ナオコガイドのアイルランド日記

観光ガイドによるアイルランド生活・旅情報

ダブリン在住のハープ奏者・村上淳志さんの日本公演

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村上さんのアルバム「Ceol Uisce」(Máire Úna Ní Bheaglaoich & Junshi Murakami) 。私も時々聴かせていただいています♪(タムボリンにて取扱中)

ダブリン在住のハープ奏者・村上淳志(むらかみじゅんし)さんの日本演奏が今週末より始まります。
(村上さんのブログ、愛蘭土竪琴通信より)

愛蘭土竪琴巡業2014 東京~名古屋~京都~大阪
出演 村上淳志(アイリッシュハープ)、木村林太郎(アイリッシュハープ、歌)

4月19日(土)東京
会場 ティアラこうとう 小ホール
東京都江東区住吉2-28-36
(地下鉄半蔵門線、都営新宿線「住吉」駅より徒歩4分)
開場18:30 開演19:00、料金 2000円(全席自由)
※ご予約 メールにてタイトル「4/19予約」、本文にお名前と人数をご記入の上、rintauros@gmail.comまでお送り下さい。折り返しご予約確認のメールをお送り致します。

4月20日(日)名古屋
会場 カフェ・カレドニア
春日井市白山町4-6-9
開場16:30 開演17:00
※満員御礼

4月22日(火)京都
会場 拾得(じっとく)
京都府上京区大宮通下立売下る菱屋町815
開場17:30 開演19:00、料金 2500円+オーダー
※ご予約 メールにてタイトル「4/22愛蘭土竪琴予約」、本文にお名前と人数、電話番号をご記入の上、jittoku@hotmail.co.jpまでお送り下さい。また、お電話(075-841-1691)でもご予約頂けます。

4月23日(水)大阪
会場 フィドル倶楽部
大阪市西区南堀江1-1-12 浅尾ビル3F
開場19:00 開演19:30、料金 2500円+オーダー
※ご予約 メールにてタイトル「4/23予約」、本文にお名前と人数をご記入の上、rintauros@gmail.comまでお送り下さい。折り返しご予約確認のメールをお送り致します。

東京・名古屋・大阪ではワークショップも予定されていますが、すでに満員御礼とのこと。

ダブリンのグラフトン通りでのバスキングをしていて注目された村上さん。その素晴らしいハープの音色とお人柄で、今やアイルランド国内外で大変活躍されています。
先日放送された「未来の主役~地球の子供たち ハープの音色に魅せられて」でも取材にご協力いただき、お弟子さんであるアリスちゃんと共に出演してくださいました。
同じダブリン在住の日本人として、自信を持ってご紹介出来る、応援したい方のひとりです。

本場アイルランド仕込みの美しいハープの音色をお聴きになられたい方、お近くの公演会場にぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

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市内の人気レストラン、コーヌコピア(Cornucopia, Dublin2)にて。毎週金曜18:30~、村上さんの演奏が聞けます

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山梨県立文学館の「村岡花子展」へ(「花子とアン」のこと、片山寛子のこと)

まるで私の一時帰国に合わせてくれたかのようなタイミングで放送が始まったNHKの連ドラ「花子とアン」を、毎日楽しみに見ています。
私が長年にわたっての『赤毛のアン』ファンであり、海外への興味の原点が『アン』であったことは折に触れてお話しさせていただいていますが(過去ブログ参照:『赤毛のアン』とアイルランド?アイリッシュだった…私のペンフレンド!など)、「花子とアン」は『赤毛のアン』を日本で最初に翻訳した村岡花子の生涯を描いたドラマ。
村岡さんのお孫さんである村岡恵里さんが書かれた評伝『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』(2008年マガジンハウス)が原案となっています。

連ドラの放送に合わせて、懐かしいアニメ『赤毛のアン』の再放送(BSプレミアム・月曜午後6時半~)も始まりました。
今から35年前に最初に放送されたこのアニメ、当時家族みんなで毎週楽しみに見ていました。私とアンとの出会いは、本を読むより先にこのアニメ。風景描写もセリフも原作にとても忠実で、今となっては暗唱できるくらいに何度も繰り返し読んだ村岡さんの美しい日本語訳のトーンがセリフやナレーションに活かされており、あらためて感激しながら見ています。

