ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

東京でのアイルランド・セミナー、無事終了

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クラブ関東さんのアイルランド・イベントにて

ここ数日間、東京に滞在しています。
先週から家にこもって準備に明け暮れた、アイルランド観光イベント/セミナーのついに本番。昨日今日と二晩にわたり、2つのイベントで講師としてお話しさせていただきました。


仕事柄、話すことには慣れているものの、今回はいつもと違って台本ありのトーク。ガイディングは車窓が移り変わるのに合わせて即興で話を進めていきますから、バスのように動くことのない部屋の中でお話しするというは一体どういったものなのか、何度練習してもピンとこないままに本番を迎えてしまいました。
ところが、いざやってみたら、言葉の神様みたいなものが上から降りてきて(笑)、どんどん話が流れていった!

今夜のJATAセミナーは旅行業関係者&メディアの皆さん向け。普段お世話になっているエージェントさんからも、多くの方がご参加くださいました。
皆さんはツアーを企画・販売する側、私は現地でお客様をお受けする側。メールなどでやり取りさせていただいている方々と実際にお会いすることが出来て嬉しかったです。

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JATAアイルランド・セミナーにて。50名以上ご参加くださり、熱心に話に耳を傾けてくださいました

セミナー終了後の懇談の場にもほとんどの方が残ってくださり、大盛況となりました。新たにアイルランドのツアーを企画したいという会社さん、メディアでアイルランドを取り上げたいという方々が多くお声をかけてくださり、有意義な交流会となりました。
お忙しい中、足を運んでくださった皆さん、ありがとうございました!

アイルランドは小さな国ですので、これからも関係者一同、風通しの良い関係を作って情報交換していきたいものですね。このような場を設けて下さったクラブ関東、JATA、アイルランド大使館の皆さんに心より感謝申し上げます。

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アイルランド・セミナーの準備中…

来週、東京都内で開かれる2つのイベント&セミナーで講師をさせていただくことになりました。内容はアイルランドの観光について。

昨日はその打ち合わせで、東京のアイルランド大使館へ。アイルランド大使館のある麹町界隈は、社会人になって最初に勤めた場所。もう20年も前のことですが(!)、なんだか懐かしかったです。

大使館にうかがうのも久しぶり。というより、ちゃんとお訪ねするのは初めてかも。
打ち合わせの席でこれまた懐かしいアイルランド人の友人と会い、大使館の皆さんのご協力で有意義なミーティングとなりました。

一夜明けて今日は、家にこもって資料作り…。
トークはそれぞれ15分と45分なので、普段何時間もガイディングしていることを思えばあっという間なのですが、参加者に資料を配布しますから、話す内容のレジメ作りが必要。つまり台本ありのトークなのです。
通常そういうものなのでしょうが、普段私がやっているガイディングという「しゃべり」は台本なしの即興。車窓の景色の移り変わりに合わせて、話を進めていきます。
ですから、話す内容が初めから決まっている臨場感のないトークとはいったいどういうものなのか、どうもピンとこないのです。
会場はバスみたいに動かないので、景色も変わっていきませんしね…(笑)。

パワーポイントを使うのも初めて。というより、そういうものの存在も知らなかった(笑)。
いろいろ試行錯誤していますが、おかげ様で良い経験をさせていただいています。

セミナーはいずれも会員対象のもので、一般に広く公募しているものではありませんが、定員に余裕があれば一般参加も可能とのことです。
ご興味ある方のために詳細を記させていただきますが、いずれも事前の申し込みが必要となります。

♦クラブ関東 アイルランド大使との交流の夕べ
11月30日(水) 18:00~ 
※詳細・お申込みはこちら →クラブ関東 イベント情報

♦JATA アイルランドツーリズムセミナー
12月1日(木) 16:00~
※詳細・お申込みはこちら →アイルランドツーリズムセミナー 開催のお知らせ
※JATA会員となっている旅行業者向けのセミナーです。会員以外のご参加希望の方はJATAに直接お問合せください。

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アイルランド大使館に置かれていた無料配布のトラベルガイドなど。きれいにまとまっていて、アイルランドの概要、一般情報を知るのに役立ちます→アイルランド政府観光庁公式ウェブサイト・日本語版(今年から日本語版が出来ました)

