ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

片山廣子『燈火節』を読んで

ここ数日、片山廣子の『燈火節』(月曜社)を少しずつ読んでいます。
先日の大森散策ですっかり火がつき、早速注文して手に入れたものです。

明治生まれの女性が書いた、率直で、無駄のない、美しい日本語
さわやかでさらりとした文体から、控えめで、知的で、夢見がちで、それでいてユーモラスな片山さんのお人柄が偲ばれます。

日々の徒然をつづったエッセイは、一見、他愛がないのですが、ゆっくりと、一文一文かみしめるように読むと、読後に響くものがとっても大きい。
この人は、現実を生きながら夢を見る、夢を見ながら現実を生きる―という、全くもってアイルランド人のような人生哲学を自然に持ち合わせていた人のように思います。
だからこそ、アイルランド文学に共感して、多くの翻訳を手がけることになったのでしょう。

アイルランドの伝説や文学者に関する記述も多く、とても興味深いです。
なにせ、イエーツやグレゴリー夫人と同時代に生きていた人が、その作品を読んで論じているわけですから、その臨場感たるや胸に迫るものがあります。

思わず書き留めたくなく多くの名句の中で、今日は『北極星』というエッセイの中の、こんな一文がとくに印象に残りました。

私はただ星その物を見て、この世の中の何もかもが変つてゆき、また変わりつつあるときに、変わりない物が一つだけでもそこにあることが頼もしく愉しいのである。

2005年最後の日に目に留まった一文、これも何か意味があるのでしょう。
自分へのメッセージと思って、大切にしたいと思います。

皆さんにとって、楽しく明るい一年の幕開けとなりますように。
2006年も、どうぞよろしくお願いいたします!


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旅行者の気持ち

久しぶりに日本に帰ってくると、すっかり浦島太郎です…。

ダブリンも変化の激しい街ですが(私が数日イタリアへ行ってる間に、スターバックスが出来ていた!)、日本の場合は、流行や話題がすさまじい勢いで流れていく感じ。

私は東京に10年も住んでいたのですが、のどかなアイルランド生活を数年続けた末に、都市生活への適応能力をすっかり失ったようです。

・人ごみで、人にぶつかりまくる。
・水にあたる。
・地下鉄が怖い。
・空気の汚れに反応して、咳込む。


などなど。

また、何事につけても人の3分の一くらいテンポが遅く、反応がにぶいのです。例えば…

・駅の階段で、前方から大量に人が上ってくる。よく見ると、足元に矢印が張ってあり、私が逆流していたことに気づく。
・道を聞いても、出てくる地名・駅名がピンとこなくて、ノートを出して書き留めないと覚えられない。
・おしゃれな人がたくさんいて、ぼーっと見ていて人にぶつかられる。
・食事のあと、テーブルで支払おうとして、「レジでお願いします」と店の人に言わせてしまう。

・レストランやタクシーで、お釣りを「いいです」とチップであげようとして、妙な顔をされる。

などなど、見るからに日本人なのにこれだから、その様子は、ほとんど挙動不審者
アイルランドに来る日本人旅行者は、この不便を逆に味わっているのね~と、妙に納得。

アイルランドのお水はおいしいのに、たまにお腹をこわす人がいるのも、わかる(慣れない水+疲れ)。
バスの乗り方など、メモを取りながら何度も念を押して聞いてくる人の気持ちも、わかる(私に簡単でも、みんなにはムズカシイ)。
歩くのが遅いのも、わかる(街や人を見てるんですね~)。
チップを置かないのも、わかる(習慣がないんだもんね~)。

アイルランドでは、いつも先頭を歩いているガイドのワタシ…。
久しぶりの日本滞在で、旅行者の気持ちや不便さを、よ~く味わったのでした!


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アイルランドにはまった人々・その2

私が入っている、とある趣味の会Bを通して親しくさせていただいている皆さんが、クリスマスの今日、私の帰国に合わせて集まって下さいました。

私のB会員暦は、アイルランドとの関わりが出来るよりずっと古く、なんと十代前半から!皆さんとのお付き合いは、おそらく私の人生で、いちばん長く続いているもののひとつでしょう。

今日集まって下さった7人のうち5名は、以前にアイルランドに来てくださっています。そして私の予想通り…すっかり、はまってしまったようです!

