ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

カール・ラーションの家を訪ねて③~ラーションの特別展

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開き扉を開けるとラーションの絵がいっぱい

カール・ラーションの家を訪ねて①~ファールンへ
カール・ラ-ションの家を訪ねて②~「リッラ・ヒュットネース」

カール・ラーションの家「リッラ・ヒュットネース」から徒歩5分程のところに、古い粉ひき小屋を改装したKvarnen Galleryというギャラリー&ショップがあり、「Tocken Carl」というラーションの生涯にまつわる特別展が行われていました。

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粉ひき小屋を改装したギャラリー

2016年5月21日~8月21日までの期間限定の特別展。とても素敵な展示で、「リッラ・ヒュットネース」の見学後、さらにカール・ラーションの世界にひたることが出来ました。

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見てきた「リッラ・ヒュットネース」のガーデンそのままの絵

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画面をタッチしてスクロールするとラーションの絵が次々に出てくる、iPad式の展示。私が子供の頃、部屋に飾っていた「キッチン」の絵もありました

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「リッラ・ヒュットネース」を模したお部屋で映像を見るT子さん

カール・ラーションはストックホルムの生まれですが、とても貧しい家に生まれて、子供の頃から画才で家計を助けていたそうです。
「リッラ・ヒュットネース」にあるラーションの寝室には、ラーション専用のベッドが寝室の真ん中にで~と置かれています。結婚していたのに、なぜ自分用のベッド?と誰もが疑問に思う点ですが、自分専用の大きなベッドに寝ることが子供の頃からの夢だったそう。

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ラーションの寝室を模した展示室。背後の絵はストックホルムの国立博物館所蔵の大作、「冬至の生贄」のレプリカ

ラーションの絵と共に彼の人となりや人生をたどることの出来る、素晴らしい展示でした。

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カール・ラ-ションの家を訪ねて②~「リッラ・ヒュットネース」

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ついに行けた!子供の頃からその絵で親しんでいたカール・ラーションの家「リッラ・ヒュットネース」

スウェーデン人画家、カール・ラーション(Carl Larsson、1853 - 1919)の家を訪ねて、ファールン(Fauln)までやって来た私たち。
ファールンから路線バスに乗って、ラーションの家「リッラ・ヒュットネース」を訪ねました。

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家の入り口にはラーション夫妻に家を譲り渡したラーションの義理の父Adolf Bergooの胸像

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入り口から見えた「リッラ・ヒュットネース」。絵の中の家、そのまま

カール・ラーションと妻カーリンはフランスでの絵の修行中に出会い、スウェーデンに戻って来て結婚。1901年からこの家に住み、7人の子供たちを育てながら、家と家族を題材に数多くの絵を描きました。
現在ラーションの子孫が管理しているこの家と敷地には、ラーションが描いた景色がそのままに残されています。

開館時間より早めに着いた私たちは、まだ誰もいない敷地の中をしばし見て回りました。

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「リッラ・ヒュットネース」の敷地に入って最初に見た花は、アイルランドでもよく見かけるヘアベル(Harebell=和名:イワシャジン)。ここダーラナ地方の花だそうです

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家は湖に面しており、朝早いのにボートに乗って楽しむ家族連れの姿が

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銅山のあるこの地方ならではの赤い色の壁。日本でいうところのベンガラ塗りですね、この染料で壁を塗ることで木造建築の腐食を防ぎます

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ラーションの時代は井戸だった素敵な建物

徐々に人が集まり出して、家の見学ツアーが始まりました。私たちはこの日最初の11時からの英語ツアーを予約していたので、その時間まで納屋を改造したショップでラーション・グッズのお買い物。画集や絵葉書、カードなどなど、迷いに迷って厳選して買いました(笑)。

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最近発売されたばかりの曽孫さんが書いた本。ラーション夫妻のライフスタイルを現代の暮らしに活かしましょう、というコンセプトで、絵の中に出てくるインテリアやフラワー・アレンジメントなどが解説された可愛らしい本。私も一冊買いました

