ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

サクラが満開

三寒四温と言いますが、このところのアイルランドのお天気はまさにそんな感じ。
セント・パトリックス・デーを境に気温が下がり、数日前は内陸部で雪がうっすら積もる寒さだったのですが、今日から天気回復。今日はツアー・グループさんのダブリン市内観光をご案内していましたが、ぽかぽか陽気のダブリンを楽しんでいただきました。

自宅近くのサクラが満開。花の季節がまためぐってきました♪

sakurarialto0317
いろいろな種類がありますが、これは花がピンクというより白に近い。なんだか梨の花みたい(昔、4月に中国へ行った時に満開だった梨の花が思い出されます)

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:日記

アイルランド首相の移民を称えるスピーチが話題!

Endakennypatricksdayspeech03172
首相の力強いスピーチのあと、アイルランドからアメリカへシャムロックをプレゼントする恒例の儀式(Taoiseach presents Trump with bowl of shamrock・3月17日付RTRE Newsより

アイルランドのエンダ・ケニー首相がアメリカで行った「移民を称える」スピーチが全世界で話題になっています!

アイルランドの首相は毎年セント・パトリックス・デーにアメリカへ出かけ、前日の3月16日にホワイトハウスの大統領を訪ねるのが習わし。これは過去の移民の歴史に関係する外交で、アイルランド移民を受けいてくれたアメリカに感謝し、両国友好のしるしにシャムロックの鉢をプレゼントします。

トランプ政権になり、今年もこの行事するの?ボイコットしちゃえば?…なんて意見も国内でちらほら聞こえたのですが、ちゃんと行われました。アイルランド人らしく誰を個人的に避難するわけもなく、ただ正しいことをする!という正々堂々とした態度で心に響くスピーチをしてくれました。
スピーチのビデオ映像はここで見られます。

30 million views and counting: Enda Kenny’s St Patrick’s speech goes viral(「3000万人が視聴、エンダ・ケニーのセント・パトリックスのスピーチが広まる」3月19日付けIrish Times)

私はこれを聞いて、エンダ素晴らしい!と本当に誇らしく思いました。
スピーチの内容で心に残った部分を簡単に要約(意訳)しますね。

「セント・パトリックス・デーはアイルランド人男性、アイルランド人女性、そしてアイルランド移民の子孫みなにとってもっともスペシャルな日です」(下線部の、単に「アイルランド人」とせず、「アイリッシュ・メン&アイリッシュ・ウイメン」とするのは1916年に読み上げられた共和国宣言書の言い方に習ったものでしょう)

(このあとトランプ大統領の就任への祝辞、ねぎらい、アメリカの偉大さを称える言葉でアメリカ側をしっかり持ち上げ、アイルランド人移民がアメリカに貢献した例を話す→ホワイトハウスがキルケニー出身のジェイムズ・ホーガンのデザインであることなど)

「聖パトリックも移民であり、アイルランドの守護聖人であると同時に移民の守護シンボルでした」(聖パトリックはウェールズ出身)

「アイルランド人がアメリカに来たのは、自由を取り戻すため。チャンス、安全、さらには食べ物をその手につかむためやって来ました」(この話をするときにエンダの諭すような物言いが印象的!)

「3500万人のアメリカ人がアイルランド人の子孫です。自由の女神が灯をかかげる40年まえ、疲れ切った難民だった我々は、アメリカの保護、慈悲の心、チャンスをつかむことを信じてアメリカに来てアメリカ人となりました」

「我々はアメリカに何かをしてもらうことを求めたのではなく、アメリカのためにできることをし、今も続けています。我々は与えたい(give)のです、奪いたい(take)のではありません」

「アイルランド人は道に橋をかけ(「bridge」という言葉をよくぞ入れた!)人々を守り、警察、消防、医療に貢献、文学、音楽、政治で人々を楽しませ、近年テクノロジーの分野でアメリカ人に何千何百という雇用を与えました」

「アイルランドはヨーロッパの端にある小さな島国ですが、アメリカとヨーロッパの天然の架け橋(ここでもう一度「bridge」を強調)なのです」

ケニー首相はトランプ大統領の移民規制の方針には一切、触れていません。
アイルランド人が「移民」としてアメリカを支えてきたことを正々堂々をスピーチしたのみ。アメリカはアイルランド人を受け入れてくれて、移民として到来したアイルランド人がアメリカの一部となり国を支えた…と、ひたすら協調したのですね。
これぞ本当の外交。素晴らしい。