Mちゃんの手元にはクラダ・リングがキラリ、MさんとKさんは、アイルランドで購入のシャムロック・ペンを愛用。

pen


「リバーダンス見てきました」とか、「アイリッシュ・パブ行きました」などと、旅行後も報告して下さる皆さんは、私のいない日本でも、すっかりアイルランドを満喫してくださっているご様子。
ひとつの趣味・嗜好が共通していると、居心地いい場所も似ているんですよね~。

来年の夏に向けて、皆さんとの続・アイルランド旅行を企画中
いつも楽しい話題と元気を下さる皆さんとの旅、今から待ち遠しくてたまりません!


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横浜外人墓地のケルティック・クロス

姉のお友達Oさんのご案内で、3人で横浜散策。
横浜っ子のOさんは、今年の夏にお母様とご一緒にダブリンに来て下さり、ダブリンをとても気に入ってくださった方です。

元町、外人墓地、中華街、そしてシーバスに乗って横浜港の夜景を眺めました。
クリスマスのイルミネーションがとてもきれいで、大感激。

外人墓地では、十字架に円を組み合わせた形のケルティック・クロスの墓標をたくさん目にしました。

シンプルなこんなクロスや、

celticcross1


組み紐のような文様がデザインされたこんなクロスもありました。

celticcross2


celticcross3


おそらく、アイルランド出身、もしくはスコットランド出身者の墓所なのでしょう。

アイルランドやスコットランドなど、ケルト人がいた場所に多いこの十字架は、今年の愛知万博アイルランド・パビリオンのメインの展示となっていたもの。
もとはキリスト教の修道院や、村の広場などに建てられていたものが、イギリス支配時代に廃れてしまい、19世紀になって墓碑としてリバイバルしたという歴史的な背景があります。

横浜外人墓地が出来たのが19世紀半ば。一体どんな人の墓所なのか調べるまでには至りませんでしたが、異国の地で、死後もアイリッシュ(またはスコティッシュ)としてのアイディンティーを留めたいという想いだったのでしょうか。

ケルティック・クロスの由来については諸説あります。

説1…キリスト教と古代太陽信仰、または、火・水・風・土の宇宙の4代元素との融合のしるし。

説2…ギリシャの十字架(横棒が2本)から派生。

説3…木作りだった頃、2本の木の繋ぎ目がグラグラするので、支えとして金具を入れたのが、のちにデザイン化した。


…などなど。説3の、機能的事情がデザイン化したというのは、なかなか面白いですよね。

日本国内を観光していても、どうしてもアイルランド的なものが目についてしまうワタシ。これはもう、職業病+アイルランド病にまちがいなしですね~。


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アイルランドにはまった人々

先月の留学ジャーナルのアイルランド取材でご一緒にお仕事させていただいた皆さんが、忘年会に誘ってくださいました。

選んでくださったお店は、今はやりのヂンギスカン。肉好きの私にはたまらない、嬉しいお誘い!おいしいお肉に舌鼓を打ちながら、アイルランド話に花が咲き、あっという間の楽しい数時間でした。

ところで、あの取材以来、皆さんすっかりアイルランド通になった様子。例えば…

指には、アイルランドで買ったクラダ・リングがキラリ!

claddaghring


首には、ギネス・ストアハウスで買った携帯ストラップ!(黒・赤・緑・赤の4色あり。緑はシャムロック柄!)

guinessstraps


そして肩には、知る人ぞ知るアイルランド人デザイナー、オーラ・カイリーのバッグが!

orakillybag


Mさんのこのバッグ、アイルランドに関係があるとは知らずに、日本の六本木ヒルズのオーラ・カイリー専門店で購入したものだそう。全くの偶然なのですが、私も、ダブリンで購入したそっくり同じデザイン&型のものを愛用しています。
アイルランドで初めてお会いした時、私の肩にこのバッグが下がっているのを見て、Mさんはデジャブを見ているようだったとか…。

アイルランドに数日滞在して、すっかりはまってしまった皆さん、今まさに、"Something Irish"に常にアンテナが立っている状態。これこそ、まさに旅のあとも続く旅ですね~。

ご案内させていただいた皆さんが、帰国後もこんなふうに楽しくアイルランドとの繋がりを持ってくださっているのを見て、とても嬉しく思いいました!

