風呂)の伝統のあるスライゴ地方、昔からスパ文化があったんですね~。

Parke's Castle
Lough Gill, Five Mile Bourne, Co. Leitrim
Tel: +353 (0) 71 916 4149
開館時間: 3月下旬~5月31日 10:00-17:00(バンクホリデーをのぞく月曜日は休館)/6月~9月 9:30-18:30/10月 10:00-17:00

※パークズ・キャッスルへの行き方は、この日のブログをご参照下さい。

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Gemシュガーのパトリック・バージョン

セント・パトリックス・デー(3月17日)まであと1週間ほど。
季節限定のこんなパッケージのお砂糖が出回っています~。

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ヘビを追い払う聖パトリック(アイルランドにヘビがいないのはパトリックのおかげ…と言われています!)の絵柄で、裏面にはパトリックにちなむ「駄洒落なぞなぞ」付き!

いくつかご紹介すると…

Q. Are people jealous of the Irish?
A. Yes, they are green with envy!


問 人々はアイルランド人をうらやましがっていますか?
答 はい、アイルランド人は嫉妬で顔が青ざめていますから!
※「green with envy」=「jealous(嫉妬して)」と、アイルランドのナショナル・カラー「green(緑)」をかけた駄洒落。

とか、

Q. Why did Saint Patrick drive the snakes out of Ireland?
A. It is too far for them to crawl!


問 なぜ聖パトリックはアイルランドからヘビを追い出した<drive>のでしょう?
答 這って行く<crawl>には遠すぎたから!
※「drive(スピードを出して運転する)」と「crawl(のろのろ運転する)」をかけた駄洒落。

このGemという会社のシュガーは、通常のパッケージの裏面には「A Spoonful of Irish(一さじのアイルランド語)」が付いています。
アイルランド語の格言が英訳付きで書かれているので、このお砂糖を見かけると目をつぶって引いては「本日のお言葉」にしています~!

GemのHPに「A Spoonful of Irish」が載っていますので、ご興味のある方はこちらをどうぞ!

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ダブリンのポジティブ占い師さん!

かつて添乗員として世界のあちこちへ行っていた頃、そう言えば、いろんな国で面白い「占い」を試していたものです。

インドの手相&占星術占いパキスタンのインコ占い(インコがくわえて来た紙にお言葉が書いてある!)、シリアのコーヒー占いアトランタの街角の水晶占い…などなど。

今もそのくせは抜けず、アイルランドでもよく「占い」に行く私
これは私の「心のおまじない」のようなものであり、普段の生活とは無縁の第3者からお言葉をもらうことで、曇りのない自分が見えるような気がしています。

アイルランドはもともとスピリチュアルなことにオープンなお国柄なので、もしかすると「占い師=fortune teller」「霊能者=psychic」と呼ばれる人々が比較的多く活動している国かもしれません。
ダブリンのシティーセンターだけ見てもたくさんの「占いの館」がありますし、ちらっと友人に占いバナシをふると、「○○タウンの××さんがいいわよ!」なんて話がすぐに出てきますから。

タロット、手相、紅茶占い、数秘術…など方法はさまざまですが、本当に力のある占い師さんは、どうやら「見えて」いるようです。
びっくりするほど的確なことがズバッと出てくるし、私の聞きたいことを最初から知っているようです。

つい先日、友人の紹介で「とてもよく当たる!」というタロット占いの女性を訪ねました。
彼女のすごいところは、とにかくポジティブ。悪いことはきちんとアドバスしてくれて、いいことは10倍くらいに豊かに表現してくれる。そして、どんな質問にもタロットを使ってちゃんと答えてくれるのです。
鑑定をテープに録音して渡してくれるところも、プロフェッショナル。証拠が残ってしまうわけですから、自分の力に自信のある証拠です。
彼女に鑑定してもらった後は身体がふわ~んと軽くなったかのよう。
一緒に行った友人と2人、バラの色の人生を目の前に渡されて、ウキウキと帰ってきました~!