ドラマ「花子とアン」の方は今週で放送3週目に入り、ティーンエージャーとなった英語&文学好きの花子が登場していますが、これまでの子供時代のエピソードには『赤毛のアン』のオマージュがちらほら散りばめられていて楽しかったですね。

・教室で朝市くんに石板をたたきつけるエピソード→赤毛をからかわれたアンがギルバートにしたのと同じ
・「空想の余地があっていい」という花子のポジティブシンキング→少女時代のアンの口癖
・村の教会は「阿母里(あぼり)教会」、小学校は「阿母(あぼ)尋常小学校」→アンが育った「アヴォンリー」村をもじっているらしい・・・
・お爺やんの口癖「そうさな」→マシューの口癖そのまま!(お爺やんの名前「周造(しゅうぞう)」は「マシュー」に由来しているそう・笑)

甲府アヴァンリー村(!)限定のオマージュかと思いきや、女学校に入ってからもありました。スコット先生のお部屋掃除を命じられた花子と醍醐さんにマリラの紫水晶のブローチ事件が?・・・と思いきやそうではなくて、先生のラブレター丸写し事件に発展。
『アンの青春』で、アンの教え子のアネッタ・ベルという女の子がお母さんの昔の恋人からのラブレターをつぎはぎして手紙を書く・・・というエピソードがあるのですが、テレビを見ていてこれを連想した人は相当のアン・オタクですね(笑)。

さて村岡花子の出身地であり、ドラマのロケも行われた山梨県甲府市でも「花子とアン」で盛り上がりを見せているよう。
山梨県立文学館で「村岡花子展」が開催されることを知り、週末に河口湖へ出かけた折に見に行ってきました。

村岡花子展 ことばの虹を架ける ~山梨からアンの世界へ~
場所:山梨県立文学館
開催期間:平成26年4月12日(土)~6月29日(日)

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文学館入口に村岡さんの写真入りの大きなサインが出ていました

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富士山の見える広々とした芸術の森公園内にあります。手前はエドガー・ミューラー作の富士山を描いた3Dストリートアート

村岡花子の生涯、ゆかりの人々、翻訳・創作作品の数々など充実した資料展示に加え、TV出演の時の貴重な画像が大画面で常時映し出されていました。
アン・シリーズのみならず、私が少女時代に愛読した英米文学の多くが村岡さんが初めて日本に翻訳・紹介したものであったことに今更ながら驚き。あしながおじさん、パレアナ、秘密の花園、リンバロストの乙女などなど・・・。あー、どれも懐かしい物語ばかり。

展示の中で特に注目したのは、村岡さんと親しい交流のあった歌人であり、松村みね子のペンネームでアイルランド文学を日本に紹介した片山寛子のこと。
説明や写真の他に、「K夫人によろしく」と書かれた村岡さん直筆の柳原白蓮宛ての手紙があったりして、2人の間の親しい交流を臨場感をもってうかがい知ることができました。

片山寛子については、過去に幾度かこのブログでも紹介させていただいています。
→過去ブログ参照:アイルランド文学の翻訳者・片山広子を偲ぶ片山広子『燈火節』を読んで

村岡花子と同じ東洋英和女学院の卒業生で、15歳年上。歌人・佐々木信綱を介して知り合い、花子は英米文学に精通した上流階級の夫人・寛子にさまざまな刺激を受けました。
当時としては珍しい、夫人自身の書斎を持っていたという寛子。『アンのゆりかご』によると、その本棚には花子が初めて目にする作家たちの本がずらり。オスカー・ワイルド、バーナード・ショー、ジョン・ミリントン・シング、ダンセニイ、グレゴリー夫人・・・といったアイルランドの文学者の作品が多く、ミッションスクールの寄宿生だった花子は毎週のように片山邸を訪れては一冊づつ寄宿舎に持ち帰り、「近代文学の香り」をいっぱいに感じながら読むふけったようです。
(オスカー・ワイルドの子供向け短編小説『幸福な王子』は、『しあわせな王子さま』のタイトルで花子が最初に日本に紹介しました)