「我々は与えたいのです、奪いたいのではありません(We want to give、not to take)」

この言葉がトランプ大統領の移民規制に対する、最大の「反意」であり、橋をかけずに壁をつくろうとする彼への最大の「啓蒙」であったと思います。
私も現代の移民のひとりですから、ティーショック(アイルランド語の「首相」の意。アイルランドでは首相をこう呼ぶのが正式)の言葉に深く共鳴。そうなんです、してくれることだけ求めてもうまくいかない。受け入れてくれたことを感謝して、この国にどう役立てるのか、何ができるのか、そういう立ち位置でいると楽しい移民生活が送れる。
これまでなんとなくそう感じていたけれど、アイルランド人はやっぱり理解してくれていたんだ、とケニー首相の言葉を聞き胸が熱くなりました。

アメリカが世界の警察なら、ヨーロッパの小国アイルランドは世界の「心」の警察。正義の味方としてこんなふうにパワーを放っていくアイルランドという国を心から誇らしく思いました。

≪余談≫
ティーショックのあの溌剌とした感じは、彼がスポーツマンだからです。
北西部カウンティー・メイヨーのGAA(アイルランド国技)一家で育ち、若い時はゲーリック・フットボールの選手。山登りが趣味でキリマンジャロにも登ったことあり、地元の聖山クロー・パトリックには数え切れないほど登っているそうです。

かれこれ数年前のことですが、2013年の暮れにティーショックが日本訪問した直後だったでしょうか、ガバメント・ビルティング近くのホテル前で朝、お客様がいらっしゃるのを待っていたら、たまたまティーショックがSPらしき人と2人で歩いていました。(朝食帰りに仕事へ…みたいな雰囲気だった・笑)
あ、エンダが歩いてる、と思った次の瞬間、「ハロー!」と大きな声で手をあげて私に挨拶してくれた。日本へ行ったばかりで日本顔を見て、あっ!と思ったのでしょうか。なんだかとても気持ちのいい人だな、と思った覚えがあります。

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:日記

セント・パトリックス・パレード in 2017

stpatrickparade20174
大盛り上がりのダブリンのパレード。国内15か所以上でパレードが行われました

ここ数日、ハネムーンでアイルランドにいらしたカップルさんをご案内させていただいていました。
昨日はダブリンのセント・パトリックス・デー・パレードを桟敷席で観覧。ご一緒に楽しい時を過ごさせていただきました!

stpatrickparade2017
緑を身に着けて街に出る日。私も年に一度しかはけないシャムロック・タイツで!(笑)

stpatrickparade20172
今年のグランド・マーシャルは、昨年のリオ・オリンピックでセーリングで銀メダルを取ったアナリス・マーフィー(Annalise Murphy)選手でした(白いコートがアナリス)

stpatrickparade20173
趣向をこらした連がいろいろ。これ、かなり激しく機敏に動いていましたが、今思うと羊になった人、大変だったことでしょう…

私たちの座席はパレードの終着点、聖パトリック大聖堂の脇。オコンネル通りを出発したパレードがそこまで来るのに1時間程かかり、パレードがようやく来た時には雨が。(約2時間、寒風吹き付ける中座っているのは、寒がりでない私でも寒かった…!)
雨にもめげず、元気にパレードする人々に沿道から大声援が送られていました。

昨日はアイルランドだけでなく世界各国で主要な建物がグリーンにライトアップされたようですが、なんと、伊勢神宮までパトリックス・デー仕様になったとのことです!



テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:日記

セント・パトリックス・デー近づく

このところすっかり春の陽気。
相変わらず自宅で本の執筆作業をしていますが、先週くらいからでしょうか、鳥のさえずりが聞こえるようになってきましたので、音楽をかけるのをやめて自然の音響を楽しんでいます♪

先週今週と日本でもセント・パトリックス・デーの催しを各地でやっているようですね。
3月17日当日は、私はお客様のご案内でダブリンのパレード観覧。このポカポカ陽気が続くといいのですが。

stpatricksdayparadetickets
パレード観覧の桟敷席チケット!

皆さんもどうぞ、それぞれの場所で楽しいセント・パトリックス・デーを。
Happy St. Patrick's Day!