彼女が鑑定を行っている家は、ダブリン南郊外の普通の住宅街にあります。ひとつ気になったのは、その家の前にこ~んな巨木が生えていたこと。

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まるで周囲を圧倒するかのような大きな木、そこだけ特別なエネルギーに満ちているかのよう
私は常々「土地の持つエネルギー」というものがあると信じているのですが、ここもそんな場所に思えました。
彼女の占いが持つポジティブ・エネルギーは、土地のパワーとのコンビネーションから発せられているのかもしれませんね。

※知りたい方だけが知るべき情報だと思いましたので、占い師さんの連絡先はブログ上には載せませんでした。お知りになりたい方は、個別にご連絡下さい!

※今は上の写真の場所ではなく、別の場所でされておられます。(2010年4月追記)

※お問い合わせが多いので、連絡先をこちらに記すことにしました。
Patricia Tel:087-3337830 電話で予約する時に、場所を教えてくれます。(2010年11月追記)

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誕生日が同じネコ

友人宅の22歳のネコ。
このネコ、私と誕生日が同じだそうです。

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ネコ年齢の22歳は、人間にしたらかなりの高齢。時々、化け猫っぽいオタケビをあげているのがちょっと怖い…。

アイルランドでネコを飼っている人は、名前をつけていない人が多いようです。ネコはネコ。
この子は名前があったけれど、忘れしまいました~。

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キャヴァンの人はケチじゃない!

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キャヴァン・タウンのメイン・ストリート

キャヴァン(Cavan)に住むガイド仲間のAnnmarie(アンマリー)の家へ遊びに行って来ました。

タウンで用事を済ませて電話すると、「すぐ行くわよ~!」とハヤブサのごとく車を走らせて迎えに来てくれたAnnmarie。
昨年購入したばかりの、丘の上の素敵なお家へ案内してくれました。

明るく広々としたダイニングには、すでにディナーの準備が整えられ、おいしそうな匂いがたちこめています。

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スモークサーモンとエビのオードブル。陶器のワイン用ゴブレットは地元の陶芸家のもの

おいしいディナーをいただきながら、仕事のこと、プライベートのこと、私たちが好きなスピリチュアル体験のことなど…おしゃべりなガイド同士、話は尽きません!

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メイン・ディッシュのチキンのクリーム・パスタを取り分けるAnnmarie。おいしくっておかわりしてしまいました~

4人の子供のお母さんであり、この若さですでにおばあちゃん(!)でもあるAnnmarieは、自分のツアー会社を設立して、経営もガイドもこなすビジネス・ウーマンでもあります。
もてなし上手でいつも楽しいAnnmarieから、元気オーラをいっぱいもらった気分。

この日私は、車で約30分ほど離れた別の友人宅に泊まっていたのですが、女同士の宴が終わる頃に彼女のパートナーLiam(リアム)が現れ、タクシー役を快く買って出てくれました。感謝!

この日は何かと人にお世話になった日。
AnnmarieとLiamの好意に加えて、キャヴァンのバス・ステーションので別の友人を待っている時、バスに乗り合わせたおじさんがティーをご馳走してくれるなんてこともありました。

アイルランドでは「キャヴァンの人はケチ!」という迷信があるのですが、とんでもない、キャヴァンの人は心が広くてとっても親切なのでした!

※AnnmarieのHP:Cuilcagh Tours

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Dervishを育てたパブ(スライゴ研修7)

私たちがスライゴ(Sligo)で、2晩連続して通ってしまったパブがこちら。

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Furey's Sheela Na Gig
Bridge Street, Sligo.
Tel: 071 43825


えっ、シラ・ナ・ギクだって!?(詳しくはこちらの過去ブログを参照)…と半ば名前に惹かれて入っていってしまったこのパブ、スライゴ出身のバンドDervishのローカル・パブでした。

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壁にはってある「Dervish」のポスターに注目!