片山廣子さんが私を近代文学の世界へ導き入れて下さった。そうして、その世界は私の青春時代を前よりももっと深い静寂へ導き入れるものであった。けれどもこの静かさは、以前のような、逃避的な、何者をも直視しない、正面からぶつかって行かない「精神的無為」の静かさではなくして、心に深い疑いと、反逆と、寂寥をたたえた静かさであり、内面的には非常に烈しい焔を燃やしながら、周囲にその烈しさを語り合う相手を持たないことから来る沈黙であった。『改訂版生きるということ』より「静かなる青春」(村岡花子)

この花子の言う「深い静寂」というのが、アイルランド文学からの影響なのでしょうか。

寛子への尊敬と友情の気持ちは生涯にわたって続き、結婚後に花子一家が大森に居を構えたのも片山邸が近かったからのようです。洗練された片山家の有り様や、夫人の人柄に強く惹かれていたのでしょう。
また、幼い子供を亡くし悲嘆に暮れる日々を送っていた花子に、マーク・トゥエインの『王子と乞食』の翻訳を勧めて励ましたのも片山寛子でした。(完成した翻訳本は泣き息子さんに捧げられています)

花子にとってはまさに「腹心の友」であった片山寛子ですが、ドラマ「花子とアン」では花子のもう一人の腹心の友・柳原白蓮との友情がクローズアップされるようですね。
予告などを見ても片山寛子の名がないのでちょぴり残念ですが、村岡さんの功績が再評価されることで、多大な影響を与えた片山さんについてもより多くの人が関心を持ってくれるようになるといいなと思います。

あと数日で日本を発ちますが、今後のドラマの進行は引き続き注目していきたいと思います♪
(アニメのアン、もう一回くらい見たかった・・・笑)

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甲府から河口湖へ行く途中に見た一面の桃畑に感激。まさに桃源郷そのもの。アンがグリンゲイブルズに来た時はリンゴの花が満開でしたね・・・

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タイタニック号に載せるはずだった自動演奏楽器

この週末は家族旅行で河口湖畔のホテルへ。近くの「河口湖オルゴールの森」にタイタニック号に載せるはずだった100年前の自動演奏楽器があると聞き、見に行ってきました。

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フィルハーモニック・オーケストリオン、タイタニックモデル。1912年、ドイツのウェルテ社製。高さ3.1メートル、幅2.3メートル、奥行き1.2メートルという巨大な自動演奏楽器

1912年4月10日にイギリスのサザンプトン港を出航し、その数日後の4月15日未明に大西洋沖で海難事故に逢い、悲劇的な最後を迎えた豪華客船タイタニック号。北アイルランドのベルファースト(Belfast, Northern Ireland)で造船され、アイルランド南部のコーヴ港(Cobh, Co.Cork)を最後の寄港地として大西洋航海に出航しました。
(関連過去ブログ:タイタニック号造船の地ベルファーストタイタニック号の最後の寄港地コーヴ

タイタニック号のために特別に制作され、完成していたにもかかわらず船に搭載するのが間に合わなかった・・・ということで事故を免れたこの自動演奏楽器は、一等客室サロンに設置される予定だったそうです。
現在も現役で活躍しており、ここ「河口湖オルゴールの森」で日に何回か演奏が行われています。今日はちょうど先月から行われていたタイタニックフェアの最終日で、タイタニック号に焦点を当てた特別なショーが開催されていました。

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映像でタイタニック号の説明などのテロップを流しながらの演奏

自動演奏楽器とは機械で自動的に曲を演奏する楽器のことですが、19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパの上流階級のために盛んに制作され、本物のオーケストラさながらの迫力の演奏を楽しんだようです。

この「タイタニックモデル」と名付けられたドイツ製のフィルハーモニック・オーケストリオンは、80名編成のオーケストラに匹敵する演奏が可能。映画『タイタニック』の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」が演奏されるのを目の前で聞かせてもらいましたが、大変な迫力でした。
一体どういう経緯で河口湖にあるのか、それが不思議ですが(笑)。

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館内に飾られていたタイタニック号の写真など

ちなみにこの「オルゴールの森」、他の展示も予想以上に楽しめました。19世紀から20世紀の貴重なオルゴールや自動演奏楽器のコレクションが素晴らしく、ただ展示してあるだけでなく説明しながら演奏して見せてくれるのでとても楽しかったです。