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実家で咲いたバラ、「ダブリン・ベイ」

母と一緒に実家の庭仕事をしていたところ、思わぬところでアイリッシュ・コネクションに出くわしました。

玄関先のバラを移植する作業をしていたところ、樹の根元に「ダブリン・ベイ(Dublin Bay)」と書かれたタグがついているのを発見。母が購入、植えて育てていたバラなのですが、名前は全く見ていなかったようです。
知らずして娘の住む街の名のついたバラを選んで育てていたとは、さすが母親!…というか、笑える(笑)。こんな偶然ってあるんですね~。

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移植前に切り花にしたダブリン・ベイ。まるで造花かと思うくらい形よく、花持ちのいいバラです。アイルランドの友人たちが以前に母にプレゼントしてくれたメイド・イン・アイルランドの焼き物とぴったり♪
(庭で咲いている様子をちゃんと撮影しておらず残念。このサイトに写真がいくつか出ています→Dublin Bay Roses

調べてみると、ダブリン・ベイは1975年、ニュージーランドで出作した四季咲きバラ。
育成家の名はサミュエル・ダラ・マクグリーディー4世(Samuel Darragh McGredy IV)。「ダラ(Darragh)」というアイルランド名や、「マク(Mc)」の付くアイルランド系の苗字が示す通り、北アイルランド出身のアイルランド人でした!やっぱり。

北アイルランドはバラの育成が盛んな場所で、19世紀にスコットランドからやってきたディクソン一族は今もベルファースト市内で園芸所を営み、新種のバラを次々に発表しています。
(→関連過去ブログ:ミセス・エーロン・ワードからディクソン・バラ園へベルファーストのバラ園へ(サートーマスアンドレディーディクソン・パーク)バラになった「WBイエーツ」
マクグリーディーさんもそんなバラ育成一家の4代目として生まれ育ちましたが、1972年、北アイルランド紛争を逃れて一家でニュージーランドへ移民、その後はオークランドでバラ栽培を続けました。彼の代表作のひとつに数えられるダブリン・ベイが、ニュージランド出作となっているのはそのせいなんですね。
ダブリン・ベイの他にも、アイリッシュ・ワンダー(Irish Wonder)、ゴールウェイ・ベイ(Galway Bay)、バントリー・ベイ(Bantry Bay)など、アイルランドにちなむ名のバラをいくつも作っています。

ダブリン・ベイはつるバラの性質を持つバラなのですが、そうとは知らずに育てていたので、母も私もなんて樹形の悪いバラなんだろうと思っていました。(本来は誘引すべきだったシュートをすっぱり切り落としてしまった…)
玄関先から壁際に移植したので、来シーズンは真っ赤なバラがきれいにクライミングするよう仕立てるときれいになるでしょう。

私のバラ好きが母に影響して、その母が買って植えたバラが偶然にもアイルランド人作。こういうつながりって面白いなーと思います。何かに意識が向くと、それに関連したものが知らず知らずのうちに引き寄せられてくるのですね。
潜在意識が地球をぐるぐる周って、ひとつにつながった!そんな気がして、とっても不思議。

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ルナサ、ヴェーセン、ナヌーク、夢の共演

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拍手鳴りやまず、感激のフィナーレ

週末は久しぶりに東京で過ごし、アイルランドの伝統音楽バンド、ルナサ(Lunasa)が出演するミュージックプラントさんの20周年コンサートへ。東京でアイリッシュ・ミュージックを聴くという、私にとっては貴重な体験(!)をさせていただきました。

2日間のコンサートの初日にうかがったのですが、会場は開演前から待つ人でいっぱい。以前にアイルランドでお仕事をご一緒させていただいた方にばったりお会いするなど、ちょっぴりアイルランド同窓会みたいな雰囲気も。
ルナサに続き、グリーンランドのナヌーク(Nanook)、スウェーデンのヴェーセン(Vasen)が次々に演奏。休憩時間には自由参加のセッション・コーナーもあって、会場内の一角がアイルランドのカウンティー・クレアかどこかの田舎のパブの夜…みたいなムードになっていたのも面白かったです(笑)。

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最後は3組同時にステージに登場、夢の共演となり、大盛り上がり!ステージ後方にルナサ、手前がヴェーセン、奥がナヌーク

