ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

「ウォーキング・オン・カーズ」が歌うワイルド・アトランティック・ウェイの新ビデオ

アイルランド西海岸の海岸線をつなぐ世界最長の海岸道路、ワイルド・アトランティック・ウェイ(Wild Atlantic Way)の新しいプロモーション・ビデオが発表されました。



約1分強の短い映像の中に、ワイルド・ウェストの魅力がこれでもかというくらいにぎっしりつまった秀作。ひとつひとつの映像をもっと見ていたいのですが、あっという間に次の魅力的な映像に切り替わってしまうので、何度も繰り返して観てしまいました(笑)。

メインの観光ルートから少々外れた、オフ・ザ・トラック(off the track=「横道にそれる」の意)の名所で構成されているのが新鮮ですが、私たちが日々触れて感じているアイルランドはむしろこちらの方。
サイクリングやサーフィン、乗馬にコースティアリングといったアクティビティーや、大西洋の味覚である牡蠣、あかあかと燃える暖炉、人々の笑顔など…ちょっとした瞬間ががちらりちらりと織り込まれているのもいいですね。

サウンドトラックは今アイルランドで、いやヨーロッパ全域で人気上昇中のウォーキング・オン・カーズ(Walking on Cars)の「Don't Mind Me」。ワイルド・アトランティック・ウェイ沿いのディングル(Dignle, Co. Kerry)出身の5人組です。
さわやかな歌声とメロディーが心地よくて、私もよく聞いています。ワイルド・アトランティック・ウェイのドライブにぴったりなサントラですね。

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1月16日付けIrishindependant.ieより抜粋)

※ワイルド・アトランティック・ウェイに関する過去ブログ→世界最長の海岸道路、ワイルド・アトランティック・ウェイ、来春オープン!ワイルド・アトランティック・ウェイの記念切手とスタンプラリー

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トランプの「壁」、アイルランドには作らせない!

約2か月の日本滞在を終えてダブリンに戻って来ると、嬉しいニュースが。

先日、ドナルド・トランプ米次期大統領が、アイルランド西海岸の自身が所有するゴルフ・リゾートに巨大な壁を建設しようとしているとお伝えしました。(詳しくは過去ブログ参照➡アイルランドにトランプの「壁」が作られる!?
その計画が、昨晩開かれた地元公聴会にて完全却下、正式に取り消されました!

この国の民意が正常なもので良かった。アイルランドには、トランプ氏の「壁」は作られません&作らせません!

そもそもこの計画は、自身のゴルフ・リゾートに隣接する海岸線2.8kmに沿って、高さ5メートルの岩の壁を建設するという途方もないもの。ゴルフ場を砂の浸食から守るためとのことですが、景観が台無しになるばかりか、環境破壊も甚だしく、地元住民やサーファー、環境保護の専門家から反対の声が上げられていました。

ビーチのエコシステム保全を目指す団体「Save the Waves」により署名運動も行われ、約10万件の反対署名が全世界から集められました。

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5つ星ホテルが建つドゥーンベック・ビーチ。写真はBREAKING NEWS: SAVE THE WAVES AND IRISH PARTNERS DEFEAT TRUMP’S IRISH WALLより

私も署名をしたひとり。トランプ氏が所有するドゥーンベック・ゴルフ・クラブ(Doonbeg Golf Club)があるビーチは、私たちも日常的にサーフィンをしに行く場所で、ゴルファーとサーファーが互いの信頼のもと、環境を分け合ってきたという歴史があります。
(ドゥーンベックの「サーファーの道」については前回のブログをご参照ください➡アイルランドにトランプの「壁」が作られる!?

当初トランプ氏は、「壁」の建設が却下されたらゴルフ場経営がから手を引くと公言していました。
代替として地元行政が許可したのは、金属のシートを埋め込むことで砂の浸食を防ぐというプラン。経営難に陥ったゴルフ・リゾートを購入・復活させてくれたトランプ氏に迎合することなく、理にかなった代替案で筋を通した行政側の判断は立派でした。

メキシコにしろ、アイルランドにしろ、トランプ氏の「壁」騒動は、世界が抱える問題の根源を表しているかのようで、ある意味象徴的。
小さなことかもしれませんが、こうやってひとつづつ、「壁」はなくしたり、阻止したりしていかなくてはなりませんね。国と国を隔てる壁も、人と自然を隔てる壁も。そして出来ることなら、人と人を隔てる見えない壁も。
世界で狂気の沙汰が次々繰り広げられる昨今、西の果ての小さな島では大事なことがきちんと守られている。そのことがとても嬉しく感じられたニュースでした。

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2023年ラグビー・ワールドカップをアイルランドに!