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19世紀スイス製、ドイツ・バイエルン地方にあるルードヴィッヒ2世が建てたヘレンキムぜー城のミニチュア・オルゴール・・・なんていうのもありました。奥行1m位の大きさで、開かれた箱の中のダンスホールで小さなお人形たちがくるくると踊ります(ホール奥にルードヴィッヒ2世の肖像画が飾られているなど芸が細かい)

この1泊2日の旅ではもう一箇所興味深い場所へも立ち寄ってきましたので、そちらはまた明日にでもご紹介させていただきますね。

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宿泊した湖畔のホテルからは富士山が目の前に拝めました

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同級生の古民家カフェへ

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春のお花がさりげなく・・・

こうして時々地元に帰省すると、子供の頃のお友達や同級生の活躍を耳にすることが増えてきたように思います。学校を卒業して、やりたいことを模索しながら仕事に打ち込んだり、家庭を築いたり、そしてそろそろ目指すライフスタイルが見えてきた・・・。今ちょうど、そんな年頃なのかもしれません。

今回はの帰省では、中学の同級生のK君が古民家を改装した素敵なカフェをオープンしたと聞き、早速にうかがってきました。

Cafe 和 – kanoh (カフェ かのう)
長野県上田市上武石642
TEL:0268-71-0114
営業時間:11:00~18:00/定休日:月曜・火曜

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築120年の古い民家。オリジナルの茅葺き屋根はトタンの下にちゃんと残っています

囲炉裏や懐かしいだるまストーブの置かれた畳の空間。おいしいランチをいただきながら、とてえも楽しい数時間を過ごさせていただきました。
地元産や有機栽培にこだわった食材で作られるカフェご飯。お米や野菜は自家農園で手作りしているのだそうですが、どれも気が利いていておいしいものばかりでした。

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完熟トマトソースのパスタ

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自家製野菜たっぷりのコンソメスープ

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デザートにいただいたアップルパイは立科町の五輪久保産のリンゴ(ふじ)を使用。信州の東信地方では有名な産地だそう。パイのお隣りにちょっぴり付けてくださったのは、2種類のニンジンを使ったキャロット・チーズケーキ

地域の活性化や地元への貢献・・・という高い志を持って頑張っているK君。一緒に来てくれた高校の同級生のF君と3人、お互いの近況や懐かしい話に花が咲きました。
そういえば高校時代、同じ英語教室に通っていたこともあった私たち。10代の頃からお互いを知っている同士というのはちょっと気恥ずかしくもあるけれど、やはり懐かしさが違いますね。

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メニューに加えるか検討中・・・という甘酒を試飲させていただきました。美容と健康に効果大と言われる甘酒ですが、このエリアでは古くから日常的に飲まれてきた土地のものだそう。抹茶や柑橘類でアレンジしてあって、飲みやすくておいしかったです

この近くには花桃の名所があり、毎年5月の連休ごろが見頃。そんな時期にまた来てみたいけれど、それまで日本にいられなくて残念です。→余里の一里花桃

アイルランドでの生活が長くなり、今や作法も少々変わってしまっている私ですが(笑)、それを受け入れてくれて懐かしがってくれる昔の友達に感謝。
K君の夢や想いが多くの人に伝わって、地元の力となっていきますように♪

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カフェのオーナーK君(左)とF君(真ん中)と一緒に同級生ショット。実は会うのは20年ぶり位?・・・だったかも(笑)


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初めてのパン作り♪

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焼き上がったあんパン♪ 私が成形したのでちょっと不揃いですが(笑)

家族の用事で一時帰国しており、先週より信州の実家にいます。
家族親戚、友人たちと楽しく過ごさせていただいていますが、今日は姉のお友達で、パンやお菓子作りの名人H子ちゃんのお宅で一緒にパン作りをさせてもらいました♪

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初めてのパン作り。こんなスゴイ釜で焼かせてもらいました

パン生地の手こねも体験させていただいたのですが、重労働でびっくり。
「こね跡がハート型になるように」というH子ちゃんのご指導で、右へ左へとこねまくりました(笑)。

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見て下さい、こね跡がうっすらとハート型(こちらからだと逆向き)に残ったかも?