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大盛況の見学ツアー

家の内部は写真撮影禁止。説明を聞きながらゆっくり見られて、かえって良かったかもしれません。
ラーション夫妻は、それまで薄暗かったスウェーデンの田舎家に明るくカラフルな色彩を取り入れるということを初めて行った人たち。当時としてはかなりモダンなインテリアであり、ラーション夫妻が現在世界的に人気のあるスウェーデンのインテリアの火付け役であった…と言ってもいいと思います。
子供の頃ラーションの家を見ながら、私はそれがスウェーデンの伝統的な田舎家なのだと思っていたのですが、フランス帰りの夫妻のオリジナルだったのですね。

家の中には絵で見たままの光景が多くありました。日本の浮世絵や木版画に影響を受けていた夫妻のコレクションがあったり、ドイツから運んできたという立派な家具があったり、裕福な芸術家の暮らしぶりも見て取れました。ラーションのアトリエに、死の直前まで描いていた未完成の絵がキャンバスにそのままあったのも印象的でした。

やはり芸術家であった妻カーリンは、結婚後は絵は自分より才能のある夫のカールに任せて、インテリア・デザインや刺繍など家の中でその才能を発揮しました。ボヘミアンな夫妻のライフスタイルが家の中に凝縮されており、100年の月日を経た今も尚、人々の憧れとなっているのですね。
ヨーロッパ大陸帰りのラーション夫妻がスウェーデンで最初にこの家でピザを食べた…というエピソードも面白かったです(笑)。

家の見学を終えて表に出ると、朝とはうって変わってすごい人。

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子供たちがたくさん出てくるラーションの絵のような光景

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美しい木のドアの前で、双子ちゃんとお父さん

見学後はお隣りにあるカフェでティータイム。「リッラ・ヒュットネース」が一望できます。

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ラーションの胸像と共に

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ブュフェ形式の食事もありましたが、私たちはケーキ&コーヒーをいただきました

長い間憧れていたラーションの家をこの目で見ることが出来て感激したと同時に、スンボーン村の環境の良さ・美しさも印象に残りました。この後村でラーションの生涯展、ラーションが壁画を手がけた一家が眠る教会も見学。
後日また、ご紹介させていただくことにします。

★「リッラ・ヒュットネース」を訪れたい方へ、参考ウェブサイト。
カール・ラーションの家HP →Carl Larsson-gården
ストックホルム~ファールンへの列車 予約 →Trainline Europe
ファールン~スンボーンへのバス 時刻表 →Rome to Rio

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カール・ラーションの家を訪ねて①~ファールンへ

今回のスウェーデンの旅のお客様は、2年前にプラハへご案内させていただいたT子さんとY子さん。プラハではお2人がお好きなアルフォンス・ムハゆかりの地をめぐりましたが、今度は19世紀から20世紀初頭に活躍したスウェーデン人画家、カール・ラーション(Carl Larsson、1853 - 1919)の家へ行きたい!…というご希望をいただき、再びお2人の旅のプランニング&ご案内をさせていただくこととなりました。

カール・ラーションが暮らした田舎の家「リッラ・ヒュットネース」は、ダラーナ地方のスンボーン(Sundborn)という小さな村にあり、現在カール・ラーション記念館として公開されています。
ストックホルムに2泊して観光&街歩きを楽しんだあと、今日は列車に乗ってスンボーン最寄りのファールン(Fauln)という町までやってきました。

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車窓から見えたスウェーデンの青い空、緑の大地。時々見える赤い屋根と壁の民家ががアクセントに

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約2時間半の列車の旅の間、たくさんの湖を目にしました

ここファールンに今日から2泊。明日はいよいよラーションの家を訪ねます。

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ホテルの部屋にはカール・ラーションの絵がかかっていました