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アイルランド文学の翻訳者・片山廣子を偲ぶ

友人Tさんのご案内で、大森周辺を散策。
この辺りは、明治から昭和初期にかけての日本を代表する文人たちが多く集まった場所で、「馬込文士村」の名が付けられています。

北原白秋、萩原朔太郎、室生犀星、三好達治、川端康成、尾崎士郎、宇野千代…そうそうたるメンバーの中に、アイルランドと関連のある人物がひとり。
歌人としても知られる片山廣子、この人が、大正から昭和初期にかけて、「松村みね子」のペンネームでアイルランド文学を日本語に翻訳した文学者なのです。

数年前、この片山廣子を大叔母に持つという、Aさんご夫妻のアイルランド旅行をガイドをさせていただいたことがあります。
Aさんご夫妻やお仲間の皆さんとはその後も連絡を取らせていただいており、そんな縁もあってか、片山廣子の名は、私にとって忘れられない特別なもの。
そして、ゆかりの地である大森を訪れたいと、かねてから思っていたのがついに実現しました。

JR大森駅を山王方面に出ると、ほぼ目の前の神社の上り口に、馬込文士たちのレリーフがあります。
文士たち大集合の大きなレリーフに続いて、高台に続く階段伝いに次々出てくる説明文とレリーフ群、写真はその中のひとつ、当時活躍した女流作家たちのレリーフ。いちばん左が片山廣子です。

magomebunnshi

断髪ガールもいる中で、片山さんはきっちりとした和装&歯を見せないスマイル。身のこなしの優雅な美女で、人の陰口などは一切言わず「くちなし夫人」と呼ばれたこの女性、なんと芥川龍之介の憧れの人でもあったとか。
レリーフの表情にどことなくただよう神秘的な雰囲気が、西の果ての妖精の島アイルランドの神話を訳すのにうってつけのような気がして、ひとりでほくそ笑んでしまいました。

階段を上りきって、今度は山王の高台へ。閑静な住宅街の中にある、山王会館を目指します。

会館前の高台からは、文士たちが活躍した時代には海まで臨めたそうです。安ぼけた感じのビルが林立する現在の眺めを見て、「私が子供の頃は、瓦屋根がうねるような町並みの感じはまだ残っていたのよ~もう海は見えなかったけどね~」と、5代続いた生粋の大森っ子のTさんは、ちょっと寂しそう。
その昔、きっとここは、ダブリン南のキライニーのコースト・ロードのような、海の見える高級住宅街だったのでしょうね。

訪れた山王会館では、文学に精通したTさんに解説していただきながら、文士たちの直筆の原稿などの資料の展示を見ることが出来ました。
片山廣子関連のものは展示されていなかったのですが、村岡花子(『赤毛のアン』の翻訳者として有名)の小ケースの中に、片山さんのことを書いた文章を発見。

これによると片山さんという人は、いわゆる型にはまった女性ではなく、当時の日本人には珍しい「飛んでる女性」でもあったようです。
面白かったのはこんなエピソード。
未亡人になった片山さん、あ~これで私はまたシングル、あなたとの関係はこれまでよ~と言わんばかりに、なんと、亡き夫からもらった思い出の婚約指輪を、近所の池に放り捨ててしまったそうです。
これを聞いた村岡さんは、「アイルランド文学に触れていくうちに、あの人には、迷信深さが乗り移ったらしい」といったような内容のことを書いており、これまた興味深く思いました。
というのも、ケルト人は戦争が終わると、使った武器を湖の底に沈める習慣がありましたから、もしかして片山さんのこの行動、ご主人の死をもって“停戦条約”ってことだったりして…!