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発酵中のパン生地。こんなに大きくなってびっくり!(ちなみにこれは機械でこねたもの)

H子ちゃんが作るパンやお菓子はプロも顔負けのおいしさ。お友達の間では有名で、教えてもらいながらのパン作りは本当に楽しかった~。

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こちらはH子ちゃんが作ったクルミ入りパン

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これもH子ちゃん作、もちもちのベーグル生地のクルミ&レーズン入りパン

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初めてにしてはきれいな形に成形出来たとH子ちゃんに褒めてもらったバターロール♪

この他に今日は冒頭写真のあんパン、ハム入りパン、バターロール、メロンパン、クルミ&レーズン入りの手こねパン、シンプルな手こねの丸パン・・・を作りました。大量!
ダブリンの自宅でもこんなパンが作れたら楽しいでしょうけれど、H子ちゃんとあの釜がないと無理(笑)。

H子ちゃん、楽しくおいしい休日をありがとうございました♪

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パン作りの合間にランチタイム。おいしいパンをビーフシチューと一緒に♪

※関連過去ブログ:30年前の私の家へ

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ディングル史跡めぐり ビーハイヴ・ハット

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隣り合うビーハイヴ・ハット(2014年3月撮影)

アイルランド南西部ディングル半島に位置するヨーロッパ最西端のスレー岬(Slea Head, Dingle, Co. Kerry)のことを先日のブログで紹介させていただきました。スレー岬をめぐる周遊路スレーヘッド・ドライブ(Slea Head Drive)は、その景観のみならず、ケルト時代からキリスト教時代にかけてのユニークな史跡が数多く残されていますので、順を追ってご紹介させていただきたいと思います。

数あるディングル半島の史跡の中でも私がいちばん好きなのが、その形からビーハイヴ・ハット(Beehives huts=「蜂の巣小屋」)またはアイルランド語でクロハーン(Clochán)と呼ばれる石造りの建物。

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まるで妖精の棲家(すみか)?とでも言いたくなるような、ちょぴりメルヘンチックな形状のビーハイヴ。2012年8月にご案内させていただいたT子さんとJ子さん

接着剤は全く使用せず、土地の石を円形に積み重ねて作られた蜂の巣型の小屋。アイルランド南西部のみに見られるユニークな建造物で、スレーヘッド・ドライブ沿いに数多く残されています。

一体いつ、誰が、どのような目的で建てたのか考古学的には明らかにされておらず、年代の特定がなされていない謎の建造物。
一般的には今から2500~3000年前、ケルト人がアイルランド島に入ってきたその頃、海からの外敵から身を守るために要塞として建造した・・・というのが通説。キリスト教伝来以降は、修道士たちが生活や祈りの場として利用したようです。

ビーハイヴ・ハットは単体ではなく、何体がまとまって建てられているのが普通です。
2~3体が連結していることもあれば、微妙な距離を置いて点在している場合もあり、地中に作られた秘密の抜け道でそれぞれがつながっていることもあります。

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小屋の上部が崩れ落ちてしまっていますが、内部はこんなにきれいな円形なのです


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ヨーロッパ大陸からロマネスク様式のアーチ型が伝わってくる以前の入口の作り方。平らな石を挟み込んだT字型の入口の作りは、ニューグレンジ(Newgrange, Co. Meath)など紀元前3000年頃の史跡にも見られる様式です

このビーハイヴ・ハット群はファハン・グループ(Fahan Group)と呼ばれ、ディングル・タウン(Dingle)からスレー岬(Slea Head)へ行く途中の2件の私有地の中に点在しています。
私がいつも見学させていただくのはこちら、メアリーさんのお宅の土地にあるもの。

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この看板が目印・・・だったのですが、先月行った時には看板が風で吹き飛ばされてしまっていました・・・(2012年8月撮影)

白壁の家からメアリーさんが出てきますので、2ユーロの謝礼をお支払いして見学させてもらってくださいね。
この辺りはゲールタクト(Gaeltacht=アイルランド語を日常的に使っている地域)ですので、アイルランド語で挨拶をしたりすると喜ばれます(笑)。

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先月お客様をご案内した時に見かけた子羊ちゃん。ビーハイヴ・ハットの裏の斜面を飛ぶが如く駆け上っていました・・・カワイイ

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「未来の主役~地球の子供たち」 ハープの音色に魅せられて

昨年11月に撮影コーディネートをさせていただいた、世界の夢を持った子供たちの短いドキュメンタリー番組。
1月放送のアイリッシュ・ダンスのエリ2月放送のボクシング少年アンドリュー3月放送のゲールタクトに住むクィーヴァに続き、今月はハープを弾く少女アリスが登場。