カール・ラーションの作品は私も大好きで、子供の頃、ポストカード大の小さな絵を額に入れて部屋に飾っていました。それが「リッラ・ヒュットネース」のキッチンの絵。
いつか行ってみたいと思い続けて何十年も経ちましたが、今回のT子さん&Y子さんのお申し出のおかげで、長年の夢が叶うこととなりました。

いよいよ明日。楽しみです。

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空気感が私が育った夏の信州に良く似ているスウェーデン。日差しは強くとも木陰に入ると清涼で、朝晩の空気が子供の頃の夏休みを思い出みたいで、なんだか落ち着きます♪

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虹の向こうは…スウェーデン!

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ストックホルム着陸前、美しい虹の架け橋が現れました。一瞬、アイルランドからレプラコーンが一緒についてきてくれたのかと…(笑)

懇意にさせていただいているお客様のご案内で、本日よりスウェーデンに来ています。

ダブリンからストックホルムへは約2時間半の空の旅。イギリス上空、ユトレヒト半島の海岸線をかすめてスカンジナビア半島へ。
森と湖の国スウェーデンの美しい大地が見えてくると、気分はすっかり「ニルスのふしぎな旅」。私の場合、がちょうのモルテンではなく、スカンジナビア航空の小型機でしたけど(笑)。

明日からストックホルムの街散策と、今回の旅のいちばんの目的である、私自身も長い間行きたいと熱望していたある場所へご案内予定。どこへ行くのかは、また追ってお知らせしますね♪

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ウェールズ「ケルト紀行」③ 「イン」に泊まる(ボウマリスのオールドブルズヘッド)

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街のメインストリートに面する入り口には、宿の名前であるブル(雄牛)の看板が

今回のウェールズの旅で宿泊したホテルの中で、お客様も私もとても気に入ったのがアングルジー島のボウマリス(Beaumaris, Anglegey, Wales)で2泊したオールドブルズヘッド・イン(Ye Old Bulls Head Inn)。
文豪チャールズ・ディッケンズも泊まったという15世紀創業の歴史あるイン(宿屋)。伝統的な様子を活かしながらも現代風に居心地良く改装されていて、チャーミングで洗練されたプチ・ホテルでした。

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旧館ラウンジは昔ながらの雰囲気。天井の梁や暖炉が時代を感じさせます

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年代物のブルーウィローのお皿がズラリ

宿泊は、昔ながらのイン(旧館)とモダンなアパートメント(新館)の2タイプあり、私たちはアパートメントに泊まりました。

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お部屋は色別。館内の壁の一部のミラーに、どの色の部屋が何階にあるか記されています

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私の部屋は「ピスタチオ」。ピスタチオ・グリーンで統一されたこじんまりしたお部屋

そして、何よりも素晴らしかったのが、ここのレストラン(Brasserie)のお食事。この辺りで評判のレストランのようで、平日にも関わらず宿泊客以外の人も多く食事に来ていて、いっぱいでした。
なんとか予約が取れたので、新鮮な地元の食材を使ったお料理に、2泊連続でお客様とご一緒に舌鼓を打ちました。

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薄切り生ビーフとロケット&パルメザンチーズ。カルパッチョのようですが、オリーブオイルなどでマリネードしていません

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シラスのフライが絶品でした♪

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ウェールズ牛のリブアイ・ステーキは、とろけるようなやわらかさ。一泊目に私が食べているのを見て、二泊目にお客様も注文。お客様のディッシュを横からパチリ(笑)

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焼きガレイもおいしかったです

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デザートにいただいた温かいバナナ・ブディングとアイスクリーム、イチジク添え。とってもおいしくて、お客様は2晩連続で召し上がっていました(笑)

アングルジーで思いがけないプチ・ホテル&グルメ体験。初めての町で、仕事とはいえ、ちょっぴりホリデー気分でした♪

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海辺の町ボウマリス。海の向こうに見えるのはウェールズ最高峰のスノードン山地

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ウェールズ「ケルト紀行」② アングルジー島を満喫!