指輪が投げ込まれた池は弁天池といい、早速そこへも行ってみることに。池の中の小島に弁天様が祭られた、うっそうとした感じの池で、思いを断ち切るにはうってつけ。

bentenike


ここへ行く途中、曲がり角で立ち止まった私たちの前にランドセルをしょった小さな男の子が現れて、案内役を買って出てくれました。その子はちょっと耳が尖っていたので、もしかしたら妖精だったかもしれません…。

旧家跡近くに設置されていた解説板によると、片山さんは外交官の家に生まれた令嬢で、文学活動はあくまでも趣味、上流階級の夫人がお金を稼ぐことに抵抗を感じていたのか、原稿料はいっさい受け取らなかったそうです。

堀辰雄の『聖家族』の登場人物・細木夫人は、片山廣子がモデルと言われていますので、これを機会に再読してみたいと思いました。
また、エッセイスト賞を受賞した片山さん晩年の作品『燈火節』も読んでみなくては!

…と、楽しい宿題をかかえて、本日の大森散策は終了。
百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、文人が実際に歩いた道をたどることは、解説を10ページ読んでも到底感じ入ることの出来ない、臨場感と感激を与えてくれます!

寒い中お付き合い下さったTさん、どうもありがとうございました。
またご一緒に、文学散歩しましょうね!!



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旅のあとも続く旅

大学時代の女の子友達と、久しぶりに会って食事&おしゃべり。

小さな子供さん連れのお友達、新婚ほやほやのお友達、そして、私のようにアイルランドまで行ってしまった者などなど…時が経って、環境が変わっても、学生時代のノリとあまり変わらない私たち。
久しぶりにみんなの顔を見て、とてもリラックスした楽しい時間を過ごしました。

ところで、今日会った6人のお友達のうち、4人がアイルランドへ来たことがあります。
もちろん私がいるので、じゃあ行ってみるか!ということで来てくれたわけですが、それにしても、3分の2というのはかなりの確率な気が…!
他にも、先月来てくれたNY在住のLちゃん、先輩のSさん、元同業者Kさんなど、大学時代のお友達でアイルランドに来てくれた人多し。

「ぜひ遊びに行くから!」な~んて言ってくれても、実際に行くかどうかは別問題。貴重なお休みを利用して、ほんとによく来てくれたな~とあらためて彼女たちの友情と行動力に感謝!

そして、みんながその後もアイルランドに興味を示してくれているので、とても嬉しく思いました。

アイルランドは、「旅のあとも旅が続く」国です。
一度アイルランドに接点が出来ると、日本に戻ってきてからもギネスを飲んでみたり、アメリカの墓地でハイクロスに気付いたり、ダンスや音楽にアイルランドのルーツを感じたり、なんでもない三つ葉にシャムロックだ~と感激したり…。
旅行でリフレッシュして、さらに見たもの・感じたことを実生活に戻してあげる。旅の醍醐味はここにある!と私は思っているので、アイルランドの不思議を紹介するだけでなく、お客さんの実生活に出来るだけ接点が出来るようなガイディングを常に心がけるようにしています。

旅している時だけ夢心地…じゃ、ちょっともったいない。実生活にも夢を続かせなくちゃ!
そしてアイルランドは、これがとってもしやすい国なんじゃないかと思います。

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アメリカ産アイルランドの味?

姉の家で、面白いものを発見。アイリッシュ・クリーム風味のコーヒー・クリーマーです。

coffeemate


ネスレのCoffee-mateという商品で、日本的に言うなら、コーヒーに入れるパウダー状のクリープ(液状もあるらしい)。アメリカで病みつきになった姉が、友人に頼んでさらに買ってきたもらったのだそうです。
容器に左下に、シャムロックがちゃんとデザインされていて可愛い!

早速、コーヒーに入れて飲んでみると…
クリーマーそのものには甘みがないので、砂糖もプラス。最近日本でもポピュラーになってきたアイリッシュ・クリームの元祖・ベイリーズ入りコーヒーそのものでした。(違いは、アルコールが入ってないだけ!)