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:日記

「トラクター」がAAにトウインされた日

tractorrescuesbyaa0317
「トラクター」の愛称で呼ばれている私のフィアット・プント。「もうこれ以上走りたくない~」とストライキ状態…笑

アイルランド本の取材であとちょっとゴールウェイ(Galway)で見ておきたいものがあり、昨日より1泊で出かけていました。
ベルファーストでも撮影し残しているものがあり、出かけたついでにゴールウェイからいっきにベルファーストへ行ってしまおう!と車を走らせていたところ、内陸部で高速をおりたとたん、ギアが入らない!
軽い坂道でしかもラウンドアバウトの手前だったので、そのまま止まってしまったら危険!とギアをニュートラルにしたままずるずる移動し続け、なんとか安全なところまで動かしたところで完全停止してしまいました(笑)。

AA(Automobile Association=自動車協会)のレスキューが到着するまで約2時間位だったでしょうか。まさにMiddle of Nowhere!のな~んにもない田舎道の脇で、ハザート・ライトをつけて移りゆく雲を眺めながらぼんやり(笑)。
幸いポカポカ陽気だったので、時おり車の周りをウロウロ。それにも飽きると、ラップトップを取り出して車の中で執筆。
ようやく到着したAAのお兄さんが神様に見えました!

tractorrescuesbyaa03172
本日のオフィスはココ。ベルファースト行きは断念

AAのバンに車をトウインしてもらい、ダブリンまで約100km連れ帰ってもらいました。
毎月AAにメンバーシップ料金を払っているので、車が壊れたり、バッテリーがあがってしまって発進しない(よくある…)時には電話一本でかけつけてくれるのですが、この月9ユーロの支払いの効力をこれほどありがたく思ったことはありませんでした!
AAのお兄さんはとてもいい人で、バードウォッチング好きなのか巨大な鷹が飛んでいるのを教えてくれたりして、なんだか楽しいドライブでした(笑)。

tractorrescuesbyaa03174
トラクターがトウインされていく~。こんな状況なのになんだかワクワク

いつもお世話になっている近所のガレージに直行し、車はそのまま入院。どうやらクラッチの故障のようです。
この車の華やかなトラブルの経歴(いちばんすごかったのはパワーステアリングがなくなったことでしょうか…)をすべて知っているガレージのおじさんたちは、また来たか~、直してやるから大丈夫だぞ~と、苦笑いしながらも頼もしい。

この忙しい時に数時間無駄にしてしまいましたが、ゴールウェイやベルファーストで故障したのではなく、少しでもダブリンに近いところでだったのが不幸中の幸いでした。
ちょっと疲れていたので運転してもらえて休憩できたし、車をトウインするなんてめったにない経験もしてしまって、実はちょっと楽しかったかも(笑)。

ちなみに、本来私のメンバーシップ料金ではダブリン内での故障しか対応しないそうですが、今回はAAの好意により特別に遠距離の輸送をしてくれました。AA、素晴らしい~、ありがとう。

tractorrescuesbyaa03173
AAバンの中にあったAAトラックのミニチュア

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:日記

メイドインアイルランドに囲まれて執筆

昨晩は筆が進み明け方までアイルランド本の執筆をしていたので、日にちの感覚がおかしくなってしまい、明日の仕事を今日だと思いこみ、出かける準備しようと思ってまだ日曜日だったことに気がつきました(笑)。

サーフィンに出かける友人たちを横目に、ほぼ社交を断絶して書いているのですが、実はかなり楽しいです♪
今週末はダブリンにしては気温が低めなのですが、暖房をがんがんつけると頭がぼぉ~としてくるので、ブランケットを膝にかけ、この間ドネゴールで買ったポケットラップを羽織って書いてます。なんだか受験生みたいですが…。

気付けば身に着けているものの多くが、メイドインアイルランド。
ブランケットはAVOCA、ポケットラップ(本当は外でおしゃれに着るものですが…)はアーダラのエディ・ドハティー(Eddie Doherty Handwoven Tween)さんの手織りツィード、そしてニック・モス(Nicholas Mosse)さんのヒツジのマグでコーヒー飲みながら書いています。

writinghomewithmadeinireland0217
アイルランドに包まれて書いていると、より筆が進むような気がして…

この本のプロジェクトを通して、アイルランドのよさ再発見の日々。書きながら、写真みながら、やっぱりここいいな~、素敵だな~、また行きたいな~と思いが込みあげてきます。

みなさんに喜んでもらえて、アイルランドの魅力をより伝えることができればいいなと思っています。

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:日記

雪の日のヒツジたち

snowsheepcarrick01175
Looking at EWE!(EWE=メスのヒツジ。Youと発音が一緒なので…笑)

昨日より北アイルランドに来ています。
朝起きてみると外は雪。周辺の牧草地もうっすら雪化粧していました。

snowsheepcarrick01174
朝10時ごろ。みぞれ雪が降ったりやんだりしながらも、空は明るくなってきました

snowsheepcarrick01173
生垣をバックにハイ、ポーズ!

いつもは緑の牧草地が今日は真っ白。戸惑い気味のヒツジたちがなんだかとっても可愛らしかったです。

snowsheepcarrick01172
通常ヒツジはこちらが近づいていくと逃げて行くことが多いのですが、この子たちは逃げるどころかソロソロとこちらに近づいてきた!