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ホリーヘッド先端のサウス・スタック(South Stack, Holy Island)、絶景。アイルランドはここから直線距離でたったの100キロ、なんとダブリン南部のウィックロウ・マウンテンが肉眼でもうっすら見えて感激!(残念ながら写真に写るほど鮮明ではありませんでしたが)ちなみに「危険な崖」の看板は英語・ウェールズ語の二か国語表記

ウェールズ「ケルト紀行」のご案内もいよいよ大詰め。北部ウェールズに来ています。

今日は終日、アングルジー島(Anglesey)の景勝地&史跡めぐり。ウェールズ&イングランド最大の島であるアングルジーは、ダブリンからの定期フェリーが着くホリーヘッド港(Holyhead)のある島。地理的にアイルランドにいちばん近い「イギリス」です。
アイルランドによく似た景色や史跡をそこここで目にし、お客様も私もこの地をとても気にいってしまいました。

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狭いところでは幅がたったの200メートルというメナイ海峡でブリテン島と切り離されているアングルジー島。19世紀建造の吊り橋メナイ・ブリッジ(Menai Bridge)を渡ってやってきました。後方にスノードニアの山々も見えて、これぞウェールズ!といった景色

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ペンモン岬(Penmon)の灯台。満潮時だったので海の中に灯台がありました

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ペンモン修道院の聖セイリオルの井戸(St Seiriol's Well)をのぞき込むお客様。アングルジーとその対岸のスリン半島には聖なる井戸が各所にあり、さまざまな聖人ゆかりの地となっています

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スリグヴィ遺跡(Llugwy)。新石器時代末期の巨石古墳

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サウス・スタックの海岸沿いでアイルランドでもよく見かける花を多く目にしました。ダブリンのホウス半島を散策しているような気分になりました(笑)

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ホリーヘッド付近にはこういう立石が無数にあるとのこと。ツインの立石がフォトジェニックなペンローズ・ヴェイロ(Penrhos Feilw)は約4000年前のもの。背後に見えるのはホリーヘッド最高峰のMynydd Twr(219メートル)

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海上の教会として知られる聖クウィヴァン教会(Cwyfan Church)。干潮時のみ渡れるので、時間を合わせて行きました。聖クウィヴァンはグレンダーロックを創始したアイルランドの聖ケヴィンと同一人物。サウス・スタックで、グレンダーロックのあるウィックロウ・マウンテンを海の向こうに見晴らしたばかりでしたので、聖ケヴィンがここを超えて来たのか…と納得&感激

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ニューグレンジよりはかなり小型ですが、同タイプの新石器時代末期の古墳ブリン・ケリィ・ドゥ(Bryn Celli Ddu)

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そしてアングルジーと言ったらコレを見逃すわけにはいきません、世界一名前が長い村の駅。全58文字の村名が書かれている駅を写真に撮るのが定番(笑)

アイルランドとの絡みで詳しくご紹介したい場所がいくつかありますが、ツアー終了後にまたゆっくり書きたいと思います。

ちなみにウェールズ滞在中に5月になり、季節が急速に進んだ気が。今日は今年初めて「夏」を感じた日でした!
明日はいよいよウェールズ観光最終日。お天気にも恵まれて、去りがたいくらいに楽しんでいます♪

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ウェールズ「ケルト紀行」① ただ今、ご案内中…


ウェールズのケルト十字架。アイルランドとは違った形の多彩なハイクロスがいっぱい。ストランットウィットメジャーの聖イルトトゥド教会(St Illtyd's Church, Lantwit Major)にて

今回のUKでの仕事は、ケルト好きのリピーターのご夫妻様をご案内してのウェールズ「ケルト紀行」。(→過去ブログ:ウェールズ「ケルト紀行」の準備中
この2日間、南部ウェールズをご案内させていただきましたが、ケルトの痕跡をたどりながら、美しい景色や古代史跡、教会、古城などを私もご一緒に楽しませていただいています。

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カエルウェント(Caerwent)のローマ遺跡。ウェールズには、アイルランドにはやって来なかったローマ人の痕跡が残るのも興味深い点です。ここはケルト人をローマ化するため、ケルト人のために作られたローマ風の町

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カエルレオン(Caerleon)のローマの円形闘技場。伝説によると「アーサー王の円卓」!