このパブでセッションをしながら有名になっていったDervish。
そう言えば、彼らのファースト・アルバムのタイトルとなった「Harmony Hill」はスライゴ・タウンに実在する地名で、ちょうどこの日みんなで歩いてきたばかり。かつて洗濯をする女性たちの仕事場だった通りで、仕事を取り合わないで仲良くしましょう~と意味をこめてそんな名になったとか。

昔ながらの古めかしい雰囲気のパブで、とっても居心地がいい~。
こういうパブは、近頃、どの町でも貴重な存在になりつつあります。
若者人口の多いアイルランド、特に週末はどのパブも若向けの音楽をガンガンかけていて、人と話そうにも声が聞こえないくらい。

地方都市であるスライゴでさえもその傾向にあり、ゆっくり落ち着けるパブを見つけるまでに町を一周してしまった私たち。
仲間同士はもちろんのこと、隣り合わせた地元の人やアメリカ人観光客とも気軽におしゃべり。また会えたら会いましょう、でも会えなくても楽しかったね~というパブでのお付き合いの仕方が、私はとても好きです。

日によってはトラディッショナル音楽の演奏があるので、第2のDervishに出会えるかもしれませんね!

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ベスト・アイリッシュ・ピザ賞!?(スライゴ研修6)

…というのを受賞したレストランでみんなでディナー。

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おいしかったシーフード・ピザ。巨大!

Bistro Bianconi
O'Connell Street, Sligo.
Tel: 071 91 47 000


なんでも、インターナショナル・ピザ・チャンピオンシップというのに出場して「ベスト・アイリッシュ・ピザ賞」を受賞したんだそうです!

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ピザ作りにいそしむシェフ。通りからガラス越しにのぞけます

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スライゴのちょっと地味目の名所を訪ねて(スライゴ研修5)

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雨上がりのスライゴの朝。ホテルのバルコニーより

スライゴ(Sligo)とはアイルランド語で「Sligeach=貝殻の多い地」の意味。
町の真ん中を流れるガラボーグ川(River Garavogue)は大西洋の河口に近く、貝(主に帆立貝)など海の恵みが豊富だったため、ここは先史時代より人々の生活の場となってきました。

また、かつてスライゴ・リバーと呼ばれたこの川が、町の名の由来となったそうです。

19世紀にはアメリカへ移民するアイルランド人たちが、この川の河口より多く旅立っていきました。

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移民していく家族のモニュメント

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川のほとりには白鳥がいっぱい

川の近くに建つこの建物が、スライゴ町役場
1939年に亡くなったW.B.イエーツのお葬式は、フランスより遺体が戻るのを待って、1948年にここで行われました。
(その辺りの事情はおとといのブログをご参照下さい)

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町の紋章。町の名の由来となった貝、塔(スライゴ・アビーともドラムクリフのランド・タワーとも言われる)、樫の木(古代この地は樫の木で覆われていた)そして野ウサギ!

町の南西には、イエーツの両親が結婚式を挙げた聖ジョン大聖堂(St. John Cathedral)も残っています。

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聖ジョンはプロテスタントの大聖堂

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すぐお隣りあるより大きな教会堂はカトリックの大聖堂

Teeling Streetにある有名な弁護士事務所の看板は笑えます。
ArgueさんとPhibbsさん(どちらも「争う」「いさかいを起す」といった意味!)が経営する事務所で、しかも向かいは裁判所!

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今は営業していませんが、面白いので看板だけ残してあります

ちょっとオタクな名所を嬉々として見て回った私たちガイド集団。
他にも見どころの多いスライゴの町ですが、あえて地味目の名所を取り上げてみました~!

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路地裏のチョコレート屋さん(キルケニー)

キルケニー(Kilkenny)で見つけた裏路地の可愛いチョコレート屋さん

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William St off High St, Kilkenny, Co. Kilkenny.