アメリカでは、普通にスーパーなどで売られているそうで、他にもいろいろな味があるそうです。
なんだかとても、アメリカ&日本っぽい商品。おいしいけど、ヨーロッパでは売れなそうだな~と思いました。

アイルランドのお土産

約一年ぶりに、日本に一時帰国しました!
今日から約一ヶ月、東京と実家のある信州に滞在予定です。

数日前よりダブリンでお土産ショッピング
ほぼ年に一度のペースで帰国するので、今年は何を買って帰ろうかな~と考えるのも、楽しみのひとつです。

今回、私の選んだアイルランド土産をいくつかご紹介いたしますと…

お土産の定番、チョコレート。乳製品が有名なアイルランドのチョコレートは、甘すぎず、苦すぎず、なかなかのお味です。
ダブリン市内にショップがたくさんあるバトラーズのミニ・ボックスと、ギネス・チョコレートを数箱買いました。

chocolates


ちなみにギネス・チョコのお味は、チョコの甘さの後味にギネス・ビールの苦味がほろっと来る感じ~。アイルランドらしいお土産で、いつも喜ばれます。

フレーバー・ティー好きのお友達には、ダブリン市内のキルケニー・ショップで見つけた、カウンティー・クレア産のクランベリー・ティー

cranberry tea


クランベリー・ティーなのに、なぜかリンゴ模様の缶入り…?

こんな可愛い羊柄のペーパー・ナプキンも!

sheep napkin


数ヶ月前に、カウンティー・クレアのバリボハンのショップで発見し、帰国時のお土産に買い置きしておいたものです。ダブリンでは見つからなかったので、あの時に、もっと買っておけばよかった…。

ダブリン空港で見つけたシャムロック柄の鍋つかみ・鍋しき・キッチン・タオルの3点セットは、新婚のお友達へのプレゼントにぴったり。

kitchen set


明日からは、家族や友達、仕事でお世話になっている方々に会う予定がいっぱい。とても楽しみです~。



『ナルニア国物語』公開!

アイルランドでは先週より『The Chronicles of Narnia(ナルニア国物語)』がいよいよ公開、本日早速、観に行ってきました。

子供の頃の愛読書ナルニアと映像で再会、とても楽しい、あっという間の140分でした!

小説をベースにした作品というのは、オリジナルのイメージとかけ離れてしまったりしてがっかりさせられることが多いのですが、こちらは期待以上の出来上がり。小説を無理やり圧縮したような違和感がなく、ファンタジー映画にありがちな「やりすぎ」の滑稽さもなく、ほっとしました。

子役の子供たちも、原作のイメージに忠実で満足。特にルーシー役の女の子が素晴らしい!子供ってこうあって欲しいな~というような女の子です。

印象深かったのは、やはり、ルーシーがはじめてナルニアに足を踏み入れるシーン。
衣装ダンスの扉を開けるとそこは雪の降り積もる別世界で、人間とヤギが混ざったような不思議な姿をしたタムナスさんと出会う…このシーンを大スクリーンで見た時、ナルニアを読んでいた子供時代にタイムスリップしていくかのような、なんとも不思議な気分になりました。
時空を超えた物語の中で、私自身も時空を超えていたわけです!

映画の出来がいいのももちろんですが、やはり原作が、そんじょそこらのファンタジーとは比較にならないくらいの深みのある内容だから、自然といい作品に仕上がったような気もしました。
幻想的な雪景色、波乱万丈の冒険、それぞれ個性を持った4人兄弟姉妹が成長していく様子など、とても感動的でした。

『ナルニア国物語』原作者C.S.ルイスは、ベルファースト出身のアイルランド人であることは、以前の日記にも触れました。
キリスト教弁証家であったルイスは、物語の随所にキリスト教の教えを盛り込んだと言われていますが、それを意識して物語を振り返ってみると、なるほど、原罪と許しとか、無限の愛とか、ライオン・アスランの復活(=キリストの復活)など、キリスト教徒ではない私にも思い当たる部分がたくさん出てきました。
『ナルニア国物語』とキリスト教との関連については、日本の牧師さんが書かれた非常に素晴らしい解説がありますので、ご興味のある方はこちら

ちなみに、ライオン・アスラムの声は、C.S.ルイスと同じ北アイルランド出身の俳優リアム・ニーソンという粋な計らい!
私は最後の最後まで気がつかなかったのですが、一緒に見に行ったベルファースト出身の友人は、ライオンが北アイルランドのバリメナ(リアム・ニーソンの出身地)訛りなのにすぐに気がついたそうです…!