アイルランドからの放送は今月で最終となります。放送日が早まったようで、テレビ東京での放送は残念ながら昨日行われてしまったのですが、以下の日時&放送局でご覧いただけます。

未来の主役 地球の子供たち
アイルランド「ハープの音色に魅せられて」
放送日:2014年4月9日(水)19:55~20:00 TVQ九州放送、テレビ大阪、テレビ愛知

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アリスが指導を受けるのは、ダブリン在住の日本人ハープ奏者・村上淳志(じゅんし)先生です

アリスの通う海を見晴らす学校へもおじゃまし、皆さんのご協力で良い撮影ができました。
よろしかったらぜひご覧下さい♪

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秋のアイルランド 「アランニットの故郷を訪ねる旅」 9日間  

この秋、私がご案内させていただく一般公募の企画旅行が実現することになりました。

昨年、当地での取材・撮影をコーディネートさせていただいた『アラン編みのちいさなニット』(誠文堂新光社)がおかげさまで好評。それにインスピレーションを得たアイルランド旅行を・・・と取材の段階から編集者Kさんと盛り上がり、私がコーディネートした内容を企画旅行のエキスパートであるケイライントラベルさんが実施してくださることになりました。

アイルランド アランニットの故郷を訪ねる旅
2014年10月22日(水)~10月30日(木) 6泊9日
企画・実施 ケイライントラベル株式会社

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アラン諸島の手編みニットショップにて

旅のハイライト
・アランニット発祥地であるアラン諸島に宿泊
・アランニットとアイリッシュ・クロシェのワークショップを本場にて受講(初心者でもOKです)
・カントリー調の陶器ニコラス・モスの工房、アヴォカ織り発祥の地アヴォカ村の工房など伝統なクラフトにも触れます
・エレガントな古城ホテルにも宿泊
・ダブリンのトリニティーカレッジ、西海岸の崖の名所モハーの断崖、魔女伝説の街キルケニーなど名所観光

編み物好き・小物やクラフト好きの方はもちろん、初めてアイルランドにいらっしゃる方にもリピーターの方も楽しく旅していただける内容です。
只今パンフ作成中、参加費用を含めた詳しい内容は近日中に公示させていただきますが、なんとクチコミで聞きつけたお客様数名からすでにお申し込みをいただきびっくり(まだご料金も発表していないのに・・・笑)。
そこまで信頼してくださっているお客様に感謝。とても嬉しいです。

ご興味のある方は、今のところはこちらへご連絡ください。パンフレットが完成し次第、送らせていただきますね。
→info@guidingireland.ie 山下直子

秋の日のアイルランドを皆さんとご一緒させていただけますように♪

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やっぱり絶景、ヨーロッパ最西端スレーヘッド

先月は個人のお客様をディングル半島へご案内する機会が重なり、その美しさを再確認したところです。

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アイルランド最西端のスレー岬(Slea Head, Dingle Peninsula, Co. Kerry)。いつ見ても絶景!(2012年8月撮影。今の時期でも同じくらい緑です)

ヨーロッパ最西の町ディングル・タウン(Dingle, Co. Kerry)からさらに西へ。スレーヘッド・ドライブ(Slea Head Drive)と名付けられた約45キロの周遊路の途中にあるのがこのスレー岬です。

ヨーロッパ‘大陸’の最西端として知られるポルトガルのロカ岬は、西経9度30分。アイルランドの西海岸には西経10度線を超えるポイントがいくつかあり(マレット半島、イベラ半島、ベラ半島そしてディングル半島など)、その中でディングル半島のスレー岬が最西なので、大陸だけでなく島国も含めた場合、事実上ここがヨーロッパ最西端となるわけです。
上の写真でビーチの向こうに伸びている半島がスレー岬ですが、その先端のガラウン・ポイント(Garraun Point)が西経10度30分の最西端です。

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スレー岬近くの斜面。貧しかった時代に小作農たちに分け与えられた土地の区画を示すストーンウォールが今も残ります(2012年8月撮影)