ダブリン経由で仕入れたベルギー・チョコレートを原料に、ひとつひとつお店で手作りしているそうです。

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地下には小さなカフェも併設

好みのものをバラで買って駄菓子みたいに袋に入れてもらい、街歩きをしながらぱくっ!
おいしくって、まるで幸せの粒を食べているよう~。

キルケニーの街は歴史的な見どころが多い上に、近年、洒落たブティックや小物屋さん、カフェなどが多くなりとてもおしゃれな雰囲気。
路地裏に素敵なショップが思いがけず出てきたりして、街歩きもとっても楽しいのです。

昨日は、オフ・シーズンの日曜日とあってほとんどのショップがクローズ。お友達とウィンドウ・ショッピングをしながらぶらぶらして、キルケニー城を見晴らすホテルのテラスでひと休み。
次回はお店の開いている時に出かけて、ショッピングも楽しみたいものです~。

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雨上がりのホテルのテラスで、キルケニー城をバックに

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Cast a cold eye on life, on death・・・(スライゴ研修4)

1939年、南フランスの保養地マントンで73年間の生涯を閉じたW.B.イエーツ
その亡骸は本人の遺言により、スライゴ近郊のドラムクリフ(Drumcliff)の教会の墓地に埋葬されています。(第2次世界大戦の混乱期だったため、一旦はフランスに埋葬され、1948年にここへ移されました)

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ドラムクリフの教会

墓碑に記されているのはイエーツの詩『Under Ben Bullben』からの一節。大変有名なこの一節ですが、ここにイエーツの究極の人生観が表れているように思います。

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Cast a cold eye on life, on death.
Horseman pass by!


直訳すると「生と死に冷たい目を投げかけよ。馬に乗った人が通り過ぎる!」…とさっぱり意味がわからないので、これまでイエーツ記念館で説明していただいたこと、イエーツの生涯や思想を私なりに解釈して思い切り意訳すると、こんな感じなのではないかと思っています。

人生ははかなく、ちらりと一瞥するうちに生と死の境目がやってきてしまう。
人はまるで、馬に乗って駆け抜けるかのごとく、その境目を渡るのだ。


この墓碑を読み解くには、イエーツが何故ここを永眠の地と定めたのかを知る必要があります。
まずひとつは、ここはもともと聖コラムキルという聖人によって開かれた古い修道院の跡地であり、イエーツの父方の曽祖父が司祭を務めていた教会でもあります。自分の先祖つまり自己のルーツとなる土地柄であるということが、イエーツ自身の個人的な「生と死」を表しているような気がします。

そして、ケルト神話を愛したイエーツにとって、神話の舞台となった神秘の山ベン・ブルベンのふもとであることも重要でした。この神話『ディアールモッドとグローニャ』では、ベン・ブルベンでイノシシ狩りをした際にディアールモッドが死んでしまうのです。

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ベン・ブルベン(2006年8月撮影)

「horseman」についてですが、ここはスライゴ-ドネゴールを結ぶ賑やかな街道沿いに位置しており、当時は馬に乗った旅人がひっきりなしに通っていたこととを指しています。
貧しかったアイルランドでは、馬を所有していることは重要でした。馬が手に入らなければ遠くへ行くことは出来ず、馬=自由のシンボルでもありました。

そんな人の「生」「生活」を目の当たりにする賑やかな街道と、「死」「死後の世界」を連想させる山ベン・ブルベンとが表裏一体となってイエーツの人生観を表しているように思います。

または、「生」と「死」の象徴を逆にして、何万年も前に造成された山(ベン・ブルベン)を前にして、人の一生とはなんとせわしなく(horseman)、ちっぽけなものよ…ということなのかもしれません。

いずれにしても、なんだか昔の日本人の人生哲学にも似ているようなこの一節を目にするたび、人の一生は尊いものなのか、いやはやそんな想いは幻想なのか…と一種の「無情感」を感じてベン・ブルベンを仰ぎ見てしまいます。
はかなくこわれてしまいそうな繊細なリズムの中に、凛とした強さが同居しているかのようなイエーツの詩作の数々。生と死に対するイエーツの姿勢が作品の中に自然に投影されていったのでしょう。