日本の皆さん、3月の公開をお楽しみに~。

★その後に書いた、C.S.ルイス関連ブログ(2106年11月22日追記)
C.S.ルイスゆかりの地めぐり①~イースト・ベルファースト&近郊
C.S.ルイスゆかりの地めぐり②~聖マーク教会
C.S.ルイスゆかりの地めぐり③~「ナルニア」の舞台は…
サイレント・バレー① 「ナルニア国」を探して秋の森を歩く ➡この続き、近日中にアップします!
メイド・イン・アイルランドのターキッシュ・デライト
C.S.ルイス広場、ベルファーストにオープン

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仕事納め

3日間ほどガイドをさせていただいたグループさんを、今朝、ダブリン空港でお見送りしました。
これで私の、年内のガイドとしての仕事は終了です!

今回のお客様は、お医者&看護士さんのグループ。ダブリンで昨日まで開かれていた医療関係のシンポジウムに参加され、その合間を縫って観光にご案内しました。
昨日は、トリニティー・カレッジのオールド・ライブラリーと、国立考古学博物館をガイドさせていただいたのですが、皆さん口々に、「やはり説明があるとよくわかりますね~」と私のガイディングを楽しんでくださり、嬉しく思いました。

日本からアテンドされているご添乗員のMさんも、とても仕事の出来るさわやかな方で、楽しくご一緒させていただきました。

昨晩の最後のディナーの時には、皆さんから、思いがけず花束をいただき大感激!

flowers


恐縮しながらも、楽しかった気持ちをこんなふうに表していただくと、まさにガイド冥利に尽きるというもの!

いいお客様とご一緒できて、気持ちのいい仕事納めとなりました。
今年一年、お世話になった皆さん、ありがとうございました!
2006年も、さらにパワーアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたしま~す!


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ガイドが5人集まれば・・・

それはもう、にぎやか!

guides


ガイド仲間で毎年行っている研修旅行のプランニングを口実に、ダブリン市内のとあるカフェ・バーに集合した、ジュード、シュネード、ジェリー、ディアドラと私。

集合時間にちょっと遅れて登場した私を見て、立ち上がって迎えてくれたジュード、その拍子にテーブルの上のお水をひっくり返してしまいお料理がめちゃくちゃに!スプーンでコップをたたきながら、話を必死に本題に戻そうとするシュネード、ナンセンスのようでよ~く聞くとジョークを飛ばしまくるジェリーに、突っ込みを入れ続けるディアドラ…と、まあ、それはそれはにぎやか!

仕事の話から、近況報告、ダブリンのゴシップなどなど、しゃべりを本職としているだけあって、誰も彼もがよく話す…。

ナショナル・ガイドの資格を取るために受講したコースで、クラスメートだった私たち。コースが終了した今でも、時々こんなふうに集まっては、情報交換をしているわけです。

毎年2月の研修旅行は恒例となり、次回はカウンティー・ティペラリーのクロンメル周辺へ行くことになっています。
ガイドとして知っておいた方がいい場所、通常のツアーではあまり行くチャンスがない隠れた名所などを、自分たちで勉強・発掘するのが目的。
ガイドもこうやって、日頃から情報収集しているわけです。

今日のミーティングで、だいたいのルートが決定。
2ヶ月後の旅行を楽しみに、口々に「メリー・クリスマス!」を言い合って、にぎやかなガイド・ミーティングは無事終了しました!

もうすぐクリスマス

クリスマス・カードを書き上げて、GPO(Genaral Post Office=中央郵便局)へ投函しに行きました。

日本で年賀切手が発行されるように、アイルランドでもクリスマス切手が発行されます。今年のデザインは、国内用48セントは、緑を基調としたイエスの生誕シーン、海外用65セントは、赤を基調とした天使の楽団。
2005年を振り返りがら、お世話になった方など一人一人を思い出して、切手を貼って投函。毎年恒例の、儀式を終えたのような気分。

この時期、ダブリンの目抜き通りや商店街は、クリスマスのデコレーションでいっぱい。GPOのデコレーションも年々グレードアップして、クリスマス・ツリーやイエスの生誕シーンが、とてもきれいに飾られていました。

gpo xmas


gpoxmas2


ちょうどお昼時で、ランチタイム・コンサートをやっていました。ピアノとバイオリンによるクリスマス・ソング

gpo xmas3


郵便局に用事に来た人もみんな足を止めて、一緒に口ずさんだり、子供たちが踊ったり、なんともいい感じ~。

ダブリンの街の中は、今クリスマス・ショッピングで大賑わい。可愛いサンタの帽子をかぶった女の子たちが募金箱を持って近づいてきたので、2ユーロ入れたら、こんな可愛いクマちゃんをもらいました!

xmasbears


クマちゃんが双子なのは、古い年と新しい年のジョイントと勝手に解釈し、クリスマス&新年を無事に迎えられますように~と願いをこめて、玄関の扉に飾らせてもらいました!