2019年のラグビー・ワールドカップは日本で開催されますが、その次の2023年大会にアイルランドが立候補していることをご存知でしょうか。
来年11月の正式決定まであと1年となり、国内外でのプロモーションがにわかに盛り上がりを見せ始めました。


ラグビー2023年のプロモーション・ビデオ。アイルランドの今&昔がコンパクトに紹介されています。ナレーションは北アイルランド出身の俳優リアム・ニーソン

アイルランドはヨーロッパの小国ながらさまざまなスポーツが盛ん。サッカー、ゴルフ、ボクシングなど国際的にその名が知られていますが、中でもラグビーは現在世界ランキング第4位(2016年11月現在)、北半球1、2の強さを誇ります。
世界115か国が加盟するワールド・ラグビー(ラグビーユニオンの国際統括団体)本部があるのももダブリン。ラグビーは国民的な関心事で、毎年のシックスネイションズの盛り上がりにはすさまじいものがあります。
(➡過去のシックスネイションズ関連ブログ:アイルランドのシックス・ネイションズ優勝と、オドリスコルの引退有終の美を飾ったシックス・ネイションズ最終戦6ネイションズ2勝目…トミー・ボウの大活躍!ローナン・オガラの魅力などなど、シックスネイションズ・ネタ多し!)

ちなみにラグビーのアイルランド・ナショナル・チームは、北アイルランドも含めた統一アイルランドで編成されます。ラグビーの国際試合に限っては、政治的な隔たりを超えてアイルランドの島がひとつとなるのです。
国際試合の際には、行政的には英連邦となる北アイルランドに配慮して、国歌の代わりに「Ireland's Call(アイルランズ・コール)」というラグビー用アンセムが斉唱されるのもアイルランドならでは、です。
(➡関連過去ブログ:ラグビーのアンセム「アイルランズ・コール」♪

開催地に正式決定した場合には、国技であるゲーリックゲーム専用球場であるダブリンのクローク・パーク(収容人員82000人という度肝を抜く大きさ!)はもちろん、北アイルランドも含め、全島に点在する球場を総動員して世界の国々を迎えることになるようです。
まだまだ7年も先の話とは言え、実現した暁には島中が大変なお祭り騒ぎになることでしょう。

アイルランドの他に2023年大会に立候補しているのは、フランスと南アフリカ。
1年後の正式決定まで、今後の動きに要注目ですね!

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アイルランドにトランプの「壁」が作られる!?

まさかの結果のアメリカ大統領選から一夜明けて、ショック状態から、少しづつ現実を直視できるようになってきました(笑)。
アイルランドでも衝撃が走っているようで、私の友人の中にはショックで寝込んでしまったという人も。過去の移民の歴史により、アメリカとは親戚のような間柄にあるアイルランドですから、アメリカの内情によりエモーショナルに反応するのかもしれません。

日本ではトランプ氏の今後の政策や、日米関係への影響がさかんに報道されていますが、アイルランドでは、モラル(道徳・倫理)やヒューマニティー(人間らしさ)の観点からトランプ氏の勝利を嘆く声が大きいように思います。
アイルランドの友人たちから聞こえてくるのは、「女性や弱者、マイノリティーがますます生きにくい世の中になってしまう」、「トランプ氏はグローバル・ウォーミングを軽視(どころか無視)している」といった声。アメリカという国が感情的に近しいせいか、アンチ・アメリカな発言も多く聞かれ、「アメリカはついに化けの皮がはがれた」なんて皮肉を言う人も。(モラルや人間性に欠けるトランプ氏がアメリカを象徴している、という意味)

ところで、トランプ氏はメキシコとの国境に壁を作る!と発言し論議をかもしていますが、実はアイルランドにも壁を作ろうとしています。トランプ氏は壁好き…なんてジョークが飛び出しそうですが、現状ではアイルランドの壁はメキシコより現実となる可能性が高く、ジョークでは片づられない問題となってきています。

2014年にトランプ氏は、アイルランド西海岸のカウンティー・クレアにあるドゥーンベッグ・ゴルフ・クラブ(Doonbeg Golf Club)を買い取りました。400エーカーの敷地を有するゴルフ・リゾートには、5つ星の美しいリゾート・ホテルと、大西洋に面して4キロの海岸線を有する世界屈指のリンクス・コースがあり、現在、トランプ・インターナショナル・ゴルフ・リンクス・アンド・ホテル(Trump International Golf Links & Hotel)の名で営業が行われています。