3組それぞれ素晴らしかったことは言うまでもないですが、今回個人的に感激したのは、グリーンランドのナヌーク
ルナサは私にとってはお馴染みですし、ヴェーセンもケルト音楽系バンドとして聴いたことがありましたが、ナヌークに関しては予備知識ゼロ。グリーンランドで人気のロックバンドということで一体どんな曲なのか興味津々でしたが、想像以上に良かった!
彼らが歌い出したとたん「うわ~」と引き込まれてしまって、グリーンランド語の曲が披露された時にはなぜかウルウルしてしまいました。

そんなナヌークの、歌う前の自己紹介にもしびれました。「グリーンランドから来たナヌークです。グリーンランドで毎日見えるオーロラが、(ここでは見えなくて)恋しいです」…だって!
青空でも星空でもなく、オーロラが日常ってすごくないですか。東京の空を見上げて、「星が見えないね~」じゃなくて、「オーロラ見えないね~」って言い合ってるのかな、スゴイ。

添乗員時代にグリーンランドへ行ったことがありますが、かれこれ20年以上も前のこと。今回来日したナヌークの2人はやっと生まれた頃かも(笑)。もはや記憶もおぼろげですし、その時は夏でしたので、今度は毎日オーロラが見える冬のグリーンランドにも行ってみたいものです。
ルナサもそうですが、ナヌークも、聴いていると時空を超えて想いがさまよいます。アイルランドよりさらに西でさらに北の大地への憧れが呼び覚まされました。
(ナヌークは2月にも来日予定。東京と京都でコンサートに演奏するようです、ご興味ある方はぜひ。→Ice Station

ちなみに、ルナサの面々がまるでアイルランドのパブで演奏しているかのごとく、日本のステージでも「そのまんま」だったのも良かったなあ(笑)。
ミュージシャンが主役にならない感じ…とでも言いましょうか、主役はあくまでも音楽で、演奏者も聴衆もおまけ…みたいな、パブで演奏しているときと同じ空気感。アイルランドの伝統音楽の演奏者って、エンターテイナーというより職人っぽいのです。それがステージでも損なわれていなくて、ああ、やっぱりいいなあ~としみじみ嬉しくなりました♪

ルナサのショーンにも久しぶりに会えたし(それも日本で!)、アイルランドつながりの友人知人とも会えて、とても楽しい数時間を過ごさせていただきました。
ミュージックプラントの野崎さん、素敵なコンサートをありがとうございました。野崎さんの情熱&パワーにはいつも頭が下がります、素晴らしいお仕事にただただ感激♪

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ルナサ来日!ミュージックプラント20周年コンサート in 東京

アイルランドのミュージシャンの来日コンサートや、日本盤CDリリースのコーディネートなど、日本とアイルランドを音でつなぐお仕事を幅広く手掛けておられるミュージックプラントの野崎洋子さん。
以前にご一緒にお仕事をさせていただいたご縁で、その後も野崎さんの幅広いネットワークにはいつもお世話になっています♪

このたびミュージックプラント設立20周年を記念して、野崎さんが日本に紹介してきたアイルランド&北欧の人気バンド3組が来日。豪華なジョイント・コンサートが行われます。
アイルランドからは、普段あまり伝統音楽は聴かない私でさえもとりこにした(!)ケルティック・サウンドのナンバーワン・バンド、ルナサ(Lunasa)がやって来ます!

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日時: 11月5日(土)・6日(日) OPEN 15:30 START 16:00
場所: Shibuya duo MUSIC EXCHANGE
チケット料金: 前売 ¥8,500 スタンディング(ドリンク代別/入場整理番号付) ※追加料金で着席券もあり

★コンサートの詳細・お問合せ・チケットお申込みはこちらから→THE MUSIC PLANT 20周年記念コンサート

当初、このコンサートの頃にアイルランドへ戻る予定だったのですが、日本国内での仕事が入ったりして滞在が延び、私もうかがえることになりました。2日間のうち初日の11月5日(土)に行く予定ですので、会場で見かけたらお声おかけください♪

ルナサをライブで見るのは久しぶり。バンドのフロントマン、ショーンがゴールウェイのパブで演奏しているのを時々見かけますが、きちんと会うのは2010年の雑誌の取材以来…かも?
スウェーデンのヴィーセン、グリーンランドのナヌークも楽しみ。野崎さんがプロモーションしているのだから、間違いないでしょう。