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:日記

クリスマス・グリーティング!

xmasgreeting20162
「ノリッグ・ショーナ・ドゥイッチ!」=アイルランド語で「メリー・クリスマス!」

今年は写真をレイアウトしてクリスマス・カードを作ってみました。
左から、ミンス・パイ、アラン諸島のロバ、ギネスのクリスマス・デコレーション♪

どうぞ楽しく心温まるクリスマスをお過ごしくださいね!

xmasgreeting20161
来年の干支、発見(笑)。アヴォカ(Avoca, Co. Wicklow)にて

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:日記

空家ビルをホームレスの仮住まいに!

Apollohouse12162
クリスマスの準備が整えられたアポロハウス(本日付けirishtimes.comより抜粋)

先週よりダブリンでは、アポロハウス(Apollo House, Poolbeg Street, Dublin1)という市内の空家ビルが話題となっています。
先週の木曜日、歌手のグレン・ハンサード(Glen Hunsard)やデミアン・デンプシー(Damien Dempsey)ら著名人率いるボランティア・グループがこのビルを不法占拠(!)。街からホームレスをなくそう!、来たるクリスマスに向けて路上生活者に安らぎの場を与えよう!と声をあげ、‛HOME SWEET HOME’というキャンペーンを始めたのです。


アポロハウス前にて「この土地はみなのものだ」と熱唱するグレン。グレン・ハンサードは日本でも映画『ONCE ダブリンの街角で』でご存知の方も多いことでしょう(12/21付けindependent.ieより抜粋)

アイルランドでは年々増え続けるホームレスが問題になっており、現在国内で6000人を超える人が家がない状態だそうです。
毎月70所帯が家を失っており、グレンいわく、ダブリン市街地だけでも260人が路上で寝泊まりしているのだとか。
実際にダブリンの市街地をを歩いていると路上で毛布にくるまっている人たちを見かけますし、家にも小銭や食べ物を求めてドアをたたく人がやって来ることもあります。

ホームレスが増え続ける一方、空家が増えているのも事実。家は存在しているのに、ホームレス(家無し)が増えてしまうという矛盾。
それは本末転倒でしょ、と国家資産管理機構(NAMA=National Asset Management Agency)所有の空家ビルに目を付けたグレンは、「このビルは国民の税金でまかなわれているのだから、国民のものだ」と主張したわけです。

その気概に市民が賛同。行政や管理側としては衛生面や保険など懸念事項もあるわけですが、昨日の裁判で、ひと晩40人までを条件に1月11日まではホームレスの人々の仮住まいとして良いとの正式な許可がおりました。
ダブリン市の調査が建物内に入り、住まいの様子にも満足したと報じられています。期間限定ではありますが、ひとまずクリスマスはこせることになりひと安心です。

判決後、グレンは「ここから対話が始まるのだ」と言っています。市民や行政が少しづつ動き出したことが重要。
世界情勢とか、経済のこととか、大きな問題もたくさんありますが、こういう草の根的な活動から自分が出来ることを何かやろうとするアイルランド人の姿勢にはいつも感心させられます。

HOME SWEET HOMEキャンペーンに賛同される方はこちらのページにて署名&募金ができます。➡Home Sweet Home

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:日記

クリスマス・パーティーと思い出のサンタ帽

昨晩はサーフ・クラブのクリスマス・パーティーでした。
仲良し数名で食事をして、その後パブでみんなと合流。気心知れた仲間たちと楽しい時間を過ごしました。

ecscxmaspartygingerman
夜も更けてすっかり盛り上がったところでグループ写真!

この日私がかぶっていったサンタ帽は、今から6年前、サーフ・クラブに入って初めてのクリスマス・パーティーにかぶって行ったもの。
その年はスライゴ(Sligo)でパーティーだったので、パーティーの翌日にサーフィンをしたのでした。なつかしい。当時のブログを見ると、同じサンタ帽をかぶってとっても嬉しそう(笑)。まだサーフィンを初めて間もない頃です。
クリスマス・サーフィン!

今日常的に仲良くしている友人の多くが、その頃にサーフ・クラブで知り合った仲間たち。
6年間、いろいろなことがありながらも、気付けばサーフィンをしながら人間関係を作り育んできたのでした。サーフィンをしたくて入ったクラブで、こんなにいい仲間に恵まれるとは!

思い出のサンタ帽をかぶりながら、サーフィンの神様がくれた素晴らしい波の数々と仲間たちにあらためて感謝した夜でした。

テーマ:アイルランド生活 - ジャンル:日記