そのゴルフ・コースの海岸線2.8kmにわたって、5メートルの高さの巨大な壁を建設するというのがトランプ氏のアイデア。そうしないと自分のゴルフ・コースが砂で浸食されてしまい、将来的にはホールが埋まってしまう、とトランプ氏は言うのです。

ドゥーンベッグは天然の砂丘に囲まれた美しいビーチで、地元サーファーの隠れスポットのひとつ。キャロモア・ドゥーンズ(Carrowmore Dunes)と呼ばれる砂丘はEUの特別保護区域(Special Area of Conservation)に指定されており、自然環境の上でも重要視されるスポットです。
そこに3メートル近い壁が建てられてしまったら、砂丘は破壊され、景観が台無しになるばかりか、地元の人もサーファーもビーチへ入れなくなってしまいます。ビーチの地形が変わり、サーフィンの出来る波がたたなくなる可能性も…。

ドゥーンベッグにゴルフ場が建設されたのは今から15年ほど前でしょうか。ゴルフ場が出来たらビーチへアクセス出来なくなるとサーファーから猛反対の声があがり、ゴルフ場内に「サーファーの道」を作ることで和解したという経緯があります。
その代わり、サーファーは5つ星ホテルの入り口や駐車場への立ち入り禁止。私たちはその決まりを守り、ゴルファーとサーファーが互いの権利を尊重し合って、仲良くやってきました。

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ドゥーンベッグ・ゴルフ場内の「サーファーの道」。看板には「サーファーの入り口(Surfer's Entrance)」と書かれています(2012年5月撮影)

私も何度かドゥーンベッグ・ビーチでサーフィンをしたことがありますが、ホテルやゴルフ場利用者の邪魔にならないところへ車を停めて、ボードを持って「サーファーの道」をえっちらおっちら歩いてビーチへ行くのです。ゴルフ場の真ん中を通るので、プレイ中のゴルファーの球がサーファーに当たっては大変!との配慮から、ゴルフ場の係員が旗を上げ下げして交通整理してくれることも!(笑)
ゴルフ場の建設自体が環境破壊と言われればそれまでですが、地元経済のため開発が必要なことも理解しなくてはなりませんから、互いに譲歩しつつ、環境や人に出来る限りの配慮をしてやってきたのです。
「サーファーの道」はそんなアイルランドの「リスペクトする(互いを尊重する)心」の象徴であると、誇りに思っていました。

総重量20万トンに及ぶ石を運んで来て、公共のビーチに壁を建設するというトランプ氏の計画は、あまりにも安易かつ、土地の人々への配慮がなさすぎます。
地元カウンティー・クレアの行政は、12月までに壁建設の許可を出すかどうか決断を迫られているようです。もしも行政が許可しなければ、トランプ氏はゴルフ場の経営をやめると宣言しているそうです。自分の要求を通してくれなければ、地元の経済に打撃を与えるぞ、というブラックメール(脅し)ですね。

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ドゥーンベッグ/ドウモア海岸の壁建設に反対するキャンペーンが進められています。ぜひ署名を!→Stop Trump's Irish Wall

この「壁を作る」という発想そのものが、トランプ氏という人物を象徴しているように思えてなりません。
アメリカを守るためにメキシコ国境に壁を作る。自分のビジネス(ゴルフ・リゾート)を守るために海辺に壁を作る。一見、道理にかなった解決策かに聞こえますが、その根底にあるのは、「嫌いなもの・自分の得にならないものは壁の向こうへやってしまえ!」という乱暴かつ、安易で危険な考え方。
壁を作って分断してもなんの解決にもならないことは、過去の歴史が証明しています。ベルリンの壁は崩れ、北アイルランドの壁(ピースライン)も将来的に撤去される方向へと話が進んでいるというのに、今さら壁とは、時代遅れも甚だしい。個人レベルでも、壁を作ったら友達は出来ませんよね(笑)。

トランプ氏。壁の向こうにはあるものにも、ぜひとも想像力を働かせていただきたいと切に願います。

≪関連記事≫
New campaign against Trump’s plans for Doonbeg wall
Trump’s Wall Threatens Beloved Irish Surf Spot

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ハロウィーンの発祥はアイルランド?