当日会場では、出演ミュージシャンとのセッション・コーナーがあったり、各国のお茶が飲めるコーナーがあったり…と、なんだか楽しそう。
最新のコンサート情報は、野崎さんのブログにて随時アップデートされています。こちらもお見逃しなく♪→THE MUSIC PLANT日記

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W.B.イエーツ原作、アヌーナ出演のケルティック能『鷹姫』

アイルランドの国民的詩人・劇作家で、1923年にアイルランド人として初めてノーベル文学賞を受賞したW.B.イエーツ(William Butler Yeats, 1865-1939)は、若い頃から日本の精神世界に強い憧れを抱いていました。
中でも日本の能に強く魅せられ、ケルトの思想に相通じる「あちらの世界(=異世界)」や「幽玄」を能の世界に見出したイエーツは、能仕立てのお芝居『鷹の井戸』を執筆しています。

この作品は1916年にロンドンで初演され、翌1917年に出版されていますが、その後日本に逆輸入され、新作能『鷹姫』として今も繰り返し演じられています。
来年2017年はイエーツの『鷹の井戸』出版100周年であり、『鷹姫』初演50周年。さらには日本・アイルランド外交関係樹立60周年に当たるとのこと、この節目の年に、アイルランド出身のコーラス・グループ、アヌーナ(Anuna)とのコラボレーションで新たに演出された『鷹姫』が上演されます。
チケットは今週発売、1日限りの貴重な公演ですので、ご興味のある方はぜひ。

ケルティック能『鷹姫』
日程: 2017年 2月16日 (木)
会場: Bunkamura オーチャードホール
公演時間: 開場 18:00 開演19:00  
料金: S席 6,000円 / A席 5,000円(3階席)/ 学生席 4,000円(3階席) ※未就学児入場不可
出演: 梅若玄祥(能楽観世流シテ方 人間国宝) 、アヌーナ(ケルティック・コーラス) 他
チケット発売日: 2016年10月20日(木)

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※公演詳細・チケット予約購入についてはこちら→ケルティック能『鷹姫』
※参考HP PLANKTON NEWS and REPORT→アヌーナ、2017年2月来日決定!!~"ケルティック能『鷹姫』" 開催

私もその頃に帰国し、観に行かせていただく予定。今から楽しみです♪
世界に誇る日本の芸術・能と、神秘的なケルティック・コーラスの融合。日愛外交関係樹立60周年の年の皮切りとしてふさわしいイベントですね。

ちなみにダブリンの国立図書館のイエーツ展にはイエーツが舞台で使用した能面が展示されていますし、イエーツゆかりの地スライゴにはホークスウェル・シアター(Hawk's Well Theatre=鷹の井戸劇場)と名付けられた小劇場があり、能仕立てのお芝居を執筆したイエーツの功績が今も称えられています。

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日本のライアンエア?格安フライト「ピーチ」

スウェーデンから戻り、再びアイルランドでのガイディング生活に戻りました。

ここ数日ご案内していたお客様は、ピーチ・アビエーション(Peach Aviation)という関西空港を拠点とする格安航空会社の関係者の方。2011年に設立された新しい航空会社さんで、フューシャ・カラーを基調とした可愛いデザインやロゴなどで人気の航空会社さんだそうです。

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機内には置いていないという機内(機外?)誌には、ガイドブックにはない穴場スポットが紹介されていたりして、大人気だそう。可愛い飛行機のシールも一緒にいただきました

このピーチさんがなぜアイルランドに関係があるかというと、ヨーロッパ最大の就航数を誇るアイルランドの格安航空会社ライアンエア(Ryanair)をお手本に設立された会社だから。(ライアンエアについては過去ブログ参照→ライアンエアの新・到着ミュージック
ライアンエアの元会長パトリック・マーフィー(Patrick Murphy)さんがアドバイザーとして道先案内をしておられるそうですから、まさに日本のライアンエア的な会社さんのなのです。(着陸時の到着ジングルはないようですが・笑)

デザインが可愛いだけでなく、機内アナウンスが関西弁だったり、機内でお好み焼きやたこ焼きが販売されるなど、なんだかとっても楽しそう。東京から沖縄への便もありますし、大阪からは台北や香港へも飛んでいるようですから、フューシャピンクの「日本のライアンエア」にぜひ一度乗ってみたいものです。