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ガウワー半島(Gower Peninsula)にて。アイルランドによく似た景色♪

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港町テンビー(Tenby)のホテルは、城門の中にありました。入り口がわからずに通り過ぎてしまった(笑)

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飛び込みで入ったパブにてサンデー・ランチ。薄切りのジューシーなラム・ローストに、新鮮な温野菜がたっぷり。ウェールズは食事もおいしい♪

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ブルーベルの群生地見つけた!車をとめて急きょ、ブルーの森を散策

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ウェールズの守護聖人、聖ディヴッド像。セント・ディヴッズの大聖堂(St David's Cathedral)にて

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セント・ディヴッズの大聖堂近くのにある聖ノン礼拝堂跡(Chapel of St Non)。ここが聖人ディヴッドの生誕地で、生まれた時に雷が鳴って泉が湧き出したそうです。聖なる井戸は今も残っていました


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先史時代の史跡も多いウェールズ。ストーンヘンジと同じ水成岩の巨石遺跡、ペントレイヴァン(Pentre Ifan Burial Chamber)。ウェールズ一保存状態の良い新石器時代の古墳だそうです

明日は北部ウェールズへ。ウェールズのケルト十字架、ローマ遺跡に残るケルトの痕跡、アイルランド出身の聖人ゆかりの地など、いろいろと突っ込んでご紹介させていただきたいトピックがありますが、ホテルのWifiの状態もイマイチなので、またのちほど時間のある時に。

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ウェールズ「ケルト紀行」の準備中

今日は一日家にこもって、この春ご案内させていただく旅のリサーチと旅程作り。行き先はなんとアイルランドのお隣り、ウェールズです。

昨年の春、個人旅行をご案内させていただいたS様ご夫妻からのご要望なのですが、S様ご夫妻はケルトの痕跡をたどってヨーロッパめぐりをしておられます。
アイルランド以外の国はそれぞれの国のガイドさんにお任せする方が良いのですが、光栄にも「ナオコさんとケルトの話でまた盛り上がりたい!」とS様に強くおっしゃっていただいたので、ありがたくお受けすることにしました。テーマがケルトですし、ドルメンやケルト十字などアイルランドにもあるけれど特徴が異なる史跡もありますので、自分の知識を広める良いチャンスでもあります。

ケルト好きのS様ご夫妻の愛読書は、ケルト関連のさまざまな著書で知られる武部好伸さんの「ケルト」紀行シリーズ。このシリーズずらり10冊近くが詰まった段ボール箱が数か月前にS様から届き(!)、数日前に今回ウェールズで訪ねたい場所のリストをお送りいただきましたので、早速、『ウェールズ「ケルト」紀行』をひも解いて勉強中です。

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コーンウォール、イングランド内陸部、湖水地方、スコットランドへは過去に懇意にしているお客様グループをご案内したことがあるのですが、ウェールズは初めて。使い古した地図とにらめっこしながら旅程作りしています。楽しい♪

それにしてもウェールズ語の地名の読みにくいことと言ったら、アイルランド語の比ではありません。S様からいただいたリストに「スラントウィット」とあるので、当然「S」から始まるものと思って地図を見るも全く見つからず。あれこれ調べていきついた綴りは「Llantwit」、どうやら「L」を重ねて「S」と発音するようです。あ~、ややこしい。
同じケルト語族でも、ウェールズ語はコーンウォールやブルターニュと同じ「Pケルト語」なんですよね。アイルランドやスコットランドは「Qケルト語(=ゲール語)」なので、ちょっと系統が違うのです。