今日から11月。11月1日はケルト暦の新年ですから、Happy Celtic New Year! …ですね!
(→過去ブログ:ケルト暦の新年を迎えます

何年かぶりにこの時期に日本にいて、日本のハロウィーンがすごいことになっていて驚きました。(ハロウィーンの仮装…というよりコスプレ?笑)
昨日テレビを見ていたら、「ハロウィーンの起源はアイルランド!」と世界地図でアイルランドの位置まで示して解説していたのですが、おそらくそれを見た人は、あの仮装パレードの発祥がアイルランド…と思ってしまったのではないでしょうか。(笑)
アイルランドの国名がメディアに出るのはありがたいですが、正しくは、「ハロウィーンの起源は(アイルランドなどヨーロッパの辺境に到来した)古代ケルト人の祝祭」ですね。ケルト人はアイルランドにだけにいたわけではないので、必ずしもアイルランド(という国)が起源とは言えないわけです。

ただ、その説明も当たらずと雖も遠からずで、アイルランドはヨーロッパの中でローマに征服されなかった数少ない地域のひとつなので、さまざまなケルトの風習がローマ化されることなく残ったことは確か。
「ケルト=アイルランド」というイメージが強いのはそのせいで、ケルト起源の風習がことごとくアイルランド発祥…と説明されがち。アイルランドにとってはある意味、ボーナス!かもしれません(笑)。

ハロウィーンはそもそも、「サウァン(Samhain)」と呼ばれる古代ケルト人の年越し祭りが起源です。ケルト暦では10月31日が一年の最後の日。翌11月1日にかけて年が改まるその時、異界の扉が開いてあの世とこの世の境目が曖昧になります。その隙間をぬって死者の霊が地上に降りて来て、災いを引き起こすと考えられていました。
古代のアイルランドでは、10月31日の晩、ドルイド(古代ケルトのシャーマン)が巨大な聖火をたき、悪霊を追い払うための祭事が行われていました。人々は柳の枝などで編んだ被り物ををかぶって、別の生き物に扮装して悪霊から身を守ったようです。

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こんな感じ(笑)!ナーヴァン・センター(Navan Centre & Fort, Co. Armagh, Northern Ireland)に再現されたケルト村にて

アイルランドではキリスト教伝来後もケルトの精霊信仰が根強く残り、ケルトの神々や精霊は、キリスト教の聖人や民間伝承の中の「妖精」に姿を変えて生き残っていくことになります。
かつてはケルトの新年だった11月1日も、「諸聖人の日=オール・ハロウズ(All Hallows)」として聖人や殉教者を慰霊する日に取って代わられました。(All Saints' Dayとも言います)
ケルトの年越し祭だった「サウァン」は、オール・ハロウズの前夜祭として、「諸聖人の日の前夜=オール・ハロウズ・イヴ(All Hallows' Eve)」と呼ばれることに。それがなまって、

All Hallows' Eve(オール・ハロウズ・イヴ) → Hallowe'en(ハロウィーン)

となったのだそうです!

現代のハロウィーンは、アイルランド人移民がアメリカに伝え、アメリカナイズされて逆輸入&全世界に広まった形が主流。
アイルランドでも最近のハロウィーンは、子供たちの仮装や「トリック・オア・トリート!」、カボチャのモチーフやで象徴されますが、サウァンの火をともす祭りが厳かに行われている地域もあるにはあるんですよね。

ダブリンの下町では、ハロウィーンに大掛かりな焚き火をしたり、爆竹をバンバン投げるのが年中行事となっています。これはサウァンの「悪霊除け」の名残りですが、ダブリンのハロウィーンは一年でいちばん消防署が忙しい日でもあります!

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アイルランド発、お勧めインディーズ・ミュージック!

先日FMまつもとさんに出演させていただいた際、番組内でかけていただいた2曲(Dancing in the Moonlight by Thin Lizzy/Teenage Kick by Undertones)の他にも、リクエストの候補に考えていた曲がいくつかありました。
いずれもアイルランドのインディーズ系シンガー/バンド。ところが、国内盤が出ていない洋楽はラジオでかけることが難しいそうで、残念ながらご紹介に至りませんでした。

候補に考えていた曲は、次の3曲。ここ数年の私のお気に入り、せっかくなのでこちらでご紹介させていただきます♪

まずは、以前にもブログで紹介させていただいた、アイルランド最北端・イ二シュオーエン半島(Inishowen Peninsula, Co. Donegal)出身の3姉妹、ヘンリー・ガールズ(Henry Girls)。
2年前、彼女たちの地元ドネゴールの音楽フェスティバルで見て、本人たちより直接CDを購入。ちょっと元気を出したい時にぴったりの一曲が、ガールズの代表作のひとつ、『ザ・ウェザー(The Weather)』です。