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アロマセラピーで美しく!

お友達の日本人Yさんは、アロマセラピーの先生。
アイルランドで英国式資格を所得、エステや健康のことにとても詳しいので、いつも私の健康相談役になってくれています。

今日は、久しぶりにYさんにアポイントを取って、アロマセラピーをしていただきました。

aroma


日本にいるアロマに詳しいお友達が、私の宿香はネロリだと教えてくれたので、今日はYさんに、ネロリ・オイルでのセラピーをリクエスト。落ち着いた香りで、気持ちがとても安定してくる感じがしました。

楽しいおしゃべりをしながらも、Yさんのマジックハンドは動きっぱなし。
ボディー・マッサージ、ヘッド・マッサージに続いて、最後はクレイ・パックで美顔。ほんとに気持ちよくて、まさに至福の時~。

お友達へのクリスマス・プレゼントに、ギフト・バウチャーも買って帰ってきました。

ダブリンにお越しの際は、ぜひお試しを。お問い合わせはこちらから。


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愛知万博のアイルランド館大成功!

一週間ほど前になりますが、メリオン・スクエアに建つ白亜の殿堂、アイルランドの総理府であるガバメント・ビルディングに行く機会がありました。

guvernment building


愛知万博のアイルランド館に関するお仕事で、日本から来られたビジネスマンお2人をご案内する仕事。こんなことでもないと、政府の建物の中を見る機会はないので、よ~く観察してきました。

gb entrance


アイルランドの政府関係のオフィスは、費用の1パーセントを芸術奨励のために使うことに決まっているそうで、館内の廊下には絵画や彫刻が飾られていました。芸術活動を奨励する目的ですから、すでに有名になっている作品ではなく、これから芽が出そうな芸術家のものを購入するそうです。

この日のミーティングは、愛知万博のアイルランド館の両国代表者による報告会
アイルランド館は、約1000年前の史跡ハイクロスの現物代レプリカの展示が中心だったのですが、映像ではなく立体物を展示したのはアイルランドとイタリアだけだったそうで、メディアからも大変注目を集めたとのこと。入場者数も多く、大盛況だったそうです。

建築に関するさまざまなご苦労や、ウラ話が報告され、とても和やかなミーティング。ちょうど一年前のプロジェクトの始まりの際、そして終わりの今回と、2度にわたって関わらせていただき、とても光栄に思いました。

2国間のさまざまなカルチャー・ギャップを実に見事にハンドルなさった日本人ビジネスマンAさんとTさん。アイルランドの政府代表者とジョークも飛ばしあえるほどの信頼関係を築きあげておられ、素晴らしいと思いました。

gb meeting


この夏、日本からのツアーのお客様をご案内している時に、愛知万博のことがよく話題となっていました。
観光中にハイクロスのご案内をすると、「愛知万博で見たわ~」とおっしゃってくださる方も多く、ツーリズムの観点からも、とてもいい展示をしてくださった感謝しています。

アイルランド館に関わってお仕事された皆様、あらためてご成功おめでとうございます!
ハイクロスのレプリカ6体は、国外に出たのはこれが初めて。2006年始めにはアイルランドに戻ってきて、国立博物館(コリンズ・バラック)に展示されるそうですから、それも楽しみですね。



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ステーキを食べよう!

日本人の女の子仲間5人で「肉の会」をしようということになり、ディナーに出かけました。

自他共に認める、肉好きの私~。自分がおいしいステーキを食べたいばかりに企画した「第1回肉の会」好評につき、今回は、Aちゃんがペンブローク通りのFXBレストランを予約してくれて、「第2回肉の会」開催の運びとなりました!