ちなみに今日お客様をウィックロウへご案内した際に、夏のアイルランドを彩るホクシャの花がきれいに咲き誇っていました。(写真はこちら→「神様の涙」、満開
ホクシャの英語名はフューシャ(Fuchsia)。「フューシャ・カラー」とはこの花から付けられた色の名で、園芸種のフューシャにいろいろな色があるように、「フューシャ・カラー」にもパープル、ピンク、レッドがあるようです。

アイルランドに自生する野生のフューシャの花は赤&濃い紫色。ピーチさんの色調とは少々異なりますが、「フューシャ・カラー」の名のもとになったホクシャの原種が奇しくもアイルランドにたくさん咲くというのは、ライアンエアとのご縁を示唆するようで、面白いシンクロ二シティーだなと思いました。

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小泉八雲熊本旧居にも被害

熊本の地震以来、その後の余震や、被災者の方々の状況を日々ネットでニュースを追って過ごしています。私の父が天草出身。今はもう九州地方に直接の親戚はないのですが、それでも熊本と聞くと人ごととは思えない気持ちです。
5年前、父の17回忌の年に家族で天草を訪ねた際、帰りに熊本城の桜を見て感激。あの熊本城も石垣が崩れ、天守閣の屋根瓦が崩れ落ちてしまったと聞きました。
過去にご案内させていただいた熊本出身のお客様もいらっしゃるので、皆さんご無事でいらっしゃることをただただ願うばかりです。

熊本にはアイルランドつながりもあって、19世紀にアイルランド人で日本人に帰化した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が暮らした地。1890年に来日して松江に暮らした後、そこで結婚した妻のセツさんを伴って熊本へ。1891~1894年の間、熊本大学(当時は熊本第五高等学校)の英語教師として過ごしました。
八雲が住んだ家は保存会によって解体修理が行われ、小泉八雲熊本旧居として復元。現在、熊本市指定の文化財とされています。

その八雲の家も今回の地震で被害を受けたと聞きました。昨年お仕事でご一緒させていただいた八雲の曽孫さん小泉凡さんの奥様、小泉祥子さんがFacebookでお知らせくださったのですが、庭の灯篭が壊れ、お隣りの塀が倒れ、ハーンが愛した神棚は吹っ飛んでガラスを破壊。部屋の中はめちゃめちゃになってしまったそうです。
松江の小泉八雲旧居(ヘルン旧居)では、義援金箱を設置して寄付を呼び掛けておられるとのこと。被災された市民の皆さんの安全確保が第一ではありますが、熊本城はじめこういった文化財の損傷も残念でなりません。

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在りし日の小泉八雲熊本旧居(小泉祥子さんのFBより・2014年撮影)

熊本とほぼ同じ時にエクアドルでもうちょっと大きい地震があったので、こちらでは報道がそちへ偏ってしまったのですが、ニュースを聞いて、日本のご家族やお友達は大丈夫?と心配して連絡をくださったアイルランド人の知人もあり、ありがたく思いました。

遠い場所から想いを寄せている人たちもたくさんいます。少々の寄付と願うことにしかできませんが、被災地の方々の状況が一刻も早く良くなるように心より願っています。

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オーラ・カイリー・ショップが表参道にオープン

そういえば今月、表参道にオーラ・カイリー(ORLA KIELY)のショップがオープンしたようですね。
すでに大手デパートや、ユニクロとのコラボでも知られるオーラ・カイリーのコレクション。以前に六本木ヒルズ内にショップがあったこともありましたが、路面店は日本初です。

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こちらの記事より→フジイが「オーラ カイリー」の路面店を表参道にオープン

日本では英国ブランド…と紹介されることが多いようですが、デザイナーのオーラ・カイリーさんはダブリン出身のアイルランド人です。(ロンドン在住)
ダブリンの国立美術大学(National College of Art and Design)卒、テキスタイル・デザイナーとしてニューヨークやロンドンでキャリアを積んできた方。自身がデザインした帽子を発表したのが始まりのようですが、ハンドバッグの方が注目を集めて売れ出したようですね。
今ではバッグや小物、洋服、キッチン用品や文房具、ソファーなどインテリアのファブリックに至るまで、独特のポップなデザインで知られており、ダブリンではあちらこちらのショップで目にするポピュラーなブランド。街を歩いていると、バッグやお財布を持っている人も多く見かけられます。