あと数日、根を詰めて、日程を完成させる予定。アーサー王伝説やドルメンがすでに目の前にちらちらしています♪

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プラハ アパートメントに暮らすように滞在

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私たちの部屋は最上階の5階。エレベーターもあるのですが、階段が素敵。さすが建築の宝庫プラハ

先日のプラハへの旅ですが、ホテルではなくてアパートメントに宿泊してみました。
周遊型の旅ではなく、「プラハに暮らすように旅してみましょう!」というのがテーマ。市民会館へ徒歩3分、旧市街広場へ徒歩10分の街の中心地の素敵なアパートメントに「暮らし」てきました。

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3つあるベッドルームのひとつ。3つのうちのひとつはアティック(屋根裏)でした

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広々したリビング兼キッチン。冷蔵庫にはチェコのおいしいビールを常備して、毎晩、旅談義(笑)

おそらく19世紀~20世紀初頭の建物なのでしょう、内部はきれいにリノベーションされていて、とても居心地がよかったです。
プラハにはこの手の古い建物がいっぱいで、街を歩いているとあちらこちらで手直ししている様子が。観光客が滞在出来るこういったアパートメントも数多くあるようで、長く滞在する場合にはホテルよりも気楽で、複数で宿泊すると断然リーゾナブルですね。

※ここに滞在しました→Emporio Prague Apartment

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クレメンティーナの塔より見晴らすプラハの街

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プラハでムハめぐり③~生まれ故郷のイヴァンツィツッへ 続き

プラハでムハめぐり②~生まれ故郷のイヴァンツィツッへの続きです。

イヴァンツィツッの教区教会を見たあと、斜め向かいにある博物館(Ivančice Museum)を見学。

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ムハの展示のある博物館。もとは町の裁判所だったようです

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入口扉の右側にはムハのレリーフが

建物2階がムハの展示スペース。数々の写真やプラベートな書簡、デスマスク、晩年に独立したばかりのチェコスロバキア共和国のためにほぼ無償でデザインしたという切手や紙幣などなど、興味深いコレクションがいっぱい。

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すっきりと見やすく、センスのいい配置の展示館

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ムハが若い頃に描いたイヴァンツィツッ教会の尖塔(左)と、地元イベントのためにデザインしたポスターか何か(右)

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「スラヴ叙事詩」の貴重な習作の数々も

駅へ行く途中の民家が並ぶ道沿いに、小さな礼拝堂のような建物をあるのを見つけ近寄ってみると、こんな可愛らしい聖母子像が描かれていました。
マリア様のえらが張り気味の丸顔や、お雛様風のふっくらした衣装。この地方独特の描き方のようですが、なんとなく、ムハの絵に出てくる女性たちの原型のような気がしてなりませんでした。

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絵の下にはバロック様式の教会に向かって歩く人々が描かれています。この土地の歴史的な出来事なのでしょうか

今回、T子さんとY子さんのお供でムハめぐりをさせていただきわかったこと。私はそもそも、画家や作家の作品の舞台やルーツをたどる旅が好きなのですが、なぜ好きかといえば、創り出した「人」の生き方に興味があるから。
これまでアールヌーヴォーの職業画家としての一面しか知らなかったムハですが、そのルーツや、スラヴ民族への深い想いを垣間見ることができたような気がしています。

いずれにしても、このイヴァンツィツッという小さな町は、今回の旅の中で特に印象深い場所として記憶に残りました。

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帰りの列車を待つ間に、広場に面した小さなパブで食べたデザート・ピザ。もちもちしたピザ生地の上にブルーベリーがどっさり。意外においしくて、びっくり♪

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教会を窓越しに眺めながら、はるばるやって来たイヴァンツィツッで静かなひととき

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