「ステーキ&シーフード・レストラン」とうたっているこのお店、どちらも二重丸でした。

こちらは、前菜でいただいたムール貝の白ワイン蒸し

mussles


そして、メインのステーキ。8オンスから選ぶことが出来ますが、私が頼んだのは12オンスのサーロイン!

steak


ステーキ肉は、アイルランド内陸部の肉牛の産地・カウンティー・オファリー産。レストランが提携する特別なファームから買い付けられたビーフを、28日間吊るして熟成させたものだそうです。

牧草地の緑が冬場でもあおあおとしているアイルランドでは、牛も羊も一年中、戸外で放牧することが出来ます。自然なままの環境で育つアイリッシュ・ビーフは、エメラルドの島アイルランドそのものの味がするような気がします。

アイルランドのレストランでステーキをいただく時の注意点をひとつ。
アイリッシュはお肉を焼きすぎる傾向があるので、ミディアム好きの方はミディアム・レア、ミディアム・レア好きの方はレア、という具合に、焼き加減を一ランク落として注文するのがベストです。

「第2回肉の会」も大成功、お友達の皆さん、楽しい時間をどうもありがとう!次回はどこにしようかな~。



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海の見える城へ(アードギラン城)

アイルランドには、イギリス支配時代の大地主が建てた城や屋敷が、数え切れないほど残っています。

ダブリン郊外にも、数多くの城・屋敷が古城ホテルや観光名所となって残っているのですが、私のいちばんのお気に入りは、ダブリンの北海岸スケリーズという小さな町近くにあるアードギラン城

ardgillan


この城、正門から続く長い長い並木道を抜けて城の正面に出ると、突然、海が見えるのです!

ardgillan sea


森の中の城はあっても、海が見える高台に立つ城はなかなかないので、そのコンビネーションがなんともドラマチック

昨日の雨が嘘のように晴れ上がった土曜日の午後、久しぶりに出かけてみたのですが、シーズンオフの週末でとても静か、地元の人が家族連れやカップルで、ティールームでお茶したり、庭園を散歩したりしていました。

緯度が高い割りには温暖なアイルランド、この時期でもローズ・ガーデンにはバラが咲き残り、

roses


寒ザクラも咲き、

cherry


かと思うと、秋らしい落ち葉が…

leaves


ヒイラギも実をつけ、クリスマス気分もいっぱい!

holy


ピーター・ラビットが今にも飛び出しそうな菜園や、ハーブ・ガーデンもあって、なんだか夢の中のお城というよりは、現実味があるところがこの城のいいところです。

城の内部の見学も可能。以前に見学した時、キッチンがとても臨場感があって面白かったのを覚えています。

ティールームでお茶をして、海からのすがすがしい空気をいっぱいに吸いながらお庭を散歩、身も心もリフレッシュ!
何度でも訪れたい、私のお気に入りの場所のひとつです。


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海の見える学校へ

DCUに留学中のFさんと一緒に、ダブリン郊外の海辺の町ドーキーにあるロレット・アビー・スクールという学校に行って来ました。

loreto abbey


修道院付属名門女子高で、この学校が、岩手県から「架け橋プログラム」によって来てくれる日本の高校生20名のホストをしてくださっています。

今から4年前、高校生だったFさんもこのプログラムでアイルランドに来て、こちらの学校に3日間体験入学しました。Fさんにとっては、アイルランド留学のきっかけのひとつとなった思い出の地再訪、毎回このプラグラムのガイドをさせていただいている私にとっては、先生方へのクリスマス前のご挨拶となりました。

学校の目の前はアイリッシュ海。

sea


今日はあいにくの雨降りで海は荒れ模様でしたが、こんな環境で勉強できるなんて、うらやましい限りです。

ここはセカンダリー・スクール(日本の中学+高校にあたる)で、生徒さんたちは、こんな制服を着ています。厳しい学校なので、スカートは長め。

loreto students


校長先生、教頭先生のお部屋には、数年前に岩手の生徒さんからプレゼントされたポスターが貼られていて感激!

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成長して戻ってきたFさんを見て、先生方も生徒さんもとても喜んでくださいました。
こういう体験を一緒にさせてもらえるのが、ガイドの仕事の楽しいところでもあります!

Fさんのダブリン留学奮闘記はこちら


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