北アイルランドのデリー(Derry, Norhern Ireland)の街並みに、カラフルな傘が映えるビデオも素敵

次は、数年前にライブで見てすっかりファンになった、ベルファースト出身のピアニスト&ソングライター、デューク・スペシャル(Duke Special)。
ドレッドロック・ヘアにくっきり濃いアイライン…というメタル系の風貌ながら、楽曲はバラード調、ロック調、ジャズ調…とさまざま。新しいCDも出ていますが、やっぱりいちばん好きなのはこの一曲、『ラストナイト・アイ・ニアリー・ダイド(Last Night I Nearly Died=‛昨晩ほとんど死にかけた’の意)』。ドゥークの名曲です。


オフィシャル・ビデオはアニメーション・バージョンですが、やっぱりライヴがいいですね

最後にぜひご紹介したいのが、今アイルランドで人気急上昇中のこのバンド、オル・トゥインズ(All Tvvins)。8月に出たデビュー・アルバムがいきなり国内チャート2位となり、ラジオで彼らの曲を耳にしない日はない!というくらいの活躍ぶり。
オル・トゥインズは2人組のバンドですが、そのうちのひとりコナーは友人イーファの弟。かつて私たちがダブリンでしきりに応援していたバンド、キャスト・オヴ・チアーズ(The Cast of Cheers)出身です。
キャスト・オヴ・チアーズは残念ながら解散してしまいましたが、コナーが別のバンド出身のミュージシャンと組み、オル・トゥインズとして2年ほど前から活動開始。キャスト・オヴ・チアーズがパンク、ロック、ダンス系だったのに比べ、よりポップでエレクトロなサウンドが耳に心地いいです。


デビュー・アルバムにも収録されている『トゥー・ヤング・トゥー・リヴ(Too Young To Live)』

秋の夜長、アイルランド発のインディーズ・バンド/シンガーを日本でもお楽しみいただけたら嬉しいです♪

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ミスター・テイトー・グッズ!

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ミスター・テイトーのマグカップ、キーホールダー、ボールペン、ティーパックの受け皿。左の大袋はテイトー・クリスプス6袋入りの大袋!

アイルランドの国民的スナックとして知られるテイトー(TAYTO)のポテトチップス。
ジャガイモ好きの姉が大好きなので、このところ帰国時のお土産はいつもテイトー・クリスプスです。(ポテトチップスのことをクリスプスと言います)

パッケージでにっこり微笑んでいる、帽子をかぶったジャガイモ紳士がミスター・テイトー。テイトーのマスコット・キャラクターですね。
このミスター・テイトーのグッズはテイトー・パーク(Tayto Park=ダブリン近郊に数年前にオープンしたテイトーのテーマ・パーク)へ行かないと買えないのかと思っていましたが、帰国間近のある日、テイトー・パークにほど近い高速道路沿いのドライブインにて発見。
姉へお土産!…という口実で、大人買いしてしまったのが冒頭の写真です(笑)。

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私のお気に入りは、テイトー版「見ざる、聞かざる。言わざる」みたいなキーホールダー

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マグカップの底には、はてな顔のミスター・テイトーが!

見ているだけでほんわか癒されるようなジャガイモ紳士のミスター・テイトー。日本の「ゆるキャラ」にも負けてないと思うのですが、どうでしょう。

※テイトー関連の過去ブログ:テイト-・ポテトチップスのサンドイッチ専門店オープンセントパトリックスデー気分のテイトー♪


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豪華寝台列車グランド・ハイバーニアン、ついに運行開始

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出発準備完了!記念すべき乗客第一号を待つ車掌さん(8月30日付けIndependant.ie - All Aboard! Ireland's first luxury sleeper train launches in Dublinより)

アイルランド初のオリエントエクスプレス・スタイルの豪華寝台列車、ベルモンド・グランド・ハイバーニアン(BELMOND GRAND HIBERNIAN)がついに完成。(→過去ブログ:アイルランド初、豪華寝台列車が走る!
今月はじめに第一号が運行予定でしたが、車両が間に合わず、予定より数週間遅れて本日、ダブリン・ヒューストン駅を出発することがニュースで報じられました。