ロンドンの王立美術大学の客員教授でもあるオーラ・カイリーさんは、各種アート・シーンでも重要な方。
今年6月のW.B.イエーツの生誕150周年イベントの際にはスライゴにいらしているのをお見かけしました。(その時は気が付かなったのですが、あとでニュースを見て、あれがオーラ・カイリーさんだったんだ~と気づいた次第…)

私もいくつか持っているオーラ・カイリー・ブランドですが、定価ではなかなか買えない!10年くらい前に買ったショルダーバッグ(当時は今ほど高くなかったんです)、ユニクロのドレス&マフラー、TKMaxxで買ったラップトップバッグ…など(笑)。
またユニクロとコラボしてくれないかな~と思っているところです(笑)。

オーラ・カイリー公式ウィブサイト→Orla Kiely(英語)

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ジョン・レノンが泊まった軽井沢・万平ホテル

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信州名物のリンゴたっぷりのタルト。ジョン・レノンが作り方を教えたというロイヤルミルクティーと一緒にいただきました。万平ホテルのカフェにて

日本での滞在を終え、ダブリンに戻りました。予定を合わせてくれた母と姉のおかげで、短い滞在ながらも家族であちらこちらへ出かけ、とても楽しい1週間でした。

滞在中、久しぶりに軽井沢へ出かけ、創業120年の老舗、万平ホテルに宿泊しました。
実家から車で小一時間の距離にある軽井沢。子供の頃から家族でよく出かけた場所ですが、旧軽銀座までは行っても万平ホテルへは行ったことがなかったのです。

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1896年創業の万平ホテル。昭和初期に完成した本館の建物は、改築することなく変わらぬ姿をとどめています

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西洋風のクラッシックな内装。当時はさぞかしモダンに感じられたことでしょう

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ステンドグラスも当時のまま。かやぶき屋根やお籠を運ぶ人などレトロなモチーフ

大正から昭和にかけての軽井沢は、堀辰夫や芥川龍之介などさまざまな文人が集った場所としても知られていますが、この万平ホテルでも文学談義が交わされたようです。
芥川龍之介の憧れの人であり、松村みね子のペンネームでアイルランド文学を翻訳した歌人の片山廣子がその仲間に入ることもあったようですね。
(関連過去ブログ:山梨県立文学館の「村岡花子展」へ(「花子とアン」のこと、片山廣子のこと片山廣子『燈火節』を読んでアイルランド文学の翻訳者・片山廣子を偲ぶ

数々の著名人を迎えた万平ホテルですが、中でももっとも有名なのはなんといってもジョン・レノンですね。
1977年からの3年間、妻のオノ・ヨーコと子供を連れて毎年軽井沢で夏の休暇を過ごしたジョン・レノンは、この万平ホテルを定宿としていました。
その頃のジョンは、音楽活動を離れ、「ハウス・ハズバンド」を自称して妻のヨーコと幸せな日々を送っていました。ヨーコとの間にショーンが生まれたのもこの頃。「ショーン」はジョンのアイルランド語名、先祖のルーツがアイルランドにあるジョンのこだわりが感じられます。

ジョン・レノン一家が泊まったのが128号室だったことはあとで知りました。私たちが泊まった124号室の、2部屋隣りだったようです。私たちの部屋のレイアウトや眺めも、おそらくジョンの部屋と同じでしょう。

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障子とベッドのある、和洋折衷の客室

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お風呂はやっぱり猫足!

館内にある展示室には、万平ホテルを訪れていたジョンと家族の写真や、ジョンがその音色に惚れ込み、お金はいくらでも出すからゆずって欲しい!とホテルに懇願したというヤマハのピアノがありました。

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でも、ホテルは譲らなかったそうです。ちょっとだけ・・・鍵盤をたたいてみました♪

最近ではスタジオジブリの映画「風立ちぬ」で、このホテルが舞台となっているそうですね。原作でも出てきたでしょうか、読んだのがずいぶん前ですので覚えていないのですが。

堀辰夫からジョン・レノンまで、時代を彩ったさまざまな人が謳歌したホテル、一見の価値ありでした。

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素敵なダイニングでディナー。これぞ日本の洋食!といった感じの、万人の口に合うやさしいお味でした。きれいなメニューの柄も昔から変わらないそうです

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