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教会脇の大型バス駐車場にあるモニュメントを囲むガイド軍団。イエーツのロマンチックな詩『He Wishes for the Cloths of Heaven』が記されています

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ダブリンのアイリッシュ・ナイトショー

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エージェントさんの招待でザ・メリー・プラウボーイズ(The Merry Ploughboys)のアイリッシュ・ナイト・ショーへ。

このショーは、去年までテイラーズ・スリー・ロックス(Talors Three Rocks)というパブで行われていたダブリンの「アイルランドの夕べ」的ショーの定番
今年からバンドが独立してバンド名と同じ名のパブを出し、そこで行われることになりました。

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200人以上入れる会場

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3コースのディナー付き。私はメインにロースト・ビーフをチョイス

食事が終わる頃からカントリー&トラディッショナル・ミュージックの演奏が始まります。

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ヤギの皮を張った打楽器バウロン

会場も一体となって手をたたいたり、リズムをはずした人を壇上に呼んで記念品をくれたりと大盛り上がり。

ショーの中盤で、アイリッシュ・ダンサーの登場です。

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ショーの最後には、お客さんも一緒にくるくるダンス

夜11時半のエンディングでは、先週の対イングランド戦の勝利を祝ってアイルランドのラグビー・ナショナルチームの歌「Ireland's Call」を熱唱。
最後にアイルランド国歌斉唱(かつては、パブのクロージングに必ず歌われていた)で、楽しい夜はお開きとなりました。

The Merry Ploughboy Pub
Edmondstown Road, Rockbrook,
Rathfarnham, Dublin16.
Tel: +353 (0)1 493 1495(要予約)
(食事は7:30pm~、ショーは9:00pm~。シティーセンターよりタクシーで約30分)


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イエーツ記念館で見つけた日本(スライゴ研修3)

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スライゴ・タウンのイエーツ像

W.B.イエーツはダブリン生まれですが、そのルーツは父方・母方ともにスライゴにあります。
父方の曽祖父は近郊の村Drumcliff(イエーツはここ教会の墓地に眠る)の牧師でしたし、母方のPollexfen一族は、港町として栄えていたスライゴをリードする貿易商でした。

イエーツ自身も子供時代・青年時代の休暇をスライゴで過ごすことが多く、まさにスライゴという土地の精霊からインスピレーションを与えられ大成していった文学者と言えるでしょう。

スライゴ・タウンとその周辺には、イエーツゆかりの場所がたくさん
文学者の足跡を訪ねたりするのが好きな私にとって、スライゴは何度行っても新しい発見のある、飽きることのない町です。

スライゴ・タウンの中心に位置するイエーツ記念館(Yeats Memorial Buildingは、イエーツ協会(Yeats Sociaty)の本部。
約100年前に建てられた赤レンガ造りの旧AIB銀行の1階に、ちょっと地味目に資料展示がしてあるのがなんともいい感じ。

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イエーツのことでわからないことがあれば、ここに聞くとたいていのことは解決します。
さらに事前予約しておけば、イエーツやスライゴに関する多くのビデオの中から、そのお客様やグループの趣向にあったものを上映してくれ(そのテレビがまた年代モノっぽくていい感じ)、イエーツ博士の協会員の方が簡単なレクチャーもしてくれます。

こちらは、世界中から訪れたイエーツ・ファンからの手紙などなど。

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2005年に私がご案内した岩手県の高校生の皆さん。今でも飾っていてくださって感激!

そしてこの扇は、日本の精神世界に強い関心を抱き、能仕立てのお芝居を創作したイエーツにちなんで、日本のグループさんが協会にプレゼントしたものだそう。

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イエーツの偉大さに比べると小さな記念館ですが、訪れる人を歓迎する気持ちはとっても大きな記念館なのでした。

※過去の関連ブログ:イエーツと日本刀(ダブリンで行われているイエーツ展について)

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