ベルモンド・グランド・ハイバーニアンは、旧オリエントエクスプレスであるベルモンドが運営する世界最高クラスの列車。アイルランド初の「オリエントエクスプレス・スタイル」の豪華寝台列車です。
10車両、25の豪華客室を備えた、長さ252メートルのアイルランド一長い列車。40人の乗客を乗せて、6日間のアイルランド・ツアーに出発したとのことです。
10車両それぞれにアイルランドのカウンティー名が付けられているそうですが、列車が走る主だったカウンティー名なのでしょう。(キルデア、ウェックスフォード、スライゴ、ケリー、ダウン、ウォーターフォード、ファーマナ、ドネゴール、カーロー)

来年の運行予定は2017年は4月25日~10月17日。一度内部をのぞいてみたいものです。
募集ツアーを企画しておられる日本の旅行会社さんもあるようですから、そのうちご案内させていただける機会に恵まれるかも。夢はふくらみます♪

詳しくはこちら→ベルモンド・グランド・ハイバーニアン 日本語HP

※9月7日追記:日本の姉より追加情報。本日、VOGUEで紹介されているそうです→移動時間が旅の主役。アイルランドで夢のようなトレインステイ。

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悪魔に根っこを切られた花、「デヴィルズ・ビット」

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可憐な薄紫色が秋を感じさせます♪

8月も終わりに近づき、アイルランドの野の花も秋仕様に変わってきました。
昨日ジャイアンツコーズウェー(Ginat's Causeway, Co. Antrim, NI)で一面咲き誇る様子が印象的だったのが、日本でマツムシソウとして知られるスカビオサ(Scabiosa)。夏に咲き始め、この時期満開になり、可憐な薄紫色で野山を彩ります。

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ジャイアンツコーズウェイの土手一面に群生

スカビオサは種類がたくさんあり、アイルランドでも2~3種類違った品種が見られます。コーズウェイに群生していたのは「デヴィルズ・ビット(Devil's Bit)」と呼ばれる種類。
私が日本で知っているマツムシソウは周囲に花びらがピラピラついていて、色はもっとブルーですが、こちらの品種は淡い青紫色で、花全体が小さなまん丸。

デヴィルズ・ビット(Devil's Bit)とは「Devil」=「悪魔」、「Bit」=「ほんの少し」または「小さなひと切れ/切れ端」といった意味。なんだか意味深な名前です。
由来を調べてみたところ、この花の根が短く、先端がちょん切られたような形をしているので、悪魔(Devil)によってちょっぴり(Bit)切られたに違いない!ということになり、そんな名が付いたのだそう。
今度この花を見かけたら、ぜひ根っこをチェックしてみなくては(笑)。

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アイルランドの夏を彩る「ヒメヒオウギズイセン」

この時期アイルランド西部・南西部を旅していると、鮮やかなオレンジ色の群生をさかんに目にします。
モハーの断崖へ至るカウンティー・クレア(Co. Clare)の沿道や、ディングル半島(Dingle Peninsula, Co. Kerry)など、道路の脇がオレンジ色に染まるかのごとく。
あまりにもきれいで、お客様とご一緒に歓声をあげては感激しています。

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夏らしい鮮やかなオレンジ色。球根でどんどん増える山野草です

モンブリシャ(Montbretia)という南アフリカ原産の花。暖流の影響を受けて緯度のわりに温暖なアイルランド大西洋岸の気候風土に良く合って、自生しています。
花の名はフランス人のシャルル・コクベール・ド・モンブレ(Charles Coquebert de Montbret、1755-1831)さんにちなむそうですが、この人が南アでこの花を最初に発見した人だったでしょうか。以前にそう聞いたような気がするのですが…。
(日本ではカタカナで「モントブレチア」と表記されることが多いようです)

和名は「姫檜扇水仙 (ひめひおうぎずいせん)」だと、今回のグループさん最高齢の88歳の男性のお客様が教えてくださいました。
お若い頃に住んでいた場所で初めてこの花に出会い、なんてきれいな花!と感激して、牧野植物図鑑で名前を調べたのでよく覚えているのだそうです。懐かしい花にアイルランドで再会、その名をスラスラと教えてくださいました。
植物の和名には時々、イメージにそぐわないがっかりするようなものがありますが、これはきれいな名前ですね。

数年前にガイド仲間のシィネードがこの花の球根を持ち帰って庭に植えていたのを数株もらい、私も自宅で鉢で育てていますが、やはり野山に群生している方が断然美しいですね。
大好きなアイルランドの夏の花のひとつです。

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