スレー岬のさらに西には大小合わせて6つの島からなるブラスケット諸島(Brasket Islands, Co. Kerry)があります。(過去ブログ:アイルランドの西の果て、ブラスケット諸島へ
島のひとつはその形から「スリーピング・ジャイアント(Sleeping Giant=眠れる巨人)」と呼ばれています。

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スレー岬周辺から見えるこの島。向かって右を頭に見立てるとまるで海面にコテンと倒れて爆睡する巨人のごとく(笑)(2012年6月撮影)

さらにスレーヘッド・ドライブを進めていくと、さらなる絶景が。シビル岬(Sybil Head)、通称「スリー・シスターズ(Three Sisters)」と呼ばれる3つの峰を背後にいだくこの景色。

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入り組んだ海岸線がなんとも美しい(2012年8月撮影)

このスレーヘッド・ドライブ沿いにはケルト時代、キリスト教時代のユニークな史跡が点在しています。あまりに頻繁に行くのでこのブログでは返って話題にすることなくいましたが、最近その面白さを再認識し始めましたので、近いうちに一つずつご紹介させていただこうと思います。

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夏になると周遊路沿いが一面オレンジ色に。8月頃にディングル半島へ行くとモンブリッシャ(Monbresha)の花の群生が見られます♪(2012年8月撮影)

※関連の過去ブログ:『ライアンの娘』のロケ地へ(ディングル半島)

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春の日本関連イベント-日本映画祭、ジャパン・デー、昔の日本地図展

4月になりました。ダブリンでは今月、日本関係のイベントが目白押しです。

Japanese Film Festival 2014 (2014年日本映画祭)
期間:2014年4月3~17日

今年で6回目となるアイルランドでの日本映画祭。ダブリン、コーク、リマリック、ゴールウェイ、ウォーターフォードの5都市にて日本関連の映画が上映されます。

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ダブリンでは4月9日から上映が始まりますが、私のローカルシネマであるスミスフィールドのライトハウス・シネマLighthouse Cinema, Smithfield, Dublin7)が会場となります

米アカデミー賞にノミネートされた宮崎駿監督の『風立ちぬ』(2013)、先日亡くなられたダブリン在住の日系アメリカ人アニメーター、ジミー・ムラカミさんのドキュメンタリー『Non Alien』(2010)(ジミーさんのことは別途ブログで紹介させていただきたいと思っています)、安部公房の名作『砂の女』(1964)・・・などなど多彩なラインナップ。
この映画祭は年々規模が大きくなり、今年は過去最多の20作品が上映されます。アイルランドにおける日本&日本映画への関心の高まりが感じられますね。

Experience Japan Festival Day 2014 (2014年 エクスペリエンス・ジャパン オープン・デー)
日時:2014年4月13日(日) 12~16時
場所:Farmleigh House & Estate, Phoenix Park, Dublin 8.

ダブリンの親日家の皆さんにはすっかりお馴染みの、「Japan Day(ジャパン・デー)」として知られる恒例のお花見&日本文化体験イベント。ボランティアの方々による日本文化紹介のさまざまな催しが行われます。
数年前のことですが、たまたまこのイベントの前日に会場となるファームリー・ハウスの周りを散歩していたところ、ボランティアの皆さんが熱心に太鼓の練習をしておられる場面に遭遇。
楽しみにしているアイルランド人も多いようですので、お天気が良く、今年も盛況だといいですね♪

Imagining Japan, 1570-1750 (イメージング・ジャパン 1570~1750年)
期間:2014年4月14日~6月14日
場所:Marsh’s Library, St Patrick’s Close, Dublin 8.(聖パトリック大聖堂隣り)

1701年、アイルランド初の公共図書館として開館したマーシュ・ライブラリー。「イメージング・ジャパン(想像上の日本)」とタイトルされた今回の展示では、ライブラリー所蔵の貴重な初期の日本地図の数々が公開されます。

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展示の目玉はこちら、1662年刊行のヨハン・ブラウ(Joan Blaeu)による有名な地図帖アトラス・マイヨール(Atlas Maior)日本地図!

この展示で当時の地図を見れば、『ガリバー旅行記』に出てくるザモスキ(Xamoschi)の秘密がわかるかも?
(詳しくはこちらの過去ブログ参照→ガリバー・ロマンの地、観音崎へ

在住日本人の私たちにとっても楽しみなイベントの数々。
私も時間があれば足を運んでみたいと思います。


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